日記
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2003年3月1日(土) また遅延
 まとめて3日分更新。土日で考察書き終わるかと思ったのですが。ですが…。

 今日は将棋のA級順位戦最終戦でした。既報の通り、名人挑戦は佐藤・羽生・藤井の3者パラマス、降級は森下・郷田。ついに森下8段が落ちてしまいましたか…。もうじき9段になるというのに、タイミングが悪すぎでした。こうなれば、ぜひタイトル獲得を。
 シスプリで順位戦、とか思いついてすぐ諦める。囲碁なら『衛の碁』となるわけですが。棋士にも特徴の有無があるので、うまいこと実在の人物とキャラとが重なりません。それでも無理にこじつければ、谷川咲耶の「高速の寄せ」とか、加藤白雪の「特製うな重」とか、田中鈴凛の「序盤のエジソン」とか、中原春歌の「突撃」とか、村山鞠絵の「2七銀」(爆)とか。丸山千影なんて言ったら怒られそうだ。可憐は…大山の「番外戦術」。
 読者を限定しすぎのネタでした。
2003年3月2日(日) あれこれ
 リファから、『映像技術部』さんの「魔王」に笑ったり。でもこれ、ラストを考えると笑えないような…。あ、可憐が魔王ということなら大団円ですね(違)。

 とらさんにはお手数おかけしました。ぼくは失われた仲の良い日々を取り戻すためにシスプリャーしてるのかもしれません。

 ZoroさんのSSがついに公開。おお、シリアスです…。続きが気になって仕方ありません。

 シスプリ2、何でも鞠絵は海水浴に行かないそうで…(カタリベさんより)。ということは、鞠絵は水着3種類の代わりに、下着3種類ということですね。違うか、なあ戴宗。そうでなければ未練です。

 同じくカタリベさんから名簿萌えについて。ぼくも先日『ネギま』第1話を読んで「ついに1学級全員萌えか」と驚いたのですが、これって同人誌的なエピソード補完や勝手な先読みを前提としているから可能な設定ですね。名簿で早くも特定キャラに入れ込んだ人は、そのキャラがヒロインになるまでは読み続けるでしょうし、その間にどんどん想像を膨らませるでしょうから、実際にヒロイン話になったときに、予想通りなら問題なく、予想を超えていたら大喜び。もちろんしおしおな展開もありうるわけですけど、あの作者がそうツボを外すとは思えません。

 ただ、この名簿ページを見たときに、どうも懐かしい感じがしたのですが…。と書いているうちに思い出しました。小山田いく『すくらっぷ・ブック』第3巻のクラスメート一覧だっ(古)。男子・女子それぞれの顔が全員分初めて描かれたあの2枚をもとに、各人の登場状況をチェックしたり、マイナーキャラの予想外の登場に喜んだり、普段の友人関係を想像したり、全く登場しない美少女キャラにハァハァしたり(爆)と、勝手に楽しんでいた記憶があります。それは確かに、物語とキャラ萌えの間を徘徊する日々でした。
 ああそうか、ぼくがアニメ版シスプリに見出したものは、あの漫画と同じく、かけがえのない時間を共に過ごす者達の姿なんだ。「ここからは君の手で!」というあの第2部を自分の人生で引き受けずに、プロミストアイランドに見出したんだ。あの頃ぼくはこの『すくらっぷ・ブック』と『ザンボット3』と妹萌えを既に手にしていて、そしてそのまま変わらずに今まで生きてきました。もちろん『ザンボット3』で少年期を過ごした、というのはあまりに単純すぎて、さらに『けっこう仮面』や『あんどろトリオ』もそこに加わるわけですが、それはそれでなお単純というか、早くも業が深い。

 『最終兵器彼女』などについて「セカイ系」という言葉があてられていましたが、理不尽な状況にただひたすら耐えていくというスタンスと、そんな世界そのものを(自分と自分の半身である者以外)全部消滅させるというスタンスは、表裏一体だと思いました。要するに理不尽な世界は「ある」にせよ「ない」にせよ、自分との関わりの中で柔軟に組み替えられるものではなく、それに加えて自分は絶対に間違っていない。自爆テロみたいなものです。『地球へ…』や『百億の昼と千億の夜』、『アンドロメダストーリーズ』などを読んだときのあの沈黙、無力感というものは、わりと慣れ親しんだものでもありますが、あれらはまだ自爆せずに抗っていた。抗っても駄目だから、というのが現状なのかもしれませんけど、でもちせって結局、無力な自分を守ってくれるうえに世界をも滅ぼしてくれる女神なんですかね。自爆するのも嫌だから、誰か代わりに世界を滅ぼしてくれ、という。

 ひらしょーさんの日記で以前取り上げられていた『レンズマン』を読んでみる。うわ、本当に凄まじい速度…。アメリカ万歳な内容といえばそうなので、現状下で読むと色眼鏡を通してしまってまさしくレンズマン。それでも、これがスペースオペラなのか、と正直に驚嘆しました。スペオペといえば『星界の紋章』や『スペオペ宙学』(爆)だったのですが、後者はともかく、前者がいかにキャラクターに依拠しているか再確認できました。話の密度をみても3巻かけてレンズマンの1章分しか進まないし、中身もラフィール抜いたら何も残らない。だからといってラフィールなど登場のしようもないレンズマン世界が最高かと言われれば、あの殺伐とした宇宙に潤いを求めたくもなるわけで、そうなると『マップス』は実に見事なスペオペ作品だったと感慨もひとしおなのです。
2003年3月3日(月) おしなさま
 今日は楽しい雛祭り、といってもうちは昨日のうちに楽しんでしまいました。今年も雛子ちゃんと未来をお座敷に奉り、二人の「おひな様」をもてなしまくり。狭い我が家に雛壇を飾るのはなかなか大変ですが、可憐のと瑞佳のとを混成した雛壇には、ぼくでさえ思い入れというものがあります。着物は最初だけで、食事の時にはすぐ着替えてしまうのが興ざめではありますが、あまり文句を言ってると白酒がわりのにごり酒を取り上げられてしまうのでした。
 雛子ちゃんは、雛祭りについて昔の話を家族に聞いてこいという宿題が出ていたらしく、瑞佳や可憐に色々尋ねていました。昔といってもたかが知れていますが、祖母が子供だった頃、というような話も出ていた模様。こうして伝えられていくものも確かにあるのかな。ぼくはとりあえず須藤真澄の『振袖いちま』を貸してあげたところ、意外に読み耽ってしまってレポートにまとめる時間がなくなり大変なことに。
 クラブは、合奏を第1希望で出したそうです。
2003年3月4日(火) 原画集とか
 昨日のうちに、電撃G'sマガジン謹製『アニメシスタープリンセス』原画集が到着しておりました。わっほー。締め切り直前の申込だったので不安でしたが、やれありがたや。申込について教えてくれた美森氏にも感謝。
 中身ですが、妹達13人の原画、キャラデザの新田氏のコメント、ページ端を用いた眞深&山田のパラパラ漫画(OPのくるくる原画による)、それに雑誌掲載のカラーイラストなど。原画の分量はそれほど多くないものの、わりと好ましい場面が選ばれてます。しかし鈴凛がプールから上がるおしり向き場面などは、サービスなのかどうか。
 それから、雑誌を購入していない不届き者のぼくにとっては、カラーイラストはとてもありがたかったです。
 例えば、第6話演芸大会で舞台裏に引っ込んだ後の光景。あの話では千影が投げ入れた林檎によって皆救われたわけですが、花穂が千影の腕に「ありがとう、千影ちゃん」と抱きつき、千影は非常に珍しい満面の笑顔。よく見れば、彼女の肩に航の手がまわされています。こういう姿があり得たかやや疑問の残るところですけど、あの拍手喝采から審査に至る間をきちんと埋めてくれています。後ろの方で白雪がうさぎさんりんごを手に載せているのもいい感じ。千影については、第12話の砂浜で雛子の髪に花を飾ってあげている姿もいいですね。しかも、その膝を枕に亞里亞が寝ていたり。ポケスト第2巻を思い出します。
 また、学園の庭で弁当を広げているイラストでは、お茶を差し出す眞深のおでこを燦緒がつついている姿が。「あははは、こいつー」。これは後日談の一光景。ほかにも、第19話で鞠絵が春歌達の後ろにつかまって氷上に並んでいる姿など、作中では描かれなかった楽しいひとときを見せてもらえました。

 井上瑶さんが亡くなられたそうで。セイラさん。シャラ=シャール・酒姫。謹んでご冥福をお祈りいたします。ああ、『未来放浪ガルディーン』なんて酒姫もガルディーン(塩沢兼人)もヤマト・マーベリック(富山敬)もいなくなってしまいました…。

 馬鹿話。

らむだ「鞠絵、温泉水着シーンにいないんだよ。だから下着。」
美 森「はあ。」
らむだ「3種類ってどんなんだろね。」
美 森「あるいは、一枚絵の右上に顔だけ入ったりしてな。」
らむだ「ぐは、卒業写真の病欠者状態?」
美 森「あれって、後で見るとかえって目立てていいよね。」
らむだ「そういう問題じゃないような。」
2003年3月5日(水) ひきずる
 各所を拝見するに、井上瑤さんといえば香貫花クランシーという方も多いのですね。こういう凛とした女性キャラはもちろん、子供やギャグキャラまで様々に演じられるベテランでした。美森氏にも訃報を伝えるとさすがに驚いていた模様。

美 森「まだ若いんだろうになあ。」
らむだ「うん…。ああ、もうあの『アムロ、聞こえて』は聞けないんだな。」
美 森「それに、セイラさんカーナビももう実現しないわけだ。」
らむだ「あー。そういう話もあった。
    でもセイラさんって設定では17歳なんだよな。もうぼく達の方がずっと年上。」
美 森「あの頃はセイラさんの方が年上だったけどな。」
らむだ「今売れてる声優で、20年後にこんなふうにしみじみしちゃう人っているのかな。
    例えば○○○○○なんて熱狂的ファン多いけど、どうよ。」
美 森「まあ、あの声は上品じゃないから。」

 敵を作る発言が続きました。

 それにしても、ブライトだってあれで19歳だし、ホワイトベースのブリッジクルーは実に若く、にも関わらずそれなりの落ち着きをもっていました。これがゼータで勝手な大人が増え、ダブルゼータで本当の子供ばかりになり、SEEDで半端者ばかりになるという流れ。間を飛ばしているのはほとんど観ていないからです。
 艦長が女性というのはいつ頃から流行りだしたのでしょう。キングビアル、ホワイトベース、マクロス、ゼラーナ、ジェイナス、クォート・ターナなどなど、どれも男ですよね。ハマーン様は艦長というより司令官なので、シーラ・ラパーナやクワサン・オリビィと同じ扱いです。…ああ、『オーガス』のグローマは女性が艦長でした。行かず後家のシャイアさん。でもあの作品がそれほど影響力をもったはずがないので、まあナデシコが決定的だったのかな。それとも案外ガルフォースかな。
 そんな無意味な話のネタを探していたらこちらで古いロボットもの玩具の数々を発見。うわー。
2003年3月6日(木) 全国のアニキの皆しゃーん
 びっくりどっきりプロトロボ発進。声は八奈見乗児という嫌すぎる鈴凛。

