日記
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2003年4月1日(火) めざめよー
 というわけで、シスプリ2の封印を解きました。嘘です。四月馬鹿だよーん。だよーんて一体。つか、それ以前にこの嘘には何の意味もないことに気づきました。明日には真実になってる予感がしますので、なおさら。こういうのは四月馬鹿というより、通年馬鹿です。

 馬鹿は放っておいて(自分だ)、久々に新コンテンツ掲載。『シスタープリンセス Wake Up!!』です。掲示板での皆さんのご協力により、ついに(ほぼ)完成。『魔法のシスター マジカル☆ヒナ』に続く捏造シスプリ後番組、これぞ四月馬鹿に相応しいネタかもしれません。
 アニメ版第1作の最終回から半年後、プロミストアイランドの秋。航達兄妹の姿を遠景として、オリジナルヒロインの玲香と兄との絆が結ばれていくさまを描いていきます。構成はリピュアと同じく、前後半分割方式。キャラコレからの選択基準が怪しいとか、主題歌がなってないとか、山田はどうしたとか、色々問題はあろうかと思いますが、まずはご笑覧下さいませ。ただし、アニメ版第1作を知らないと敷居が高いかもしれません。

 これで今年は、今月から『マジカル☆ヒナ』が始まり、10月から『ウェイクアップ』が続く塩梅。年明けからはおそらく『精霊合体シュヴェスター』が予定されていることでしょう。お兄ちゃんはあと2年は戦える。っていつまでやる気なのか自分。年越し馬鹿ここに見参。

 本気で四月馬鹿を楽しむには、ここまでできないといけないんだろうなぁ。さすが箭沢さん…。
2003年4月2日(水) くー
 『Sister Freedom』さん(4/1分)、『Refine 404 Not Foundみたいなもん』さん4/2分)、『CCSF』さん4/1分)、『BiTmap Publishing』さん(4/1分)、猿元さん4/1分)、『Wake Up !!』へのリンクありがとうございました。

「第一期TV考察の後企画として小説的に連載されるのかと」(『BiTmap Publishing』さん)
「ストーリーも書けばいいのに」(猿元さん)

 嬉しいお言葉ですが、小説書けない人間なのですみません。どなたかにお願いできたらなー。『ウェイク』はこういう他力本願で製作してきましたので。そして今日もまたいただきものが。DTさんから、ウェイクのゲーム起動画面(サンプル版)を頂戴しました。こちらです、わーい。毎度ありがとうございますー、早速掲載させていただきました。

 一応の制作者として、このコンテンツについて言い訳をしておくと。
 わざとリピュアと同じ時間構成をとっていますが、これは『ウェイク』でリピュアを否定し去ろうとか「これがあるべきリピュアだ」と主張しようというのではありません。『マジカルヒナ』がアニメ版前作(いわゆるウニメ)と同じ構成をとったので、今回はリピュアで、という単純な理由によるものです。あの前後半の分け方は面白かったし。
 話の枠組みとしては、アニメ版前作とリピュアの間をとろうとしました。つまり、前作からは舞台設定や全編一貫した物語性やコメディっぽさ、リピュアからは妹達の純粋さ。前作からのコメディの要素と、リピュアの妹達の雰囲気は、彼女達を脇役におくことで、ある程度両立させました。つまり、玲香がコメディの部分を大きく引き受けるようにしつつ、妹達が彼女だけに想いを語る場面をなるべく毎回入れることで、モノローグに近い純粋さを描けるようにしました。もちろん完全な妹視点のモノローグは、後半のキャラクターズパートに示されるわけですが。
 妹達が12人一緒にいる場面はほとんど登場しませんが、各話に1人ずつ妹達がサブヒロインとして登場するので、これも前作とリピュアの中間をとっています。咲耶メインは明確には存在しませんけど、彼女は全話通じて出てくるのでそれで勘弁です。第1話と最終話では重要な役回りだし。
 ただし、これでリピュアの時の「登場の不均衡」が是正されるかといえば、主人公が玲香である以上、12人の妹達の出番はその分少なくなります。いわば「十二方一両損」みたいな解決法。これは作品内視点として玲香を位置づけたからには、やむをえません。
 眞深や燦緒があのように登場するのは、リピュアの監督の遺志を自分なりに継いだつもりです。リピュアの問題点の多くが監督に帰せられるとすれば彼に文句を言いたいところですが、それでも眞深を出そうとして果たせなかったことについては、その意気やよし。
 第4話と第5話のストーリーズパートは元々逆でしたが、第5話が花穂−花穂になるので入れ替えてみました。
 キャラクターズパートは、リピュアで使われなかったキャラコレ話の中から、自分の趣味で選びました。あざとすぎるのは承知の上です。やはり第1話では、可憐が綾小路君をはり倒す場面がなければいけません。視聴者にそれくらいの衝撃を与えてこそのシスプリ、それでこその可憐です。

 ZoroさんSSが第2章に。手に汗握りつつ拝読。

 リキマルと言えば『がっぷ力丸』(古すぎ)。報道って一体。
2003年4月3日(木) けー
 『久代の月』さん4/2分)、『チョップスティック教習所』さん(4/2分)、『Floating Mind』さん(メモ内)、ウェイクへのリンクありがとうございます。

 そして『Floatingu Mind』さんの『ダイターン咲耶』(4/2分)。日本のモラルが波瀾万丈(爆笑)。エンディングで山田がガルバンの操り人形を振り回すとか、可憐が脳味噌露出しまくりとか、ダイタンクは咲耶が水着で「背中にオイル塗って」の格好がそのまんまかなぁとか、色々妄想が広がります。

 Zoroさんのトップが鞠絵に、おおみじゅぎーっ。いよいよ明日は誕生日ですね。

 あうー、つまりぼくは構成力がないということですかね(笑)。実際、途中の場面で「ためる」ということができないたちです。昔は小説を読んでいても、ドキドキハラハラな部分はもう読んでられない。最近はそれほどでもなくなりましたが。うちのコンテンツで書いているようなプロットの骨格か、あるいはミクロなシーン描写かしか書けないというのは何とも極端です。人間を知らないのが一番致命的ですけど。
 猿元さんに何か書いてもらえればなぁと思いつつ、またこういうのになったらどうしよう。怖い物見たさ。

 しばらくウェイクに専念しておりましたが、考察の方も少しずつ手直ししております。今回は第15話分を修正、しかもデンセンさんに見せていただいた絵コンテの画像も掲載っ。亞里亞の単独行動の意味など、おかげさまですっきりしました。どうもありがとうございましたー。もっと多くの画像を載せたいところですが、重くなりすぎるのもいけないし、物事の加減を知らない人間なのでちょっと抑制しつつではあります。

 「H相性占い」『Brainstorm』さん4/2分より)。長森とチェキ、というのが本来のところですが、ここはひとつ、先日めでたくおよめさんになった雛子で。でも名字はなぜかテレビ版の海神。

「相性は77% 電車の中でもフォーリンラブ級です!」

 電車の中でも!

「くるぶしあんよさんは、本当はとても寂しがり屋。肌の接触の多いHを好みます。Hがしたいというよりも、ただ人と抱き合っていたいだけの日もありますが、寂しさを紛らわせるために好きでもない人と寝てしまうことも…。一方、海神雛子さんは、かなりの技巧派。自分でもそれは意識していて、Hにかなり自信を持っています。そのため少々技におぼれがちなのがたまにキズです。」

 寂しがりやvs技巧派!

「今日から一週間の二人のHについて、ワンポイントアドバイス!

 4/3 くるぶしあんよさんの暴言が効果的。
 4/4 盗撮に気をつけて。
 4/5 ダンサブルに、そしてコケットリーに。
 4/6 二人とも目隠しをしてしてみるといいかも。
 4/7 ホ短調のメロディーを奏でながら。
 4/8 ラッキーHアイテムは氷。
 4/9 「欽ちゃんの仮装大賞」のシチュエーションで。
    くるぶしあんよさんが欽ちゃん。海神雛子さんはバニーガール。」

 だめだ、笑いすぎて腹が痛い。
2003年4月4日(金) 遅れたお祝い
 鞠絵の誕生日ですね、おめでとう。『マジカルヒナ』でも『Wake Up !!』でもあまり目立った役回りでない彼女ですが、嫌いなわけではなく、むしろかなり好き。ただ、鞠絵の魅力を十分に引き出すことのできない自分の限界が心苦しいばかりです。
 あ、これは鞠絵だけの話でもないのかな。実のところ、マジカルヒナの各話内容はほとんど独力で書き上げましたが、ウェイクは半分近くが頂戴したネタを元にしています。普通にシスプリな話は苦手ということですか。昨日もごちゃごちゃ書いたけど、このへん想像力のなさを痛感。

 猿元氏のSS案。いや、これはちょっと。「季節労働者」とか、また香ばしいネタが。そして「伊集院健×ジョージ・ブッシュ」のH占いで「入れる場所違うよ級」に爆笑。違うもなにも。

