日記
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2009年4月1日(水) 頭が以下略
 べびプリ春風(4/1)。
 この2日間は一過性の暴風でしたが、さあ年中無休暴風のお出ましですよ。しかし春先はとくにジェット気流なみの物凄さ。きゅんきゅんきてます。「春、満開!」春風さんも満開! おっぴろげキック!(違)このネーミングセンス、今更ながら永井豪先生への敬意を篤くするものであります。
 さて、春風さん誰にも止められない。

>なんだかこうして
>ふつうに過ごしているだけなのに――
>王子様のそばにいるだけで、
>ひどくピンク色な気持ちになるの。

 ピンク色ですか……。アニメ版シスプリのあのBGMが脳内で反復されてます。なんか今晩、長男の寝床に潜り込んできそうなんですが。あのお気に入りのネグリジェを着て。そしてせっかく上昇した麗からの好感度があっというまに元通りに。

 さて、今日から始まったべびプリと『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のコラボ企画。桐乃の日記であります。1つ下の立夏と親しいという設定で、桐乃がいろいろ綴るというもの。公式クロスオーバーですか。
 この作品については感想しか読んだことないので何も語れませんが、べびプリ姉妹を眺める第三者視点を提供してくれるのが、とてもありがたいですね。眞深のように内側に入った支援的第三者とまではならないでしょうけれど、たとえ批判的であっても外部からのきょうだい像こそ今のべびプリにほしかったものの一つです。本誌連載でも公式日記でも、シスプリキャラコレに登場するような第三者の台詞や態度などが非常に稀にしか描かれないため、内部で閉じている感じが若干していたのです。それをこういうかたちで開放するというのは面白い試みだと思いました。
 で、当の日記はというと、なんかケータイ小説っぽい? 顔文字とか草とか、むしろちゃねらー? そして内容が怪しい。怪しすぎる。妹萌えなのかこの子。とりあえず、フレディこっちきといて。

 美術館にて、背後のカップルが「『法悦』って、この人イッちゃってるの?」「そうみたいだね」とクスクス。聖フランシスコも知らずに何を観に来てるんだこいつら。ところでこのアンドロメダ姫の貧乳は素晴らしいですなぁ(同レベル)。絵ハガキ購入したよ(もっと低レベル)。
2009年4月2日(木) いふうどうどう
 べびプリ真璃(4/2)。
 前半はわがまま有閑幼女、後半は完璧お姉ちゃんという、この見事な均衡のとれ具合……。恐ろしすぎます。なんかもう、

>なにか――
>ない?

のあたりでは、白いストッキングのつま先でくいくい呼ばれてる感じがしますね。そんなお行儀の悪いことはしないでしょうけど。そして兄の提案がつまらなかったらお仕置きの刑。全国のみなしゃんはそっちを求めてるのかな。
 で、青空を叱りはすれど泣かせはしない絶妙さ。これほんと立派だわー。しかもこの子、自分のそういう立派さを褒めてもらおうとはしないんですよね。できて当たり前、くらいの態度。そりゃさくらも憧れます。

>そうしたら――青空みたいな小さい子でも
>痛い思いしないで悪いコトしちゃいけない
>ルールがわかるわ。

 つまり、叱ることの必要性と有効性をちゃんとわきまえてお尻ぺんぺんしてるんですよね。驚きますよ。まあ、青空がそういう配慮を理解できそうなだけの能力をもってるから大丈夫なわけですが。この1歳?児も大したもんです。
 ここんちの年少者は吹雪・綿雪と真璃の間である程度分かれてるので、最年長者としての誇りと責任感を備えてきたのがマリー陛下。だからこそ、たまに蛍たちに甘えるときが、年齢相応の妹に戻れるときなんでしょう。長男に対しても同じことで、さあどんな退屈しのぎで楽しませてあげしょうかね。

 そして、クロスオーバー日記は立夏(4/2)。
 あ、こっちに登場したー。ちゃんと友達って感じでいいですねこれ。女子中学生のケータイ会話ってこんななんでしょうか。しかし「3秒ルール」はやめなさい、幼児さんたちが真似するから。というかさくらと青空が。
 たい焼きのあんこをめぐって兄妹ほのぼの。これ、桐乃が見てたらどう思うのかしら。10日までの間はここに居候するらしいので、ほんとに眞深っぽい役割を演じてくれるのか、はたまた「イモウト体験」という怪しい言葉からすると、むしろ山田なのか。
2009年4月3日(金) におってー
 というわけで、『香水天使セイント・コーミィ』公開しました。「香水天使」は「パヒュームエンジェル」と読みます、っていきなり何事か。ええと、3年前の日記で途中まで書いてた匂い・臭い魔法少女もの全13話です。視聴対象は、香水とかのおしゃれに興味を持ち始めた幼稚園女児―小学低学年児、それに臭いフェチの成人男性です。一見ファンシーないいお話と思わせて異常をふりまくというのは、ぼくのお得意ですね。
 ……しかし、3年か……。何も変わっていない……。

 気を取り直してべびプリ小雨(4/3)。
 お、早いペースで小雨登場。もう明日は遊園地ですか。しかし、もとより着ぐるみが苦手な小雨であった。ぬいぐるみなら大好きなのにねー。まあ、あんなでかくて表情が固まってて頭身のおかしい連中ですから、怖がっても恥ずかしくはないのでは。

 しかし、今日の重大問題はそこではないのです。ええ。

>6年生にもなって、

 ほら。
 こないだ悪い予感がしてたのが的中ですよ。やはり、さらっと時間の流れを歪ませております。小雨はこの春で中1じゃないんすかー。このまま高校生はヒカルまで、中学生は立夏まで、小学生は綿雪までという区切りで固定するんじゃろか。海晴姉さんも小説版だと18歳らしいし。バスの運転はどうやったんだ。アダルトタッチで運転手さんになるだばないだばさ。
 ともかく、遊園地では小雨の手を握ってあげることもやぶさかではなく。そのうえで、一緒に妹達の面倒もみられるよう、がんばることにしましょう長男。