 今日は鈴凛じゃなく千影の誕生日ということで、上海亭さんZoroさんMasaさんたちがお祝いを。各所の様子はドモン2さんから。千影ってどうしてこんなにいろっぽいのでしょう。

 『チョップスティック教習所』のデンセンさん(3/5分)から。い、いとしいしとぉぉぉ(挨拶&断末魔)。あのアニメ版前作第15話「亞里亞のおリボン」絵コンテを見事落札された兄やがここにおわします(詳細はこちらの下の方)。ああ、ぼくも一緒に叫びたいです。しかしこういう場面で指名していただけるというのは、何とも嬉し恥ずかしありがたや。

 あと、デンセンさんの掲示板より白雪服

 カタリベさんから反応いただく。「先物買い公認」とは言い得て妙です。『すくらっぷ・ブック』では既出キャラも半分ほどいましたから、第1話でいきなり名簿という反則技ではさすがになかったですね。むしろ『絶対無敵ライジンオー』のオープニングでクラスメートの顔が全部出ることの方が近いかも。あれは20人くらいでしたが。
 それから、上の方にある「月刊OUT」「ダイアポロン・カリスマ芦田」という文字に震えました。びろーん。

 『四薔薇会』さんの『シスター・プリンセス〜あんちゃん大好き〜サイドポケットストーリーズ A+』を某とら通販で購入。宅急便のおじさんに「ここからの荷物、最近多いんだよねぇ」と言われて半笑い。夏コミで前半部を入手してましたので、半年ぶりに続編を読める喜びを満喫しました。ネタバレはやめますが、山田の扱いがよすぎ(笑)。また、ぼくの二次創作で目立たなかった妹達が活躍するあたり、同じアニメ版ファンでも大きく違うものですね。それでも根底に流れるのはやはり同じ愛でした。

 わあ、これはまた完全にシスプリサイトな日記だこと。最近えろげも遊んでませんし、くらなどが出るまではこの状態が続きそうです。でもくらなど発売したら、いきなり『AIR』の感想とか書き始めてたりして。そういうタイミングでもないと、あれについては書けません。でもそのときには、最新作は未プレイのままで書かねばならない。そうしないと、最新作にとっての『AIR』の意味、というかたちで、あの作品を手段化してしまうだろうから。
2003年3月7日(金) あうち
 おのれの無能さにほとほと呆れているわけですが。どれくらい無能かというと、「むのうさ」と打ち込むつもりが「ぬのうさ」と間違えてしまい、「布ウサ」と可愛い変換に思わず1ねん3くみ桃ちゃん先生してしまうほどです。駄目人間にも節度というものがあるはず。

 そんなとき、昔聴いたラピュタのMADと画像つきで再会。うわあああ。
2003年3月8日(土) やる気
 『Sister Freedom』さん『labyrinth <--> exit』(四薔薇会)さん眞深アンテナさんにリンクはらせていただきました。

 取り急ぎこれだけ更新。考察補論3を、なんとか今日明日中に仕上げます。今度こそ。

 追記。
 リンク追加になぜか失敗してました。あうー、明日までに何とかします…。
 そして、補論3ようやく書きあがりました。どうもまとまりがなくなりましたが、これで残るは「結論」だけです。
2003年3月9日(日) ちなみに昨日は日記1周年
 『カトゆー家断絶』さん(3/9分)、考察へのリンクありがとうございます。

 で、結論もこっそりアップしました。結論というか、序論で述べたことの再確認などにすぎませんが、まあ手短に。
 さすがに本編考察を終えて2ヶ月も経ってしまうと、あの頃の熱気も懐かしく思えてしまいます。また春がやってきます、今度もまたあんな勢いで何事か始めてしまうのでしょうか。それはシスプリから離れてしまうということではもちろんなく、『マジカルヒナ』も『WAKE UP』も『シュヴェスター』も、早く仕上げたいところです。
 何かほっとしてしまったので、考察の回顧はまた後日。

 昨日失敗していたリンクは直しました。

 ガンダムSEEDについて、『Sister Freedom』さん(3/9分)より。
「ふと思ったんですが、フレイって軍属になってからいったい何をしたのでしょう。仕事ゼロですか。」
 ぼくもそれは大いに疑問に感じていたのですが、従軍慰安婦ということでいかがでしょう。
2003年3月10日(月) 寒いよー
 『Refine 404 Not Foundみたいなもん』さん(3/9分)、『■ちぇき。■』さん(3/9分)、『obsession-shun』さん(3/9分)、『The Signs of Zodiac』さん(3/9分)、『もう笑うしかない』さん(3/9分)、『CCSF』さん(3/9分)、考察へのリンクありがとうございました。

 『CCSF』さんより。あの兄にあったなら(謎)。雛子が「工事現場監督」ですか…『雛子でガッツ!』(違)。「鞠絵作詞・可憐作曲・亞里亞歌」という組み合わせは最高ですね、壊れそうなほど美しい歌が聞こえてきます。DVDご購入のさいには、ぜひ「そんな馬鹿な…」と呟きながらお求め下さいませ。

 『Sister Freedom』さん「仮面ライダー可憐」来ました!

 リンクページに『はっぴい!ぱらだいす!』(From Eさん)、『チョップスティック教習所』(デンセンさん)を追加させていただきました。
 そのデンセンさんから、先日お話のあった前作第15話絵コンテを拝見させていただきつつあり(感涙)。ああっ、本当に「ややあやしさ感じる」って書いてある!色々確認して考察修正に活かします。

 そのアニメ版前作考察も、先日でようやく完結しました。埋め終わった一覧表を眺めると感慨深いものがあります。前にも書いたことの繰り返しにもなりますが、振り返ってみて。
 最初に第3話分考察を書き上げたとき、それは単発のものでした。手元にあるDVDも3巻あたりまでで、休日にぼんやり見返していたときに第3話の表に気づき、ふと拡大してみようと思い立ったのが全ての始まり。<お兄ちゃんと一緒>表で四葉が日に2回登場していることを発見し、その理由を考えているうちに、5月中旬には第3話分考察の原型が出来上がっていました。これをアップしてしばらくした頃、美森氏経由で猿元氏の「結論が不明瞭」という批判を伝えられ、これを受けて修正したのが現在の第3話分考察です。ですからこの両氏は考察の恩人ということになるでしょう。
 その後、宣伝厨と化しつつ反響に舞い上がったぼくは、早速第4話分考察に取りかかり、ついに「全話分書けるかな」と検討し始めました。しかし、第4話ではタロットや熊のぬいぐるみなどについて新たな解釈を行えたという手応えを感じはしましたが、なんと言ってもこの時点では第17話から第23話、そして最終話をまだ観ていないという有様。ムックでおおよその落としどころは分かっていても、詳細が分からないまま各話の考察を重ねていって、それで兄妹の共同生活と成長の描写に整合性がとれるものなのかどうか。これはとくに、千影と亞里亞、そして可憐について重大な問題となりました。千影の能力と亞里亞の第15話は、共同生活の枠組みから逸脱しているかに見えます。また、可憐は第14話でそれまでの描写から明らかに変節しています。逆に言えば、彼女達の成長を解釈できさえすれば、物語の一貫性をより強固に示すことができるはずでした。
 ここで助けとなったのは、まず第15話の老紳士が精霊であるという想定から、千影の共同生活内での位置づけが可能だという予感でした。これは精霊までをも含む調和の実現として、共同生活の進展を描写することにもつながりました。
 残る可憐については、掲示板でのアストロンさんの「『何故20話で航の足止め役に咲耶が選ばれたか?』とかが知りたい」というご意見(No.58)が何よりの突破口でした。このとき第20話は未見でしたが、可憐が咲耶にそのような重要な役目を頼むということと、第7話、第14話とがうまく結びつくのではないだろうか。そして考察はその通りに書き進められていきました。これは確かに可憐(そして千影)偏重の叙述を生み出したかもしれませんが、この視点なくして最後まで到達することはできなかったでしょう。
 ああ、こういう話こそ「結論」に付記すればいいのではないでしょうか。

 修正のために考察を読み返し、第3話分や第4話分の文章の勢いに驚く。これが作品中盤以降の分だと、話の流れそのままに書いているので、やはり叙述がぼやけてますね。観れば分かるような情景描写はいらんのんじゃ。あるいは電波が不足したというか。後半はわりとまともな話が多かったので、無理矢理考察してみせている部分もあります。
2003年3月11日(火) まだまだいける
 『かーずSP』さん(3/11分)、考察へのリンクありがとございます。

 『double bells*』さんリニューアル。『プリンセスファイブ』のコンテンツもいよいよですね。

 『■ちぇき。■』さんより色占い

「あなたの心の色は、黄色です。この色の特徴は...

 正直者 行動力がある 機転が利き、頭の回転が速い 優柔不断 少し変わり者
 周りの雰囲気に流されやすい 不満を自分の中に溜め込んでしまう」

 う、うーむ。合っている。頭の善し悪しや行動力は除いて。するとただの駄目人間になってしまうのですが、そこは目をつむって。しかし、心の色が黄色…黄色といえば雛子…やはりぼくは雛子な人間だったのでしょうか。雛子の性格とはずいぶん違う気もしますが。そう思っているとさらに続きが。

「− あなたが適している職種 −
 政治家 芸術家 警察官 サラリーマン フリーター ひも

 おわー。まさか適職に「ひも」が出てくるとは予想だにしませんでした。でも言われてみると、脳内家族とか、まさにそんな雰囲気かもしれません。警察官とひもが一緒に並んでいるというのも、何だかもう。

「− あなたの対人関係 −
 良く言えば付き合い良いの人ですが、悪く言えば都合の良い人です。
 また気が弱いのに思わぬ所で正直に本音を言ってしまい、失敗することもあります。」
「また、時々突拍子もないことして周囲を驚かせることもあるでしょう。」

 あいたたたたた。要するに社会不適応者ということですか。そうですね(納得)。

 で、何事もなかったかのように考察のことですが。今回も繰り返しですが。
 当初は冬コミ販売さえ考慮して昨年11月内に全部書ききる無謀な予定を立て、しかも9月末までは実行できていたというあたりが今では信じられないですけど、その後は日常に追い立てられるようにして月1回更新ペースに大きく減速してしまったのはご存じの通り。日頃飽きっぽいぼくのことですから、最悪の時期には気力も萎えかけていよいよ途中放棄か無期延期か、という状態でした。それでもこうして最後までたどり着けたのは、メールや掲示板で叱咤激励して下さった方々のおかげですね。絵や文章やネタをいただいたり、修正点を指摘されたり、いたわられたりいたぶられたり(違)、常連の皆さんには本当にお世話になりましたし、また掲示板に1回だけでも「もう一度観る気になった」と書いてもらえると、考察を書いていてよかった、と心から思えるのでした。で、上の占いの通り「周りの雰囲気に流されやすい」ので(笑)、調子に乗るとまた書けるようになる、と。本当によき兄達に恵まれました。気落ちしていた折々に無視されてたら今頃どうなっていたことか。あ、これってサビシイサビシイ病ということなのか。
 まだ修正が残ってはいるものの、一応完結した今、肩の力を抜いてもう一度アニメ版を観直したいですね。