 『Sinter Freedom』さん(4/4分)より。前作第15話分考察について。
「今時大阪アニメーター学院あたりの学生でもこんなコンテは描かんよ…?」
 ええっ、そうなのですか。つか、あえて酷い絵の箇所を選んで掲載しているのかもしれず。

 リピュアのビジュアルブックとデスクトップアクセサリ、そしてDVD2巻が届く。
 本は前作のと似た構成で、監督の舞台設定について全く触れられていないのが見事です。カラクリ時計なんて、サブタイトル画面以外では存在しなかったかの如く、ストーリーダイジェストや画像から排除されています。ほんとに1枚もないにゅ…。これは一体、何を物語るのでしょうか。なくてもよかった設定だったということなのですか。
 アクセサリは相変わらずの内容ですが、Aパート設定資料の数が妹ごとにずいぶん違いますね。花穂10枚、咲耶6枚、他の妹達は3〜4枚ずつ。露骨過ぎてあんまりです。背景設定は前作同様にビジュアルブックの方が充実してます。また、「絵コンテ」といいながら、台本と実際の画像を組み合わせたものがBパート全員分掲載されています。
 そしてDVDについては、前作が画面の縦横比3:4だったのにリピュアは1:2に変更されたため、うちの旧型テレビでは映像が縦にびょんびょん引き伸ばされてしまい、何をやっても直りません。山田になった気分。古い機械を使っているせいだと言われればそれまでですけど、やはりリピュアはぼくを望んでいないのだと思いました。サビシイサビシイ病になっちゃいそうなので、布団にくるまりながら前作を4話まで観なおしました。
2003年4月5日(土) 取り急ぎ
 あうー、1日遅れが続いてますが、余裕なく。
 『Wake Up!!』のBパート、四葉と春歌の順番が逆になっていたのをケージさんからご指摘うけましたので、慌てて入れ替え。ありがとうございましたー。
 第15話分考察について、えらいひとから「絵コンテ画像を公開するのは問題」というご判断をいただき、これも慌てて公開停止。デンセンさん、読者の皆様、申し訳ありません。
 シスプリ2、封印を解きました。実にあっけなく。詳細は明日分で。
2003年4月6日(日) 遅延継続中
 Zoroさんのトップが咲耶に。あ、あだるてぃ。

 リンクに『Sunshine smile』さん『ちいさなひまわり』さん『THE.』さんを追加させていただきました。

 で、しすぷり2の鞠絵。ネタバレにならないので、迷彩しません。

 ディケンズの『クリスマス・キャロル』の中で、貧しい親子がクリスマスの夜、小さな小さなプディングを囲んで幸せそうに喜んでいる場面を、ふと思い出しました。その家族の男の子は病弱で、このままだとやがて、早すぎる眠りについてしまう運命にあります。守銭奴の主人公は、その運命を悪魔に告げられて、ついに良心に目覚めるのですけど。ゲーム画面のこちらにいるぼくは、まさにその主人公の立場にありました。ブラウン管の窓を通して見る鞠絵の姿は、ままならない病身にありながら、それでも精一杯に生きていて、日々の中に幸せを作り出していて、兄上様の訪れを心待ちにしていて、その短すぎる二人きりの時間を胸に抱いて、独りの時間を耐えていく。いつか来たるべき明日のために、今日という毎日を忍んでいく。
 その道のりがいつまで続くのか分からないから、強気にお茶目にはしゃいでみせる時と、気弱に泣き濡れて声にならない叫び声をあげてしまう時とが、いつまでも残酷に繰り返されてしまう。キャラコレでは「はかなくなってしまってもいい」なんて思ってしまう。そんなすれすれの心の波濤が、メールのほんのちょっとしたニュアンスに、声の抑揚に、ためらいに滲み出てしまう。
 神様、ほんのちょっぴりの幸せは、もうやめましょう。
 元気な鞠絵を、兄上様のそばにいさせてあげましょう。
 海水浴や夏祭りに鞠絵の姿がないことを、いくら寂しがろうとも欺瞞にすぎない。本当の兄上様ならば、他の妹達に配慮しようとしつつも、いつも鞠絵のことが頭の中から離れず、そのことを他の妹達にやっかまれてしまっているはずだから。寂しがっている余裕などないはずだから。ぼくが本当の兄上様としてやるべきことは、鞠絵のそばにいられるように、鞠絵がこの街で生きていけるようにしてやることだ。そのために必要なことは何か。それは、鞠絵が病気を克服することを事実とすることだ。その結末を待ち望むことで永遠に先送りにするのではなく、結末とともに到来する終末を求め訴えることだ。
 もし今後ゲーム版のシスプリ3が発売される時がきたとしても、その結末で鞠絵の病気が治らないのであれば、ぼくは購入しません。子供じみた我が儘ですが、鞠絵が健康になったらシスプリの大前提が崩れるというのであれば、鞠絵の幸福と引き替えにシスプリが終わってもいいのです。そして、アニメ版前作が示したように、鞠絵が兄上様のそばにいることで病は消え、皆と共にある生活が実現しうるのであり、その中で鞠絵は記号的属性を捨ててなお、確固たるひとりの人間として、ぼくたちの前に堂々とその喜びの日々を見せつけてくれるはずなのです。

 鞠絵、非血縁ベストエンド。
2003年4月7日(月) まだ継続中
 『桐箪笥』さん4/7分)、『Wakw Up !!』へのリンクありがとうございます。山田の出番は増やしてみますです。毎回登場してはいるはずなんですが、ダイジェストにするとあまりにも話にからまなすぎで。

 前にも話題になった『椿色のプリジオーネ 第三幕』。スタッフの悪ふざけだとしても調子に乗りすぎ、と言いたいところですが、前作第1話以前の時点なのに航の髪型がラフになっているのはおかしいので、連続性を認めない方向で一つ。

 『double bells*』さんトップに鞠絵。ちょっとほっとしました。完全復帰をお待ち申し上げます。

 わくわく。上の方に続きがあります。

 シスプリ2、そういえばファーストキスは鞠絵とでした。雛子にはおでこだったので。このまま、可憐のみ血縁エンドで11人は非血縁エンドとなれば、ぼくもそれなりにお兄ちゃんということになりましょうか。

 昨日色々書いた鞠絵ですが、『ちまわり』さんSSを読んで、ああー愛されてるなーと。花穂についても別の意味で、ああーと(笑)。「山城新伍風」って。『笑アップ歌謡大作戦』ですか。
2003年4月8日(火) 鈴凛ランラン竜園
 シスプリ2、鈴凛シナリオ。(以下迷彩)
 リンの必殺攻撃で撃沈。お色気たっぷりであはーん。それはそれとして、『オリジナルストーリーズ』やリピュア第9話準拠の、「アニキに聞こえない呟き」満載な鈴凛でありました。素直に想いを言いにくいから、照れながら小声でささやいたり、資金援助でごまかしたり、しまいには何でもいいからわーわーうるさくしないと心臓の鼓動に押しつぶされてしまいそうな初々しい乙女心。リピュアではこの内面の繊細さが前面に出てましたが、あっけらかんとしつつ実は、というギャップが彼女の持ち味です。 しかし、正直な話、途中で「ええかげんにせえ」と叫びたくなりました。発明品、アニキにお披露目、失敗。同じパターンが延々と繰り返されます。アニキも付き合いがよすぎます。だったら選択肢でそれなりに厳しいものを選べばいいんですが、そこで首尾一貫できないのが自分の弱さ。ところが、このマンネリズムこそが、最後の場面で大きな意味をもってくるわけです。やられた。そして発明に自信を失う、というかアニキのそばにいようとすることで克己できなくなりつつあると自覚した鈴凛が、自分の道のためにアニキから離れようと決意し、それを想いとともに告白したとき、このアニキは彼女と一緒に旅に出ることを宣言しました。完全にやられた。二者択一をとっぱらってしまうとは。でもこれで鈴凛は自分の道をしっかり歩んでいけるのでしょうか。留学中、再びアニキに寄りかかりすぎたりしないでしょうか。よく考えたら何の解決にもなってないのでは、と首を傾げつつも、キスシーンに突入。まあいいか。(以上)
 鈴凛、非血縁ベストエンド。なおも可憐のみ血縁です。

 『Wake Up !!』の第10話で、鈴凛の顔の油汚れを航がタオルで拭きとってあげる場面があります。そのときの鈴凛の、目を閉じて安らぐ顔。それが見たくて。
2003年4月9日(水) やっと追いついた
 松井、初ホームランがヤンキーススタジアム、しかも満塁アーチ…すごい…。

 manieraさんとこの点取り占いで、いきなり
「情けない事になりました 4点」
 と出ました。あんまりなのでリトライしたら、
「四つんばいになってあるけ 4点」
 と出ました。いよいよ情けないです。