 で、本日の桐乃日記は本人担当。ここんちの「仲のいい家族」っぷりを、第三者としてしっかり指摘してくれました。そうそう、こういう評価が作品中にほしかったのよ。そして妹萌え発動。もうちょっと落ち着いたら、長男について何か書きそうですね。
2009年4月4日(土) ぞぬ
 べびプリ遊園地(4/4)。
 わー、ユキ先生のイラストだー。ばんざーい。ちゃんときょうだい全員でお出かけしたんですね。桐乃は一緒に行けたんだろか。
 さて、絵の中身ですが。小雨は耐えきれなかったみたいですね……。着ぐるみの中身はどうも姉妹みたいですけど。手前が左から夕凪、星花、立夏。身長もそんなに高くないものの、さくらも麗も苦手なままかしら。後ろで霙姉さんも黒いのをかぶろうとしてますが、背後にいる吹雪が興味津津なのは、着ぐるみの中がどうなっているのか見るの初めてだからでしょうか。つか、淡々と着用におよぶ霙姉さんが素敵です。
 で、さくらが泣きじゃくって抱きついた相手が麗だということに注目。こないだ鉄道博物館に行けたとき、きょうだいへの感謝を綴り、そしてこの遊園地にも「がまん」して参加すると宣言してました。さらに今日この実際のお出かけでは、ただ「がまん」したのみならず、姉としてさくらを守ってあげてるんですよね。麗や夕凪が、ヒカルや氷柱たちに何かを見出して、少しずつ姉らしく振る舞っていくさまは、見ていて嬉しいものです。
 まあ、見てるだけじゃなくて行動せねばならないのが長男ですけど。怖がらないようにするために、さくらと一緒に着ぐるみに入るというのはどうかしら。プールのときと同じ手ですね。小雨もこの手でひとつ……麗は……さすがに無理か……。

 一方の桐乃日記には、あさひ登場。
 この末妹に認められないと、じつはこの家の敷居をまたげないのですが、昨日ほっぺたぷにぷにとか言ってた桐乃は、なんとか許可を得られたみたいですね。「あやしいニオイ」に警戒して、「よだれつけてやれ」とマーキングするあたりが正しく赤ちゃん。抱っこされていい気分になってもよだれつけそうですが。
2009年4月5日(日) のどいたい
 朝プリキュア。ブッキー!(笑)イロモノ話と見せかけて、じつは王道で安心できるつくりというのが、今年のプリキュアの持ち味です。ここまで、各人の壁を乗り越える手続きが丁寧に描かれてるんですよね。ラブの「幸せゲット」というのが壁にぶつかるのは、やはりイースとのからみででしょうか。つか、来週いきなりダンスの方でピンチか。そっちと変身業とで三人とも二股だからなー。

 今日も桐乃日記更新。これ、原作を読んでないのですが(G'sの漫画以外)、オタ趣味の妹が兄と喧嘩中、という設定でいいのかしら。「萌え」なんて語も使ってくるし。
 うー「読モ」とかいきなり分からん。読者モデルのことなのか、と完全におじさん状態です。そうか、立夏は女の子から見てもかわいいのか。女の子が言う「かわいい」をそのまま受け取ってはいけないのかもしれないけど。
 しかし、「この世って/シスコンばっかだよねー」はいいとして、

>姉妹みんなで お出かけしたらさ
>遠足みたいで ぜったい楽しそうだと思うでしょ?

 ここがちょっと気になるのですが。昨日の遊園地に、この子は同行しなかったのかなぁ。
2009年4月6日(月) 味がしない
 べびプリ青空(4/6)。
 …「ちゅろす」? ははー、揚げ菓子ですか。パンの耳の話も以前ありましたっけ。つか、TDLでも売っているという検索結果が……。あの遊園地はどこなによ。
 さて、「そら、きにいった!」という言い方がもう可愛くて。こいわいよつばっぽいかも。はじっこからカリカリ食べてる姿を想像してしやわせ。そして、「おしめさま」という江戸っ子訛?とか、「たべたい、たべたい、らべたい!」という言い間違いとか。
 だが本日のとろけポイントはそこではなかった。

>うん――そら、もう
>おねーちゃんだから、
>おえってならない。

>おててねろねろにも――
>ならないよ!

 喜びすぎ、勢い食べ過ぎてもどしてしまうという子供にありがち(ぼくも経験済み)なこの過ちを、語らせてしまうとは……。公野先生にまたも最敬礼です。昔、妹との日常生活に存在するはずのこういう汚い現実にもきちんと向き合ってこそ兄、という話を書いたことがありますが(「おいしいよ」で分かる人は分かる)、真正面から応えてくれました。

 そして、本日の桐乃日記は当人か立夏か、と予想しつつ開いてみたら

 こうきたか……(笑)。

 のっけから怒涛の地下鉄攻撃。そりゃ桐乃は「みんな一緒に 原宿行って服見ようよー」とは綴ってましたけど、地下鉄の話はまったくしておりませなんだ。重要な情報として、表参道駅が「ママの仕事場も近い」だの「こっそり帰るのも、また楽しいものだわ」だのと軽やかに書かれてますが、はっきり申し上げて今日の日記を読んだ桐乃は困ってる。彼女のセンスは「地下鉄の直通運転」には対応してません、きっと。……してるんだろうか……オタ趣味ではあるそうだけど……。
 しかし、こちらもまた、とろけポイントが後半に待っていたのだった。

>――ふん!

>やっぱりデートに誘うなら――
>これくらい、相手のこと気にかけなくちゃ。

 あれ?

>そしたら――
>席が1つ余るから――
>特製駅弁買ってくれるなら、
>一緒に来てもいい――

>……

>ような気がしないでもないわ。

 あれれれ? 海晴姉さんの顔が目に浮かびます。あと、なぜか氷柱のいわく言い難い顔も。
2009年4月7日(火) トゥルー時空
  べびプリ星花(4/7)。
 さあ新学期、新学年。星花もいつもよりさらに明るく元気に学校へ、というわけですが。

 ここで、公式日記における時間の流れを簡単に確認しておきましょう。
 まず海晴(07/12/24)、長男が家にやってきた「歓迎」の日。いわゆるはじまりの確定。
 立夏(08/4/9)、中学校入学。綿雪が小学校入学したことは小雨(08/6/4)によっても確認。その綿雪(08/4/11)によれば、氷柱は成績優秀のため特別クラスに編入。
 しかし海晴(08/4/16)、「0歳の誕生日」発言。このへんで、時間の流れが大枠でループに移行する。
 海晴(08/12/25)、「2年目の家族」。バレンタインデーにも「2回目」と。個別イベントについては回数がカウントされる。
 小雨(09/4/3)、小6のまま。他の姉妹も進級・進学の記述なし。おそらくこのまま、小学生は綿雪から小雨、中学生は立夏から蛍、高校生はヒカルから霙、で固定される模様。