 と言いつつ、ふとウニについて調べてみる。前作が2chにて「ウニメ」と呼ばれているのは有名ですが、それは第12話の前半で潜水艇に戻ろうとする航がウニを裸足で踏みつけてしまい、しかも足をつらせて浅瀬で溺れかけたところ、ウニの中から千影の声が聞こえてくる、というあの場面(とその予告文)に由来するものです。で、このウニをシンボルとして見ますと、

「1.光線を思わせる多彩色のとげをもつので、太陽のエンブレムである。2.生命力、原初の種子を表し、ケルトでは『ヘビの卵』とされた。また副葬品として用いられ、復活、不滅を表す。3.大海の泡から生まれたアフロディテへの捧げ物。」

(アト・ド・フリース『イメージ・シンボル事典』、山下圭一郎他訳、大修館書店、1984年、557ページより引用)

とのこと。つまり、ウニを踏んで溺れかけた航は沈む太陽(死)の象徴であり、引き上げられるのは再び昇る太陽(再生)を指し示します。第1話や第26話と同様、しかも最も明瞭な象徴によって、ここでは航の再生の儀式が行われているわけですね。それは遭難という非日常を通して共同生活を捉え直すことで、航が積極的な意識を獲得するためのものでした。
 また、千影が「このウニには毒はない…残念だけれどね…。」と呟いた理由もここから読みとれるでしょうか。彼女が「毒」についてこのような語り方をすること自体なんら不自然ではないのですが、さらにウニがアフロディテ(愛の女神)と結びついていることを考えれば、ウニの毒による前世の愛(=不滅の愛)の覚醒としての再生を、ここで千影は暗示していたと理解できるかもしれません。そうすると、航が「千影ちゃんはウニになったのか…。」というボケも、第11話での潜水艇内でのやりとりを受けたものであるのみならず、こうした象徴の意味を航が図らずも言い当てていたという解釈が成り立つでしょう。そこまで真実に接近していればこそ、千影も「残念」だったわけです。

 まだまだ考える材料はありますね。つか、「影走り」「ウニメ」「山田氏ね」は本作品に関する3大2ch用語だったのだから、第10話で「影走り」を、補論2で山田を扱っている以上、ウニにもきっちり言及すべきでした。
2003年3月12日(水) 明日やろう
 『Anipre-Online』さん(3/11分)、『zhuravlik.net』さん(3/11分)、『Floating Mind』さん(メモ内)、『俗物魂』さん(ニュース内)、『Winter SNOW』さん(3/12分)、考察へのリンクありがとうございます。

 『Sister Freedom』さん、お祝いいただきありがとうございますー。ちなみにぼくは『トランスフォーマービクトリー』しか覚えてません(年寄)。ライダー可憐ネタ、思いついたら書き込ませていただきますね。と言っても『龍騎』を真面目に観ていなかったので、「咲耶がキノコの着ぐるみで踊る」とか、そういうたわけた俳優ネタしか出てきません…。
 うちの読み物の方は今まで同様頑張りますです。

 で早速、第15話Aパート絵コンテを拝見してのメモ。

 冒頭で絵の題材が決まらず困惑している航は、いつもの離れ北の庭先に立っている(A−2)が、亞里亞がリボンを手に座っている場所は、省略されたカットから判断して(A−4)、離れの東側。つまり、リボンが風に飛ばされた時、亞里亞は航に泣きつくこともできる距離にいた。しかしそうしなかったのは、リボンが象徴する兄との絆が失われた以上、リボンを取り戻すまで兄に近づくことはできないという、亞里亞の呪術的直観による。それゆえ、老紳士との探索の後にリボンを取り戻した時、ちょうどそこに航が駆けつけたことは、亞里亞から見れば、リボン=絆の回復による当然の帰結だった。だから亞里亞が「亞里亞のおリボン、帰ってきたのー。」と航に微笑みかけるのは、まさにこの絆の回復を指し示す台詞だったということになる。後に木の幹の声に「兄や?」と尋ねているのは、優しい声の持ち主が兄や以外に存在し得ないためか。
 リボンが風に飛ばされたのが精霊の作為であるという論者の解釈ことは、そのカットの「本当に風に飛ばされた、というよりは不思議な力で空にすい上げられた…イメージ」という注意書きから裏付けられた。
 老紳士の木は「大きさ」も「幹の色」も違う(A−8)。
 燦緒のメール文面「急がないと北風が、ね」とあるが(A−18)、考察では「急がないと、ね」になっているので要チェック。
 ドレスの色変化の時の亞里亞の返事も「うん…」(A−46)が放映分では「はい…」になっているか。
 そして老紳士「優しいがややあやしさ感じる」アップ(A−52)。カット絵も本当に怪しい(笑)。これは間違いなく変質者の顔。
 以上は適宜、第15話分考察修正に用います。

 アニメ版考察を書き終えて、ねぎらいのお言葉も頂戴して、これで実生活も落ちついてたらいいのですが(滅)。それはともかく、拙論がこれだけ受け入れてもらえた理由とは一体何だったのでしょう。論者の解釈の珍奇さ(微妙な自画自賛)、よき読者の存在、でもその根本はやはりあの作品が優れていたということですね。優れていた、とはやや言い過ぎですか、確かにTV版の絵はひどかったし。世間での低評判にも関わらず、あの作品が好きとか、何か引っかかるとか、そういう気持ちにさせるような作品だったと。ただ「駄目だから可愛い」というだけでなく、駄目さの中に一片の真実が隠されているような、そんな感じです。それは特に、「共同生活」や「成長物語」という言葉に示されるのだと思いますが、これらについて徹底して叙述できるだけの内容が、あの作品にはきちんと備わっていました。何か語りうるものが込められているのに、あえてそれを証明するだけの気にはなりにくい作品。毀>誉、褒<貶の評判にも関わらず、注目され楽しまれていた作品。メディアミックス展開の中で取り残されていた作品。そういうある意味で希有な作品こそアニメ版シスプリだったのであり、ぼくの考察はそのファン心理の隙間にうまいことはまりこんだのかもしれません。

 武市三郎六段、今期も降級点を逃れましたか…(将棋C2順位戦の話)。しかも最終戦に敗れたのに、競争相手が壊滅し、今期も皮1枚でセーフという劇的な終幕。ある意味、将棋の鬼です。平成3年には4勝6敗でも、郷田・丸山・中川に勝っているというのが凄い。そして竜王戦でも安定していた罠。

 『コマンドマガジン』の国際通信社から雑誌『RPGamer』創刊とのこと。ふーん、と思って眺めていたら、なんと創刊号の付録がGDWの『アステロイド』!これは買わねばっ。そして下の方にも、『皇国の守護者RPG』とか『ワイルド7RPG』とか、なかなか香ばしいタイトルが予定されている模様。
2003年3月13日(木) 明後日やろう
 全速後退。

 『バーチャルネット偽妹・眞深16歳』さん(メモ内)、考察へのリンクありがとうございます。

 昨日あのように書いたら、本当にキノコな咲耶がぁっ!?あっという間に絵にしていただき大喜びです。(なぜ咲耶かは仮面ライダー可憐参照のこと。)ゴッドジンライも、うああ懐かしい。そして
「ドネルケ・バブって響き重機動メカの名前っぽくありません?」
 爆笑。アブソノールのプラモを買おうか買うまいか悩んだあの頃を思い出します。

 新番組『魔法遣いに無駄なこと』。アホ毛を三つ編みにするとか、そういう話ばかり満載。

 食堂でマガジンを読む。例の1学級萌え漫画ですが、あれって主人公が少年だから嫌味なく読めるのかも。つまりショタ萌えによる少女萌えとの均衡。航が弟だったら、シスプリもあんなふうになったのかな。それってもはや妹萌えアニメではありませんが。
2003年3月14日(金) きゃらめるこほぉん
 東ハトが倒産ですか…はわわー(不謹慎かつ安直)。

 これええなぁ…。(『グエンディーナニュース』より)。

 第17話分考察へのアクセスが、3月10日だけで2000以上もあったのは、なぜ?確か2chで「松葉杖を1本だけ用いる場合、捻挫した足とは反対側に抱える。ゆえに第17話登校場面で、右足を捻挫した航が左側に杖をついていたのは正しい」という意見が示されていた時だったかしら。あのときurl貼られてたのかも。ここも当然、修正箇所になります。
 なお、10日には第21話分考察も200ほど急にアクセス。何かあったんでしょうか。

 人形劇『プリンセス カレンカレン』とか思いついてすぐ挫折。髪型は咲耶の方が近いし。ちなみにカセイジンは四葉です。「予感デス、予感デス!」名前はむしろキコクシジョ。

 アニメ版前作のサブタイトルについて。第2-26話分の予告担当回数を記憶頼りで数えると、

可 憐:7回(2、6、9、13、14、23、25話)
花 穂:1回(16話)
 衛 :1回(10話)
咲 耶:4回(3、7、12、20話)
雛 子:2回(4、24話)
鞠 絵:1回(8話)
白 雪:1回(19話)
鈴 凛:3回(5、11、21話)
千 影:1回(18話)
春 歌:1回(17話)
四 葉:1回(22話)
亞里亞:1回(15話)
全 員:1回(26話)

ということで、可憐や咲耶はともかく、鈴凛の意外な健闘が光ります。3回ともモバイルや潜水艇、メカ鈴凛と発明品がらみの話で、サブタイトルにもちゃんと「アニキ」の文字が入っているという。ちなみに「お兄ちゃん」は4回、「お兄様」「あにぃ」「兄チャマ」が各1回ですから、いかに鈴凛が頑張っているか、すなわち共同生活に貢献してきたかが、こんなところにも示されています。しかもそのうえ地味というのが、人気の秘訣でしょうか。

 また適当な思いつき。よく外国人の名前で、「誰それの子」という意味の接頭語・接尾語がありますよね。前者ならMac-とかO'とかFitz-とかAl-、後者なら-sonとか-sen、-dotterなど。ならば、「誰それの妹」とか「誰それの兄」という意味のものもあっていいのではないか。例えば、ええと、「ラブ〜」とか「〜大好き」。駄目か。「〜ムフン」なんてのもなかなかですが。なお、マック大和がその名の通り「大和の子」(アイリッシュ混血)だったりしたら、発音は「マッキャマト」となるのですね。

