日記
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2006年1月1日(日) わんわん
 新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 朝方、実家に帰省。両親がえらい年を取っていて驚く。ほとんど1年ぶりの帰省だったのですが、時間の流れが両親にもぼくにも加速的に感じられるというか。そういう頃合いなのかも。
 両親ともに健在なのは嬉しいことなのだけど、黙っていてもぼくが結婚するかどうかが懸案となり続けていることは明らかなわけで、なんとも申し訳なく思ったり。そう思うのならともかく動かねばならないのですけれども。どこかにいいひといませんか。当方ただの駄目人間です(無茶)。
2006年1月2日(月) こんこん
 また仕事に戻る。もっとゆっくりすることも、自分の頑張り次第でできたはずなのですが。まさにアリとキリギリス。アリさんのおうちにはドアがないので以下略。思えば航ってすごいやつでした。

 夕方、久々に美森氏と猿元氏と食事したり。冬コミ委託ではお世話になりました。中華うまかったです。
 で、買い物袋を美森氏の車の中に置き忘れ。あうー。
2006年1月3日(火) 積み過ぎ
 宿題。メール。いただきもの掲載。コンテンツ更新。知識の系統樹作成。におい少女もの作成。感想アップ。何とか。どうにか。
2006年1月4日(水) 強き者
 可憐夫婦がお年賀に来る。出産が近いので、寒い中あまり出歩かない方がいいはずだけど、一月振りに姿を見せた可憐に、瑞佳も雛子ちゃんも未来も大喜び。重たげなおなかを抱えた可憐が、赤ちゃんの様子を子供達に説明する優しげな横顔に、ああ幸せなんだな、と納得できたつもりになって、旦那の相手をする。これだけ実直なひとだから可憐も甘えられるわけで、そういう二人の間だけで通じているらしきニュアンスのかけらが、こっちに飛び散って突き刺さる。
 いよいよという時期になったら、可憐をうちでしばらく面倒みるというのが以前からの予定。どちらも田舎と呼べるものがないし、可憐が安心してそのときを迎えられるのは、つまりうちということなのだ。瑞佳も冬の間は手が空いており、ぼくも雛子ちゃんも支援体制の一環を担うことになる。ぼくはさておき、雛子ちゃんのやる気はなんというか当事者以上で、未来と一緒になって今から腕まくりをする勢い。未来が生まれたときも、幼いながらにずいぶん心遣いをしてくれたこの義妹は、今回はあの頃の思い出話を未来にしてやったりと、なかなかお姉さんらしく振る舞っている。未来は未来で、叔母の可憐を質問攻めにしたり、そのおなかに耳をくっつけて難しそうな顔をしたりと落ち着かない。何だろうねこの騒ぎは、と呆れていると、お茶を替えてきた瑞佳がぼくを見て笑いをこらえるように口をとがらせた。

「少しは落ち着いたら?」

 ああ、うん。
2006年1月5日(木) メモから
 がんすり第6巻。最初の1話を開いてびっくり。全然違う漫画かというほどの印象でした。線の引き方まで変化してるのでしょうか。そうでもないか。あと登場人物紹介ページで、ジャンとジョゼを間違えてるような(亡くなった婚約者の弟のとこ)。

 外国で実弾発砲したり戦闘機に搭乗したりするツアーが組まれている昨今ですが、これからご紹介しますのは超弩級のミリタリーツアーです。砂漠の真ん中で握っていただくボタンのつながる先は、なんとロシア製戦術核兵器。日頃の鬱憤を晴らしたい貴方も、これならストレスがきれいさっぱり吹き飛ぶこと間違いなしです。カチッと押せばピカッと爆発、頭上に立ち上る雄々しいキノコ雲に、男のなんたるかをあらためて発見しませんか。リビアとアメリカの関係改善によって実現したこのツアー、ただいまキャンペーン中につきまして、旅費はなんと往路分だけで結構です。
2006年1月6日(金) ピンクのこつぶ(下品)
「もらっちゃったぁもらっちゃったぁ、ローザ・ミスティカもらっちゃったぁ」
(あんまり嬉しいから、ちょっぴり漏れちゃったぁ)

 ますます内股気味になる水銀燈。

 薔薇人形たちあんだけ食べてトイレ行かないってどうなのよ、という疑問が延々と脳裏に焼き付いていたわけですが、もしや彼女たちが使う技(苺わだちとか羽飛ばしとか)って一種の排泄物なのではないかと仕事中に直感到来(集中しなさい)。すると翠星石の如雨露の中身って何事か、と絶叫しかけましたが、それはジュンくんの苗もすくすく育つわけですね。思いもかけぬ共感的理解。しかし蒼星石のわざはそういう垂れ流しのできないものばかりなので、辛そうです。

 コットントップキーボード。さすがは、こっとんぱんつのえらいひとです。
2006年1月7日(土) 久々にシスプリ
 花穂の誕生日。ZoroさんONAさん、また多くの方々(『BRAINSTORM』さんにリスト)によるお祝いを鑑賞しつつ。

 第16話分考察でバッテンとかマルとか作品と無関係にいってるけど、バッテンを高速回転させるとマルになるんですね。花穂のチアバトンがきれいに回ったあの瞬間と重ねて、そのことを書ければよかったなあ、と今更ながら。

 自分はこれしかできないの、とうつむいている小さな女の子に、ううん、あなたはそれができるんだよ、それってすごいことなんだよ、と微笑みかける花穂。自分の大切なひとに想いが届くように、っていっしょうけんめいになれるのなら、それはとても素晴らしいわざ。

 でも、そんな想い人がいない女の子はどうしたらいいのでしょう? そんな精一杯のがんばりを、受け止めてくれるひとがいない女の子はどうしたらいいのでしょう?