 『クレヨンしんちゃん』では、妹が生まれるときだけ時間が流れ、そのあとはずっとループですね。『天才バカボン』でもはじめちゃん誕生のときに同様。そんな感じでべびプリも続くのかしら。

 そんなわけで今日の日記を読むと、星花は進級してるのに学年は上がらないという孔明の罠。もちろん、自分の上履き入れる場所に誰かの靴が入ってる、というのは進級したんじゃなくて「クラス替え」しただけだった、という解釈も可能ですが、ともかくも。星花のこの新年度を迎えての意気込みには、読者としても悩む頭を晴れやかにしてもらえます。

 そして本日の桐乃
 おー……麗とうまくやってたのか……。お見それしました。ほんとあれだ、眞深だなこりゃ。昨日の麗を見ても、姉妹と同性のこの第三者が面白い触媒として機能してますね。そして、なんだかんだと言いながら、この家に一緒に住むために爪を切ったりと自分の側で対応してるのが当然のことながらじつに結構です。オタ趣味は蛍と話したりしてるのかしら。
2009年4月8日(水) のどけからまじ
 べびプリ(4/8)。
 健康診断かー(妄想中)。

 さて、相変わらず姉妹の名前がいっぱい登場する蛍の担当日記です。立夏の誕生日にさくらのことを思いやりつつ霙姉さんのことまで配慮して。たいへんだなぁ、と思いましたが、これをずっと当たり前にしてきてるんですよね。
 でも、そんな姉妹思いの合間を縫って、

>お兄ちゃんと一緒に見たかったなって
>つい――思っちゃいました(はぁと)

と飛んでくるから油断めさるなおしゃれめさるな。ダサジャージ姿の蛍など想像していては不意を打たれます。蛍の制服の隙間に入った桜の花びらを血眼になって探すくらいはおーけー。
 馬鹿なこと書いても蛍の日記がその性格のままにほっと和ませてくれるので安心ですが、この子も普通に時間が流れてれば高校受験だったんだよね、とふと思い出したり。マリーの身長は伸びたけど、ホタの胸はこのまま。このまま。

 そして桐乃日記は虹子
 あら、これは桐乃さん大喜びではないかしら。しかも「きりちゃん」ときました。悶絶するさまが目に浮かぶ。しかし、おままごとで

>おにいちゃんがおとうさんで、
>にじこがおかあさんで――
>きりちゃんが――あかちゃんなの!

 これはどうであろ。虹子と遊ぶのはやぶさかでないとしても、パパ役長男の前で赤ちゃん役目というのは……。おむつ取り替えるとか。危なすぎる。普段ならそのポジションを務めていいフレディも颯爽と言及されてますね。こいつ絵を描けるのかっ。ぱお。その存在を疑問に感じても、虹子が可愛いからおっけーなんだろな桐乃さん。
 だけど、そろそろお別れなのか。

>いっちゃ、やだ。

 こういうの、辛いよね。霙姉さん出番です。桐乃もどんな顔してるやら……。また遊びに来てもらおう。
2009年4月9日(木) ほえーほらー
 べびプリさくら(4/9)。
 この花の季節が好きなさくらですが、どうも夜が怖いとのこと。というか、幼稚園で読んだ・読み聞かされた絵本の影響ですか。『ねないこだれだ』ですか。ふたばの十傑集ですか(懐かしい)。はやくねなさーい。あんな頭くるくる回る陛下を見てもたぶんすごく怖がると思います。
 わはー(もういい)。
 さて、以前にもこの幼稚園の指導内容についてモンスターペアレント的に苦言を呈したことがありますが、今回もね。夜なかなか寝ない子向けの絵本を読み聞かせて、そういう悪い子が早く寝るようになるよりも、そうでないいい子がかえって寝付けなくなるというこの矛盾に、先生方も気がつくべきだと思います。
 だいたい、

>おばけは、あんまり重たいものは
>もてないから――
>ちっちゃいこだけ、
>つれていくんだって。

って理不尽ですよね。非科学的ということじゃなくて、これだと年長の子は夜更かししてても構わないということじゃないですか。早寝の習慣をつけたいのなら、おばけの話で脅すんじゃなくて、早寝する子がどれだけ幸せを感じられるようにするかで勝負してください。
 それはともかく、しばらくは幼児部屋で添い寝かなぁ長男。反対側では春風吹きまくり。

 続いて本日の桐乃
 ああ、もうお別れですね……。単行本買おうかなあ。
2009年4月10日(金) 祭りのあと
「あなたっ! なによこの首のキスマークはっ!?」
「ち、ちがう。それは、職場の幼女に足指でつねられた跡だ」
「実家に帰らせてもらいます」

 というわけでべびプリ夕凪(4/10)。
 可愛らしい勘違いの話。「ケッコン診断」っていいなぁ。「小学生って超オトナ!」というのが、幼稚園児らしい子供っぽさでもあり、おしゃまな女の子らしさでもあり。かつての自分を「おばかさん」と笑ってますが、今でも算数など苦手だそうだし、基本的に自分が頭よくないと思ってるんでしょうね。でもマホウ使いだよ内緒だよ。常識的な意味では頭悪いけど、隠れ天才なのだよクフフ。
 というか、頭より手が速いという……(笑)。今回はたいへんなことに、

>超マホウで蛍お姉ちゃんの
>お机の上からゲットしてきた
>お姉ちゃんたちの――

>健康診断の結果なのだ!!!!