 そんなどうでもいいことはともかく、今日はホワイトデー。先月は瑞佳や雛子ちゃんと同様、可憐からもチョコをもらえはしましたが、雛子ちゃんと未来にずいぶん食べられてしまいました。お返しの用意をすっかり忘れていたので、慌ててケーキやクッキーなどを買うはめに。たまには違うものでも、と考えるとすぐ脱線して「頭にリボンして自分まるごとお返し」というネタに向かうわけですが、自分の場合は呆れられて終わるにせよ、先月の可憐がそんなこと思い立ってたらそれはもう大変なことでした。
 例えば、こんなふうに。
 …(はなぢびゅー)。
 ええと、いやこんなこと実際にはないですじょ。時々夢に見るばかりで(待て)。
 この絵は、第22話分考察アップの頃に栗本規司さんからいただいたものです。えらい前のことで、せっかく描いていただいたのに申し訳ありませんでした。このたび偉い人から(2箇所修正のうえ)掲載許可を得ましたので、giftにてようやくのお披露目となります。

 考察の修正作業開始、第11-12話分をまず手直ししました。内容は、先日ここに書いたウニの話を「終わりに」に追加したほか、各所の微修正です。あと自分の100質問回答とかもこっそり掲載。あまり面白く書けなかった、あうー。
2003年3月15日(土) 原点回帰
 ああっキノコの続編がっ。

 もうすぐ、サイト開設1周年を迎えます。日記の方はちょっと早めに書き始めていましたが、当初はまさかこんなシスプリ中心のサイトになるとは予想だにしておりませんでした。日記と若干のゲーム感想を書く以外に、とくに決まった目的などなかったもので。それがいまや、コンテンツのほとんどがシスプリ関連という有様ですから、人間何がどうなるか分からないものです。
 さて、ちょうどゲーム版シスプリ2の発売を前に世間も盛り上がりつつあるこの頃、ぼくはゲーム版前作さえ未プレイという体たらくのまま。ならばシスプリ分の補給を試みるべきかもしれませんが、どうも考察一段落の後、やや疲れが出ている模様。萌えのバランスをとるためにも、今はこのサイトの初心に立ち返って、あんよ語りでもしてみましょう。

 いったい、あんよとは成長とともに消えていくものなのでしょうか。例えば幼い頃は立派なあんよを持っていた少女も、いつしか足の持ち主へと変わっていってしまう。それは人が成長していくうえでの必然なのか。
 いえ、確かに例外的な人もいます。いつまでもあんよを持ち続けるような人。うちの瑞佳のだって普段は足みたいなふりをしていますが、新聞のチラシを床に広げ、前かがみに座って見入る時、何やらリズミカルに指先をくにくに動かしているのを眺めていると、ああこれは間違いなくあんよなのだなぁと気づきます。風呂上りの可憐の足とスリッパの隙間を眺める時、雛子ちゃんの靴下の踵が足の甲のほうにきてしまっているのを見る時、未来が壁のカラクリ時計をじっと見つめながら仁王立ちしているのを黙って見守る時、それぞれがあんよであることを実感させてくれます。いや、雛子ちゃんや未来のはいつでもあんよではあるのですが。では可憐のはあんよじゃない場合があるのか、というご質問には、仕事着でいる時にストッキングの中に包まれている可憐のあんよは、ぼくの認識では足です。もちろん、ストッキングとニーソックスは全くの別物です。黒ストッキングもたぶんそうです。
 話を戻すと、それでもこういうあんよ持ちというのは、やはり例外にすぎないと思うのです。いつかあんよは消えていく。しかも出生率の低下から、今後あんよはますます希少なものとなっていくのですが、そんな味気ないことはともかく、各人のかけがえのないあんよは、本人にさえ気づかれないうちに失われていく。大人になるとはそういうことです。
 でも、そうして姿を消していくあんよは、いったいどこへ去っていくというのか。死期を悟った象が「象の墓場」へおもむくという伝説があるように、あんよもまた、いわば「あんよの里」へ戻っていくのでしょうか。よく心霊写真で足だけ写っているものがありますが、あれはつまり、あんよの里に帰ろうとするあんよが、たまたまその姿を捉えられたものなのかもしれません。そして、里に戻ったあんよは、仲間達とともにここでわきわき、そこでふにふに、と遊ぶのです。
 ちなみに、あんよの里の大地は、あんよに踏まれたかった者の魂で造られています。ぼくもいつか、そこにたどり着けるかもしれません。

 明朝はリタたん大ピンチですね。
2003年3月16日(日) おしゃれれっすん
 『桐箪笥』さん、お祝いいただきありがとうございます。下の話題ではずいぶん励まされました(失礼)。同棲したい妹、トップが春歌というのはさすがというか。可憐は同棲相手というより妹ですし。でも、同棲生活の中でもそれなりの距離を互いにとることが必要だとしたら、鈴凛や鞠絵が案外いいのかも。鈴凛はさばけてるし、鞠絵はこちらの様子を見ながら放っておいてくれそう。で、そいいう態度をとられると、こちらから甘えてみたくなると。

 昨日はあんなふうに言っておきながら、さっそくシスプリ話です。

 目覚めれば、ナージャの途中。リタたんのピンチに間に合いませんでした。舞踏会で芸人風情をさらしものにしようとした有閑マダムが、逆にしてやられるという王道展開。やはり、こういうヒロインものには意地悪な脇役が必要ですね。ナージャが孤独なままさすらうのなら別段不要ですが、あれだけ気のいい仲間達がいるので、釣り合いをとらねばなりません。来週はお姉様な話とのこと、少しずつ仲間の姿がくっきりしてくるのでしょう。

 『映像技術部』さんの方の「仮面ライダー可憐」にも大受け。本当に映像までも。『Sister Freedom』さんのとうまくつながるといいなぁ。

 『チョップスティック教習所』さんシスプリ創作が楽しい。面白いうえに参考になります。というのは、ぼくの考察では、妹達の間に軋轢もあるだろうという想定をしながらも、その実態については可憐と咲耶など特定の間柄以外にはほとんど言及できていません。でもこちらのお話では、そのへんが落ちついた筆致で丹念に描かれています。また、考察での可憐偏重の視点も、こちらを読むと相対化できてありがたいです。もちろん自分の書き物に結びつけずとも、何かこう、バランス感覚というものが充溢していると感じました。

 シスプリ2の予約もしないまま、またもや「ぼんやり放置−後で猛烈に欲しくなる−後悔先に立たず」というパターンを繰り返しそうな塩梅です。オフィシャルサイトの下の方には、これまた未購入の第1作(なぜかピュアストだけは所持)も並んでいるわけですが、ゲームシステムの項目には「1日は3ターン構成」「登校フェイズ」「下校フェイズ」「夜フェイズ」などの文字。そういえばそういう組み立てでしたか。
 これが新作では…。

 まず「準備フェイズ」。今日1日の予定を確認する。資金、体力、モラル値を確認・操作する。
 次に「登校フェイズ」「下校フェイズ」。前作と同様だが、諸パラメータの具合によっては行動が修正される。特にモラル(morale、士気)値が低いと、受動的・消極的な行動ばかりになる。
 最後に「夜フェイズ」。メールの送受信を行う。また、妹の訪問に対応する。このとき、モラル(moral、道徳)値が低いと、衝動的・欲望的な行動ばかりになる。

 モラルでかけてみました。でもこれって、「妹のために自分から尽くすが一線は越えない立派な兄」か、「妹に言われるまで怠けているが手だけは出す駄目な兄」のどちらかしか選べないということですか。ちなみに、モラル値は可憐の右手に握られたアイスピックの長さでこっそり示されます。
2003年3月17日(月) 現状維持
 昨日のシスプリ2システムネタに、『■ちぇき。■』さん(3/16分)から反応いただく。モラル値表示について、
「実はまいしすたー毎に設定されていて、
 白雪なら包丁とか。
 春歌なら長刀とか。
 鞠絵だと…吐血量(;´Д`)?」
 うは(笑)。春歌は「長刀だから当分余裕」と安心していると、ぎゅんぎゅん減っていく罠。亞里亞などはどういう表示ですかね、ええと、じいやさんの身長とか。気がつくと、ちっちゃいこになってしまっているじいやさん。萌え。

 考察修正。第8話分の「終わりに」に、昔ここに記した解釈を付け加えたほか、文章を若干補正しました。
2003年3月18日(火) そして再び後退
 『Sister Freedom』さん(3/17分)に、鈴凛&メカ鈴凛&プロトロボの素晴らしい水着絵がっ。プロトロボ最高です。

 『R.S.T.』さんから四葉の表情。ああ、愛されている。

 『■ちぇき。■』さん(3/17分)から。
「花穂辺りだと、ウエストサイズとか。

 「ふえぇ、おにいちゃま〜、
  あのね、そのね、去年のスカートがね、
  ちょっとキツいの…」

 こう、腰の辺りを手で押さえつつ。」

 ウエストよりも、もうちょっと上のあたりが(以下略)。それと、お体お大事に…。

 明日はサイト開設1周年です。何か記念コンテンツを掲載できればいいのですが、ちょっと駄目そう。『Wake Up !!』を無理矢理間に合わせようとも考えましたが、今まで他の方々とゆっくり暖めてきたネタを、そうやって外的事情でやっつけてしまうのはどうかと思い、やめました。ゆっくりのんびり。
2003年3月19日(水) 1年間のあしあと
 『■ちぇき。■』さん(3/18分)から、さらに

「雛子と亞里亞が、
 自分の服の胸んところにハンドタオルを
 モゾモゾと仕込みはじめたりとか。」

 というとどめの一撃が(笑)。く、くくくく。悶絶。ほらほら、と見せつけながら、こちらがちょっかいを出そうとすると「えっちー」と笑ってかわす雛子。亞里亞は亞里亞で「ふわふわー。」と微笑みながら自分の胸をふにふに。もう駄目です。

 『情報統制府 電波茶店』さんのトップ、鈴凛に爆笑しました。

 『Sister Freedom』さん(3/18分)、お祝いいただきありがとうございますー。プロトロボは、アニメ版前作第22話でも、鈴凛やメカ鈴凛と並んで振り袖を着ていますので、間違いなく女性です。というわけで乾杯。

 プロトロボの絵を観る機会がたまたま多かったのですが、どうしてこいつはこうも幸せそうなんでしょう。たんにユーモラスな形状というだけでなく、こう、鈴凛やメカ鈴凛とあわせて、きっちり生活感が漂っています。2体とも、鈴凛と一緒にその姿を変えていきそうで、最期にはメカ鈴凛は主と枕を並べて眠り、プロトロボは墓石がわりに鎮座。