 『チョプスティック教習所』さんのSS「くんくん」完結(ひとまず、でしょうか)。千影と亞里亞のお話ですが、千影の内面にこう優しく触れる作品というのは、見たことがありませんでした。ただ甘いんじゃなくて、他者との関わりの苛立ちなども全部ひっくるめたうえで、優しい。

 こないだ『桐箪笥』さんから、『Wake Up !!』について
「力を合わせて何かを成し遂げるって話大好き」
というお話があったのですが、ぼくもやたらに好きでして、ともかく最後は全員集合、みんなでえいやと不可能を越える、という。例えば『マップス』や『うしおととら』。『ダイの大冒険』はラストではダイとポップの二人になりますけど。いや、『マップス』もラストはゲンとリプミラだし、『うしおととら』もその二人になるのか。異質な者同士の絆が、共に戦う大勢の者達の力を結んで、虚無的な存在を打破する物語。そんな物語はもう古い、と言われたとしても、好きなものは好き。

 鞠絵シナリオで、看護婦さんを前にしての兄上様が非常に礼儀正しくて、まだ若いのに立派だなーと感心しつつ、たんに自分が礼儀知らずなだけかとふと気づく。
2003年4月10日(木) 早かったなあ
 ラム「うちがジョージの国防長官だっちゃ!」たぶん既出でしょうが、嫌な『うる星やつら』。もちろん星とは星条旗。
 メジャーリーグで松井が満塁弾を放ったとき、それは大東亜戦争以来の敗北感をわずかなりとも癒してくれる瞬間だったのかもしれません。いわば現代の大和。バットという名の大艦巨砲。うなれ46サンチ。

 バグダッドの地下深くから発見された大量破壊兵器とは、赤毛の少年だった。「ガイアー!」(地球消滅)いや、「ちきゅうはかいばくだん」でもいいですが。

 秋山瑞人著『E.G.コンバット』既刊3巻を先日読み通す。出張しては仕事先でこういう本ばかり購入して新幹線の中で没入するわけですが、そのさい『ガルフォース』と『宇宙の戦士』という2つのタイトルが脳内で踊っておりました。違うといえば全然違うのですが。何といいますか、ほのぼのTRPGやってるテーブルで突然シリアスなシナリオに突入したときの居心地の悪さ。それが不快感をもよおさずに、逆にキャラ萌えを支えているあたりはこの著者ならではですけど、ぼくは素直にあのチーム全体に萌えました。一人だけなんて選べないから、ルノア大尉殿も苦悩しておられるのです。ぼくと正反対の苦悩ですが。
 で、GARPは故塩沢兼人氏の声で脳内定着。ガープ田中一郎くんだよ。

 ついに病魔を克服した鞠絵は、かねてから望んでいた通り兄上様のそばでお世話をすることができる…ようになったわけではなく、他の妹達と同様に「お兄ちゃんの日」を待ちわびる日常。定められたその日以外に、たまさかに兄上様と出会う幸運もあるにはあれど、思うようにいかない平凡な毎日にふっと外を眺め、療養所の窓から兄上様の訪れを待ちわびていたあの日々をふと懐かしみ、そんな自分に気づいて苦笑するのでした。はいはい、それでは夕方のお散歩までに、刺繍を縫い上げてしまいましょうね。きっとびっくりする兄上様の顔、そんなひそかな楽しみが、鞠絵の心に甘い甘いお薬。
2003年4月11日(金) 甘くて苦い
 『Sister Freedom』さん(4/10分)に可憐絵がっ。
 それから、シスプリの「原作のスキマ」についてですが。ある程度の縛りを行いながら解釈の幅を残すことで、多様な嗜好に対応しようというのは雑誌企画として当然の姿勢ですし、シスプリはそれに大成功しているのでしょう。ここでは「ある程度の縛り」が絶妙なところがミソではないかと。ここが緩いとただ拡散するだけですが、原作の繊細さはファンの想像を巧みに方向付けています。
 ところで、アニメ版前作あたりは、雑誌のあのパロディ漫画と同じように、「こういう解釈もありなんだよ」と、オフィシャルサイドからいじり方を教えてくれた作品なのだと思います。だから、「これは原作とは違いすぎる」と否定したり、ネタとして笑い飛ばしたりするのではなく、ではここまでいじられた作品の中に、シスプリの基本線がどのように表現されているのか、ということを、きちんと受け止めてみてもいいのではないか。そしてその一方で、それらのオフィシャル作品とは別のいじり方を試みて、その中にシスプリらしさを込められるかどうか頑張ってみるのも、ファンに許された楽しみ方なのだろう、と。それはぼくの場合、かたや考察、かたや『マジカル☆ヒナ』や『Wake Up !!』で具体化してみたのですが。でも手前味噌はともかく、シスプリらしさ、あるいはシスプリの魂というか、それがもしあるとすれば、どういうものなんだろう。実はよく分かりません。

 さてシスプリ2、白雪シナリオです。以下迷彩。
 以前IRCで、白雪は「おさな新妻」という話をしてましたが、そのまんまな展開でした。お揃いのお茶碗。パジャマ。そして下着。ぐはっ。あれこれ買いに行く時は当然にいさまと一緒、しかも本当に何度も何度もその買い物につきあわされます。まとめて買わんか。でも、何かを買って帰るたび、別の何かが足りないことを思い出して、今宵もいそいそとメールするのかもしれません。
 にいさまの食事を世話しながら、もぐもぐ食べるにいさまにお味をきく姿はいつもとても不安げ。消え入りそうなその声がずっと気になっていましたが、最後の場面でその意味が本人の口から示されました。料理を作ることが、離ればなれになったにいさまと自分を結びつけてくれてきたはずが、いつしか、乙女心に不安を呼び起こしていた。自分には料理しかないのに、その料理でもにいさまを繋ぎ止められなくなってしまったら。頑張れば頑張るほど、高まりゆく心の揺れ。アニメ版前作第19話では、航が「もう食べられない」と告げることで、この強迫的なサイクルに歯止めがかかったのですが、本作品ではそうもいかず、告白の場面で白雪自身がこれを語ります。いや、そのずっと前から、甘いものがそんなに得意じゃない、と呟くことで、にいさまに胸のうちをそっと打ち明けていたわけですが。彼女のテーマ曲のとおり、「シュガーのためいき」。
 別荘での疑似新婚生活、手間暇かかったおままごと。それは、遠い昔に砂場でにいさまが泥団子を食べてくれたときから、ずっと続いていたのです。白雪にとって幸いだったのは、そのおままごとにつきあってきてくれたにいさまが、これからは本当の新婚生活の相手になると約束してくれたことでした。キスのとき、身長140cmの白雪のつま先は、どれだけの背伸びを支えたのでしょうか。
 「にいさま…愛してる」最後のそのささやきに、魂が震えました。
 ところで、白雪の料理が体のすみずみまで行き渡っているというにいさまの言葉ですが。いつぞやのカレーづくしの中に、ブラックカレーがなかったかどうか心配になりました。『庖丁人味平』。
 
以上、白雪非血縁ベストエンドにて終了。
2003年4月12日(土) これで半分
 というわけでシスプリ2、春歌シナリオ。以下迷彩です。
 自分の順位付けでは、あまり上位にいないこの春歌。なぜかといえば、胸が大きいから。たいへん分かりやすいですね。それと、兄君さまにとことん尽くすその態度が、何かしっくりこなかったから。『Wake Up !!』でも玲香に言わせてますけど、男にとって都合がよすぎはしないか、と思っていたわけです。
 しかし、お稽古事にしょっちゅうつき合わされているうちに、こんな春歌とつりあうためには、兄君さまも相当な人物でなければならないということにまざまざと思い知らされていきます。これはアニメ版前作第17話で航が独白していたこと。ああ、ぼくは何も分かっていなかった。お約束すぎるライバルもこともなげに完敗させつつ、夫婦の契り求めていざゆかん。とはいえ、春歌は伝統的な貞節観念を固守しようとするでしょうから、本当に結婚するまでは身を許すことはないはず。結局、春歌が兄君さまに従順な妹背たらんとすればするほど、兄君さまは春歌の尻に敷かれていくのです。いつだって気がつけば膝枕の上。
 線香花火を見つめながら春歌が語りかけるには、こんな小さな花火でも、一生懸命精一杯に燃えようとしていることにこそ美しさがある、と。完璧超人の春歌が自らを小さな存在だと思うその言葉に、やや驚きを覚えつつも、小さな者が精一杯に輝く力強さといえば、お兄ちゃまを応援する花穂の姿が浮かぶのです。そうか、だからアニメ版前作で春歌は花穂のそばにいることが多かったのか。やっと納得がいきました。こうしてみると、原作やゲーム版、アニメ版のそれぞれは、独特の世界を有しつつも、その根底においてちゃんとつながっているのだなぁと実感します。
 二人きりの旅行で、唐突に知らされるドイツ行き。鈴凛で既に経験済みの状況ではありますが、もちろん同行いたします。尻に敷かれた兄君さまの完成形がここに。いや、実の兄ではないんですけれども。おんぶしたり膝枕されたり、一応は持ちつ持たれつということなのかな。
 