 もう全国の長男が大興奮じゃー。蛍が「保健委員」ゆえの資料ということですが、これ持ち帰っちゃだめなんじゃないのか蛍。情報の分析や統計処理でも任されてるのかしら。Exelに入力しといてねーと保険の先生に言われたとか。……いや、それもまずいだろ先生……。
 しかし、姉妹のデータとしては蛍一人分しか載ってないのね。それを残念に思うのか、それともこれこそ最重要データとするのか。いずれにしましても、こんなデータを前に喜んでるさまを見られたら終わりです長男。そして「いい”お嫁さん”の条件」をめぐって一部姉妹がまた騒動を招くこの週末の予感。夕凪は今日も小型台風でした。

 で、ヒカルのエピローグなモノローグ。
 たしかに、桐乃も台風みたいでしたね。でも、そんな第三者との日々を通じて、ヒカルもまたかすかな胸騒ぎを起こしていたみたいで。
 長男としては、桐乃が案外に姉妹に溶け込んでいるのを見て、焦りを覚えたかもしれません。アニプリ第25話で燦緒に航が焦ったように。まあ長男の場合は麗の思わぬ接近もあったけど。そんな長男の動揺するさまに、ヒカルは微笑ましくも感じつつ、どこかで、この家の中にまだ落ち着かなげなきょうだいのことを、心配してたのかもしれません。オマエは、オマエのままでいい。

>ただありのまま、幸せに――。

 家出してきた桐乃にもそれとなく気遣ってきたけど、彼女が無事に帰宅したのだから、誰よりも一番心配な相手に、そっと言葉を贈ります。
2009年4月11日(土) 椿事
 名人戦第1局で、大ベテランの観戦記者が、着手考慮中の羽生名人に扇子を差し出してサインを求めてしまったらしく。いや、これは往時のタイトル戦ならいざ知らず、今はまったくのマナー違反(笑)。なんか厳しくどうこうよりも、むしろこの人の観戦記を反省の弁とともに読みたいですね。『将棋世界』には掲載されるんだろか。
 求められた名人も今局に勝ったし、後の打ち上げでお二人が談笑してたそうですが、羽生さんほんと大物だなぁ。一方、挑戦者の郷田九段も好きな棋士なので、昨年の森内・羽生決戦にひき続き、毎局楽しみです。
2009年4月12日(日) べびプリ小説版とか
 朝プリキュア。せつな様再登場、親友ルート驀進中です。ラブ達も、真剣だから真剣に叱られる資格を得たという、毎度のことながら安心して観ていられる健全さでした。

 さて、べびプリ小説版第1巻読む。もう完璧な内容でした。「電撃文庫1億冊突破」だそうですが、全国民の給付金をこの本の購入費に振り替えてもう1億冊のっけるべきです。

 以下、ネタバレなので要注意。

 叙述視点は、長男の陽太郎をメインにしつつ場面を俯瞰するもの。ついに長男の設定が(小説版限定ながら)明らかにされました。この俯瞰視点と長男設定とは、シスプリではアニプリによって獲得されたはずのものでした。べびプリでもシスプリ同様にいわゆる原作(本誌連載と公式日記)が姉妹の一人称で綴られ、長男の描写も曖昧なまま、という読者参加企画の制約に従ってますが、べびプリではアニメ版よりも先にこの小説版でその制約を突破したことになります。
 その陽太郎の性格ですが、ぼくは好感を抱きました。ヒカルも言うとおりのお人好しな男の子で、そのうえ海神航よりも普通な感じ。生い立ちについては、航よりもずっと具体的に説明されましたね。父母を早くに亡くし、その後の自分を育んでくれた唯一の存在である祖母をも冒頭で喪った陽太郎。ぼくのパロディコンテンツ「アニメ べびプリRe Birth」でも長男の巡はやはり天涯孤独の身でしたが、そちらは幼少期に酷い仮親に苦しめられたなど、施設生活を除いてあまり過去を肯定的に思い返せない設定でした。だから第2話以降そんな自分を受け入れてくれた姉妹によってしこりがほどけていく過程を描いたつもりですけど、この公式小説版では陽太郎はもっと素直に巻き込まれ、もっと正直に悩んで家出します。アニプリなら第3話までの展開でしょうか。

 姉妹の方はというと、ヒカルが素晴らしくヒロインしてますね。陽太郎を家族に引き入れるのもこの子の思いつきなので、公式日記とは異なる設定と考えられます。じつに真っ直ぐな、だからこそ危なっかしい女の子。陽太郎はその魅力にちゃんと気づいてますので、頼れる長男としての感受性に読者としても安心できます。そう、航と同じく、彼女達を安んじて任せられるというのが何より大切なこと。
 ヒカルにとってその陽太郎は、同い年で、最初に出会った相手という、最も距離が近くて一番分かり合えているはずの存在です。だから、春風達が割り込んでくるのにちょっぴり苦さを感じたり。陽太郎の水くさい遠慮や嘘に、悲しくなったりむくれたり。その反面、陽太郎が兄として受け入れられたことに満足しながらも、自分が今まで兄代わりとして頑張ってきたことへの報われなさ、自分の不全感を味わったり。すんごい足下がぐらついてます。
 すでに二人の間には、先輩きょうだいと新参きょうだい・偽兄と真兄・真っ直ぐな乙女とお人好しな男の子、などなど重層的関係が成立しています。ヒカルは今後、どの立場からの言動なのか自覚のないまま、陽太郎ともつれていくことでしょう。ネギと明日菜の関係にも似てますけど、少年の側にのみ自覚がある状態なのがべびプリ。今回は風呂が一緒でもヒカルにはさほどのことでなかった様子ですが、おそらく制服交換あたりが一つの転換点になるのではないかしら。
 何にせよ、陽太郎が祖母を喪った涙を見せられたのは、ヒカルただひとりですから。あのとき、陽太郎はやっと弔えたのだと思います。そして、ヒカルが素直な心をそのままさらけ出してしまえる相手も、陽太郎ただひとり。「私の――バカ男。」永久に輝けいちごぱんつ。