 そしてこんなお菓子があったとは(美森氏の日記より)。ぐはっ。よくめっけてきますね…。名前から、ほとんどシスプリ抱き枕しか想像できない罠。

 というわけで、本日めでたくサイト開設1周年を迎えました。何をしても長続きしないぼくがここまで歩いてこれたのも、皆様のおかげです。本当にありがとうございます(礼)。
 ここでまた回顧したりすると、サイトの名前に完全に反してしまうわけですが、よくここまで続いたものです。途中からシスプリメインになるとは予想していなかったとしても、シスプリがあればこそ、続いてきたという部分も確かにあります。一方で、資源配分に敗れて伸びないコンテンツもありますが、これはこれで忘れたわけではないです。ただ、考察完結という馬鹿の限りを大真面目に成し遂げたことの意味は、自分にとってやはり大きかったな、と。
 トップのカウンタは現在55000弱、1日平均で150ほど。これも望外の結果です。もっと早くカウンタを回そうとして、無謀にもトップに考察を貼り付けようとしたのはここだけの内緒。重すぎるわ。ひっそり更新するサイトにしようと最初は思っていたのに、すぐに欲が出ます。日記は平均して1日400アクセス、これも大変なこと。考察更新が止まっていた時期には300まで減りましたが、それでも多くの方々に読んでいただいていることに変わりはなく、そして一人一人の読者の方が、それぞれかけがえないことももちろんです。だからこそ、こんな日記でいいのかなぁ、と不安にもなりますけれど。いや、考察に比べて完全に脱力してるから、かえっていいのかしら。以前ここに考察修正ネタを書いたとき、「そういうのはちゃんと考察に入れろ」と言われたこともあるので、真面目と適当をそれぞれ分担してうまくいっているのかもしれません。
 さて、次の1年の目標など考えてみますに、さしあたってはシスプリネタの『Wake Up !!』と『精霊合体シュヴェスター』を完成させること。『リピュア』について、DVD購入のうえ何か書くこと。ゲーム版を2つともプレイして感想を書くこと。それから、永遠の宿題っぽいのですが、『AIR』などについて書くこと。明日発売のゲーム版シスプリ2を本気で予約していないあたり、相変わらず時流に取り残されて生きていますけど、元々ぼくの考察にしても、そのタイムラグがあればこそ落ちついて書けたふしもあります。これからも自分の歩調で、ゆっくり萌えていきたいと思います。
2003年3月20日(木) 大変だ
 うう、風邪気味。流行の時期を外して罹患する&仕事が煮詰まっている時期に罹患する、という両方のパターンを見事に踏襲しての体調悪化です。なんて言ってる場合じゃなくて。

 『映像技術部』さんシスプリアンテナ。凄いメンバーが揃ったアンテナに登録していただき、まことにありがたいのですが、が。ごめんなさい、『シスプリ2』関連の日記はここにはしばらくありませんっ。期待を外すのは得意なんです…。

 そんな駄目から駄目駄目になったぼくは、デンセンさんの読み物更新分を楽しんだり、26さんの可憐に蹴られたいと願ったり、ソガさんの四葉に和んだり、manieraさんのミートせんべいに食欲を喚起されたりと、今日も相変わらずなのでした。

 いや、じきに通常版を購入するとは思いますが。なぜ初回限定版を予約しないかというと、色々ついてくるグッズをきちんと管理できる自信がないからです。愛が足りないと叱られそうですけど、ぼくの愛はテキストに込められるのです。

 帰ってきた『すい〜とじぇみに』。ああ、懐かしいあの日だまりのような幸福。しかし、ちょっとキャラが鋭角的にあったような。昔の絵では、二人ともぼんやりほんわりしていたもので。特につまみ食いの場面は、前作のがよかったですね。斜め後ろからの姿が完全に猫でした。

 さて、日本時間で本日お昼前、戦争が始まりました。
 ぼくは戦争もアメリカも嫌いです。でも、今の時点で日本が取りうる手立ても他にないだろうとは思います(今までの経緯はもちろん別問題として)。米英と仏独露中が対立する姿は、シーパワーとランドパワーという、あの懐かしい地政学的図式を思い起こさせます。日本は言うまでもなく海洋国家ですから、軍事同盟がなくても米英と結びつくのは必然なのです。ほんとか?だいたい、世界を支配する根拠地となるハートランド(だったっけ)のユーラシア中央部には、今やロシア軍ではなくアメリカ軍が駐留するという有様ですから、いよいよ世界は一つの帝国に統合されていくのかもしれません。で、日本はアメリカよりもはるかに先端をいく「萌え」によって、世界を脳内からこっそり支配するのです。
 第3師団や第4師団、第101空挺師団などという名前を見れば、ハスキー作戦やユタ・ビーチを連想。全くもって不謹慎な頭ですけど、湾岸戦争のときも似たような態度でした。米軍装備の自走砲の通称が「パラディン」というのにも笑ったし。60年前がヨーロッパ十字軍だったなら、今度はほんまもんの十字軍です。
 真面目な話、ここまで来たからには、日本はもう、できるだけ利益を得なければなりません。できるだけ損をしないように、と言った方が正しいか。そして、国内では安心して遊んでいられるようにしなければなりません。シスプリ2を楽しめるために必要なことは何か、それはもしかしたら顔を背けたくなるような事柄をも含んでいるかもしれませんが、それを知ったうえで可憐はぼくに微笑みかけるのであり、ぼくはそんな可憐に応えるべき兄なのです。
 それにしても、今回フセインが雲隠れしちゃったりしたら大変だなぁ。ビンラディンをとり逃した結果、アメリカはカタルシスのないハリウッド映画みたいな状況になっちゃってましたが、次なるフセインはテロの親玉ほどには「悪の権化」に見えにくく、しかも攻撃を理由づけるイベントがビル崩壊ほどには明確でないため、いわば「不朽の正義2 砂漠の独裁者」というシリーズ物的な味気なさがつきまとっています。しかもシナリオの大半は昔の作品(湾岸戦争)のリメイクだし。総じて「全部やり直し」という印象の強いこの戦争、もし本懐を遂げられなかったならば、アメリカが第3作を製作開始することになるのでしょうか。例えばそれは、極東で。シリーズもこのあたりになると、だんだんと最初のシリアスな雰囲気は薄らいで、敵側はコメディタッチで描かれ、シナリオもひたすらアクションばかりのつぎはぎになります。で、その冗談のような敵に最初にドカンと葬られて主人公に無闇な怒りを抱かせる役どころこそ、我が国に委ねられるのであります。観客動員数は、これ以上増えないと思うけど。

 なんて突き放して考えていても、ニュースを見つめる雛子ちゃんに「戦争」を説明しようとして、はた、と行き詰まってしまうのでした。
2003年3月21日(金) 地には平和を
 世間を襲うシスプリ2号台風から避難中。できるかぎりネタバレに遭遇しないように。ということは、やる気は一応あるみたい。でも休日ないにゅ。

 『■ちぇき。■』さん(3/20分)、お祝いいただきありがとうございますー。そしてぎゅー。

 ハイル・おまる!(唱和)いや、ついその。夏に何か作るのでしょうかね。最近「萌え」ていないのでだいぶ鈍っています。それから、「ちゃんと面白い一次創作を続けてること」というのはその通りだと思いました。無から創るってのは素晴らしい魔法。というわけで、Wayneさんの作品がまとめられる、と(え?)。
 などとちょっかいかけてると、自分こそがその罠にどっぷりはまっているというのがこの集団の恐ろしさ。

 戦争が続いています。こう書くとおかしいか。米国などが戦争を続けています。ところで米軍の編成で「第3軍」という名前を見たのですが、これってかつてのパットンのとは無関係ですか。パットンと中東で思い出したので、初代らむだ氏のゲーム雑感から第3軍もの第3次大戦ものを読んでみる。ええと、軍の暴走を肯定するかのような書き方はどうかと思います。

 深夜に帰宅して、寝間着姿の瑞佳と一緒に暗い部屋でテレビを観ていると、湾岸戦争時の対空放火のような派手な映像もさほどなく、何だか期待を外されたという不満を感じてしまいます。でも、未来達を起こさないようにと音量を絞り、ぼそぼそ聞こえてくる同時通訳の声に無言で耳を傾ける瑞佳の横顔は、ブラウン管の光に薄蒼く照らされていて。CMの合間にお茶をつぎ足しながら、もし自分達があの国にいたらと思うと、なんて話を再びしだすので、よほど不安なのだな、と思いつつも、いつもと同じことしか言ってあげられません。それでも落ちついたかと思えば、今度は国内のテロの不安など。ぼくの反応がぞんざいだったらしく、瑞佳が珍しく苛立ってしまい、こちらもうんざりしかけたとき。
 向こうで未来の泣き声が。
 慌ててあやしに行く瑞佳の後ろ姿が、ふととても小さく見えて。娘ごと彼女を胸に抱きしめた瞬間に、お互いほっと息をつきました。せめてこの家の中だけでも、平和でありますように。小市民的と言われようとも、これが正直な願いです。そのまま久々の親子3人で布団に入り、小さな娘の温もりを確かめて、穏やかな眠りにつきました。
 この夜は雛子ちゃんも可憐と一緒に寝ていたとのこと、そういえば可憐が今朝方テレビを観るぼくに「たぶん大丈夫と思うケド…」と言っていたのは、どういう意味なのかしら。
2003年3月22日(土) ふと
 以前書いた、「兄=アメリカ」世界の妹達を現状にあてはめると。

咲耶:ロシア「お兄様、ちょっとそれはひどいんじゃないかしら?」
衛:ドイツ「あにぃ、ぼくもそう思うなっ。」
亞里亞:フランス「…くすん。」
鈴凛:中国「アニキ、そんなことする余裕あるんだったら資金援助してよー。」
可憐:カナダ「お兄ちゃん、…もう少し待ってあげても、よかったんじゃないかな…?」
千影:イギリス「ふっ…さあ兄くん、私とひとつになろう…。そして、砂漠の都へ…。」
春歌:イスラエル「兄君さま、ガザのテロリストはワタクシが成敗いたします!」
花穂:日本「あ、あの、その…お、お兄ちゃま、がんばれえっ。」
四葉:イラク「わわっ兄チャマ、いつのまにこんなにチェキしてたデスかっ!?」
白雪:メキシコ「にいさま、姫のことも見てくれなきゃいやですの。」
雛子:アルゼンチン「そうだよおにいたま、援助金タカイタカイしてくんなきゃやだかんね。」
鞠絵:アフガニスタン「兄上様…またご面倒をおかけしてしまって、ごめんなさい…。」

山田:キューバ「追い詰められてんなー、主人公。」
眞深:北朝鮮「ゲームオーバーも間もなく、と。」

 うーん。
2003年3月23日(日) 言い訳無用
 えー、先日はああ書いておきながら。
 シスプリ2初回限定版を購入してしまいました。あうー。ついでにムックもあわせて。軽やかに前言撤回、いつものこととはいえ無節操きわまりないです。プレイ開始は月曜日夜からの予定、経過はここでお知らせします。

 追記。
 『Sister Freedom』さん(3/21分)で、可憐が大変なことにっ。各所でシスプリ2を元ネタにした更新が行われていますが、かなりえろいという噂は本当なのでしょうか。こ、こうなれば、ぼくも奥義を!(『ぺたぺただん。』さんより)