以上、春歌非血縁ベストエンドにて終了。
2003年4月13日(日) また一休み
 『double bells*』さん、復帰おめでとうございますー。

 『潮見工房』さん「TVとDVDの違い−リピュア編−」が更新。何やら、DVD版は部分的にTV版よりも悪くなったような…。

 というわけで、ふぉ〜ちゅんの『ドーターメーカー』をプレイ。あれ、シスプリ2は?
 義妹ものには食傷気味のえろげ業界では、いよいよ義理娘ものの出番到来なのでしょうか。ろり、貧乳、銀髪という、ぼくの会陰の琴線に触れる設定のヒロインと、会社の後輩であるサブヒロイン。後者は当然おまけです。でも「メーカー」と言っても育成ゲームではなく、ひたすらやりゲー。これでもしも「娘をこしらえるために妻と頑張る」という内容だったら大絶賛ですね。ぼくは買いませんが。趣味さえ合致すればさっくりクリアして満足できる佳作ですけど、テキストやシーンにもう一段階の「溜め」がないのが残念でした。風呂場の背中とか、寝姿に手を伸ばす瞬間とか、あと1枚グラフィックがあればなぁ。惜しい。

 国際通信社の『ロールプレイングゲーマー』創刊号を購入。内容もそこそこ充実してましたが、何よりGDWの『アステロイド』が付録ゲームというのが最高。3000円という値段は今回にかぎって言えば安いものでした。遊ぶ機会はまずないのでしょうけど、あの頃買わずに後悔していた作品なので。いつか『超人ロック』を付録にしてくれないものかしら。

 掲示板より。おどりこさんから、鞠絵の絵ってやはり「鞠絵」と呼ぶのかという問題提起がありました。可憐絵、雛子絵、鞠絵絵。うーん。鞠絵^2。鞠絵の絵。まりえのえ。ひなひなこ。くししし。(何が何やら)絵師さん達の間で共通の呼び方ってあるんでしょうか。
 栗本規司さんから、白雪があれだけの料理の仕込みなどをこなしているのは、彼女が複数人いるからではないかというご指摘。あと、その技のすごさは前世からの蓄積という説。実は『シュヴェスター』で考えていたことと微妙に重なるので、裏設定に使わせていただきたいところです。
2003年4月14日(月) 今後の展望
 この宇宙はシスプリを生み出すために存在しているのであり、人類はシスプリのために進歩してきた。そう言いたくなるときがあります。

 昔のIRCログを読み直すと、シスプリに今ほど徹底していない自分を見出して驚きます。でもそれを除くとほとんど何も変わっていないのがまた泣けます。ぼくは進歩の埒外。

 シスプリ2、プレイするたびにその時のマイシスター以外の声はほとんど飛ばしてしまっているのですが。夏祭で四葉が浴衣をほめられた時の「あ〜ん」だけはどうにも飛ばせず毎回聞き入ってしまいます。他の妹にしても、照れる姿が多いような気がしますが、前作はどうだったんでしょうか。
 これまで可憐、雛子、鞠絵、鈴凛、白雪、春歌という順番でプレイ。さてこの後の予定は。最後に咲耶を持ってくるから、四葉、亞里亞、衛、千影、花穂、咲耶という感じかしら。それにしても、毎回マイシスター以外を避けまくるというこの遊び方はしんどいです。12人クリアしたら、全員一括シナリオが出現したりしないのかな。
 やー、しかし可憐がきっちり血縁エンドだったので、プレイしててもかなり余裕がありますね。可憐以外の妹が血縁で、可憐が非血縁だったりしたら、ぼくはこのサイトを畳まねばならないところでした。でもこのままだと、可憐のみ非血縁キスシーンを見ないという結果に陥る予感。それこそお兄ちゃんの本懐っ。島本和彦的な強がりでひとつ。
2003年4月15日(火) 恐怖と滞納
 恒例「お客様のご都合」による電話不通。今月はずいぶん早めで、まんまと不意打ちを喰らいました。イラク軍もこんな気分だったのでしょうか。参考資料

 みゆき37歳、がーん。アニメにはなりませんでしたが、妹萌え漫画では『ズウ 青春動物園』(小池一夫原作・やまさき拓味画)という怪作が1979年頃あったような。ししにいちゃん。でも少年誌連載とはいえ、これは劇画ですね。

 ここ見て大笑い。特に最後のなんてモンティですよ。ついでにテト攻勢ネタや9.11ネタもあったら完璧でした。

 、どちらもお好きな作品とのことで嬉しいです。『マップス』の長谷川裕一もそういう熱い漫画を描く方ですので、もしよろしければ。

 シスプリ原作の「スキマ」について、栗本規司さんが掲示板で見事にまとめられてましたので、許可をいただいてそのまま転載いたします(書き込みNo.448 2003/04/13 16:40より) 。

(以下転載)
 参加型企画物である『シスプリ』は、“素材”を提供しても、最終的な“料理”は受け手に委ねているので、提供される“素材”である各エピソードは、キャラクターの本質的な部分を受け手に伝えるに止まり、細部は受け手に任せられています。
 実際、原作のエピソードは意図的?と思われる矛盾が随所にあり、また妹同士の関係もエピソード毎に変わっている様に見受けられます。この辺りなどは、“サラダのドレッシングを3種類用意したので好きな物をかけて下さい”的な、受け手への選択肢の提供ではないかと思えます。この受け手に選択の余地を与えている部分が、すなわち“スキマ”になるのでしょう。
 “受け手の妹”と言うコンセプトを取る『シスプリ』の妹たちは、創作キャラクターとしては稀有なことにその唯一性を持ち得ません。普通は創作キャラクターと言えど、受け手はそのキャラクターは“世界に一人”と認識するわけですが、全く無関係な赤の他人の“妹”である彼女たちは当然同一人物ではあり得ません。つまり、可憐にしろ雛子にしろ、彼女たちは“お兄ちゃん”の数だけ存在しているわけです。「ウチの可憐」と言った言い回しがごく当たり前に通じるのは『シスプリ』の特徴と言えるでしょう。
 一般的なギャルゲーやエロゲーのキャラクターに対してもファンが、“オレの妻”とか言うことは出来ます。しかしそうしたキャラクターには大抵それぞれ明確な意中の想い人が居り、“オレのモノ発言”は、あくまでファンの“願望”の域を出ることなく、少なくとも他のファンの賛同を得られる物ではありません。
 しかし“特定の誰かではなく、受け手の妹”と言うコンセプトを持つ『シスプリ』の妹たちの場合、受け手自身がその“意中の人”となることが送り手側によって保証されているわけです。この受け手による“お持ち帰り&私物化”を前提としている点が、『シスプリ』の独自性であると言えましょう。
 もちろん“意中の人=プレイヤー”のフォーマットを持つギャルゲーもありますが、それでもやはり“キャラクターは一人”と言う概念を崩すには至っていません。正確には“崩す必要の無かった概念”だったのですが、『シスプリ』は“受け手の妹”と言う概念を与え、キャラクターの“名字を設定しないこと”で、積極的に“キャラクターの複数存在”を打ち出し既存の常識を覆しています。
 また、“意中の人=プレイヤー”のフォーマットを取るギャルゲーの場合は、プレイヤーはリアルな自分を捨てて、作中世界に生きる主人公をロールプレイする形になりますが、『シスプリ』の場合は、リアルな自分のところに、妹たちの方がやってくる形であり、これが独特なブレイクの要因ではないかと思えます(ただ、“妹のいる自分”をイメージ出来ない人には、全く付いていけない異様な世界にもなっている側面も)
 “お持ち帰り&私物化”を保証されている妹たちについては、本質的な部分以外の詳細部については受け手に委ねられており、“可憐がピュアか腹黒いか?”とか“千影の胸がでかいか小さいか?”等と言った本質以外(?)の部分は、議論すべき課題ではなく兄次第であり、正しくは“ピュアな可憐もいるし、腹黒い可憐もいる”“巨乳の千影もいるし、ナイ乳の千影もいる”と言うことだと考えます。ただし、“ドジじゃない花穂”と言うのは本質に反して居るのでこれはNGかな?…と。
(以上)

 「可憐は黒いのが本質」とかいう揚げ足取りはおいといて、要点が言い尽くされていると思いました。
2003年4月16日(水) コツニクシュ
 昨日分とあわせて更新。

 鞠絵の病気について。Zoroさんが述べられている(日記4/7分)ように、彼女の病気や、あまつさえ死を軽々しくネタにすることは、兄として決して許されない行為です。そこで、反省の意をきちんと示すために、鞠絵の病気が何であるのかを究明し、将来の治癒の可能性を明確にしたいと思います。病名がはっきりしないから治らない病気だと思いたくもなり、最悪の未来をつい想像してしまうのです。確かに難病だが、しかし治らないわけではない。療養所に入ることも必要だが、お出かけや水泳が許されることもある。そういう病気だとはっきり分かれば、ぼくたちも安心して、しかし油断なく鞠絵を支えて、いつか「そばでお世話」してもらえる日を待ち望むことができようというもの。

