日記
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2008年3月1日(土) サインをしながら頭をなでて
 江藤慎一さんが亡くなられたとのニュース。
 セ・パ両リーグで首位打者を獲得した唯一の大打者、という事実もあわせて知りましたが、ぼくにとってこの選手は、山本正之の歌にでてくる憧れの野球選手、というイメージでして。活躍されていた当時の姿を実際には観ていないのに、身近な人がいなくなったみたいで寂しいのです。あなたの言葉が山本正之に力を与えてくれたのだとしたら、ぼくにとっても恩人です。ありがとうございました。

 その山本正之ですが、以前、新作ヤッターマン主題歌の裏事情について暴露してましたね。これ(と旧作ファンの反応)に対する批判もこことかここにありますけど、この人のことだから、まあ我慢ならないことは言っちゃうよね。その結果として自分が仕事を干されようとも、放映番組の人気に悪影響が出ようとも。そのへんが子供っぽい問題点でもあり、この人らしさでもあるわけなので、ファンとしてはせめてもの応援としてCDを買うばかりなのでした。

 で、アルバム『才能の楽園』。いやー、まったく変わってません(笑)。「リハビリテーション」とかが痛切。「月夜ノ兎」が雷魚風味で好き。
2008年3月2日(日) 紫の子はまだか
 プリキュア。かれんのかれーなるせーちょー。弓ですね弓。ビューティーアクアアロー。アばかりで言いづらい。その前に自分でビューティー言うな。これがこまちだったらミントアローになってまうとこでした。私こまち、12歳(サバ読み)。
 目安箱を媒介にしてつながる生徒会長と一般生徒。この作品も基本テーマの一つが相互理解としてのコミュニケーションなのですが、画面に登場しない大多数の生徒たちの姿が、手紙によって間接的に感じられるいい話でした。さあ、今こそ便箋やお手紙セットを売るんだ。
 箱の中に瀬戸物のかけらがいっぱい入ってたりして。陶片追放。

 これで4人の新技が披露されましたから、次回はりんでそろい踏みですか。しかし、りんの技は不発。なぜだ。自分にはプリキュアの一員としての資格がもうないのだろうか。とりあえず旧技でごまかしたものの、5人で放つ最終奥儀のためにみんなで手をつないだとき、りんのアクセだけが輝かなかった。がっくりうなだれるりん。そんな彼女が紆余曲折あって、「あたしは、のぞみが好きなんだー!」と叫んだとき、ついにりんの体が光を爆発させたのだった。
 というポップ@ダイの大冒険的展開を希望します。
2008年3月3日(月) おしなさま
 ベビプリ(3/3)。
 ひな祭り本番。歌から始まり、「お店が売り切れになってしまうぐらい!」とこの子らしい明るいテンションの高さ。この人数ですから、家じゅう桃の花を飾るというのはさぞ楽しく賑々しいことでしょう。お歌にゲームにとかわいらしく女の子らしいひととき。ああ、姉妹なんだなあ。
 とのんびり構えていたら、

 うふふふふふ――(はぁと)

だの、さらにテンション上昇(笑)。読んでてほんとに「うは」と声出ました。普段わりとのんびりめの蛍が、本気を出しました。自慢しちゃいけないんだけど、と知りつつも、あふれてしまうこの気持ち。ねえ見て見て、褒めて褒めてー。

 ホタね、がんばったの!

と言われた日にゃ、うんうんすごいねがんばったねーとこっちの顔もにやけてしまうのでした。や、蛍の笑顔の崩れっぷりもすごそうですよね。
 しかも、もともとコスプレ趣味は他の姉妹に共有されておらず理解も少なく、ひな祭りはそんな一同に積極的に受け入れてもらえる滅多にない機会。そのうえ兄への初めてのお披露目(クリスマスやあさひの衣装は別として)ですから、気合入りまくり。もうね、兄に喜んでもらえたら、この趣味をひとり続けてきたことの意味が新たに得られると。他の姉妹にとっても、今まで女の子同士だけで楽しんでいたお祭りが、今回初めて男の子に見せる/魅せる祭りへと変じたのですよね。蛍にとっては、そのうえさらに、なのです。

 海晴の配慮がこれまた。この人いての姉妹ですねえ。そして雛壇絵が素晴らしい。ところで春風はやはりその位置なのか。いつ頃から海晴はその位置を妹に譲ってくれたのか。最初からかな。

 緊急追記。つい読み飛ばしてしまってましたが、「看護婦さんごっこ」って何だ……!?
2008年3月4日(火) お姉さまと呼びなさい
 ベビプリ虹子(3/4)。
 ちっちゃい幼児さんが、もっとちっちゃい子を前にして、お兄さん・お姉さんぽく振る舞う姿というのは、とても愛らしいものです。ピンクのひなあらればかり選んで食べてしまう(残るのは白と緑か)ような2歳児と、注射を怖がる1歳児との間には、大人から見ればさほどの差はないのだけれど。「ぎゅうして」「いいこいいこ、して」というのは、自分がしてもらって嬉しいことを、そのまましてあげてる肉体言語。「おねえさん」であることを自己規定や自己成長の成果として素直に自慢できるのは、ひとつ上のさくらとは違いますね。さくらは赤ちゃんがえりしてたわけだから。でも、そんなさくらと虹子を比べたりしないのがこのきょうだい。
 だいたい虹子も、青空がひとつ大きくなったから、なんとなく自分に追いつきそうな気がして、このたび対抗意識を燃やして、自分は姉なのよ、と示そうとしてるのかもしれないわけだし。あと直接的には真璃の影響もあるかもしれませんね。

 で、お姉さんな虹子がうんうん言いながら、青空をだっこしてあげようと頑張ってる姿を想像すれば。お口の中以上に顔が真っ赤ですよ。青空もきゃーきゃー言ってますよ。正面から抱きかかえてよろよろしているところを、がんばれがんばれ、としばらく応援していたけど、吹雪が冷静に虹子に教えてくれたのを合図に、虹子と青空を二人まとめてえいやとだっこ。わぁっと歓声をあげる姉妹に囲まれて、腕のなかの幼い妹たちと、もっと大きくなれるように、にんじんをいっぱい食べる約束をしました。足もとで黙って聞いてたさくらたちも、おそらくこっそり頑張る模様。はやくおっきくなれれば、お兄ちゃんのお顔のそばにいつもいられるから。

 というわけで、電撃G'smagazine4月号。
 あさひはもう、つかまりおっきできるんですね。星花のリュックはパンダさんなのかな。2枚目のイラストでの姉妹の目線から、主人公のおおよその身長が割り出せそうです。幼児たちはちょっと大きすぎる気がしますが。3枚目の蛍と氷柱、表情がいいなあ。立夏ぱんつ見えてる。滑り台となると、兄にだっこされて滑るというのを絶対やりそう。綿雪の寝床に集合絵、休むにはちょっと賑やかだけど、そこは霙がいるから綿雪の様子を見ながら塩梅できると。しかし虹子のおしりの色っぽさは何事ですか。
 そして第1回人気投票結果。1位は……なるほど、こういう面白いことに……。基本的に年長者有利だったみたいですね。ちなみにぼくの一押しは、青空です。一緒にぷぅして氷柱たちに嫌がられるよ。膝のばんそうこうをはがして嗅いで、その臭いに二人でわーわーはしゃぐよ。でもおちんちんはご法度です。
 や、皆さんも体をほぐしたいとき、青空のあんよで背中をふみふみしてもらいたいと思いませんか。しかしそうするうちに幼妹全員が我も我もと集まって乗っかられる罠。うぎゅう。うふふ。

 文月さんとこのニュースに驚愕。これって、もしもその菌から放射線が周囲に振りまかれることがないのなら、原発などでの被曝対策に利用できたりするのかな。
2008年3月5日(水) ヒューマンエラー
 第1回「青空とお下品な遊びをして氷柱に叱られるげーむー」。ぱふぱふ。
 基本ルール:遊び始めてすぐに叱られても、高得点は入らない。
       徐々に悪ノリが暴走したのち一気に叱られるという流れの美しさが重要。
 今日のメニュー:おしりとおしりをくっつけて「おしりあい」。
 予想:青空が姉達にもやろーやろーとせがんでそのうち氷柱が兄に刺さる。
 結果:夕凪によっておまじないに昇華されてしまい失敗。
 評価:おまじないする夕凪がぴょこぴょこかわいかったので、よしとする。