 そんな疑問をよそに、アニメ版前作の話。『ガルバン』のミッチーについて、美森氏から『鋼鉄ジーグ』のヒロインと同じ愛称だという情報をいただきました。ええっ?調べてみると、こんな素晴らしいファンサイト発見。キャラ紹介をみると、主人公の司馬宙とヒロインの卯月美和(ミッチー)の性格や関係が、マック大和とミッチーのそれと非常によく重なります。美森説では、「ガンダムとジ−グがガルバンの元ネタだとすれば、主人公の古谷徹つながりではないか」ということですが、これは果たして考えすぎなのかどうか。
2003年3月24日(月) 予定通り
 えー、今晩からゲーム版シスプリ2をプレイ開始します。ちなみに作業は延長戦に突入しました(致命的)。それでも、さわりだけでもプレイするんだい。
 ともかくこれで、シスプリに壊れた人アンテナに登録されている者としての役目を果たせることになるのか、どこまで期待に応えられるやら。なお、このアンテナとその制作者であられる『映像技術部』さんをこちらのリンクに登録させていただきました。

 死神博士、立ち食い蕎麦のプロ、天本英世さんのご冥福をお祈りいたします。

 『放蕩オペラハウス』さん(3/24分)のエンジェル隊メンバーの階級説明をみて、ガーランドの第44戦闘団とか思い出したり。エースパイロット勢揃いのジェット戦闘機部隊、しかもこれを率いる若き中将はMe262のコクピットから文字通り陣頭指揮をとるという凄まじさ。「このシュヴァルベが量産の暁には」と言ったかどうかは知りませんが、ルフトヴァッフェの最後の輝きでありました。

 夜中に更新する予定。なんとしても。

 追記。シスプリ2プレイ開始。
 記念すべき第1回目、マイシスターは可憐。目標は血縁エンド。可憐の声だけは飛ばさずにプレイします。

 その前に、現時点で本作品のテーマを感じ取ってみる。それは「うつろい」です。妹達との楽しい夏の日々、そしてその過ぎ行く寂しさ。少しずつ成長し、変わっていってしまう妹達と、だからこそかけがえのない「いま」を大切にしていく兄妹。妹達との賑やかな日々は、お互いの成長とともに、やがて昔話となっていく。夏とは、終わりを前にしての頂点。線香花火の夜で夏が終わるように、この作品が描く夏の日々は、その始まりから終わりの寂しさを包み込んでいます。せつないです。えろい以前に、暖かいのです。そのことを忘れずに、本作品を楽しんでいきたいと思います。

 では、以下ネタバレにつき迷彩。

 オープニングでは、TVの画面が汚れているのに気づいてウェットティッシュで拭いていたところ、可憐の胸元が映って図らずもふきふき。あああ。そして花穂が逆上がりしてるのに、思わず大声をあげて拍手。早速かなりきてます。
 可憐の立絵を見て、このおさげは動くと直感。ちょっと胸大きくなった?なのに春歌のは縮んだ?可憐にとられた?鞠絵は咲耶に対抗(海vs避暑地)するものの、可憐は「お兄ちゃんとならどこへ行っても幸せ」と上前をはねる。弁証法的というべきか。
 足音。8つで止まる足音は、隣のおじさんお帰りだ(ネタ古すぎ)。ついに兄が登場しましたが、名前が「あんよ」で台無し(爆笑)。航にしておくんだったか?
 おおっ…花穂、転ぶのを耐えた…!?それから咲耶の腕よりも、花穂や雛子のがおいしそうです。
 妹達のために尽くす兄。立派。千影の台詞もちゃんと想像できてるし。彼女の優しさも分かってるし。「うん、そりゃあ、とっても仲のいい…。」というあたりにやや不安があるが。
 でまあ、7月20日、終業式。
 衛が、亞里亞が、千影が…照れてる…。四葉との朝のやりとり、いいなあ。和みます。これだけの対応が自然にできるこの兄はさすがというか、「あんよ」なんて名前では申し訳ないと思ったのですが。
 「しかも…その6人が6人とも、めちゃくちゃ可愛い!これは…幸せすぎる…」前言撤回。駄目だこの兄。やはりお前はあんよだ。あんよで十分だ。雛子と手をつないで鼻の下を伸ばしているお前はあんよだ。
 「もしも…もしもだ!たった1人の妹を選ぶとしたら、僕はいったい…誰を選ぶんだろう?」これはもう一つの、そしてゲーム版共通のテーマですね。
 25日夜、可憐抜け駆け。やはり(大喜び)。「可憐の両親が心配するから」という表現は、まあ非血縁エンドのこともあるわけですが、もう少し言いようがなかったものか。
 後、可憐からのメールを読む。宿題手伝ってけれ。
 26日、可憐が出現しないのでただ徘徊。夜、可憐からの新着メールなし。昨晩のメールを再度読む。
 27日、可憐の成長。可憐に限りませんが。
 夜、可憐からの新着メールを読む。お買物につきあうことにする。先日のメールも読む。3回目。
 28日、ベティーズに。「お兄ちゃんのイジワル」で鼻息むふー。
 夜、可憐から新着メールなし。既存メールを2通とも再読。2回目&4回目。
 29日、可憐が髪型を変えるかどうか悩んでいる。今のままで!その三つ編みには、兄との思い出が結ばれているはずだから。
 夜、可憐新着メールなし。既存メール2通再読。3回目&5回目。
 30日、可憐と手をつないでたら可憐の友達にからかわれる。困っている可憐をみて、その友達を厳しく叱る。当然引いて行く友達は無視して二人だけの世界へ。
 夜、可憐からの新着メールを読んで高笑い。テニスの誘いを受ける。既存メール再読。4回目&6回目。
 31日、テニス。「あん(はぁと)お兄ちゃん…大きい(はぁと)」ぶしゅー。「汗のにおい」くんくん。フェロモン炸裂。おおあんよ、君は可憐のタオルの匂いを嗅がないのかね。
 夜、可憐新着メールなし。既存メール3通再読。2回目&5回目&7回目。
 8月1日、可憐の家を覗き見。
 夜、可憐新着メールなし。既存メール再読。3回目&6回目&8回目。
 2日、可憐をお迎え。雷雨の中、相合傘。ぴと。しやわせ。傘の下、可憐の淡い香り。
 夜、可憐新着メールなし。既存メール3通再読。4回目&7回目&9回目。
 3日、学校の図書室へ。「好きな人のことを考えると、ちょっぴりヘンな気持ちになって、…いろいろ想像しちゃったり…。」「もう、すごいんですよ!」あははは。「もし、可憐とだったら…キスしたいと思いますか…?」あはは、は、は?ここで選択肢を覚悟したのに見事に肩透かし。やられた。
 夜、可憐から新着、プールのお誘いを受ける。既存メール3通再読。5回目&8回目&10回目。
 4日、プール。更衣室が別々というだけで寂しい気持ちになる可憐。これはえろいのではなく、テーマです。超特急でお着替え。そして穿き忘れ(ません)。そして、妹がみじゅぎに着替えたら。いまぼくはゲームの主人公と一体となって感動しています。
 …って、ああああああ水着のひもおおおおおお(絶叫)。む、むしゅびなおせとや。あくまで冷静な主人公と、正反対の方向へマッハ15のぼくでした。テーマはどうした。さらに胸か腰で真剣に悩む。結局、胸。でもちょっと心残り。きゅって結びなおました。きゅっ。ぼくの頚動脈も、きゅっ。会陰部も、きゅっ。などとのたうちまわっているうちにプール場面が終わってしまいました。こんなにあっけないというのも、テーマの寂しさと重なるのでしょうか。
 夜、可憐新着メールなし。既存メール4通再読。2回目&6回目&9回目&11回目。クールダウンに最適です。
 5日、何事もなし。
 夜、可憐から新着、8日に海水浴のお誘い。全員でとのこと、もちろん行くことに。そして、明日水着を選ぶ手伝いをすることに。うは。既存メール4通再読。3回目&7回目&10回目&12回目。
 6日、選択肢。水玉のビキニ、赤いチェック、ワンピース。
 本日のプレイは予定通りここで終了。どれを選ぶか一晩考えるのです。


 以上です。
2003年3月25日(火) 光の速さで逃走
 うあ、どうかお大事に…。病気は大変です。ビョーキもある意味大変ですが。しかし、12人分並ぶ瓶ですか。利き尿とか。などと思いついて念のために検索したら、既出[65番]でした。でも瓶が13個あったら、じいやさんのかも、とときめくのはささやかなファンタジー。

 美森氏からの情報。夏休みのお宿かれん。注目すべきは、宴会プランにある「かれんお薦めセット」「露天風呂入浴付き」との文字です。お、おおお(激しく誤解)。こういう客ばかりおしかけても困るのでしょうけど、いっぺん行ってみたいですね。

 だめぽさん

 で、シスプリ2の続き。可憐の声を飛ばさないだけでずいぶん時間がかかるうえ、可憐から届いたメールを毎晩全部読み直しているために(もちろん声つきで)、話が進めば進むほどこの再読時間が膨大なものになっていくという罠。チェスボードの隅に小麦を1粒、倍々にして反対側まで行き着いたらいったい何粒?いや、等比数級的に伸びるはずはないですが。
 月初めの日に「お兄ちゃん大好き」を1回。次の日には2回。その次の日には4回、8回…と倍々にしていくとしたら、31日には何回「お兄ちゃん大好き」と言ってもらうことになるのでしょうか。それはざっと10兆回、1秒あたり1万回以上ということになります。でも、最初のたった1回の「お兄ちゃん大好き」で、ぼくの心は満ちあふれてしまうことでしょう。

 以下、迷彩かけます。
 可憐の水着をどれにするか、一晩考える。水着の実態については雑誌などの情報を全く仕入れていないので、ひたすら想像。水色のビキニは、想像するだにその名の通り核実験級であるのだが、既にプールで赤いビキニを着ていることと、8月6日という日付でこれを選ぶことの是非を問うことから、涙をのんで選択肢から外す。赤いチェックも、形はおそらく違うのだろうが色はプールのと似ていそうなので却下。ワンピースは前作でもプールで着用しているが、色が白くはないこと、ゲーム時間でずいぶん前であること、やはり可憐にはこういうのが似合いそうなこと、そして、アニメ版で鞠絵が着ていたのが好印象だったことなどから、これに決定。可憐の水着を選ぶのに他の妹のことを想起するというのは自分でもどうかと思ったが、可憐がこの選択をことのほか喜んでくれていて、なおさら自己嫌悪に陥る。
 夜、可憐新着メール。花火することに。あんまり素直に答えていると、非血縁エンドになってしまうのだろうか。不安が高まる。それでも、「花火の音が怖い」というのは選びづらいものが。既存メール4通再読。4回目&8回目&11回目&13回目。
 7日、夜に花火。可憐が浴衣でやってくる。浴衣。ゆ、ゆか、ゆ(以下略)しかしこの兄、浴衣姿には一言もなしですか。うーん。人気のない夜の公園、浴衣姿で頬を染める可憐と二人きり。ぼくはもうバリバリ君。ドラゴン花火といえば初音ちゃん。いやいや、他のゲームに気を逸らしている場合ではない。
 雛子、しゅるしゅるパーンって喜ぶなかあ。いやいや、他の妹のことは今は考えないんだ。ぐっとこらえて。
 …やっぱり、『痕』を思い出します。あの夏の夜、線香花火、川のせせらぎ、虫の声、そして、
 「お兄ちゃん…あなたを、殺します」お下げがぶわあっと。あるいは、
 「お兄ちゃんの中から出ていけえっ!」あああ。お兄ちゃんの中から何かが出てしまいそうです。
 帰宅後、可憐から新着。正直に水着姿見たい旨返信。既存メール5通再読。2回目&5回目&9回目&12回目&14回目。既にべらぼうな時間がかかるようになっております。ただでさえ余裕がないのにいいのか自分。