 さて「究明」と言ってもぼくは医学のド素人、取りうる方法はせいぜい検索程度です。そこで、鞠絵の症状である「発熱」と、彼女がこの病気の発症によって眼鏡をかけることになったという推測から「視力低下」の2つのキーワードで、ぐぐってみました。なんて単純。
 その結果。
 サルコイドーシスという病名が出ました。より詳しくはこちら
 自分で読んで理解したところでは、原因が分かっていない難病みたいです。ステロイドが効き目あるのは間違いないらしいが、若い人にはあまり投与できない、と。子供に発症するのはまれ。ついてない。肺の保護のためにきれいな空気。療養所生活もしかたないですね。皮膚に発症しやすいが、鞠絵はそうでない症例ということになるか。貧血などもあり得る。他者に感染はしないけど、慢性化すると一生付き合う覚悟。あうー。でも、逆に言えば最悪の結果も出にくいのですよね。ストレスなどには注意しつつ、状態によっては日常生活も可能。原作、ゲーム版、アニメ版では、それぞれこの病気の具合が微妙に違うということになる、と。特にアニメ版前作では、ほとんど治癒してますからね。
 ところで、鞠絵の療養生活って何年目になるのでしょう。アニメ版前作の年齢(12-3歳)で考えると、最長6年というあたりですか。…慢性になるかどうかは5年前後が目安で、ここで完治する可能性は少なくないみたいです。
 よし。
 つまり、ちょうど今の時期こそは、鞠絵が完治するかどうかの分かれ道だということです。「自然寛解」ということも十分あり得る一方で、若いがために症状が進行しやすいということもあるのかもしれない。精神的な弱さが悪影響を及ぼすこともあるらしいけど、逆に心の強さが体を癒していくかもしれない。だから、みんなで鞠絵を支えましょう励ましましょう、いつか必ずやってくる一緒に暮らせる日々を信じていきましょう、全国の兄上様。だけど、もし完治しなかったとしても、彼女とともに、この病気と上手につきあっていきましょう。
 そして、早くよい治療法が現実に見つかりますように。
2003年4月17日(木) 後半戦
 、いつの間にか名前が。なるほど、超大盛りカレー完食時の申請名ですか…。「おまる」というのはどうでしょう(失礼)。

 最近は弁当の御飯大盛りでも胸焼けしがち。もう若くはありません。そいえば、ウェルカムハウスのカレーは、甘口と辛口が別々に用意されているのでしょうかね。辛口を食べるのは鈴凛と眞深くらいかもしれませんが。

 Zoroさんトップ絵更新。サーキットの鞠絵です。

 御児勇馬さん(4/11分)が、リピュアでのベティーズの構造について考察されています。設定資料の中にも詳細はなかったような。そうか、こういう複雑な形をしていたのか。

 というわけでシスプリ2後半戦突入、まずは四葉シナリオ。以下迷彩です。
 最初から最後まで、ぼくは「あー(笑)」「しょうがないなー」を繰り返すばかりでした。今までの7人の中で、メールへの返信に厳しめの台詞を選びたくなったのは可憐を除けばこの四葉だけです。遊んであげるから、ちょっとは落ちつきなさい。追いかけ回してまとわりついて、しまいにはシャツのほつれでアリアドネの糸ごっこ。むしろピョン吉ですか。そして、気が付いたら困り果てて、うわーんと泣き出す。あのねあのね、だってだって。この無邪気さ、このしょうもなさが、ぼくにはとある人を思い出させて、ただただ苦笑しては「うん、そうだったよねえ、あなたは」とうなずくしかないのでした。
 だから目一杯甘やかします。ぼくはそんな体力も気力もない人間ですが、この兄チャマなら大丈夫。木の上から子猫も四葉もだっこして救出できます。ストーンヘンジの傍らで想像していたよりも、ずっと素晴らしく興味の尽きない兄チャマなのです。
 だけど、そんな兄チャマの秘密をメモしたノートは、いつの間にか新しく書くことがなくなってしまった。だから、もう兄チャマをチェキできない。
 ううん、それは嘘です。まだまだ書けることは一杯あるのです。兄チャマの昔の話だって、全然チェキできてはいないのです。でも、それを書いてしまうと、一緒に兄チャマへの文句まで、口をとんがらがして出てきてしまうのです。七五三未経験者の疎外感。今だって、なんでいつも四葉のそばにいてくれないのか。兄チャマがそばにいてくれる今このひとときがどんな幸せであるかは分かっていても、足りない足りない胸の中。だから兄チャマにいきなりぎゅって抱きついたりもするのです。ノートに書けば書くほどその飢餓感は強まって、最後のページまで埋めてしまったら、次の新しいノートのように、四葉の心は空白に満たされてしまうのです。その強迫的な行動は、白雪の料理へのそれととても近くて、だからぼくはこの二人のケンカを見たかったのかもしれませんけど、それはともかく。そんな四葉の泣き顔を見て、ぼくは、「ばかだなぁ。」と微笑むしかありませんでした。
 血の繋がらない兄妹ということを四葉の口から伝えられても、「そうか。」としか答えないこの兄チャマは、とうにその事実を知っていたのでしょう。やっぱり最高に「ばか」な最愛の妹を、頭かいぐりしながら抱きしめてあげたいわけですが、ゲームとしてはキスシーンにてきれいにまとめるのがレディのたしなみということですか。 

 以上、四葉非血縁ベストエンドにて終了。
2003年4月18日(金) 連続更新
 というわけでシスプリ2、亞里亞シナリオ。以下迷彩です。
 「亞里亞はわがままじゃないの。ただ、兄やと一緒にいたいだけなの。」
 この台詞に尽きる内容でした。
 冒頭ではなかなか亞里亞に会いに行ってやらない兄やに憤激。後半はだいぶましになりましたが。河原で兄やと追いかける傘。「傘さんは風さんと一緒にお空を飛んだの。」完全にファンタジー。どうしてじいやさんがこれをそのままに受け止めてやらないのか大変不思議なのですが、ここでじいやさんの教育方針を考えると、普段からあまりに夢想的な亞里亞が将来自立したお嬢様(形容矛盾っぽい)になれるように、できるだけ現実的な思考に馴染ませようとしているのですかね。ですが、それは今の亞里亞には全くの逆効果です。
 彼女は、親に愛されずに生きてきました。可愛がられてはきましたが、ただそれだけです。ベティーズで彼女が語りかける、よるべなき人形は亞里亞自身。ひとりぼっちで寂しい生活に、じいやが教えてくれた兄やの存在(と写真)が、唯一の彩りを添えてくれていました。ナイショの写真を飾ったフォトスタンドの前に、亞里亞がお菓子を置いていつか会える兄やの顔に見入るとき、彼女は今あるお菓子よりも大切なものを発見していました。だから、日本に来てすぐの興奮がようやく落ちついた今なら、彼女は苦いお薬も大丈夫だし、明日に備えてアイスも食べ過ぎないし、飴細工の花束も食べずにとっておくのです。そしてそれは、兄やと一緒に生きる自分とを優しく祝福してくれる世界というファンタジーを胸に抱いていればこそ。ようやく亞里亞は、兄やの手に導かれて、世界の中に参入したのです。
 だからじいやさん、いましばらくは、亞里亞の夢想を壊さないで下さい。このいのち溢れる世界に包まれて、亞里亞は、少しずつ成長していくのです。そう、やがては現実に立ち向かっていけるほどにまで。それまでは彼女と兄やをそっと見守っていてください。それまでは兄やも、じいやさんとのプールさえ眼中にないのですから。
 「あのね、あのね」
 言葉を受け止めてくれる兄やがいるから、亞里亞はとってもおしゃべりさん。金魚すくいの輪っかの穴から、お互いの顔がこんにちは。そんなたわいない喜びの中で、亞里亞は雛子の真似をしたのかタカイタカイを何度もせがみ、頑張りすぎた兄やは倒れてしまってさあ大変。そんなときに亞里亞は、自分のわがままが兄やの喪失を招くのかと、涙し後悔します。
 後悔。
 兄やがいなくなってしまうことへの恐怖。そんなことになったら、亞里亞も死んじゃうかも。自分でそう言ってのける亞里亞は、喪失の悲しみをすでに知っています。ごめんなさいって言えるのは、それだけは避けたいから。悪いことはいけない、兄やがいなくなっちゃうから。そんな亞里亞の心のうちを思っているうちに、アニメ版前作のおリボンの話や、第25話での春歌とのやりとりを思い出して、ぼくはまた泣きました。
 「わっ」
 背中からの声に驚かされて、さらに縁談に心底驚かされて。しかも相手は王子。まじか。
 「亞里亞の王子さまは兄やなの。」
 兄やのお姫様は亞里亞です。
 「今よりずっとずっと泣き虫で」
 そう、亞里亞は昔の自分を見つめることだってできるのです。昔と違う今。だから、その違いの原因を失ってはならない。変わるから時間が流れ、成長し、不安が生まれます。
 しかし、お家でダービーというのはまあ上流階級だなーで済むとして、いきなり明後日のそのダービーに出ろというのは兄やも不安どころの騒ぎではなく。でも、大切な妹のためにレディクレストを獲得すべく頑張ろうね、アンドリウス(誰)。
 二人だけの旅行のはずが、やはりお目付がいるもので、兄やとの夢のお城を壊されて泣いて怒る亞里亞。怒っていい。それが正しい。そして風呂上がりに、ウサギさんとの約束を守るために一人で暗い外に駆けだした亞里亞。お菓子をあげる約束を破ったら、自分のそばにいてくれるっていう兄やの約束も消えてしまう。世界はいつも正しくなければならなくて、それは自分と兄やが一緒にいられること、間違ったことが一つもないこと。間違いを一つでも起こしたら、そのとたんお城は消えて、亞里亞はひとりぼっちの雪の中。
 必死の思いの探索行は、大好きな兄やもそばにいてくれて、翌朝に兄やがちゃんと王子様らしく一生を誓ってくれたから、亞里亞は本当にお姫様になれました。だから、王子様とお姫様の物語は、正しくキスで結ばれるのです。