 というわけでベビプリ吹雪(3/5)。
 うあー、パーソナルスペースの危機。幼児さんたちにもうかつに触れられないように配慮されてきた吹雪が、イレギュラーの存在を前にして、孤立無援でくらくらです。表現は物理や機械に喩えてるけど、じつはこの子ってばむしろナマモノですよね。たぶんあの髪は触角。フェロモンとかにびんびん反応。目が悪いからよけいに他の感覚器官が鋭敏で、つまり視覚よりも原始的な、本能に近い皮膚感覚に敏感なわけで。暑さに弱いから薄着でいなければならず、しかし薄着だと兄の体温を直接間接にくらいやすいというダブルバインド。むきだしのアンテナとムーバルフレーム。一次装甲まで粉砕。
 しかも気をつけなければならないのは、兄という対象だけでなく、彼をとりまく他の姉妹の感情。日々これ空気感染というか酸欠というか、甘い雰囲気がしとどに籠る家屋内、ときどきの換気ではとうてい間に合いません。つか、換気しすぎると周囲の空気が落ち着いてしまうがために、かえって自分自身と兄との間の熱交流がますます感知されてしまう罠。そんなあやふやな状態変化を、あくまでも「視覚野」の異常として理解しようとするから、原因がさらに分からなくなってしまうというこの子の因果。「また、めまいが――」とよろけた吹雪を咄嗟に支えてまた熱暴走。

 知恵熱みたいなものだよね。知恵というか、感情熱。

 小雨は匂いという原始的な感覚から入って、自分の情動に振り回されながら、素直に求めるものへと向かっていけてます。吹雪が相談すべきは麗よりも一つ上のこの姉なんじゃないのかな。や、小雨では吹雪の言葉じりに幻惑してしまうでしょうけど。

 馬鹿話。

らむだ「しかし、久々に電撃G'sを買ったわけですが。
    先月今月と、どうも読むのが辛いのであります……。」
美 森「漢字が読めないのか。」
らむだ「いやそうじゃなくてね。ページをめくるたびにピンクとか黄色とか、
    やたら明るい色のアニメ少女絵アップばかりが並んでてね。目にも精神にもきついの。」
美 森「何をいまさら。」
らむだ「それに、読むとこがないよう。」
美 森「そんなことはない。いいから印刷されている活字を全部読め。」
らむだ「えー(涙)だって知らない作品の紹介ばかりで面白くないよう。」
美 森「そりゃ今まで最前線にいなけりゃそうなるだろ。分からなくてもいいから読め。
    まあ、慣れるまで3ヶ月というところだな。」
らむだ「なんだその具体的な数字は(笑)」

 「読書百遍、意自ずから通ず」ですか。いや、ほんとに読んでて目眩がするんですが。恋?(違います)
 その点、ベビプリのページは色合いが穏やかなためか、落ち着きますね。愛?(そうです)
2008年3月6日(木) 医者はどこだ
 ゲイリー・ガイギャックス氏逝去。赤箱を買うために友人同士でお金を出し合ったのも20年以上前、それ以来あなたのゲームでずっと楽しませていただいております。ぼくたちをカラメイコスのスレショウルドへ誘って下さった方に、天国へのthresholdが開かれますように。合掌。

 ベビプリ綿雪(3/6)。
 吹雪が倒れて綿雪パニック。お、おちつけ。おち、おおお(同じくパニック)。

 深呼吸。

 昨晩の予兆といい、その前にさくら達が風邪ひいてたのといい、楽しいひな祭りをはさんだだけにこの衝撃たるや。しかも、綿雪が描写する吹雪の様子が。もう。やばい。あああ。縁起でもなく「万が一」を想像してしまうこの、足もとにスッと深淵が開く恐怖。綿雪も怖くなってしまっているけど、青空を慰めてやっているうちに自分もその妹の匂いに救われるというのは、アニプリ第25話の春歌と亞里亞もかくやの姉妹ぶり。霙と春風が世話してくれてますが、さて、綿雪に希われて、兄として何ができるでしょうか。
 できれば吹雪のそばにいてやりたいけど、そうするとかえって熱が上がってしまうかもしれず。氷嚢なんかを作るのも、あれは溶解する様が吹雪にはよくないので駄目。航は鞠絵のために貝殻を探しに行きましたが、この吹雪にはどうしてやったものか。ああう。
 とりあえず、吹雪が寝ている部屋の天井に、幾何学模様を貼り付けよう。

 なお、「吹雪=機械の体」説はさしあたって採用してません。……でも説得力あるんですよね、今日の日記を読むとなお。そうなのかなぁ。いやいや、信じるんだ、信じればインドに行けるんだ(ちいさなのんちゃん的に)。
2008年3月7日(金) ろーふる
 ベビプリ(3/7)。
 吹雪は大事に至らないようで、ほっと安堵。こうやって弟妹を安心させてくれるのが霙の落ち着きぶりです。つまり、今回の件はどら焼き行方不明よりもたいしたことなかった、という……。
 しかし、安堵させてから「このまま行けば、/倒れるだけではすまないことも有るかもしれない。」と脅す姉。やめてー(悲鳴)。しばらく吹雪に触れるな、と指導もいただきましたので、妹の分もあわせて霙姉さんに触れることにします。ぺたぺた。

 それにしても、「あの子の1番苦手な無秩序と混沌」というのは、一昨日書いたとおり感情熱だったみたいだけど、むしろあれですか、吹雪が「重度の秩序な世界からの来訪者」である可能性について。つまりD&D3.5版標準宇宙におけるメカヌスあたり。だからこのプライムプレーンでは、判定にマイナス2のペナルティを負っているのですよきっと。
 真面目な話、「人よりもかなり小さい姿で誕生」したというのは、未熟児だったということでしょうか。そのうえアルビニだったりするのかな。で、これもこないだ書いたように、弱い視覚を補うために触覚その他の「五感を発達させ」てきた、と。ただですね、氷柱によると、病弱なのは綿雪「だけ」なんですよね。これはどういうことなのか。乳児期こそ虚弱だったけど、いまは日常生活に支障のない程度に健康(感情熱を除き)ということなのか。
 あるいは、未熟児どころか、一寸法師みたいな体格だったりして。いまの吹雪の体は、中の人によって操作されている人造肉体のです。しかも吹雪が複数形だったりしたら、トライガンのナインライブスそのまんまですね。
2008年3月8日(土) 土地の異邦人
 26さん復活ー。バイファムとか想像させられた賑やかなベビプリバレンタイン絵吹雪・綿雪絵。後者は2枚あるので注意です。しかし吹雪の表情が(笑)。

 薫さんのとこでべびぷり学齢修正版シスプリ話。考えたら、アニメ版シスプリなんて一学年に複数妹でしたね。

 『大和撫子連合』さんベビプリまとめ。ぼくがこないだ作ったのよりもずっと網羅的です。ありがたく使わせていただきます。

 馬鹿話。

らむだ「東京の地下鉄とか分からないよねー。新宿駅なんて一度踏み込んだらきっと帰ってこれません。」
美 森「いや、お前は地元でも迷ってたから。どうやったら家から5分のとこで迷子になれるんだ。」
らむだ「あうー。上から見てると分かるはずなんだけど、3Dダンジョン内だと分かんないの。」
美 森「鍛えておくべきだったな。『ザ・ブラックオニキス』とかで。」
らむだ「うは。あ、でも『カオスエンジェルズ』なら得意でした。」
美 森「そんときの能力を全然活かせてないじゃないか。」
らむだ「たぶん、現実世界ではえろいフラグが立たないから気合が入らないんだよね。」
美 森「いや、立つだろ。そのへん徘徊してれば。」
らむだ「それ、きっと犯罪。」
2008年3月9日(日) トップはつらいよ
 アイマスの手話ソフトとか発売されないかしら。

 朝プリキュア。りんパワーアップ、これで全員ですね。新技は『少林サッカー』仕立てでした。
 王様1名覚醒。口うるさいおっさんという存在は、そういえばプリキュアシリーズにはあまり登場しなかったのかな。今回ブンビーさんが担当してるとも言えますけど、主人公側には不在。教師ココ―のぞみ、キュアドリーム―ココという対称形が人間関係のキモなだけに、両者に対して安定して目上の存在というのは扱いづらいはず。なので、この王様も肉体的にはやはり脆弱であります。でも人間形態に変身するんでしょうかね。渋いおじさま風味で、ファン層拡大の予感。