 以上です。
2003年3月26日(水) 壊れ
 天本英世さんといえば、ワルワル博士を忘れておりました。ガンバロンって、レッドバロンやマッハバロンと同じシリーズだったんですね。金月真美が登場していたことしか覚えてませんでした。あ、あとチーコが可愛かったです。
 なんて馬鹿言ってたら、2chでこんな書き込み読んで、思わず涙がこみあげました。日本が好きだから、日本の駄目さを許せなかった人。まだ77歳だったなんて驚きでした、死神博士の頃にはもうとっくにお爺さんだと思っていたもので。

 あはははは『Brainstorm』さん3/26分より)。

 こちらのお祭り会場より、あいこ着替え。そうそう、こういうバスタオルを輪っかにしたやつがありました。あと露天風呂

 露天風呂といえば、こないだ馬鹿話で「鞠絵の顔を卒業写真的に挿入」というネタがありましたが、ちまわりさんがちゃんと実現されておられてて大喜び。これ。あと日記がすごいことに。

 というわけで、シスプリ2。以下迷彩。

 可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人でrypこう可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行過rwんと二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行m可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行カレント二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人でりょぉう可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行可憐と二人で旅行。印刷屋の職工さんにお願いする、どうぞこの文字をページの終わりまでくりかえし刷りつづけていただきたい。
2003年3月27日(木) どきどきしつつ
 いやあ、昨日は壊れました。旅行はまだなんですが、楽しみです。そして今日もシスプリ2。以下迷彩です。
 8日、みんなで海水浴。
 全然物足りなくないです。「大人の女の人にも、負けない」です。はい。などと言ってると可憐から一生一緒にいるようにとのご命令。承りました。しかしフィッシュ&チップス…。英国でも昔ほどメジャーでなくなってるそうですが。先輩が留学中に下宿でこればかり食べさせられて閉口した、という話を聞いたことがあります。…ああ、鞠絵がいない。少しは気にしろ兄。
 みんなで風呂、千影の「いろいろ調べる機会」という言葉もアレですが、何も言わない可憐が一番怖いわけで。
 帰宅後、可憐が来訪するのは予想してましたが、二人っきりでホテルにいたら今頃何してるだろうかって…。しかも、兄も二人旅行でこの夏を締めくくろうって…。いいのか?いいんのんじゃ?
 夜、可憐から新着。ペアルック、うーんこれってやはり恋人モードだよねえ。既存メール6通再読。2回目&3回目&6回目&10回目&13回目&15回目。オートモードで聞きながら、この文章書いてます。
 9日、ベティーズ。ペアルック確定。喜んではくれましたが。そしてハートマーク4個。由美ちゃん。太陽くん。帰宅後、雛子から暑中見舞い届く。かまってあげていない罪悪感ひしひし。
 夜、可憐新着なし。既存メール6通再読。3回目&4回目&7回目&11回目&14回目&16回目。
 10日、何事もなし。
 夜、可憐から新着。美術館へのお誘いを受ける。既存メール6通再読。4回目&5回目&8回目&12回目&15回目&17回目。
 11日、美術館へ。ひまわり畑。コルホーズ(え?)。
 夜、可憐新着なし。既存メール7通再読。2回目&5回目&6回目&9回目&13回目&16回目&18回目。
 12日、何事もなし。
 夜、可憐新着。「たすけて」というタイトルに血の気が引いて行く(本気で)。雷雨の中を全力疾走し可憐の家へ。よかった無事でした、と思いきや「今日…誰もいないの。」無事じゃなかった。でも冷静な兄、すごい。そしてまだ怖がる可憐をひしと抱きしめる兄。ああ、柔らかい(実感)。そして案の定、お泊りのお願い。当然そのつもり。いや下心はなく。信じて。だって、こんな状況で一人で残して帰るわけにはいきません。「可憐と一緒のベッドでいい?」あああああああああ。いやそれは、そのう、ええと、あーあ。でも兄さんや、あなた豪雨の中を駆けてきたのでびっしょりなのでは。そうするとあれか、可憐のベッドに入るときは、裸体か。うああああああ。
 で、何事もなく13日。午後に可憐と出会う。あれ、ポニテ?いや、それもだけど、その服装もなかなか。生肩が。思わずぱくっと。
 夜、可憐新着。怖がりを何とかしていこうと返信。既存メール8通再読。2回目&3回目&6回目&7回目&10回目&14回目&17回目&19回目。
 14日、ラムネ。お祭りの夜店で飲んだことないのか。
 夜、可憐新着。タイミングよく明日は夏祭りですか。既存メール9通再読。2回目&3回目&4回目&7回目&8回目&11回目&15回目&18回目&20回目。
 15日、日中は何事もなし。
 夜、夏祭り。浴衣姿を褒めるべきは、花火のときではなかったか。
 うは、亞里亞の浴衣が…。は、いかんいかん。
 うは、雛子の浴衣が…は、いかんいかん。
 ドネルケバブ…(笑)いや可憐、お好み焼きも食べたことがない?
 花火をバックに…「したい」????ぢたま某の『聖なる小水』を思い出すぼく。
 そして帰宅後、やはり可憐到来。え、別荘なんて持ってるんですか?旅行を想像しつつ下心全開。可憐も完全に新婚旅行気分の模様。なんだこの心臓の音は。
 夜、可憐新着。思い出作りを約束。既存メール10通再読。2回目&3回目&4回目&5回目&8回目&9回目&12回目&16回目&19回目&21回目。大分疲れてきましたか。いや、まだまだ。

 以上です。
2003年3月28日(金) わんわん戦争
 イラク戦争。元々非戦を唱えてた軍人パウエルが、いざ戦争するとなればさすがはプロ、「大規模攻勢で一気に終わらせましょう」と言ったのに、軍人出身でないラムズフェルド達が、ハイテクで効率よく戦える、と断言して小戦力でゴー。で、今度は4月末までに10万人増強、と。「短期間で安く安全に」仕上げるには、ずいぶん逆のことばかりやってるように思えますが、これも当初の計画のうちなんですかね。
 コマンドマガジンにタイミングよくイラク戦争のシミュレーションゲームが添付されてました。勝利ポイントのうえではイラクも勝利できるんですよね、これ。南部方面主体の単純な直接アプローチ、不利な環境要因、政治的配慮のもとでの制限戦略、なんとなくベトナム戦争を思い出します。ただ、あの頃は背後にソ連や中国がいましたが、今回は粘るにもなあ。ところで、今後バグダッドを占領できたとしたら、米軍が敵国の首都を制圧するのってもしかして初めてですか。第二次大戦中のローマ占領はイタリア降伏の後だったような。あ、アフガンのカブールがあるか。
 なんて茫洋と考えつつ、デンセンさん創作を読んで、しばし沈黙。
 
 『赤の7号』さん(3/27分)に、シスプリ雑誌企画開始当初の資料が。うわあ、足首とはこのことですか。脚部も見ていて「むっちいぃん」という懐かしき効果音を重ねてしまいました。

 猿元氏よりシスプリで道徳。亞里亞に「日本人の自覚」は怪しいところですが、シスプリ2ではそうでもないかな。浴衣着てるし(そこか)。このネタふくらみそう。

 トップのアクセスがやたら多いと思ったら、『Sister Freedom』さんからのリンクでした。どもですー。壊れてますー。
 そうそう、うちの日記へのリンクのさいには、日付のとこのアンカーを使ってくださるといいかもしれません。例えば今日ですと、「http://www.puni.net/~anyo/diary/200303.html#20030328」です。いえ、トップにはっていただくのも、うちのカウンタがどんどん回って嬉しいのですが。

 そのシスプリ2、やや食傷気味です。可憐からのメールを全部毎日読み直していれば、そりゃ退屈にもなりますか。

美 森「可憐に飽きたとでもいうのか貴様。」
らむだ「いや、そういうわけじゃない。
    …いや、それでいいのかもしれない。」
美 森「いいのか?」
らむだ「日々、嫌でも顔をつきあわせているのが本当の兄妹なのであれば、
    この退屈な時間を越えてこそ、ぼくは可憐の真の兄になれるのかも。」
美 森「はあ。」

 でも、メール読むだけでプレイ時間が埋まってしまいそうです。
 それと、ゲームのテキストにも若干不満が。しのぶさんがこことかここで書かれてますが、感じる度合いはぼくの場合もっと弱いにせよ、会話の薄さやイベントのぬるさが確かに気になります。
 ただし、ぼくがシスプリ1未プレイであることと、やはりアニメ版前作のキャラ理解にどっぷり浸かっていることが、この感触に大きく影響しているのだろうな、と。全員でてくんなきゃやだよー、鞠絵も一緒にいてよー。可憐はもっと黒いんだよー。身勝手な文句たらたら。
 あるいは制作側の意図として、テーマとしての「うつろい」を描くために、ひたすらヌルくしているのかもしれません。これが本当にヌルいのかどうか実は不明なのですが。これも兄としての試練です。
 エンディングを迎えたときにどういう感想をもつか、まだ分からないうちに批判するのもこれくらいで。現時点では千影とも結構ほぐれた会話をしてるあたり、素直に楽しいです。