 以上、亞里亞非血縁ベストエンド。久々にずいぶん書いたような…。こういう妹にはやはり弱いのか自分。
 と、書き終わったところでチベットモンキーネタ(4/17分)に吐血。
2003年4月19日(土) 小学生最後の夏
 というわけでシスプリ2、衛シナリオ。以下迷彩です。
 夏が一番似合う妹、それが衛。アニメ版前作第10話でも、衛はあにぃとつきっきりの夏の日々を、ほんの数日でしたが満喫できました。あのときも衛は、夕暮れのプールで、この日々が終わりを迎えることが寂しくて。そして、本作品でも彼女は、同じ寂しさを口にします。
「このまま、ずぅっとずぅっといつまでも同じでいられたら…いいのになぁって。」
「夏が終わっちゃうみたいに、楽しいことも、いつかは終わっちゃう」
「こんなに楽しいのに…。どうして終わっちゃうんだろう。ボク…なんだか寂しいよ…。」
 なんて具合に。
 それはこの夏休みの喜びのさなかのこと。二人でのんびり魚釣り、川の流れを見つめながら、衛は時のうつろいに哀しみをおぼえます。ジュヴナイル。女の子から少女に移り行くこのとき、母親にはケア用品を買って来いと言われ、友達にはからかわれ、そんな周りの声に抗って今までどおりにはしゃいでも、ラジオ体操の先生にやきもちをやいてしまう。
「ボクは、ええ、ええっと、そういう感じじゃないし…。」
 何もヘンじゃない。そんなに動揺しなくていい。だけど、自分が昔のままの衛から変わってしまったら、あにぃも今までのあにぃでなくなってしまう。大好きなあにぃはいつまでも自分の目標でなければならなくて、同じ座標軸の上にいるからあにぃと競うことができて、それは二人がいつまでも一緒にいられるということの証し。だから衛は幼い頃のようにあにぃの腕にぶらさがって、自分とあにぃの関係を確認するのです。
 でも、衛は否応なく少女として成長していく。泥んこ祭。どうしたってあにぃも今までと同じというわけにはいかない。それが二人の間に距離を生んでしまうことなく、次の新しいサイクリングロードに二人乗りで駆け込めるように、なんとかできないものなのか。ラジオ体操のときのわきの下に注目とか、蜂に刺されたらアンモニアではないのかとか、そんなこと考えている場合ではないのです。
 ラジオ体操皆勤賞でお菓子の詰め合わせがもらえるって喜ぶのは子供のままだけど、それはあにぃと二人で何かを成し遂げる第一歩。この一歩を繰り返していけば、ずっと一緒に歩いていける。でもそれは、やはり子供の夢でしかなくて。あにぃと一緒に暮らせるようになるには、全然別の一歩、勇気を振り絞って飛び越える一歩が必要でした。
 その勇気をくれたのは、あにぃ。ワンピースがつきつけてくれた、勇気のきっかけ。それは、自分を少女として認めてくれたあにぃからの、衛にとってのプロポーズ。
「あ、あにぃの前で…だけだからね。」
 だから衛は、女の子らしくなる決意をしました。「あにぃだけのパートナー」になるために。少女の道を進んでもあにぃから離れていくことはなく、いつだって二人の道はそっと寄り添っているのです。


 以上、衛非血縁ベストエンド。しかし衛のズームショットは萌え凶器です。あの衣装姿もですが。
2003年4月20日(日) 俺様世界一
 アメリカソフト謹製『鬼畜大統領ブッシュ』。

ブッシュ「可愛い資源は接収しろ。国土はいらん。」
ラムズフェルド「ははっ。よりすぐりの会社に手配いたします。」
ブッシュ「うむ。おーい国務大臣。まだあの髭じじいは捕まらんのか。」
パウエル「オサマ・ビン・ラディンの行方は未だ不明です。」
ブッシュ「むかむかむか…くそ、だったらイラクを攻撃だ!」
パウエル「ですが、攻撃する理由がございません。」
ブッシュ「いいから進軍しろ。理由なんて後から見つければいい。」
パウエル(無茶苦茶だわ…粗野で単純でわがままで…。
     でも混乱した世界には、こんな粗野で暴力的な指導者が必要なのかもしれない…。)

 その頃、某国ではピカが完成しているわけですね。

 こないだ紹介した御児勇馬さんのベティーズ考察、日記の該当箇所にリンクできるようになったとのことですので、貼り直しておきます。こちら
2003年4月21日(月) ワッフルの日
 しすぷり2、四葉とお祭りに行く時には、『トペニワッカ』さんこれをぜひ。チェキチェキ。

 シスプリが終わるという噂について。『赤の7号』さん(4/21分)が詳しく論じられていますが、ぼくもまだまだ続くものと思います。雑誌に今後の予定が発表されていないのも、ファンの不安を煽って、いざ新企画が始まった時の食いつきをよくするためではないかと。

 しかし、新企画といっても何があり得るのでしょうかね。各妹単体でできることはほとんどやり尽くされている(話のネタはまだ十分あるにせよ、マンネリ化する恐れあり)とすれば、例えば、

(1)新しい妹が登場する。萌え市場を拡大するわけですが、既存のメンバーとどこまでかみあうかが問題です。
(2)物語の方向性を明確化する。例えば、原作版はいよいよ兄に恋人現る!?という「起承転結」の「転結」段階に突入とか。これは盛り上がる一方で、否応なくシスプリの終焉を呼び込むことになります。
(3)妹同士のユニット化。既にポケストでやってますが、あれをもっと体系的に行い、人数は増やさずに相互関係を密にする。ただしこれも噛み合わない相手というのが色々いますので、限界はあります。

 うーん、どんなもんだか。12人全員が異世界に飛ばされて、そこで呪われた眠りについている兄をみんなで救出する、などといったお遊び的な話でもあれば、ぼくは楽しいのですが。これはゲーム化もアニメ化も簡単で、RPGに仕立てればいいわけです。視点は妹に限定されますけど。
 というわけで『シスプリメ』に半ば期待、半ばオフィシャル頑張れ(あとSDシスプリ漫画の単行本化希望)。いざとなったら第三者として期待するのではなく、自分も及ばずながらはせ参じたいところですね。

 しすぷりんくで、夏のイラストコンテストが始まりました。そいえばこのリンク集には未参加のまま。かつては「うちはシスプリサイトなのかなー」という逡巡がありましたが、もはや言い逃れのできないほどにシスプリメインのサイトになりましたので、登録させていただこうかしら。その前にバナーを作りたいけど、どうやって作るものなのやら。などと春らしく浮ついているこの頃です。その前にやるべきことがいくつもあるのですが。
2003年4月22日(火) シスプロイドとか
 猿元氏美森氏共同開発のマイシスター検索システム、正式公開後あっという間に各所で紹介されてて大変なことになってます。ぼくも試みてみましたが、ときメモの見晴って誰ですか。

 以前にも紹介した雑誌『RPGamer』付録のGDW『アステロイド』。マッドサイエンティストが暴走させた小惑星が地球めがけて迫り来る中、ほんの一握りの者達が破滅を防ぐべくこの小惑星に乗り込んで、既に亡きマッドサイエンティストの意識がインプットされた制御コンピュータを制止しようと命を賭ける。一方小惑星では、侵入者達を排除するために、鉱石採掘用ロボットなどに無慈悲な命令を下そうとしていた…。そんなシチュエーションのボードゲームです。この作品、勝敗を争うことよりも、人間側の多彩なキャラクターユニット(それぞれ特殊な能力や簡単な設定が付されている)の活躍・失敗を映画的に楽しむことが目的だったりして、例えばやたら幸運な奴(その幸運が切れた途端絶望的な破局を迎えがち)とか、マッドサイエンティストに一目惚れされている女の子とか、ハッカーとか、マッチョとか、爆薬のプロとか、犬とか、犬嫌いのパワードスーツ野郎とか。そういう連中の行動と結果を、想像しつつ楽しむわけです。
 で、このキャラクターのうち、おおよそ12人ほどを選んでチームを作るのですが。おや、12人。そういうわけで、『アステロイド』用シスプリキャラユニットデータを作ってみました。名前の後ろの数値は、「命中値(近距離/遠距離)−撃破値−格闘値−移動力」です。