 ベビプリで、こないだ海晴が弟に甘えておりましたが。あれって、ふだんは最年長者ゆえの意地があるから、妹達に弱いところを見せられないんでしょうね。言ったことはやり遂げるし、苦しくても笑顔を絶やさないし、妹達の不安を払拭してくれる明朗さ、力強さ。小雨の憧れの対象というのは、そういう長女の毅然とした姿であるわけで。
 でも、新しい弟だけは、ちょっぴり別。妹達に見せられない面も、ついつい知っておいてほしくなる。分かち持ってほしくなる。さすがにそのまんまさらけ出すわけにはいかないから、まるで弟をからかっているかのような装いをとるのだけれど、妹達をからかうなんてことも長女という立場を鑑みるに意外とできなかったのだろうから、これもまた弟相手ゆえの甘え。ずいぶん頼りにしてるんだなぁ。がんばれ弟。そして甘え返せ。

 で、そもそもこの姉が仕事に遅刻した理由はいったい何だったのだろうか、と。妹達の世話をどうしてもしなければならない事情があって、でもそれを言い訳にしたくはなくて、とか。きょうだいの一番上だから、「お姉ちゃんなんだから」といろいろ言われてもいるんだろうし、妹のせいにはしない。でも、それなら弟のキミにもたれることもなくていいわけですが……。
 あ、そうか。でも長女のこの辛さを、長男のキミなら分かってくれるよね。という。霙たちも相当に頼りになってくれてるわけだけど、この長女と長男という立場ゆえの相互理解は、海晴と主人公との間のみに存在する、妹達が割り込めない絆なのではないでしょうか。

 アニメ版ベビプリも2話分追加しております。
2008年3月10日(月) すーすー
 これ面白いなあ。点数の判定基準がさっぱり分かりませんが。

 ベビプリ夕凪
 あー吹雪治ったーよかったー。代わりにぼくが風邪ぶりかえしかけてますけど、それはそれ。家族みんなが、それこそあさひまでもが、吹雪のことを心配していたという夕凪のためらいのない言葉。まったくこの子は。いや、どの姉妹に尋ねても同じことを言いそうですね。ところで、夕凪が姉妹の名を挙げるさいに、星花・綿雪・蛍、立夏・麗・春風・霙、ヒカル・氷柱・海晴、と並べているのは、自分に近い年齢の姉妹から始まって、年長者の場合はより親近感のある順ということなんでしょうか。

 そして名が挙がらない小雨が不憫です。あれか、最近は小雨が兄と何気に急接近だから、やきもち焼いてるとか。わざとそんなことする夕凪ではないのでしょうから、無意識になのか、それともたんに省略していただけなのか。これで明日の日記が小雨だったりして。

 それはさておき、夕凪のマホウは確かに吹雪に届いたのでしょうけど、そこに兄の気持ちが含まれているものだから、そのうえ兄が部屋に遊びに行ったりしたら、吹雪がまた微熱。とりあえずアイスノンを手土産に。あるいはフリスクを。子供だから食べるときは1個ずつ。涼しい顔をして舐めている吹雪の様子に、夕凪たちもちょうだいと手を差し出すけど、口に入れたとたんに悲鳴。そして氷柱来訪。
 翌日、どら焼きの中にフリスクを忍ばせておき、霙姉さまに粛々と叱られる予定。
2008年3月11日(火) らぶあんどぴーす
 ベビプリあさひ(3/11)。
 ぎゃーどこ齧ってますかこの子は。思わず絶叫しかけましたが、そんなとこ出して寝てるな兄。いや、普通に鼻とか指とか耳とかでしょうね。耳はあまりぴくぴくしませんけど。歯はまだ生え揃うなんて段階じゃないはずなので、「あぶぅ――」で甘噛みされてうひゃっと目を覚ます展開。なんでも口に入れて確かめる時期ですので注意です。あと、「にゃーにゃ」って語彙が少し増えましたかね。
 しかし、母親も姉もそばにいない雰囲気。もはや明確に日記の叙述ではないという。

 『トライガン・マキシマム』第14巻、最終巻です。以下ネタバレ。

 もうね、ザブングルを思い出しましたよ。どこまでも荒野。ひたすら逞しい人間達。とくに、つよい女性。で、そこに救いの物語を実現した一人の男。どうにもならない罪をついに自ら背負ってしまったけれど、だから、あの親友の心がやっと分かち合える。レナは遠く離れてしまったけど、でも、あのとき聞こえなかったその言葉は、ひたすら信念を貫いてあがき生きてきた年月があればこそ、ヴァッシュの心の奥からようやく届く。その言葉に応えたとき、あのひとが願ったように、兄弟は再び一つになりました。
 そんな主人公と同じように最後まで揺るぎなく駆け抜けた、素晴らしい作品です。あとカバー外してあひゃ。ラストはこのネタですか(笑)。 
2008年3月12日(水) 喜々一髪
 右目にまつ毛がはさまる感じが鬱陶しくて、くいと摘んでみたら眉毛でした。なぜか1本だけびろーんと伸びてて、楽々まぶたまで到達。最近、昆布を食べ過ぎてたせいでしょうか。そして毛髪があむなそうなのに尻毛が伸びてる謎。逆立ちしてみようかしら。

 ベビプリ立夏(3/12)。
 「どれ。/かしてみ?」という気安い言い回しが好き。その前後もあわせて、立夏のころころ変わる表情や声のトーンが眼前に浮かびます。しかし石鹸の香りでよかった。いま自分の指をくんくんしたら、右手がポンカンで左手が絆創膏のにおいでした(ダブル不合格)。そして、あさひに指をしゃぶられる直前に寝ぼけておしりを掻いてたりしてなくてよかった。下手をすれば大腸菌が口内蔓延の危機。大腸菌とってるぅ?とか醸すとか言ってる場合じゃありません。

 さて、末っ子を羨ましがる立夏でありましたが、それじゃ今から、と身を乗り出してさっそくだっこだのチューだのをせがむんでしょうか。昨日の「にゃーにゃ」が兄を呼ぶ赤ちゃん言葉だったとしたら、それに気づいた立夏も兄のことを「にゃーにゃ」と呼んで楽しみそうですね。で、くすくす笑いながら、えいっと兄の指をぱっくん。ちなみにカレーを食べた直後で。
 別れ別れに暮らしていたために存在しなかった過去の思い出を、いまの日々のなかで遅ればせながら獲得しようというのは、シスプリではポケストで四葉の七五三について、アニメ版第1作でも咲耶の第7話などで描かれていたものでした。
 そして、ベビプリの恐ろしいところは、立夏が赤ちゃんっぽく甘えるのを見て妹達が真似するのはまだしも、海晴・霙・春風という強すぎる姉達が、ならば自分は弟に赤ちゃんっぽく甘えてもらおう、と思い立つことが容易に可能ということであります。もー否応なくだっこされたりチューされたりしちゃうぞ。おしめ取り換えられちゃうぞ。それはどう見ても違うプレイです。

 デンセンさんより。むしろ眼鏡が本体である可能性について。あるいは、小雨の眼鏡をふざけて自分の顔にかけた立夏が、たちまち内気になって赤面するとか。ぜひその眼鏡をヒカルや霙にかけさせてください。
 それにしても、小雨も今後はもっと名前が挙がるように、目立ってしまうように自己改革すべきなんでしょうか。たとえば、肌をあの色に染めるとか(悲鳴)。

 ONAさんの生べび、立夏達星花。ええー、霙さんって、ええー(笑)。あと、くんくんぺろぺろは伝統ですね。
2008年3月13日(木) 自然体
 昨日今日あわせて、同一人物の愚痴を聞くのに4時間費やしてるっちゃー。出口がなさすぎてもう。しぬる。電話とらずにすむならどんなにか。

 しかし今夜は姉の相談にのる使命があるのでした。ベビプリ海晴(3/13)。長女の頭にも春風が吹くこの頃です。春眠暁を覚えず、吹雪の微熱に続いて海晴のあくびが感染します。具体的な過程としては、姉のあくびを思わずぱっくんと飲み込んで。
 しかしヨガですか。知ってます、クンダリニーとかですよね(微妙)。美容と健康に気をつかうのは、女性としてでもあり、また仕事人としてでもあり。また、長女として親を支える立場上、そうそう簡単に疲労で倒れるわけにもいかないという事情もあり。だから、この弟が吹雪のことをそれはもう心配してくれていた姿を間近に見て、「家族の一員の気持ち」を感じて嬉しかったと同時に、ほっと安堵で長年張りつめていた緊張がやや緩んだ、ということもあるのかもしれません。長女と長男という、ともにこの家族きょうだいを支えていくこれからの間柄を確信して。
 昨日の立夏の日記を読み返すと、兄がちゃんと手を洗っていたのは、あさひに舐められても黴菌で幼い妹が病気にならないように、という兄なりの反省と配慮によるものですね。吹雪や綿雪たちにもうかつに感染させてしまわないよう、屋外から戻ったときにはうがい・手洗いなどをこまめに行っているのでしょう。そういうあたりも、長女から見て責任感ある態度、妹達のお手本となる振る舞いと評価されているのかもしれません。