 長男との距離感ということで言えば、綿雪が一幕だけの登場ながら重要な独白をしてました。孤独な闘病生活を経験した自分だからこそ、今まで独りぼっちだった兄の気持ちに一番寄り添える、ということ。本誌連載では綿雪と兄の出会いは別のかたちで描かれてますので、やはり小説版は一つのアレンジなのでしょう。それはともかくも、この綿雪の独白には、早くも固有の絆を形成しゆく姉妹の姿が示されています。
 また、夕凪の文句と星花の反応も、妹として甘えたい両者の気持ちをはっきり綴ってますね。バランス型ゆえの星花の不満、そして姉の気構えができていない夕凪の喚き。いいコンビです。夕凪の成長について、ぼくはずっと日記でこだわってきましたが、今後どうなるかなぁ。吹雪のひやっとする知的客観性、霙のつかみ所のなさ、春風と蛍のペアなどは、公式日記そのまま。真璃と観月、虹子のやりとりもお馴染みですね。
 で、立夏・小雨・麗の3人組がこれだけ正面から描かれたというのはよかった。立夏がサバサバと、小雨がやんわりと麗を支えてる関係。麗もまたしっかり者として二人の姉を助けてます。しかし麗は見事に爆発しましたねー。氷柱とともに、「出て行け」という原作の禁呪をいきなり発動です。べびプリがシスプリと決定的に異なるのは、この長男を拒絶する言動を姉妹がとれるということですから、第1巻でここまで言わせたというのは、作品の独自性をこれ以上もなく明言したということです。
 そして陽太郎のことをよく見ているのもそんな麗なのだった。陽太郎本人の前では絶対に言わないことですねこれ。ふり幅としては、完全拒絶と完全受容の両極を早くも披露しましたので、あとは鉄道話を軸に厳しく攻めてもらいたいましょう。
 氷柱は振り上げたゲンコツがそのままの状態ですので、次巻で綿雪達と一緒の話を委ねられるんじゃないでしょうか。正月の凧揚げもバレンタインデーも過ぎちゃったから、運動会とかかしら。青空のおちんちん騒動とからめるという大技も。
 年長者と年少者を、陽太郎を家族に迎えた裏事情を知っているヒカル以上と、知らされていない蛍以下とに分けてるのも面白い。これはたんに陽太郎の年齢を境にしてるというだけでなく、アニプリ第25話のように、裏事情を知らない妹達がそれに気づいたときに、姉達に対してどんな反応をするかがポイントになるかもしれないということ。トップが氷柱ではなく蛍なとこに、すでに安全弁が設けられているとも考えられます。あと、父の「年の離れた妹」が後にやってくる予感。

 とりあえず以上で。考察で書こうとしてた幾つものことが、すでに本小説版で実現しちゃってることに、素直な喜びを感じてます。
2009年4月13日(月) きーん
 べびプリ吹雪(4/13)。
 吹雪イヤーは地獄耳。というわけで怪しい高周波をキャッチしてる模様ですが、いったい何なんだろ。「リアルじゃない」? キュウビ?
 本人はコウモリかと疑ってますけど、また裏山から新たな生命体が出現するのでしょうか。しかし霙姉さんそういうのが好きか。まったく違和感なし。バットマンの影響と思いきや黄金バットとか。でもペット飼わない飼えない面倒だから。昔、氷柱と一緒にビンいっぱいに集めたオタマジャクシが、その。
 結局、正体がわからないままの謎の「ノイズ」。……「氷柱姉の」? え? ジャイアンボイス? それとも、フレディの存在を認めない氷柱にも、この家のきょうだいに相応しい超能力が備わっていたのでしょうか。どんな力だろ。超音波を発しつつ正確反転するとか。周囲に頭痛を撒き散らしながらデレる。いい迷惑です。
2009年4月14日(火) 足して2で割りたい
 べびプリ(4/14)。
 あ……まさか――昨日の高周波ノイズの正体は……。
 そいえば蛍・保健委員の健康診断データ、夕凪がパクってからどうなったか不明なままでした。そうか、夕凪から氷柱という流れはじつに自然なものでした……。小説版だときょうだいの姓は「天使(あまつか)」だから、リストの1枚目に載ってるはず。「妙に/しわくちゃになって」いた「1番上の紙」とは、それを見てしまった氷柱が思わず高周波の悲鳴を発しつつぐしゃっとやってまった、ということなのかどうか(笑)。
 ええ、長男は勝手に蛍の部屋に入って盗んだりしませんよ。それが家族の約束。蛍のデータも知らないよ。だけど、ちょっとでも疑ってしまったことを詫びつつ、勢い自分の秘密をがんがん告白してしまうこの妹に全面降伏。そうですか、「80」超えちゃいましたか。「胸囲」が。
 ふう。(どうした)
 そんな蛍は氷柱のスマートさに憧れてるみたいですけど、一方の氷柱はというと、あー、うん。1歳違いなんですよね、この二人。明日登場してぐちぐちつぶやいた後で叫んでくれないかしら。
2009年4月15日(水) 堂々すぎ
 べびプリあさひ(4/15)。
 夜遅くに更新だけど、あさひ。もしや公野先生、ぎりぎりまで遅れたときにはあさひとか? いやいや疑ってはならぬ。それより問題なのは……。

>0歳のお誕生日!

 なんと2度目の0歳誕生日(笑)。浮遊するこの子の超能力で、みんな時間がリセットされてたりするんじゃろか。まぁ「超うれしい」のはこちらも同じですが。みんなが言いにくいことも自分でさらりと言ってしまう大物、それがあさひ。
 で、この衝撃を上書きするようにしてもう一つのぱんち。

>大きくなったら、
>おにいちゃんのおよめさんになるんだよ――

 おおー。チョコカレー食べ放題に続いて、ついに「およめさん」の文字が……。色を知る年齢か(0歳児です)。
2009年4月16日(木) 地球のきっき
 べびプリ(4/16)。
 小説版でも期待どおりの活躍?だった霙姉さんですが、本日は例の件でそりゃもうご満悦。さすがは旗本退屈次女、長男が来てこのかた騒動に不自由しておりません。その現場にいないと、とたんに不機嫌になりそうですけど。そう、氷柱と同じく「ほほのたこ焼き」をこしらえて。
 つか、氷柱さん……。麗といい、どうしてここんちの女の子は感情表現がこうも子供なのか。それがきょうだいの気安さということですか。今までなら、たとえ健康診断の情報が漏れたとしても、夕凪が叱られて終わり、だったのかもしれません。ところが長男という男子が一人加わっただけで、問題はいきなりややこしくなるからああ楽しい。愛すべきビッグバンベイダー。いやむしろバンバンビガロ(意味不明)。宇宙の端緒を与えたほんのわずかなゆらぎのように、とるにたらない日常に多彩な輪郭を浮かび上がらせます。
 まあ、宇宙の終末とかはどうでもいい毎度の話ですけど。はいはい。と思って読んでたら、

>明日は礼におやつをやろう。

 みんなこの星から逃げろ!

 ……いやいや待て待て、明日はすっかり忘れたふりしてるなんて可能性も……。
2009年4月17日(金) 減らないだけ幸せ
 べびプリ氷柱(4/17)。
 さて、問題の当事者が登場です。あれ霙姉さん、ちゃんと約束どおり長男におやつをあげたのね。疑ってすみませんでした……しかし氷柱に言わせればそこに罠が。

>絶対――

>賞味期限切れてると思うから!