<可憐>4/3−4−3−4
 「ラッキー」に準拠。さらにロマンス判定も修正できる。
<花穂>2/1−4−1−2
 近距離にいるキャラの任意の能力を、1ターンにつき1回の行動・判定のみ1上昇させる。
 この「応援」を行った時と移動の時にはサイコロを1個ふり、6が出るたびに転ぶ。
 転んだ花穂は、隣接するキャラが1移動力を消費するまで行動不可能になる(失神と同じ)。
<衛>5/4−4−4−5
 「ジョージ」に準拠(移動力除く)。ただしミカエルを巻き添え射撃できない。
<咲耶>6/5−4−4−4
 「ハンソン」に準拠。
<雛子>2/1−4−3−4
 「アレックス」に準拠。
<鞠絵>2/1−4−1−2
 「キルビー」に準拠。さらに、負傷したキャラの身代わりになれる。
 負傷した鞠絵はミカエルに運搬させることができる。
<白雪>3/2−4−3−3
 射撃・格闘のかわりに、ロボットに料理を振る舞うことができる。
 サイコロを1個ふり5・6が出たら、そのロボットは反撃せずに料理を電子頭脳に運ぼうとする。
 さらにサイコロを1個ふり、出目のターン数の間、そのロボットは全速力で電子頭脳の方向へ移動する。
<鈴凛>3/2−4−3−4
 「ドラクロワ教授」に準拠。
<千影>3/2−4−2−3
 「ジョーンズ夫人」に準拠。
<春歌>3/2−4−6−4
 「マッスル」に準拠(移動力を除く)。
<四葉>3/2−4−2−4
 「スクープ」に準拠(移動力除く)。ただしミカエルを巻き添え射撃できない。
<亞里亞>2/4−6−4−3
 「ガンナー」に準拠。実は亞里亞を背負ったじいやさん。
 千影の透視能力を100%確実にできる(チット引きを省略する)。
<ミカエル>*/*−*−(3)−3
 「サーシャ」に準拠。
<航>4/3−4−3−4
 「ニコル」に準拠。ロマンス対象は女性キャラと燦緒。
<燦緒>3/5−5−5−4
 「サージ」に準拠(格闘値を除く)。
<眞深>2/4−5−4−4
 「デモン」に準拠。
<山田>4/3−4−6−3
 「カーター」に準拠(ガソバルのコスプレによる装甲)。
<鈴凛のロボット>*/*−*−6−3
 「教授のロボット」に準拠。シルエットはメカ鈴凛とプロトロボ。

 雛子、ミカエル、鈴凛のロボットは1/2人分として数える
 勝利条件に、さらに以下のものを追加する。
・「BD的勝利」:航と燦緒が恋人になり、脱出に成功すること。
・「可憐的勝利」:女性キャラが自分以外生還しないこと。
 なお、電子頭脳の主は、航に片思いの女性マッドサイエンティストである。

 元のユニットよりも有利になっているはずですが、実際プレイしてどうなるかは分かりません。
2003年4月23日(水) リピュアの意味とか
 マイシスター検索システムですが、「獅堂光(13) (魔法騎士レイアース, 1989/8/8生) 」というのに驚いたり。あの作品って、ちょうど今頃事件が発生するのかな。
 それにしても、妹の名前が出てきません…。衛の「女性→男性片思い度108.3」というのが唯一。これはアニメ版で想定した誕生日ですから、航(1985年生まれ)の誕生日を、他の妹達全員との相性がいい日として調査することもできますかね。

 『Romantic connection』さん「Pandora's Calling」。電撃企画大集合のSSシリーズです、うわぁ。シスプリ以外ほとんど知らないぼくですが、それでも圧倒されます。

 というわけでSCOREのえろげ『先生だーいすき』。あれ、シスプリ2は?昨年発売のこの作品、内容は並みながら丁寧なつくりで好感が持てました。そして、普段は無愛想な眼鏡っ子の声が某白雪の人なので、そういう場面になるといきなり甲高いでぃすの声。わお。こちらは「にいさま」じゃなくて「パパ」ですが。

 シスプリ2の方は、残るは千影、花穂、咲耶。これまでのところの全体的な印象をまとめておくと、何というか、兄がひたすら受けるお話というか。第1作をプレイしてないので憶測ですけど、妹達はそれぞれ、あの冬の頃よりも成長して、その成果を意識の有無にかかわらず、兄にしっかりと示しています。兄もことあるごとにそれに気づいているのですが、兄の方はというと、そういう成長の跡は示されない。多くの妹達にとってはいつでも「すごい」兄なので、あの頃の「すごい」と今の「すごい」の差がよく分からないのでした。だから、一緒に日々を歩んでいるという感覚よりも、超越的な視点から妹を見つめているような気分の方が強い。それでも千影や亞里亞にはそこそこ引っ張り回されてますから、この兄のモノローグ部分をカットすると、リピュアの兄になるのかな。

 ここから、シスプリ作品の相互の関連性について。

 原作では妹の主観で兄を描けばよかったし、アニメ版前作では「航」という独自の主人公を描くことができた。でもゲーム版の場合には、原作に近い兄を、兄自身の視点で描かねばならない。しかも、ゲームの形式にのせるために、場面ごとにぶつぎりの心象描写で我慢しなければならない。これは、ゲーム版の第1作が回避しえなかった問題でした。
 だとすれば、1での兄がピュアストの妹視点でどのような姿に組み替えられたかは、検討してみる必要があるかもしれません。それは、ゲームという形式による表現の限界を、原作に近い妹の独白という形式によって解消しようとするものだからです。アニメ版第1作と原作とのずれがしばしば指摘されますが、その前に原作とゲーム版との間の溝こそ先に存在していたわけであり、これを埋めようとしたのが、ピュアストのバレンタインストーリー篇ということになるでしょう。だから、あの作品を「選択肢の少なすぎる半端なADV」として、そのゲーム的形式だけで批判するのは間違いです。むしろ選択肢を徹底的に絞り込むことこそ、視点を兄から妹に移すことと並んで、原作への接近のために不可欠だったのです。
 そう考えれば、次のような結論が導き出せるでしょうか。つまり、原作はポケスト4巻によって複数の妹達の同時登場というかたちでゲーム版に接近しつつ、ゲームストーリーズ2巻でゲーム版を元にしながらも妹視点で、しかも他の妹達が登場せず兄・妹のマンツーマンで描くことで、原作の独自性を保持しました。一方、ゲーム版はこのピュアストによって原作に歩み寄りながらも、ゲーム版の独自性は、ピュアストの中では兄視点・妹全員登場もののクリスマスストーリーとして、きちんと保持されていたのでした。

 さて、ではアニメ版はどうなのか。
 原作が「妹視点・個人主義」、ゲーム版が「兄視点・集団主義(ただし最後には個人主義)」という特性を備えているとすれば、アニメ版前作は「第三者視点(ただし兄寄り)・集団主義」でした。これに加えてきわめて個性的な舞台設定を付したために、表面的には原作・ゲーム版からあまりに遠い場所に行ってしまったわけです。しかし、原作とゲーム版がポケストやピュアストでお互いに歩み寄ったように、アニメ版ともそのような関係性を構築するための試みがなされたのではないでしょうか。
 そう、それがリピュアです。
 リピュアのAパートは、ポケスト的な状況下で多分に妹視点にありながら、「兄が誰一人選ばなかった時のクリスマスエンド」という物語の結末をおくことにより、原作とゲーム版、とくに後者に接近しています。これに対応して、ゲーム版からはGBAソフトという手が差し伸べられています。そしてリピュアBパートは、ほぼ完全に原作キャラコレ準拠です。つまりリピュアは、2部構成をとることによって、原作とゲーム版の両方との関係性を作り出そうとした作品でした。なおリピュアとアニメ版前作との関係は、監督の(最終的には報われなかった)努力などによって、わずかながら保持されました。
 しかしここで気づくのは、ゲーム版とは異なり、原作の側からはアニメ版への働きかけがなされていないということです。アニメ版前作を取り扱えば原作の世界が粉砕されてしまいますからこれは不可能にしても、リピュアAパートのノベライズなどがなされたならば、相互の歩み寄りがもっと十分になされるのではないか。ところが、リピュアAパートの原案に原作者が関わっていないとすれば、原作側としてのノベライズも難しいですし、Bパートがあれだけ成功してしまったために、アニメ版は「原作の別媒体表現」でよしとする雰囲気が生まれてしまいました。
 それでもこれを突破しようとするなら、アニメ版の特性である「第三者視点」を、原作が取り入れることになるでしょう。兄と12人の妹達の姿を、別の女性の視点で描くわけです。もし次の雑誌連載シリーズでこれがなされるのであれば、それは原作とアニメ版との結びつきを強めることになるでしょう。アニメ版の方でもこれに応じて何か新作品を送り出すとすれば、それは『Wake Up !!』のようなものになるかもしれませんし、兄の恋人をめぐる物語になるかもしれません。