 で、そのうえでやはり姉として弟にあれこれ世話を焼くと。でもボクシングは……ちょっと……でもヒカルと姉さんのためなら、と答えそうになるタイミングで、氷柱や麗のことを持ち出す策士ぶり。分かってます。リングネームは「サーバントあさかぜ」とかでバランスとります(無意味)。
 なんてぬくぬくした雰囲気のなか、弟の部屋でいきなり寝てしまうこの姉。アニプリ第13話の可憐を思い出します。こりゃもう大変な事態で赤面しつつ春風や氷柱に気づかれないよう対処するしかないのですが、それほどまでに安堵したんですね、いまの弟に。

 姉の部屋に運ぼうと、姉妹を呼んで手伝ってもらったりすると、無事に海晴を本人のベッドに寝かしつけたはいいものの、自室に戻ってみたら入れ替わりに春風が狸寝入り。ちなみに明日はホワイトデーだから弟くんも大変です。だからといって今宵を白濁デーにしてはなりませんよ皆の衆(最悪)。
2008年3月14日(金) あなただけ
 ベビプリ氷柱(3/14)。
 そいえばお誕生日でしたか(兄失格)。しかも世間はホワイトデー、そりゃ何だかという気分になりますね。自分のお祝いの日なのに、「私のためだけの特別な1日のはずなのに」、家の外では自分そっちのけのお祭りという。物心ついた頃から寂しんぼ。もちろん家の中ではちゃんとお祝してくれてたんでしょうけど。
 ところで、この一家では、誕生日などで友達呼んでパーティーってことがしづらいですねー。クラス全員招待するくらいでないと、家族が客人を圧倒してしまいます。家事の分担だってそれなりにあるわけだし、友人関係では姉妹みな苦労しているのかもしれません。とくに立派な姉達の姿をふだん見ていれば、あんまり我儘も言えないし。むしろ自分も倣って頑張らねば、と思わざるを得ないし。思春期に入りたてのあたりで、自分の家庭生活が一般のと違う、と痛感するとして、それでもこの家族を嫌うことはない。そこで立夏のような逸脱言動や麗のような趣味などで、アクティブな息抜きの仕方をめいめい覚えるのでしょう。そうしないと、世間と家族のはざまで頑張りすぎて息詰まってしまうから。
 しかし真面目な氷柱の場合、むしろ家族愛を徹底する方向で進んでしまっていたのかもしれません。たぶん、姉妹の中でもかなり愛に飢えている。自分だけが大切にされることに焦がれていたから、それだけ綿雪のような妹をおもいっきり大事にする。それは、自分がそうしてほしかったことを、大切な家族に惜しみなく与えたくてたまらないということ。やっぱり、すんごい寂しんぼ。

 だから、ホワイトデーは忘れて自分の誕生日だけを祝ってほしいのであって、兄も「ホワイトデーのプレゼント」は空気嫁なのですよ。いや、バレンタインデーのときの大失敗がまだ余韻を残しているだけだとも言えますが。「あなたにバレンタインチョコレートなんて――/あげた覚えはないんですから!」って、よほど痛惜の至りだったのか。……そうか、あれは「自分だけがプレゼントできなかった日」だったから、自分の誕生日と表裏一体で寂しかったんだ。しかもホワイトデーが家庭の外側における孤独感・被排斥感だったのに対して、このたびは家庭内でのそれだったから、なおさら辛かったよね。プレゼントを貰う自分の横で、姉妹も主人公から今日貰えるお返しに内心喜んでるんですよ。そりゃイライラも相乗します。
 かといって、氷柱が表向き言い張るとおりにして、ホワイトデーのプレゼントを贈らなければ、それはそれで再び氷柱だけが排除されることになってまう。うーん。それは辛すぎる。それにそうなっちゃうと、さくらもまた自責の念にかられる危険性があるよね。でも氷柱が突っ張る気持ちも分かるし。

 ええいならば、このプレゼントは、氷柱の誕生日のお祝いとしてではありません(それはすでにパーティのときに渡してるはず)。あくまでもホワイトデーのプレゼントであることを貫きます。かといって、バレンタインデーのお返しではあり得ません。すなわち、他の姉妹にはお返しだけど、これは氷柱だけに贈る「お返しではないプレゼント」ということで。
 それってつまり一方的な告白なんじゃないの、と気づいた氷柱が暴発するのか、それともそのことを指摘しつついっそう冷やかに下僕をいじるのか。いずれにせよ兄としては、ぜひともお納めください、とひたすら頭を下げてこの可愛くも素直じゃない妹に多少のストレス発散をしてほしいわけですけど、たんに春風さん来訪で終了だったりして。

 あ、昨晩の海晴姉の振る舞いを知った氷柱がやきもちで兄を振り回してる、という可能性もあるのか。
2008年3月15日(土) 空白が埋まった
 昨日分の日記あぷして巡回してたら、YU-SHOWさんとこを読んで、慌ててベビプリ本家へ戻ることに。

 ぐは(はなぢ)。

 さくらのことをちゃんと考えてたんだー。そうですよね。そういう優しい子でしたよね。
 ええ、なんと申しますか。翌朝、普通どおりにふるまおうとして失敗している氷柱が、やたら満面の笑顔な兄を見てキレる展開を所望します。叩かれても蹴られても笑ってるよー(デリカシー皆無)。冗談はともかく、やっぱりあげてよかった、と氷柱に思ってもらえるのが一番です。

 つかですね、これって主人公がさっきの氷柱の「八つ当たり」を十分に受け止められなかったということですかにゃ。だから、しょげてる弟を見かねた長女が、すかさず叱りに行ったという感じでしょうか。うあー。海晴姉すまぬー。まだまだ長男は未熟者です、今後ともご教授ください。
 や、弟は案外しれっとしてたかもしれませんが、やはりこの素直になれない妹のことが心配だったのは間違いなく。海晴と氷柱のこの2ヶ月にわたる日記をあらためて読み返すと、また感慨深いものがあります。お互いを気遣いつつ、新たなきょうだいに配慮しつつ、彼をめぐって反発したり、と。次は麗の番でしょうか(ただし今回はたぶん麗はトレインくんのクッキーをもらえて満足気)。以前、氷柱も海晴姉様に叱られたって怖くない、とか言ってましたが、今回は相当きつかったのかなー。叱られること自体もきついけど、ずばっと本心をえぐられることが一番痛い。

 いやもう、机の引き出しの中にこの1か月しまい込まれていたチョコのことを、氷柱が毎日どう思っていたのか想像するだけで、泣けてきました。そして、この直後に氷柱は相部屋で寝ている姉妹に気づかれぬようそっと布団に潜り込むのでしょうか。あるいは、綿雪の面倒をみると言いつつそっちの部屋に逃げ込むとか。兄もお供します(台無し)。
 そしてまた、氷柱がチョコを再び作っていたことを知っていたとしても、本人がちゃんと手渡すまでは主人公に黙っておいたという、この姉妹の立派なこと。自分だけ渡せなかったために落ち込んでいた氷柱の気持ちを理解しているからこそ、ですか。

 週明けに、海晴が氷柱の変化を喜びつつ妬いてたら萌え死ぬ所存。昨日分に氷柱が嫉妬してる可能性を妄想したけど、海晴―氷柱のタタカイは誰が仲裁できるのか。あ、二人とも蛍に叱られるんですね。
2008年3月16日(日) 目がかゆい
 プリキュア。ああ、ミルクが寂しくて嘘ついちゃったのね。相変わらず半人前だけと、そりゃまだ幼いので仕方ありません。でも、まだ元通りでない王国をのぞみに見せるのはちょっと、と思っていたココのためらいもあっさり取り払ってしまえたのは、子供ならではの結果オーライであります。そのうえでまあミルクも反省したし、また少し成長できたし。
 と思ってたら、あれ? あの王様が漏らした(違)謎の宝石、最後にミルクが拾ってましたが……これを使って紫色の少女に変身するのかな。EDで紫少女にかれんがくっつく描写が多かったから、なんでだろと不思議だったのですが、そういうことなのか。これは。黒ハナちゃん的。非常に楽しみです。
 しかしかれん。うららに味の話題を振られ、嫌々ながらも「まったりとして」と繋げてお約束を守るあたりが、すっかり馴染んでしまってます。つか、グレープジュースの件といい、お嬢様にしては庶民的な面をそこかしこに覗かせていてうーんけっこう。