 ……うん、そういう可能性も十分ありそうだけど……。あの姉のことだから、もっとどうでもいい理由さえありそうだけど……。むしろ、氷柱をもっとぼーぼーに燃え立たせて面白がるのが目的の一つなんじゃないのかな。ほら、いまみたいに。
 明らかに氷柱、長男がクッキー食べようとしてるタイミングでわざわざ意地悪を言ってますよね。やっぱ子供だ。鬱憤を晴らしたいということもあるし、長男が結局あの数字を見てどう感じたのか気になってしかたがないということもあるし。馬鹿みたいに口あけてクッキー食べてないで正直に白状せい。む、胸の小さい女の子は嫌い?
 なんて言えるはずもないから、まあちょっかいかけながら間近で様子を見てるわけですがー。正直、もしほんとに長男が感想を言いだしたりしたらと思うと怖いので、どうにもならん状態です。言え、言うのだ、でも見てないよねお願いそう言って。蛍にもそう言ってたわけなので信じたいのですが、しかし万が一。ぎゃー。
 そして暴発。

>今年も変わりなかった
>私のあのサイズを――
>結果を下僕が見たなんてこと――
>私は信じないわ!!

 ああ、氷柱……。
 ここんちの姉妹は嘘のつけない子ばかりですね……。や、これも長男がからめばこそですけど。そうか、今年も変化なしでしたか。いいんだよ氷柱、だってここはトゥルー時空なのだから。あ、でも蛍は増えてるのか……。ただでさえハンデがあるのに、時間の流れまでが氷柱にいっそう不利に働いているのでしょうか。きっとあのフラミンゴのせいだ(八つ当たり)。むしろフレディの存在を認めたら、すぐ成長すると思うなぼく。
 姉達が霙も含めてスタイルよさそうですし、直近の蛍も立夏もむちむちだからなぁ。氷柱も辛いやね。でも、これでぐらまーだったりしたら、ほら。氷柱が完璧になりすぎちゃうから。どっか不足しててちょうどいいんだよきっと。いちおう慰めているつもりです。

 さて、自爆した六女はそっとしておくとして。「チョコチップクッキーを人にあげる」姉妹のそれぞれが興味深いですね。おねだり上手の真璃の名が挙がらないのは、虹子のように振る舞うと簡単に「下心」ありと見破られると分かってるんでしょうね。さすが経験者。
 そして乾き物の賞味期限にはこだわらない霙姉さん。こっちもさすがだ。たぶん、長男が来るまでずっと毒見係してた。あと、冷蔵庫の奥に眠ってたタッパとか開ける担当者。賞味期限切れのおやつを一手に引き受けるためには、多少の犠牲もつきものです。非常食の乾パンも食べるよ。金平糖のために。
 霙と肩を並べたおやつ食い逃げ時代に、トイレをめぐる記憶を得ていそうな氷柱さんでありました。
2009年4月18日(土) 次世代はクラッシャー
 馬鹿話。

らむだ「マルクスよりもエンゲルスの方が、組織形成に主導的な役割を果たしたみたいね」
美 森「まあでも、コンビでいろいろやってたわけか」
らむだ「『ふたりはプリキュア Marx Heart』。色は二人とも赤」
美 森「むしろ、『ラブリーエンゲルス』だろ」
らむだ「ああー(笑)資本家からは『ダーティペア』と呼ばれて……」
美 森「行く先々で労働者の福祉を暴力的に実現」
らむだ「でも最終的にはその社会を破壊、と」

 癖になりそなイデオロギー。

 MK2さんから、文章を書くことについてすでに方針が定まったご様子で何よりですが、それはそれとして遅すぎる反応をしてみる。

 「書く自分」「公表する自分」「ブログの管理人としての自分」。これについてはどうなんだろ。たぶん、ぼくはその順番で優先してるという程度かな。……いや、ちょっと違いますか。
 書きたいことを書く快楽が最優先、ではあるんだけど。たいてい個々の文章については、ある読者を想定して書いてるので(例えば、叙述対象作品のファンの方々とか)、それを公表することは書くことと同列かもしれません。少なくとも、書けたから満足してしまいこんでおく、という文章は、このサイトに関連しては存在しません。
 そのサイト管理人としては、公表した自分のコンテンツを最も有効に機能させたいと思うけど、そのための措置がだいたい失敗するという。例えば、ぼくは12/24にクリスマスプレゼントとして新規コンテンツを公開することがあるんですが、その時期はコミケ直前でむしろ閲覧者が少ないんですよねー。馬鹿です。まぁ読者を想定しても読者の状況を想像してないわけで、これは「媚び」てないとも言えるけどむしろ単純に配慮が足りないだけ。非コミュここにあり。
 文章の媚びや手癖といえば、それは逆に、読者からの信頼や安心感とも結びつくわけで。そのうえで時々、なにか新しい要素や表現を若干取り入れていくしかないかな、と思ってます。実際、考察はそんなふうに書いてるつもりですね。というか、考察というスタイルを構えることで、表現に枠をはめるデメリットとともに自分の変化を確認しやすくしてます。この日記のほうは8年前となにひとつ変わってません。

 しかしまあ、はてなにはブクマコメントであれこれ評価を下す人は多いけど、もっと過剰な反応で返球しようという人はほとんどいないのね。こないだのおんなのこおしっこ論序説にしても、長文コメントで暴走してるはてなーは有村さんくらいでしたし。観客はいっぱい、でも舞台を広げようとする人はいないというお行儀のよさ。そういうぼくも、くつした論を書かねばなるまいて。下半身まっぱの変態同志が火花を散らしつつ螺旋を描いて空に昇っていく光景、それは幻ではない(要通報)。
2009年4月19日(日) アキレスの亀
 日記を1週間ためております。再びぱったり期がきそうですが、なんとか追いつけー。

 朝プリキュア。敵幹部が不幸になっても組織の目的は満たされない、ということは、組織の目的が満たされると敵幹部が幸福になるわけで。それは別にいいということか、けっきょく道具だし。話の小道具の方はカツラ。俺達の戦いはこれからだエンドでした。
2009年4月20日(月) はらいっぱいだ
 べびプリ虹子(4/20)。
 おお、ぽんぽこぽん。亞里亞の夢を思い出します。最後はなぜか「ぱんぱか、/ぱんっ!」おなかまるだし2歳児です。冷えるよー。青空が真似するよー。いや、立夏あたりも……。
 さて、おなかぽんぽこはおいしい夕御飯をいっぱい食べたせい。シチューですか。にんじんも食べられますか。紅ショウガですか(それは違う)。ああシチュー食べたい。久々に作るか。でも、シチューを作るんだったらカレーにしちゃうのが常。シチューって別におかずが必要な気がするじゃないですか。カレーならそんなことないので。そして食べたかったシチューは永遠に作られることがないのだった。
 そんな読者はほっといて、虹子ぽんぽこ狸囃子。

>おにいちゃんもたぬきのおにいちゃんになる?