 追記。シスプリ2です、以下迷彩。

 16日、図書館で可憐と出会う。工作でプラネタリウムですか、なかなか。もちろん手伝うことに。甘やかしまくり。「工作」といえば、森山塔。誰が分かるのかこんなネタ。
 夜、可憐新着。自分でも頑張るように。既存メール11通再読。2回目&3回目&4回目&5回目&6回目&9回目&10回目&13回目&17回目&20回目&22回目。
 17日、宿題手伝いに可憐の家へ。定石どおり二人きり。日記を読もうとして失敗、あうー。いや純粋に兄として心配だったから!全然説得力ありません。
 夜、可憐新着。ピアノコンサートのお誘い受ける。既存メール12通再読。2回目&3回目&4回目&5回目&6回目&7回目&10回目&11回目&14回目&18回目&21回目&23回目。
 18日、ピアノコンサートに行く。何か、あんまりピンとこない…。前作もこんな感じだったんでしょうか。もっとテキストの密度が濃くてもいいような気がしました。
 夜、可憐新着なし。既存メール13通再読。2回目&3回目&4回目&5回目&6回目&7回目&8回目&11回目&12回目&15回目&19回目&22回目&24回目。
 19日、可憐と手を繋ぐ。急に不安になる可憐。いつまでこうしていられるのか、って、唐突にも思えますが、この作品のテーマがそういう「うつろい」にあることを踏まえれば、まあここいらで言われるべきなのかも。
 夜、可憐新着なし。既存メール13通再読。3回目&4回目&5回目&6回目&7回目&8回目&9回目&12回目&13回目&16回目&20回目&23回目&25回目。
 20日、ぶらぶら。他の妹にも会いたいなあ。
 夜、可憐新着なし。既存メール13通再読。4回目&5回目&6回目&7回目&8回目&9回目&10回目&13回目&14回目&17回目&21回目&24回目&26回目。
 21日、蚊に食われる兄妹。跡が残らないか気になるとのこと。舐めろ。いやむしろ舐めさせて。そして舐めて。しかし、何だこの駄目っぽい適当な会話は。そう思うようではお兄ちゃん失格なのですか。
 夜、可憐新着。今度は日焼けを心配する可憐。気にするなと言いたいところですが、あえて明日の午後に会いに行くことに。一番駄目なのはぼくです。既存メール13通再読。5回目&6回目&7回目&8回目&9回目&10回目&11回目&14回目&15回目&18回目&22回目&25回目&27回目。

 以上です。
2003年3月29日(土) お兄ちゃんとして
 さてシスプリ2、ようやく可憐シナリオ終了。以下迷彩です。

 
 22日、午後に可憐の家へ。日焼けした部位とそうでない部位を比較するくらいのことは当然ありそうでないのがこのゲーム。アニメ版の衛なんて、航のシャツをひんむく勢いがありましたが。
 夜、可憐新着。明日、旅行の買物に行くことに。既存メール14通再読。2回目&6回目&7回目&8回目&9回目&10回目&11回目&12回目&15回目&16回目&19回目&23回目&26回目&28回目。
 23日、可憐と買物。イルカさんがチュッて。きました。きましたね。新婚さんですね。「お兄ちゃんとの甘いロマンス」ですよあなた。
 夜、可憐来襲。ちょっと不意打ち。そんなに長時間二人きりは初めてなので不安だということ。任せとき!などと言ってたら「もっともっとお兄ちゃんを好きになったら、可憐…どうにかなっちゃいそうなの。」嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
 胸の痛みがキューンと(何事もなかったかのように)。ぼくが治すっ。指圧の心兄ごころっ。むしろ揉(以下略)。こんな分かりやすい妄想に走るほどに、さっきのがど真ん中に入りました。なんて単純なんだぼくは。まあ、虫刺されが気になるのも日焼けが心配なのも、きれいな素肌を兄に見せられるかどうかが何より気がかりなわけですね。…本当にそうなのか…?どうにかなっちゃいそう。
 夜、可憐新着なし。既存メール15通再読。2回目&3回目&7回目&8回目&9回目&10回目&11回目&12回目&13回目&16回目&17回目&20回目&24回目&27回目&29回目。
 24日、可憐と二人っきりで旅行。海でひたすらいちゃいちゃ。そして一緒にお風呂。

 お風呂?

 これだけ立派に女の子らしく成長している可憐と、お風呂?

 ぼくが許しても天が許しません。

 すると伝説的な忍耐力を何気なく発揮し、動揺ひとつ示さずくつろぐ兄。やはりこの人は、あんよではありません。寝るベッドが一緒なのはもはや驚くに値しませんので、ぴっとりくっついて腕枕のつもり。ああ、いい匂い。
 そして可憐がバルコニーで泣いている。嗚呼。その小さな胸の中にこらえていた想いは、虫さされや日焼けの心配をする姿に暗示されていたように、実兄への報われぬ愛の苦しみ。ああお兄ちゃん、なんでお兄ちゃんはお兄ちゃんなの。モンタギュー家への憎しみよりも、同じ家族であることこそ真の悲劇を招く。今までずっとかなしみをこらえてきた可憐を、ぼくはただ、そっと包んであげることしか、できませんでした。大好きな妹。世界でたった一人の、一番近くて、一番遠い想い人。震えていた小さな背中。それでも可憐は、たしかに前を向いていけるつよさをかち得ていました。成長していました。成長したからこそ、可憐はこれほどまでに恋に苦しみ、成長したからこそ、その苦しみに耐えようとする。ぼくは兄なのだから、そのことを喜ぶのです。もう無邪気な日々がこないことを知りながら、夢が終わりを迎えたことにためいきをつきながら。
 明け方、可憐はもういつもの笑顔に戻っていて、この夏の思い出をかなしみごと胸にいっぱいつめこんで、それはおでこのキスのぬくもりを、永遠にまとわせ続けるのでした。
 砂浜に記したハートは波に消えて、世界のどこかに想いを伝えてくれるのでしょう。


 以上、可憐血縁ベストエンド。テーマはやはり「うつろい」、でした。
2003年3月30日(日) 雛子とけっこん
 『Webやぎの目』から、『のりもの写真館』掲載の訓練風景。あはは。

 先日ああ書きましたが、ラムズフェルド国防長官が素人戦略家ぶりを発揮していたというニュース。切り捨てる下準備なのかな。ソースはこちら。作戦自体が本当に行き詰まっているのかは分かりませんが、読んでいて、ふとこれを思い出して一部パロディにしてみる。
「なぜ危険のみを強調するのです。そもそも今回の遠征は、フセインどもの圧政に苦しむイラクの民衆を解放し、世界に自由と平和を取り戻すためのもの。我が軍のバグダッド侵攻によって、バース党共はひたすら狼狽して為すところを知らないでしょう。まさにこの時期、我が米軍の空前のハイテク部隊が長蛇の列をなし、正義と民主主義の旗を掲げ進むところ、勝利以外の何物が前途に有りましょうや!?」
 政治と軍事の悪循環てのは、これの米軍を想起させます。

 シスプリ2の兄について、ソガさんから「信頼できる」という感想。四葉とは、前作の延長上でしみじみ仲良くなってるみたいですね。兄の年齢を高校2年生あたりにおいてみると、あの視線というのは納得できるかも。

 『ちまわり』さんから、またこういう絵が…(泣笑)。

 そして今日もシスプリ2プレイ、雛子のおにいたまになりました。
 泣きました。雛子が愛しくて、かなしくて。そして、そんな雛子に慰められて、また泣きました。せつない。シスプリがこんなに胸に迫る作品だったなんて、知らなかった。

 以下迷彩。

 一気にクリアしたので、全体的な感想を。
 雛子が、レディになれたかいつも気にする。兄のおよめさんになるために、いつも、いつも、自分が成長したことを確かめずにいられない。リボンを自分で結べるようになったこと。パンケーキを作れるようになったこと。大人用のプールも怖くないし、ココちゃんの服装の色合いだって注意できる。年の割には難しい単語も使うし、わがままいうのは、兄に一人前の女の子として、ちゃんと見てほしいからでもある。もちろんまだ全然子供だから、お風呂上がりに駆け回ってはしゃいだりもするけど、それも兄を振り回そうとする女の子らしい知恵の幼い表れ。兄と別れて暮らすことになったときから、雛子は兄の言葉だけを信じて、およめさんになれる日のことをずっと待っている。待つだけじゃなく、自分からその瞬間目指して歩もうとがんばっている。兄とずっと一緒にいられる日がいつか必ず来るからこそ、いまはほんのちょっぴり我慢できる。そのちょっぴりの我慢が、雛子を本当にレディに近づけていく。兄のおよめさんに近づけていく。だから、自分の誕生日のことをほのめかしてしまった自分を、悪い子だと思った。そんなはしたないことをすると、兄のおよめさんから遠ざかってしまうから。兄に嫌われてしまうから。
 およめさんにしてくれる?そう雛子に訊かれて、ためらってしまう。自分が交わして忘れてしまった約束を、雛子はずっと覚えててくれた。こんな自分が、雛子の真摯な気持ちにどう答えられるのか。そうしたら、雛子はぼくに、悲しいの?と尋ね、ぼくの顔を見あげてのぞきこんで気遣うその幼い顔を、ぼくは見つめて、そして泣いた。愛しい。ぎゅってしたい。この子は、ぼくが困っていることを知り、ぼくを困らせてしまった自分を責める。そうじゃない、雛子は何も悪くない。
 子犬がほしいという雛子に、ぼくは子犬の真似をして笑ってもらおうとしたら、雛子は泣き始めてしまう。ぼくが子犬になっちゃったら、おにいたまがいなくなっちゃう。ああそうか、ごめん、雛子。ぼくは、おにいたまだから。いつまでも、雛子のおにいたまだから。
 だから、一緒に歌を歌おう。
 ぼくはプレイ中、雛子といつも声を合わせて歌を歌いました。そうしたら、おなかの顔もにっこにこ。
 一緒に旅行して、お風呂に入って、お布団に入って、いろんなお話をしてあげようか。でも雛子は、怖い夢を見て泣きじゃくってしまう。ぼくがいなくなってしまったら。この子の絵日記には、たくさんのぼくとの思い出が詰め込まれていて、ぼくがいないときでも、夜の眠りの中でも、ぼくがそばにいたらっていうことばかり考えている。おいしいチョコも、雨上がりの風景も、何だってぼくと半分こ。二人でひとつ。
 これからの人生も。
 だから、おでこにキスをして、雛子と婚約しました。


 以上、雛子非血縁ベストエンド。たぶんベスト、なんでしょうか。
 これで、可憐が妹・雛子がおよめさん、という結果となりました。脳内家族では瑞佳が妻で雛子は義妹ですが、何ともぼくに相応しい結果といえましょう。とうわけで、しばらくシスプリ2はお休みします。鞠絵や鈴凛、それに他の妹達にも、いろんな物語が待っていることは分かります。いや物語というより、兄の訪れを皆が胸をおさえて待っています。だから、みんなの心をすぐにでも満たしてあげたい。プレイすることでそうできるのなら、全員分そうしたい。でも、いましばらくは、可憐の想いを、雛子の心を、受け止めたままでいたいのです。
2003年3月31日(月) 年度末
 リファに、やたらと在台湾?らしきとこからのアクセスが。このあたりからではないかと思うのですが、前に第3話分考察の表などが別のニュースサイト貼られていたこともあるので、また何か討論のネタにでもされているのでしょうか。

 『The.』さん、リンクありがとうございますー。

 『仮藻録』さんから、こんなコラムなど。

 1日遅れのこの日記ですが、シスプリ2はなおも封印したままです。脳内ではマイシスター可憐とおよめさんの雛子に囲まれて生きています。しやわせ。

美 森「封印といっても、どうせさぼってた仕事が片づかなくて時間がとれないのを
    そうやって言い訳してるだけだろう。」
らむだ「あ、あうー。」

 きわめて図星くさい。大丈夫、もう全て終わりました。仕事が終わったというより、別のものが終わった手応えですが。天気のよい朝に道を歩いていると、つい「ひなこはねー、きょうもげんげんげんきですー」と口ずさんでしまっていよいよおつむが春爛漫です。

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