 ONAさんトップに生べび2枚。ヒント助かりました(てへ)。

 ベビプリのブログみたいなかたちでの新聞小説って、無理ですかね。従来のような小分けの連載ではなくて、毎朝あんな感じのメッセージが一人分ずつ掲載されるという。それってただのリレーコラムですか。

 子供がいっぱいの場所で働いていたとき、それぞれの子が自分だけの空間を確保することってとても難しいんだな、と気づきました。どこに行ってもプライベートな空間がない。いつも誰かしら自分の周囲にいる。集団で遊んだりするには都合がいいけど、ちょっと一人になりたいときや、沈思黙考したいときなどはどうにもならない。苛立ってるときなんか最悪です。思春期に入りかけの頃は、そうやって一人離れてみたいのだけれど、それを許さない家庭環境。昔の家だってそんなものだったんでしょうが、今の子供は外側を知っているからよけいに辛いやね。
 ベビプリでいうと、麗・小雨・立夏の3人がそんなお年頃でしょうか。立夏は適度に暴走して、周囲に発散。小雨はミミちゃんと一緒というフィクションで、二人だけの空間を創造する。麗は趣味がテツだから、家族のことを優先しつつも、時々は一人を楽しむことができる。こないだも書いたけど、孤独の寂しさを避けながら距離を確保するということが、ある時期には切望されるのかもしれません。

 吹雪パワードスーツ説。中に、本物の吹雪(身長20cmの妖精さん)が入って操縦してゆ。

 この家族の下着って、乾燥機を使うのでなければやはり陰干しですかね。もう鈴なり。さながら下着の間。年齢順に並べると、どこかで降べきでなくなったり。
2008年3月17日(月) めざめよー
 ベビプリ(3/17)。
 うあー。いや、日記更新はまだかな、と何度も確認しに行って、そのうち寝てしまっていて、気づいたらいま18日の午前4時です(実話)。意識のない間に麗が部屋を訪れていたとは……。しかも、つつかれていたとは……。いますぐ小学校高学年の部屋に入って、つつきかえしてきます(変態)。
 立夏のおなかもしまってきます(もういい)。

 「氷柱姉様のアレに当たった」というのは、先週末の氷柱の振る舞いそのものにあてられたということか、それともまんまチョコに食当たりということなのか。あててんのよ(違)。「やっぱり氷柱姉様の/アレに当たった」と敢えて区切れば、氷柱のしおらしさに中てられた兄がたまらず抱きしめてしまって、氷柱が反射的に金的をくらわせた、というふうにも読めますね。意識不明の重体です。
 冗談はともかく、兄の部屋にまで入ってきて様子を確かめるというのは、たとえ日記を書かないための言い訳にすぎなくとも、ずいぶん関係改善したものですね。絵を見れば、麗の手には、おそらくホワイトデーに兄から贈られたトレインくんのクッキーとその電車型容器が。15日に書いたとおりでした、わーい。バレンタインデーの夜、麗が軽口のように言ったことを、ちゃんと覚えていた兄は立派です。麗としても嬉しかったでしょうね。でもそのことを素直に認められない。んで、海晴から氷柱同様にほらほら素直にならんかいとこの2日間プレッシャーを受けていて困っていましたが、兄が寝ていたのをいいことに回避したという。「もう1回つついて」いるあたり、彼女自身もほんとはちょっとだけ話したかった様子でもありますが。
 こうなれば明日また麗の担当でしょうか、海晴姉さん。自分の番が済んだ氷柱も一緒になって「こうなればあとは麗だけね」などと言ってたら、もはや麗の逃げ場はありません。そんな先のことはまだ分かりませんけど、麗の「おやすみ。」の一言がなんだかとても優しくて。兄のおでこに、とっておきの寝台特急あかつきのシールをぺったんしてませんかね。

 氷柱が辛かったのは、チョコを自分だけあげられなかったこともだけど。そのことを他の姉妹に気遣われてしまったことも、自尊心が高くて寂しがりやな彼女には、余計にたまらないことだったのかな。

 さて、本を読みながら寝てしまったので布団の中に眼鏡がありました。デンセンさんのおっしゃるとおり、壊れてないかとすんごい焦り。そして、『できる・できないのひみつ』が懐かしすぎます。吹雪も目が弱いはずなので、いつか眼鏡をかける日のことが描かれるのでしょうかね。
 「王子様の赤ちゃん、ほしいなぁ」できっこないす。
2008年3月18日(火) 愚痴られる場所
 ベビプリ
 やはり連荘でした。しかも、今度は氷柱に叱られた、もとい「怒られた」。いやー、あの氷柱が「手を振り上げて顔を真っ赤にして」と感情まるだしですよ。ムキー。読者も喜色満面です。ウキー。氷柱が激高した理由は麗が日記をごまかしたことじゃなくて、、あのチョコ(に込められた想い)に難癖をつけられたということなんですが、その想いが1か月の間にすっかり発酵したため、芳醇すぎる味わいにもう鼻血が止まらないのです実際。麗はそのへん鈍いというか、例年のことを連想してあっさりスルーしてますね。「逆ギレ」までは大正解なのに惜しい。

 しかし麗、おかゆ好きか。ふわふわの卵入りって確かにおいしいですよね、しかも蛍の特製となれば、麗ならずとも羨ましがるはず。とはいえ、これまでつっけんどんにしてきた兄の、その口に入るはずのおかゆを、分けてほしがるなんて。バレンタイン&ホワイトデーとは、考えてみたら食べ物の相互贈与でした。つまり異なる社会に属する者同士の最初のコミュニケーション。それが麗にとっては、鉄道ものの相互贈与という最高のかたちを結んだわけですから、もはや日常の食事でも、今までのような障壁はだいぶ薄れたのかもしれません。もちろん、ふーふーして食べさせようとしたらor食べさせてもらおうとしたらアウト。
 吹雪や綿雪が病気のときも、桃缶を少し分けてもらってたりするんでしょうか。妹達相手じゃやらないか。しかし姉を見渡しても、分けてくれそうなのは誰なのだ。この兄が初めてだたりして。

 そして鉄道話。ドクターイエローですか、また一つ勉強になりました。「スジはわかってても走行予測は」という言い回しは本物ということなのれすか。ああ、鉄道ファンでないことが恨めしい……。ぼくだって子供のとき、乗り物図鑑に掲載されていた急行列車やふりこ式車両の説明図を見て、心を躍らせたこともあるんです。でも、でもね。ずっと後のページに、C-5ギャラクシー輸送機が載っててね……。そのまま軍事ファンの道をさまよい始めてしまったのでありました。しかし、軍用機が載ってるなんてどんな図鑑だったんだ。戦車のページはなかったのに。

 というわけで、「トレインくんのクッキー」であります。メイドさんクッキーじゃなくて何よりでした。兄が買ってきたお返しに、「ブルーベリー味は正直どうかと思うけど」と余計な一言はくっつくものの、昨晩もわざわざ兄の部屋に持ってきていたくらいだし、素直に嬉しかったのね。で、兄が寝ていたので部屋に戻り、残るクッキーをつまみながら無言の熱心さで缶をためすすがめつしてたら、底の刻印でなんと「14日発売の新作」だったと気づいて、喜びもひとしお。記念切符など日付の入ったものの価値が分かる子ですから、「ラッキーなこと」にハートマークがつくのも納得です。
 そのまま話題は、この14日に廃止となった寝台急行「銀河」について。見に行けないことは分かっていても、やはり心残りなこの妹に、せめて、と思って兄が買ってきたのが、ブルートレインの色になぞらえたブルーベリー味のクッキーだったのでしょう。でも味は不評(笑)。実際のトレインくんも「巨峰サブレ」だの「みかんサブレ」だの、なかなか挑戦的。

 この缶、引き出しの中に大事にしまっておくのか、それとも飾ったり容器にしたりするのか。駄菓子のおまけに鉄道シール、なんてことになったら、大量の菓子を処理するのは幼い妹達と兄の役目。救い主は次女。
2008年3月19日(水) パンも米もない
 ただいま体を若干いわしておりますが、それでもベビプリ真璃(3/19)。
 登場するたびに、同じ組の男児たちとは違うのだ、と言い続けていますこの幼女。そう言わねばならないのは、自分自身の幼さを無意識に恐れているからなのか、それとも普通に大人に憧れているだけなのか。早く大きくなりたい、となればさくらと同じなのですが、真璃の場合は、すでに精神的に一歩先を進んでいると思うことで、未熟な身体を置き去りにしています。
 そしてプチトリアノン宮殿といきなり言われてもまごつくようではフェルゼン失格。こないだ本屋で『マリー・アントワネット38年の生涯―断頭台に散った悲運の王妃』 (別冊歴史読本)を見つけたので反射的に購入しました。でも、どうせなら同じシリーズの『マリー・アントワネットとヴェルサイユ―華麗なる宮廷に渦巻く愛と革命のドラマ 』を買うべきだったかも。しかし、アントワネットって最期が悲惨だから、あまり真璃に重ねたくないんですよねー。同時代ならマリー・ルイーズの方が……だめだ、こっちも人によっては悲惨きわまりない。『フランダースの犬』の作者ならいかがか。でも要するに命がけのラブロマンスが大切なのですね。