 こういうのは考察に書こうと思ってたんですけど。
2003年4月24日(木) 毎度1日遅れ
 今年もきました脳内オフ。とくそんさん、リンクポインタどもです。可憐さんたちがらむだ一家で堂々参加するかたわら、ぼくは長森のあんよとしてこっそりと。皆様には言及しづらい存在でまことに申し訳ありませんが、時々わきわきと自己主張させていただければ本望です。あるいは、柱の角に小指をぶつけるとかでも。

 『みるひーゆ』さんトップのビックリマンシールの中に、こんなのが(笑)。うちのいただきものだー。

 Shunさん(たん付けじゃないと最近違和感が)のお手当向上を後押しすべく、みんなでお店を盛り上げるキャンペーン。気づいたらこんなんなってたりして。って、前もこんな話ありましたね。
2003年4月25日(金) 困ってしまって
 月日は百代のくゎかくにして。気がつくと日記が溜まっています。滞納するのは電話代だけでいいのにね(駄目です&家賃もです)。滞納戦隊に春は来ない。
 近所のアパートに空き巣狙い、の途中で住人が帰宅したため結果的に強盗、が現れたため、警察官の方が周辺を巡回されています。で、うちの部屋にもお一人、防犯チラシを手に訪問されたのですが。

警官「これをよく読んで下さいね。」
らむだ「はい、お世話様です。」
警官「…」(玄関の中を見渡す)
らむだ「…」
警官「…引っ越し中?」

 あうー。つまりそれほどまでに混沌としていたわけですが、「もう入られた後?」とか言われなかっただけましですか。連休中は皆様お気をつけ下さいませ。
2003年4月26日(土) 二日酔い
 う、頭痛い。

 『大悪司』の元子結婚ルートでようやくエンディングまでたどり着いた、と思ったら、じじいルートに突入してしまいゲームオーバー。もうやだ。これは、「えろげなんてやらずにしすぷれ」という天の計らいでしょうか。本当は「仕事しろ」という声が聞こえるはずですが馬耳東風。

 それはそれとして(よくない)、こないだここに書いたシスプリ原作とゲーム版の関係などを元に、リピュア考察をちまちま執筆中。リピュアの内容の解釈ではなく、シスター・プリンセス界におけるその位置づけのようなものを試みています。月に1回は更新しないとなぁ。
2003年4月27日(日) ナージャ生足レッスン
 今朝は久しぶりにアバ・555・ナージャの3連発。努力しなくても超能力でテスト満点とれればいい、だって父親は真面目なひとなのにリストラされたんだから。あいたたたた。世の中の不条理をまともに描いておりました。なのに眼鏡の女の子の3枚目ぶりが非常に古典的・ロボコン的で、オチに笑ってしまえば全部解決した気分になれるというものです。
 そしてナージャはチロルっぽい衣装に生足。下からのアングルが狙いすぎ。そしてちっちゃいこ達も一緒に踊る、素晴らしい。男キャラに比べて女性キャラがあまりに少ないことに不満を覚えていましたが、ナージャが民族衣装に着替えて新たな踊りを披露するたびに、彼女の様々な側面を発見できるわけですね。そしてラストシーン、いよいよキャンディキャンディの時代を彷彿とさせる正統少女漫画の世界に突入です。先週があれだけギャグだったおかげで、今週のナージャのコミカルな動きもきちんとキャラの中に収まり、お話そのものの流れを壊しませんでした。

 千影シナリオクリア。詳細は後ほど。

 中途半端に追記。美森氏から、アニメ版シスプリの舞台プロミストアイランドのモデルとされた(第1・2話分考察参照)初島に、こんな事件が生じていると連絡がありました。まさか、航達兄妹に対する陰謀なのか。というわけで、『シュヴェスター』第1話では突然の停電が島を襲います。
 一方、急を告げた美森氏本人は、「里村は大丈夫」といたって平然。こないだの茜さんの誕生日にはきっちりワッフルこさえてるし。
 なお、美森氏日記の4/24分以降で、マイシスター検索システムについての検討がなされています。
2003年4月28日(月) 気がつけば
 う、日記溜めすぎました。

 以前ぼくが仕事関係で若干レクチャーしたことのある人からメールをもらう。いまの勤務地での問題に対して助言をもらいたい、とのこと。こんな人間に頼むなんてまじか、と思いつつ、相手が非常にしっかりした人だと知ってはおり、要するに第三者的意見を確認したいのだなー、というわけでそのような内容を書き送る。すると素早い礼状が着信。その真摯な文面と、さっきの自分のどことなく官僚的な文面とを見比べて、ちょっと溜息。

 千影シナリオの感想はいつになったら書くのでしょう自分。いやまあ、どのみちたいしたことは書けないのですが。その一方で、妹達のメールに対する兄の返信が、それぞれ具体的にどんな文章だったのかと気になってみたり。選択肢では「明日の海水浴、楽しみだね」など一言で示されていますが、あれは要約であって、本来の文面はそれなりに長いのではないか。その内容を勝手に想像してアップしている方、どこかにおられませんかね。
 いや、案外本当に毎回あの一言だけなのかもしれませんけど。それはそれであの兄すごい。
2003年4月29日(火) 泳ぎ続けてみどりの日
 そうか、こないだのナージャのあんよステップで何か心に触れたと思ったら、『ハローレディリン』OP冒頭の踵クイクイか。

 こちら「中華的妹姫」、ついに完結。ぜ、ぜひ柿ノ本さんも…。

 サンフェイスさんこちら。元ネタを見て悲鳴をあげました。

 利休さんと電話。相変わらずお忙しいみたいでした。TRPGの話題で、利休さんが昔『ソードワールド』のマスターをされていたと聞く。それはもう自由度の高い行動を可能にする設定がなされていたことでしょう。とくにあの作品は世界設定がスカスカなので、いじりたい放題です。でも材料がなさすぎるのもマスターとしては苦労しますから、『トラベラー』のレフリーをやってみたいというお気持ちもよく分かりました。
 そいえば『ウィッチクエスト』や、今度『RPGamer』で発表されるらしい『皇国の守護者』では、猫や剣牙虎を相棒PCとして選べましたが、例えば「あんよ」をPCとして選べるゲームはいかがでしょうか。って一体何をするんだそのキャラクターは。歩いたり走ったり、机の角に小指をぶつけたり。全く意味が分かりません。あるいは『寄生獣』みたいな話になりそう。
 それとも、百合な女学園世界でのTRPGとか。相棒はネコ。
2003年4月30日(水) ビースト機動戦士
 『Sister Freedom』さん(4/30分)から、こちらの新ガンダム紹介絵。何やら読みづらい装備名が並んでいますが、またハッタリ効かせようという腹ですか。音の響きからして、言語はたぶんあれだろな。
 というわけで、こんなときにしか使わないラテン語辞典で調べてみました。

<フリーダムガンダム>
ビームサーベル:ラケルタ lacerta トカゲ
ビームライフル:ルプス lupus オオカミ
プラズマ収束ビーム砲:バラエーナ balaena クジラ
レールカノン:クスィフィアス xiphias メカジキ
バルカン砲:ピクウス picus キツツキ

<ジャスティスガンダム>
ビームサーベル:ラケルタ lacerta トカゲ
ビームライフル:ルプス lupus オオカミ
バルカン砲:フォルクリス volucris 鳥(熟語で、蚊)
回転銃座:ケルフス cervus シカ
ビーム砲:フォルティス fortis 強い、永続する、英雄的な

 うわ、見事に動物王国(笑)。ジャスティスガンダムの主砲だけは形容詞ですが、これはそのまんま「強い!滅茶強い!」という意味なのか、あるいは別の単語に由来するのか。どなたかご教授下さい。
 しかし、戦闘シーンを想像すると…。

 遠距離で遭遇した二人は、オオカミを互いに放ちながら急速に接近。キラはメカジキやキツツキを、アスランは蚊やシカをけしかけながら相手の死角を奪おうと機動。至近距離にまで踏み込むと、両者のトカゲがつばぜり合い。友軍の支援を受けつつ今回も引き分けに終わるものの、後退しゆく敵戦艦に向かってキラはクジラを、アスランは勇ましい奴を、一発ドカンとお見舞いするのだった。

 訳分かりません。いやまあ第二次世界大戦だって、ウシやツバメが空を飛び、トラやワニが地を駆けていたわけですが。

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