 ……うん、虹子……ぼくは、夕飯を食べなくてもすでにおなかがたぬきさんなんだ……(確認済み)。
2009年4月21日(火) くったり
 べびプリ海晴(4/21)。
 雨ですねぇ。その溜息がかつて小雨をしょげさせたのでしたが、本日いつもの長男いじりのネタにつき。まずはストッキングの泥ハネを指し示しながら、視線をふくらはぎに誘導。低気圧の前線よりも脚線が問題。続いて「癒し」をご所望ですが、「ご褒美」とはいったいなんでしょう。

>おこづかいでも、おみやげでも、
>それとも何か特別の――

 特別の――芸能裏情報とか。バーニング! いや、それはない。だいぶお疲れのようですから、マッサージにうかがいますか。姉のお部屋に。……あれ、小説版だと長男の部屋に姉妹が一人で行ってはいけなかったけど、公式日記では姉の部屋に長男が一人で出向いてもかまわないのか。それだけ信頼関係ができあがってるということ、あるいは公式日記版では陽太郎じゃなくて長男なのであの設定は無関係ということ。

 ご褒美は養命酒でお願いします(切実)。むしろ弟の方が過労。
2009年4月22日(水) わきのしたではない
 べびプリさくら(4/22)。
 たけのこのこのこ。赤ちゃん好きなさくらなので、たけの赤ちゃんも大好きです。かぐや姫のお話も知ってるみたいですね、「お姫さまのたけ」とか。幼稚園で「たけのこがり」に出かけたみたいで、

>だから、さくら――
>2つしかみつけられなかった――

>ぐすん。

 もっと勘のいい子が友達にいるんでしょうね、あった!と何度も声が響くから、自分とつい比べてしまうという。いやいや、2つ「も」見つけられたのはすごいので。それに、たけのこを見つけることよりもちゃんと抜くことの方が難しいですし。たぶん。
 そして今日は、収穫したたけのこを使ったお昼ご飯。「1つだけ」持ち帰りを許された、ラップで握ったたけのこごはんのおにぎり。さくらが一生懸命こしらえたおにぎりは、もしかしたら、姉妹で作ったチョコ以外では初めてのお料理だったのかもしれません。だから、これはもちろん兄に。
 でもやっぱり食いしんぼさんだから、半分こしてほしい様子ですけど。花穂のにくまんを思い出しますね。おいしいものを半分こ、笑顔は二人分。
2009年4月23日(木) ぶぶぶ
 べびプリ立夏(4/23)。
 あ……あれ……? この子も成長してる……。氷柱の上下の姉妹は成長期。氷柱は、ええと、不動の原点ということで。

>おヘソは出すためにアルんだし(はぁと)

 虹子が真似するからやめなさい。つか、冷えないのね。さすが野生。今年も露出度の高そうな立夏ですが、今日はなんと。

>本日をモチマシて、
>リカ嬢、ついにスポブラ卒業
>なのでアリマースッ!!!!

 うわーきたー(笑)。
 「ブラ買い」につきあえとか、そのへんはまぁ長男がんばれというところですが。いよいよブブブの話題がきましたよ。シスプリでは、兄との性の違いに対する衛の恥じらいや悩みの象徴として、ブラが用いられていましたが、それ以外では下着などを積極的な意味で描く話はほとんどありませんでした。第二次性徴期が性格設定と兄妹関係に大きく影響する妹が、ほかにいなかったわけです。
 これに対してべびプリは、こういう普通なら男子にあまり話したがらないものを、堂々と臆面もなく話題にできてしまえる思春期の入り口の姉妹がいるので、この方向でもっと突っ走ることさえ可能です。なんといっても、たとえ自分からは話題にしない姉妹でさえ、立夏に反応するかたちでつい関与できてしまうあたりが素晴らしい。
 そんな絶賛中のぼくはといえば、こないだの同人誌で麗の初潮を問題にしておりました。それはどうか。
2009年4月24日(金) スレンダー・うらら
 べびプリ(4/24)。
 うわぁ。この流れで麗か。というか、

>ス、ス、ス、ス……

 ブブブの後継者はこちらでしたか(笑)。お顔が真っ赤であります。いやー。「やっぱり――オトコって/いやらしいわ!」と言われてもその通りと答えるしか。
 しかし、麗のこの過剰反応たるや。ええと、

>だから――私になんか
>聞いたりしたら怒るから。

 あれか。鉄道模型で一緒に遊んでるときに、立夏の「新しいブラ買い」につきあうはめになった自分がどうすればいいのか、つい相談してしまったんだろか。や、でもそれならむしろ姉達に尋ね……あ、真面目に教えてくれそうな年長者があまりいない……。というか、長男の方がまるでセクハラしてるみたいで気恥ずかしくて聞くに聞けない。そこでつい、ということなのかしら。うん、どのみち駄目でしたね。じつは真璃あたりが一番丁寧に指導してくれたかもしれませんが。