 などと書いてたら、あれー? 「いつも小さな幸せ」を求めている、というのはマリー・アントワネット伝にも通じるところだけど、「みんなこのマリーのあまりのかわいさに目がくらんで/本当のマリーを見ようとしないの。/本当のちっちゃいマリーを見てくれるのはフェルゼン――/そなただけ。」というのは。これも一人の女性としてのアントワネットを愛したとされるフェルゼンになぞらえているわけですけど、ということは、真璃は自分でそう振る舞っているような背伸びした女の子としてではなくて、年齢相応の幼女として受け止めてほしい、ということですか。いや、年齢相応というのも違う。それは出来合いの発達段階の枠にはめてしまうことだから。そうじゃなくて、ありのままの真璃を安心して委ねたい、と。同い年の男児と一緒にされたくはないけれど、甘えさせてくれる相手は必要、と。
 そういう素直さが出てきたように思える一方で、「そなただけ。」のあたりで上目づかいしてそうな小悪魔的振る舞い、そしてやはり大人(と思うもの)の真似をいそいそと繰りかえしている幼さなどが、全部ひっくるめてこの妹らしさであります。そんな真璃を、兄は一概に子供扱いすることなく、しかし無理な大人扱いやわざとらしいお姫様扱いもせず、素直にそのまんまの真璃としてまるごと受け入れているのでしょう。ちゃんと正面から相手してくれる男性、それが真璃のフェルゼン。

 で、遊園地ですか。そこもお金かかるよ。「乗馬が得意」だそうですが、しかしこの姉妹には乗象(というのか)が得意そうなライバルがいました。虹子との宿命の対決、さながらヒュダスペス河畔かガウガメラか。

 「せず」と入力しようとしたら、指が勝手に「すじ」と打ち込んでいました。もうだめだ。寝る。

 その前に、26さんのが圧倒的なので皆様ぜひご覧ください。動いてる、氷柱が動いてる。
2008年3月20日(木) のたり
 児童ポルノ単純所持禁止をめぐる議論。つか、まともな議論になってるのかな現状。ぼくも曖昧なことしか言えませんが、一応それでも考えてみます。
 まず、生身の児童をモデルにしたものは即アウト。問題はいわゆる2次元の場合。
 で、例えば「表現の自由」という立場から禁止に反対することについてはどうか。まさに理念の水準で、これは正当な批判と思える。でも、ドイツでナチスに肯定的な言説は自由に表現できない。べつに2次元エロとナチスが同質というのではなく、「表現の自由」は公共の福祉などに基づく判断ゆえにある程度抑制されうる、ということ。もちろんその抑制は国家に委ねずとも、まっさきに当事者による自己規制をもってなされるのが望ましいはず。こちらでも述べられているとおり、「我々は特殊な趣味趣向を持ってる人間だから、周囲の人にご迷惑がかからないように注意しましょう、というのはオタクの矜恃なわけだ」。
 そして、これはなにもロリオタだけの話じゃなくて、猟奇的な趣味やSM趣味などを持ってる人間、ミリタリーマニアなどもまた、そのように振る舞っている。だけど、そんな自己抑制が十分機能しなくなり、「ネットはもはやアングラではないし、秋葉原なども開かれすぎている」という社会通念が成立し、しかも関係者による自主規制が今後ますます期待できないと予測されてしまえば、それは外部からの強制を、つまり法的規制を促す根拠になる。
 実効性で考えれば、かえってこの規制によってもっとアングラ化して暴力団などの資金源を生み出すだけだ、という批判も説得力がある。でも、同じく実効性で言うならば、世論を変えるためには「それだともっと悪化する・別の悪が生起する」と主張してもあまり役に立たないんじゃないのかな。だって世間にしてみれば、目の前の悪がそのまま残るのがどうしたって嫌だろうから。むしろ必要なのは、いまの法的規制の枠内でもちゃんと自分達の面倒をみられるし、それ以上に立派なことさえできるんだ、と一般人に示すことなんじゃないかしら。同性愛者で社会的にも名声のある人は最近でてきたけど、ロリコンであることを公言している社会的地位の高い人や尊敬されている人っていますか。

 と考えてるうちに、日本社会ってすでに子供好きな変態が高年齢層から蔓延してるので、そのことを素直に認めたうえで対策を講じるということもできるのかな、とふと。例えば、過疎地域に「変態特区」を設けて、そこに独身の希望者を移住させるのです。税率は高いけど、その特区内では2次元おけー。エネルギーは自家発電。

 さて、この21日はベビプリ更新がなかったので、ぼくの日記も分かりやすく止まっていましたが。雑務の合間に「どら焼きのどちら側から食べるかで悩む霙」の姿などを想像して心慰めていました。あと、この家族が食べるカレーの甘さについて。えいやっと大鍋でこしらえるとして、その味は最も幼い妹の好みに合わせる必要があります。すなわち甘。バーモントカレー。それとも、辛いのが好きな一部の年長者向けに、小鍋を別にこしらえるのかな。辛いといっても限度があるでしょうから、日曜日に長男が「男の料理」的にカレーを作るさいルーにジャワカレーを用いて悲劇が幕を開けます。
2008年3月21日(金) 濡れていこう
 ベビプリ観月(3/21)。
 春雨の風情を楽しめる幼女。すごい。と思ったら、風や雷も好きですか。ぼくも幼い頃は雷が鳴るときゃーきゃー言ってたものですけど、つまりこの子も基本的に子供の感覚。それと大人びた部分の感受性や口調とが混淆して、ギャップという魅力を生んでいます。昨日の真璃と似てますね。1つ下のさくらが赤ちゃんがえりするのと逆に、このあたりの年齢になると妹達と違うことを示そうと背伸びするのかな。あ、虹子もやってたか。
 そして袴の裾を濡らす観月。そりゃ、そんだけ引きずるような裾なら濡れもします。たまには短い丈のスカートもはきなさい。姉のおさがりの赤いやつを。んで膝がすーすーして気になる素振りを見せなさい。不器用だとか寝押しするにも体重が足りないとか、自分でも子供であることを感じつつ、でも幼児部屋では一番しっかり者なのね。真璃から青空まで一緒か……。しかも揃って寝相が悪いと。並べて布団敷いてるんですね。たまに長男が一緒に寝ることになると、誰と誰の間に入るかで談判破裂。妥協案として、真璃・虹子・兄・さくら・観月という順番(青空は兄のおなかの上)。兄は両腕を横に伸ばして、二人づつに腕枕。虹子とさくらは兄の脇にぴっとり。真璃と観月は兄の手を握れます。

 さて、袴に兄の部屋のにおいが。自家発電のにおいとかじゃないよね?(最悪)男部屋のにおいって、こないだ麗が訪れていたときも気になってたんですが、ここの姉妹には馴染みのなかったものですよね。麗はよく耐えられたなあ。と思ったんですけど、不在の父親のにおいを連想させられるのかもしれません。そうなると、懐かしさや心地よさも感じられると。小雨もくんくんするわけです。

 その日の夜、長男の敷布団の下には、三女の下着がびっしり並べられていたりして。立夏あたりだと自分自身が潜ってそうですね。不審なもっこりかげんに気づかないふりして布団の上からむぎゅっとのしかかるのが、空気読める兄の対応。
2008年3月22日(土) KOB
 いつの間にか、ひかるちゃんとつきあってるような雰囲気になっていたけど、ほんとは俺、鮎川のことが好きだったりするわけで。なのに、いきなり「赤ちゃんが」なんて言われても……。

ひかる「せんぱい……ちょっとまっ」
恭 介「いいから帰ってくれよ!彼女面してうちにいつまでも居座らないでくれよ!」

 いろいろあって、包丁一閃。

ひかる「私だってせんぱいの彼女になりたかった! だから好きなこともさせてあげたのに!
    なんで、どうして!?」

まどか「春日くんならそこにいるわ」

 いろいろあって、刃一閃。

まどか「Head !……限りなくDeadに近い……ね!」

 『きまぐれオレンジboat.』最終回。
2008年3月23日(日) 悪夢のサイクル
 プリキュア。時計塔には1つだけ開かないカラクリ窓があって(それはリピュアAパート)。話がややゆるいかなーと思ってましたが、手紙の差出人でそうきたかと膝を打つことに。でもシロップの危機に5人ともホシイナーをほったらかして動いちゃだめでしょ。そのおかげでシロップもあと一押しで陥落しそうですけど。
 ホットケーキをほおばるのぞみとうららがめっさ可愛かったです。そしてクレープのかすかな匂いに気づくのぞみの動物的能力の高さ。負けるな小雨。

26さんの後日談4コマ。ああ氷柱が刺さってる(笑)。「可愛くない表情」というのはシスプリでは捉えにくかった領域で、着目の鋭さと描写力が見事にあわさっていたと感じました。

 デンセンさんより。青空まで幼児部屋というのはたしかにしんどそう。でも母親はあさひになるべく専念する、ということは、たとえば幼児部屋に年長者が交代制で寝泊まりするんじゃないですかね。海晴、霙、春風、ヒカル、蛍、氷柱、までの6人で日曜日以外は回せます。いまは長男もローテに入ってるでしょうから、ちょうどぴったり。長女が仕事で忙しい日も代役可能。
 幼いほど個性が強烈なこととか、その背後にある「緩衝領域」確立の必要性についても納得です。青空のおちんちん興味はその意味にも解釈できそう。いや、一生そのまんまでは困りますけど。姉と違った個性を持たないと埋没してしまう、という一方で、姉の模倣にひたすら励む子や、一時的にそういう段階を経る子もいるんでしょうね。小雨は海晴に憧れて、でも性格的にも能力的にも真似できなくて、消極的な意味でしか個性を持てなかったけど、最近は兄の登場をきっかけに、自分だけのよさに目覚めつつあります。そのまま頑張れ小雨、蛍の領分を脅かせ。
 あさひの今後は、ボクっ娘あたりでしょうか。

 馬鹿話。

らむだ「黒岩よしひろって、いまは成年漫画を描いてるんだっけ。」
美 森「知らん。そうなのか。」
らむだ「胸おっきい女の子を描く少年誌漫画家は、そうやってえろまんがの世界に入ることがあるよね。」
美 森「貧乳絵師にもいるんじゃないのか、そういうやつ。」
らむだ「いや、いない。むしろ逆に、成年誌で貧乳漫画を描いてた人が、
    一般誌の漫画家として連載開始してえろまんがを捨てるというのが多い。」
美 森「また言い切ったな。」
らむだ「そりゃもうアットーテキに多い。なぜなんだ、これらの向きが反対ならどんなに幸せか……。」
美 森「あれだな、風呂場のボイラー湯沸かしみたいな構図だな。

     <風呂場>        <ボイラー>
      成年  <――巨乳――  一般
      漫画  ――貧乳――>  漫画

    こんな感じで、対流風味(笑)。」
らむだ「そんなんいややー。」

 そんなフィクションに絶望して、現実の貧乳に手を出すといちやく湯名人。ジャノメジャノメ。
2008年3月24日(月) それは幻ではない
 ベビプリ星花(3/24)。
 幼稚園児へのかすかな羨望、そして春休みのわくわく感。しかしそのごく普通の小学生っぽさは、「三国志ごっこ」によって瞬時に消滅するのでした。しかもいきなり「赤壁の戦い」。最初からクライマックス。兄が一緒に遊んでくれるかどうかを尋ねるのではない。だって男子たるもの、三国志ごっこには燃えるものだから。むしろ、孫権軍や曹操軍が動物の人形だけどそれでも構わないか、ということを「―あの、」とおずおず確認するというのが、この子の天然さであり、しかしそれだけに真面目な三国志愛の発露です。ほんとなら万全の態勢でごっこ遊びしたいんだよね。

 というわけで兄の配役は、まず孔明。神風も招来。たぶん生まれ変わって太平洋戦争で大活躍できるタイプの孔明です。この妹にBF団のアレを見せてはならないのでしょう、どこまでも正義の智者なのだろうから。
 次の候補は、劉備。自分は関羽。妄想全速力。「そいでね」から「そいでねそいでね」へとぐんぐん加速します。兄もただ相槌をうつ以外にないわけですけど、義兄弟の契と「オトコの浪漫」に、兄と自分の関係を重ねて女の子である自らも参入しようというこの熱意。人形も「アチョーって」飛ばす激しさ。もうね、可愛くてたまりません。これで絵心があったら将来が確定します。あむない。

 ところで、部屋中に人形を散らかすということは、夕凪・吹雪もその余波をくらっている罠。夕凪は魔法の研究に専念してるし、吹雪も沈思黙考してたりして、案外うまくやってるのかな。
 むしろここで注意すべきは、星花が妹達に三国志ごっこを強制していないこと。男の子だったら、たぶん弟に敵側ややられ役までも押しつけかねません。でも、この子はそういうことをしない。それは、お互いの趣味やありかたを尊重するという家族の姿勢が共有されている証でもあるし、またそれゆえに一般的な女の子らしさ以外は互いに没交流になってしまいやすいという寂しさでもある。
 星花は自分だけの世界を持ちえたのだけど、それは実のところ、自分だけでは守れないものなのかもしれません。ぼくの経験では、小さい子供って非力だから、すぐに自分の空間を他の子に侵入されちゃうんですよね。そうでなくても、その世界を深化させることが一人じゃしにくい。だから、自分の世界を分かち持ってくれる大人がそばにいてくれると、その空間を他者から守ってもらいながら、自分の世界をもっと深め、確かめていくことができるようになるのです。一人遊びの前提は、庇護者と一緒の二人遊び。星花も、兄が一緒に遊んでくれたり片付けしてくれたりすることで、大好きな三国志の世界を、そして自分だけの空間を、ようやくこの家の中に確立できるのでしょう。
 さんざん散らかしたところを母や姉に叱られたとき、兄が「私と星花とは生きるも一緒死ぬも一緒と」「私に免じて―」などとかばおうものなら、夢が現実となった星花は飛び上がって喜んでくれるかしら。二人ともさらに叱られること間違いなしですが。

 NHKアニメ版の『三銃士』を見せたら、アラミスにぞっこんとならないかな。でも、あれはヒカルと重なるか。フランスは真璃の領分だし。
2008年3月25日(火) かぜひかる
 ベビプリヒカル(3/25)。
 り、りりかる……。

 桜の花がなければ春の心は穏やかなのに、という感慨は古来からのものですが、これは。また。隣で黙って聞き入ってしまうほかありません。
 変わりゆくこと。進みゆくことの喜びと、移ろいゆくことの寂しさ、不安。その動揺は、この冬に長男がやってきたことで例年をはるかに越えた激しさとなって、ヒカルを襲っているのでしょうか。霙も家族の移ろいへの不安を抱いているのではないか、と以前書きましたが、霙がそのかなしみを共有するかもしれない長男に自ら手を差し伸べているのに対して、ヒカルは逆に「誰かの手に少しだけ――/すがりたくなる」のでした。どら焼きの一件のとき、霙とヒカルの間に流れた気分を思い起こすと、なにかしみじみ。

 明日の日記で誰か余計なツッコミを入れないかしら。えーヒカルお姉ちゃんがこんなポエムを!?みたいな。あるいは、帰宅後のヒカルがご飯のおわかり2回だけだったとか、そういう台無しなネタをひとつ。

 こないだの事件について、ご近所のおどりこさんより。御無事でよかったですが、被害にあわれた方々にはほんと言葉もありません。
 ゲームやマンガへのパッシングがまた始まるかもしれませんが、こちらの文章には考えさせられました。リンク先の過去テキストも。
2008年3月26日(水) 目眩
 ただいま酔っ払ってます。げへへへへ。というわけでベビプリヒカル(3/26)。
 なんだ、ヒカル本人が昨日分の後始末をするとは。いけません。認めません。忘れません(ここでぱんちくらう)。

 ぱんつ喰らいたいです。

 あぶぅ――(食べてやれ!)