 あるいは、麗が意識しすぎて暴走しただけという説もありますね。兄の視線を勝手に忖度して大爆発。というか、それだけこの話題は麗にとって鬼門ということなのでしょう。
 つまり、自らの女性であるがゆえの制約に、鉄道趣味人としてずっと苦しんできたこの妹は、もし自分がこのまま第二次性徴期に入ったとして、そのことを素直に喜べるわけではないのです。それは、自分の好きなことからさらに遠ざけられてしまうだけだから。周囲が分からず屋なだけなら、怒りをぶつけることもできる。乗り越えることだってできるかもしれない。でも、自分の体が自分の意志に反逆するというこの不可避の未来は、自分を好きになれない気持ちをいっそう深めながら、麗に重くのしかかっています。
 だから、麗が「まだ、ぜんぜん――/してませんから!!」という自爆絶叫に読者も欣喜雀躍してる場合じゃなくて。ブラという女性らしさの象徴を「気持ち悪いもの」として拒絶せざるをえない麗の現状を理解しつつ、妹のために何ができるかを考えねばならないのです。やはりヒカルが頼りになりそうだけど、麗はヒカルほど鈍くはないことに加えて、ヒカルもまた自らの性と自己意識の微妙なバランスのうえにいるから変な波及さえ受けかねない予感。来週も続くのかな、この展開。
2009年4月25日(土) 痛い嬉しい
 立夏のお友達ということだったので、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』第1巻を読む。素直に面白いラノベでしたが、それに加えて、ええと、色々と激痛が。はい。妹の冷たい視線や罵詈雑言とかがですね。ううう。
 主人公の幼馴染へのぞっこんな親しみと対比される、異世界としての妹。その違和感に眉根を寄せながら、しかしだからこそ引き寄せられてしまう兄。各所に配されているくすぐりに惑わされずとも、話の軸は気丈な妹の危機を救う兄力発揮という、まぁ『ONE PIECE』的な男の子ものがたりであります。しかしあの少年漫画と異なるとこは、ツンデレだの何だのとありがちなレッテルを貼ってみたところで、結局は兄にとって不可知な他者である妹というものの存在。そこに投影する妄想から主人公を救っているのは、彼が他の少女達や大人達を一個の人間としてあれだけ理解できるおかげ。この兄、頭いいよね。こうでありたかった。
2009年4月26日(日) だるい
 朝プリキュア、またもやブッキー話。おお、赤ちゃんマスコットがついに言葉を……! やはりすんごい贅沢なネタの使い方をしてませんか、この作品。

 『子供たちは森に消えた』を読み始めて、すぐに止める。いまこれを読んではならない耐えられない。でも後できちんと読む。ソ連で50人以上の子供を殺害した男のドキュメントです。

 前からちょっとずつ進めてた『とらドラ・スピンオフ!』第2巻を読み終える。たぶん第1巻はしばらく読まない。読んじゃったら、次がないから……。
2009年4月27日(月) ぶらじゃあのっぽ
 べびプリ観月(4/27)。
 あら、まだこの話題が続いてた(笑)。タイトルがもう直球ですねー、「ぶらじゃあ」ですよ。「なんぞや?」と訊かれても。乳バンドです、と答えるべきなのかしら。
 さて、あの下着で「一喜一憂」する理由が分からないとの仰せですが、その言葉を記録に留めて10年後の観月に読ませてあげたい。しかし、そんな未来を予知する能力もあればこそ。

>わらわは、あれが干してあるのをみると
>いつも砂をつめて――
>おやまごはんの遊びをしたくなるのじゃ。

 心の同志よ……。

 しかもチャーハンの器にするとまでおっしゃりましたよこの子。もはや同志どころではない。ええと、先パイ。ぶらじゃーごはん。ぷっちんぷりん。ぶぶぶ。落ち着け自分。子供の頃、頭にかぶってタイムボカンごっこをしたっけなぁ(すぐ叱られました)。

>うむ、わらわはあまり食が太くないのでな。
>蛍姉じゃのよりは――
>みぞ――

 ……。

>や――
>少し悪寒が――。

 …………。
 この子は……(笑)。

 そうかー、霙姉さんそんなに大きくないのかー(大声で)。2・6・9で小さめジェットストリームアタック。つか、観月に悪寒を抱かせるとは、霙姉さんの霊力たるやけっこうすごいのではないでしょうか。宇宙の深淵から名状しがたきものどもが。キュウビも尻尾巻いて逃げる。ミゾレ・レ。
 や、本誌連載では蛍の学園祭出し物のコスプレに参加してたので、スタイルはいいのだと思ってましたが、スレンダー美人なのか。チャイナドレスだったしなぁ。つか、蛍と比べると姉妹の誰もがあややということかもしれません。春風さんは対抗できそうかな。
 そして話題を速攻で変える観月。さすがだ。これは霊力とか関係なく、大家族で生きる知恵。
2009年4月28日(火) 春風亭小悪魔
 べびプリ春風(4/28)。
 バストフェスティバルも無事終了した模様。そこで春風さんでは、あまり勢いや空気の匂いは変わってないわけですけど。
 で。黄金週間ですね。ああ、連休ですね。うう、公式日記もお休みですね……。でもま、春風さんも長男たちとのお出かけをこんなに楽しみにしてくれてますので、どうぞ思い切り満喫してきてくださいませ。
 しかし、「日帰りイベントばかり」はいいとして、綿雪の体調は大丈夫なのかなぁ。この時点で心配してないということは、本人も自覚して健康に気遣ってましたから、その効果がどんどん現れてるんでしょうね。
 などと安心しきっていたら、

>リボンとレースの付いてないブラジャーっていうか――

 やられた(笑)。必ずついてるのか。この攻撃力をうっかりしてました、さすが年中無休春一番。
2009年4月29日(水) ついかっとなって
 しりあな見たさにはてブをこしらえたものの、その衝動が醒めた後でどう使おうか悩むの巻。以前、リンクページに登録させていただいた各サイトに、ぼくのお気に入りのコンテンツへの直リンクも併記しておこうか、と考えてましたが。このブックマークで代用してみようかしら。本気のお気に入りを記録・紹介するためのブクマ。あとは、誰かに褒めてもらえたときにその箇所をマーク。自信を失ったときに再訪して励ましてもらうため。それと、考察の基礎づくりとして参照サイトをマーク。逆に、話題のコンテンツに1行コメントとかはしない方向で。使えるえねるぎーが限られてるので、思い切り絞ってみる。
2009年4月30日(木) 柱の傷は背伸びして
 べびプリ真璃(4/30)。
 今年もこいのぼり。昨年は、連休中にユキ先生のイラストが公開されて大喜びだったんでしたっけ。あっという間の1年でした。

>幼稚園の制作で鯉のぼりを
>作るときはいつも――

>どこか遠いような――
>つまらない気持ちでいたのに。

 幼稚園児にして、すでに過去をしみじみ思い返す真璃。もはや言葉もありません。そして相変わらず「おねだり」に成功して、手製のこいのぼりにティアラなぞくっつけてるという。スーパーようじょ健在です。小説版ではハイスペックさもさることながら、姉達と一緒にいるときの妹らしさもけっこう描かれてて新鮮でしたね。などとこちらも振り返ってると、

>――エヘ(はぁと)

 あ、不意打ち……。
 なんでこんなに語り方が甘やかなんだ。ピロートークなのかこれ。危険な関係のにおいふんぷん。しかし、当人はむしろこいのぼりの中身のキャンディにご執心なのだった。まだ色気より食気ですか、それはそれで安心というか。

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