 窒息死原因の第2位は、ぱんつ。

 ともあれ、ヒカルの頭の中にも春風が吹いちゃってるのですね。「言い訳はしない」が「ちょっとした――ミス」。言い訳してるじゃん。とツッコミを入れた瞬間、脳天に金獅子丸。いや、どこまで照れてますかこの子は。そして言い訳すればするほどボロがでることに気づいたヒカルはえらい。
 あと、ミスったのは昨日分のラスト2行だけだきっと。すがれ。すがりつけ。そっちがすがらないのなら、こっちから抱きつく(粉砕)。姉妹にぶたれてセンチミリミリ。

 すがやみつる(無関係)。

 「あ、あはははっ(はぁと)」と笑ったさいのヒカルの表情について、3万字以内で説明しなさい。(20点)

 解答例:「早口で自分の能力を過小評価するときの長門有希と同じ表情」(誤)

 まて、これはヒカルの罠だ。

 なんだかんだいって、交換日記を書き直さないところが生真面目というか、長女の命令が浸透してるというか。

ああかわいいなあ。
2008年3月27日(木) 花咲きなむ
 ベビプリ小雨(3/27)。
 小雨、三分咲き。という感じの、希望に満ちた日記です。ヒカルは年長者らしく、花に移ろいのさびしさを投影してましたが、小雨の場合は、消極的で否定的な自己像を、兄の到来以後は少しずつ転換しゆく最中。しかし照れ笑いは二人とも「あははは」。姉妹ですね。

 2/21のときも書いたように、身近な世界が変わることで、自らも変わろうと意志し始めた、そんな成長への足取りが、この妹が見上げる桜の色を淡く染めています。親がつけてくれた小雨という名前は、「控えめで柔らかで、ほんのり温かい、/決して人を傷つけることのないような。/いつも優しい恵みの雨になるようにって」いう意味を込められていたけど、今まで本人はというと、自分の性格に自信がないから、むしろ「ちょっぴりさみしい感じ」と思うばかり。でも、今ならこの小さな妹も、兄のそばで頑張れそうな気がするから、「本当の小雨」になれるよう、海晴や兄が自分にしてくれるごとく「人を幸せにする人」になれるよう、勇気と希望を胸に一歩ずつ踏み出せる。それは決して「図々しいこと」じゃなくて、そんな小雨の決心を見て、いつかきっと綿雪や小さな妹達も勇気づけられると思うのです。
 そんな小雨もすぐに強くなれるわけではないので、また以前と同じ失敗を繰り返して、くじけそうになるときがあるでしょう。そのときは、兄もまた同じなのだから、一緒に励まし合っていけたらいいですね。

 そういえば、お兄ちゃんもチェリーです(台無し)。
2008年3月28日(金) のどけからまじ
 ベビプリ(3/28)。
 すみません、「寂寥感」て読めませんでした。「せきりょうかん」なのね。
 などと頭悪いネタではごまかせない雰囲気。ヒカルが移ろいの不安、小雨が踏み出す希望、そして霙が滅びゆくものの美。今週の桜物語はこうして収束を迎えるのですが、しかしなぜそこまで終わりを見据えますか。以前書いたように、この安らかな家庭生活の行く末を見つめているからなのか、それとも……海晴のめじりに小じわを発見してしまったからなのか……!?(悲鳴)
 はは、やだなあ海晴姉さん冗談にきまってるじゃないですか。

 日記の後半はなんとも煽情的に思える言葉が並んでますけど、エロスとタナトスというか、死の法悦というか、神との合一は死の瞬間のごとくというスレスレの高揚感。これでチェリー卒業(違)。や、夜桜を見上げると、舞い落ちる花びらの向こうに広がる闇が、その深淵に吸い込まれるような錯覚を抱いてしまうものですが。でもそういうときって、眩暈のために足がふらつきやすくて、この姉もまたそんなときに寄りすがる相手が必要だから、そのことを隠しつつあらかじめ弟の手を握ってやることにしたのかもしれません。もちろん弟もふらふらするので姉に寄りかかるよ。人という字は支え合って。

 ところで、十六女のさくらは登場しませんでしたね。夜桜は怖いから見られないとしても、あの帽子のなかに花びらをいっぱい入れて帰宅しそうです。そんな妹の前で滅びの歌を奏でる霙でもないでしょうけど、もしも迂闊なことを言いそうになったら、弟が責任をもって口を封じます。むいと桜餅をつっこんで。
 そして桜餅の葉っぱを食べるかどうかで家族まっぷたつ。「えー食べるの!?」「食べるとも!」「じゃあこれもあげるYO!」気がつけば葉っぱだけ山盛り。
2008年3月29日(土) きゅん
 なんか肋間神経痛っぽい……。いててて(涙)。

 チベットのニュースを見ながら、ふと「中共・台湾・チベットで三国志というのはどうか」と。星花に訊いてみよう(やめとけ)。もろに多民族国家の問題が噴出してますが、その前に経済破綻寸前らしいのでだぶるぴんち。ソフトランディングって可能なんだろうか。まったく人事ではありません。

 馬鹿話。

らむだ「『うる星やつら』ってハーレムアニメの元祖みたいに言われることあるけど、
    あたるってラム以外の女の子にはほとんどもててなかったよね。」
美 森「むしろあからさまな女好きで、自分から積極的に玉砕してたよな。」
らむだ「あ、しのぶは最初の頃いい雰囲気だったかも。
    ギャルゲーな『うる星やつら』ってどんなもんでしょかね。」
美 森「あの作者はそういう話こそやらないだろうが……。」
らむだ「冒頭は、しのぶが部屋にやってきて『ほら、起きなさいよー』と。」
美 森「うわ。嫌すぎる。」
らむだ「つか、むしろメガネの妄想世界だね。」
2008年3月30日(日) 胸のはしっこしくしくと
 プリキュア。このこまちノリノリである。つか、まんま名探偵四葉。周囲のツッコミが的確でした。ココは教師くさいことやるなー、と思ってたらこれにも一同がカウンター。油断ならない(笑)。それで珍獣モードになってしまうココも愉快。ブンビーが何をしに出てきたのかさっぱり不明でしたが、のぞみ達の不和を一手に引き受けて散るという、ある意味で格好いい役回りだったと理解しておきます。たまにはいいことするね(不本意)。結局、友情パワーと食い物の恨みが5:5くらいのお話でした。
 しかしのぞみ、そのオチは。ぶっちゃけありえない。本人の分だから別に問題でもなさそうですけど。

 『ふたつのスピカ』第14巻。前巻に続き、悲しみをそれぞれ受け止めて、夢の実現へ向けて最後のハードルを越えようと力を合わせるのだけど。だけど。あああああああ(絶叫)。こ、ここで「つづく」なのですかっ……。かんにんして。

 衝撃を和らげようと、アーサー・クイラ・クーチの童話『十二人の踊る姫君』を読む。アニメ版シスプリ第6話の演劇『十二人の優しい姫君』の元ネタかと思いきや、内容的にはほとんど無関係でした。

 だめだ、まだ神経痛が。こらえつつ書いた長門考察の一節を、読み返してすぐ廃棄決定。あうー脱力。
2008年3月31日(月) これあげゆ
 ベビプリ青空(3/31)。
 あめこん。青空の回なのでやや危険、あめこん3くらいですかね(それはデフコン)。
 毎度思うのですが、この日記って青空の言葉そのままじゃないですよね。1歳児でここまで文章としてしゃべれるとは考えにくい。母親か姉の誰かが、青空のカタコトを元にして文章化してるんじゃないでしょうか。まあ、設定でよくしゃべるとあるので、ほんとにこう言ってるのかもしれませんけど。ほとんど雛子の声で聞こえてきます。

 展開としては、雨は空の涙なのかという疑問から、自分の名前がお空に由来するという以前の話を思い出して、空模様と自分のふだんの行為を重ね合わせていってます。お空さんは泣かないよ。そらも泣き虫じゃないから。んで、虹子などがしてくれてるように、こんどは青空がお空のお世話をしようという。ええ子や。
 キャラメルをあげる、と言ってすぐに、兄の分もあるから泣いただめ、と。すっかりお姉さん気分なわけですが、しかし日常ではホットケーキを際限なく食べてしまいかねないとされるこの幼女ですから、自分の大事なおやつを分けてあげるなんてそれこそすんごいこと。でも宝物のどんぐりだって、それを分かち合うことで嬉しさが倍増するということを経験済みですから、もちろんおやつだって。ええ。でもね。もしかしたら、キャラメルを手放すのはそれなりに辛いことかもしれなくて、ちょっぴり泣いちゃいそうなのは青空の方かもしれません。
 いい子のごほうびに、兄の顔をお食べ(違)。

 雨は涙じゃなくて、花木を育てる神様の恵みなんだよ、と今の小雨なら優しく教えてくれそうです。ふーん、と聞き入る青空に、兄が「じつは雨とは天使のおしっこなのだよ」と吹き込んで台無し。えっ?えっ?と慌てる小雨をおいて、青空と一緒に天使のおちんちんを探しに出発準備。そんな兄の横っ面を張り倒すヒカルの金獅子丸とは、またなんと象徴的でありますことか。

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