 ああ神様、わたしのお兄ちゃまになってください。おてんとさまみたいな、にっこり笑顔のお兄ちゃまに。

 でも、同じようなかなしみを抱いている男の子はどうしたらいいのでしょう?

 神様がそんな女の子のお兄ちゃまになってくれることを、転んだ膝小僧の涙を癒してくれることを、祈ります。
2006年1月8日(日) 阿部定マーブルスクリュー
 とらさんによれば、「電車でプリキュアが流行っている」かもしれないとのことで。ぼくが子どもの頃は、祖母に教えてあげたアニメキャラといえば『スーパー3』の3人でしたが、いまはプリキュア。時代の進歩を感じます。でも、どっちの主人公達も世界のためならえんやっこっこらですか。英雄の基本は同じ。
 おばあちゃんに、ネギま!の31人を教え込む孫というのも微妙に怖い。覚えてしまうおばあちゃんはもっと怖い。

 紹介リンク先での「ほうちょう」にも笑いました。女性による犯罪に使われる凶器の多くは包丁だという話がありますが、この年齢からすでに包丁への親近感があるのかしら。あと、包丁といえばアニメ版『赤ずきんチャチャ』。第3の武器は「ほうちょうだー!」(バードシールドです)。
2006年1月9日(月) けれん、ということなのか
 よく言われていることですが、『ネギま』にも『ラブひな』にも、記憶に残る名台詞ってあんまりありません。1時間目の「勇気が魔法」云々のくだりも、とりあえず置いてあるという感じで、作中で繰り返し反響することでその意味を読者に考えさせるようには仕込まれていない。沈黙の読者達への意識を絶やさずに、赤松作品は「外さない」物語を積み重ねていくのだけれど、でも、別の展開を主張していたアシスタントがたとえ事後的に(読者の評判を受けて)納得したとしても、その別の展開の方がもっと評判を得られたという可能性はないのかしら。そんなことを言い出せばきりがないとはいえ。
 とにもかくにもぼくはそんな赤松作品を楽しく読みますし、逆に決め台詞ばかり過剰な漫画(『ヘルシング』とか)も喜んで読みますが、物語の枠組みの堅実さと、そこから時々はみでかねない登場人物の見栄のきりかたが、うまく噛み合った作品がやはり読み心地よいです。そのへん、『マップス』や『うしおととら』には非常にはまれたわけで。『ネギま』でも、見栄のきりかたにこだわれそうな千雨が作中での重みを増してきてるのは個人的に期待大です。
2006年1月10日(火) 仕事しろ
 すごく怠慢な後輩の指導(しつけ)に2日も費やさせられて辟易となりつつ、叱った言葉の半分くらいが自らに跳ね返ってくることに気づいてもいて尚更ぐったり。

 そんななかここのコメント欄。

「>グレイ系の宇宙人に拉致られて変な機械で責められるわけわからんマンガ

 それって智沢渚優の『魅少女ダークレポート』じゃね?」

という一言がえらくツボに入りました。そしてなるほどと膝を打つ自分。知っているのかあんよ。

 あと、ここのレス番号37の『ぶるうピーター』というのも、たまらないものが。小山田いくも『ウッドノート』以降は読まなくなりました。
2006年1月11日(水) 病膏肓
 書類に「弟」と入力しようとしたら、指が勝手に「妹」と打ち込んでいました。いま確認しながらローマ字入力しても、oの次に指がなぜかmに。 t だt。たぶん、これからの生涯で毎日「弟」と10個ずつ入力しても追いつかないほど、「妹」という字を記してきてしまったのだと思います。ミギーはお兄ちゃん。

 あと、日記タイトルの「病膏肓」が「病硬毛」と変換しました。ちょっと嫌。
2006年1月12日(木) 後藤も真っ青
 昨日のミギーで思いついた、『寄生妹』ネタ。
 受験勉強に一息入れようと窓を開けた航の目の前に、夜空から落ちてきたのはハート形の謎の物体。なんだこりゃ、と航が当惑しているうちに、中から飛び出てきた三つ編みの生き物が、航の腕にぴるぴると潜り込む。悲鳴をあげ、慌てて腕を縛り侵入を食い止めると、やがて右手の真ん中に、見知らぬ美少女の顔が浮かんでつぶやいた。

「お兄ちゃん、大好き。」

 腰を抜かして「え……ということは、きみはぼくの妹?」などと一見冷静な反応を返しつつ、ふと周囲の気配に気づいて目を向けると、そこには似たような物体がごろごろと11個。

「そんな馬鹿なーっ!?」

 叫ぶ暇こそあれ、航の肉体に一斉に群がる寄生妹たち。宙に躍るツインテール。妹同士が場所取り合戦にかまけたおかげもあって、中枢部への侵入だけはなんとか阻止したものの、息を荒げて倒れ伏す航の足下に、今の騒ぎの間じゅう様子を見ていたらしい新たな寄生妹が1匹、だんだん弱々しげになりつつある。それでも遠慮しているようなその姿をみて、何を思ったか航は左の足をごろんと差し出すと、最後の1匹をそこに導いてやるのだった。

「妹が、13匹か……。」

 「13人」と言うべきか、と少々悩みながら、航の夜は更けていく。(第1話 終)

 第2話予告「はじめてのおトイレ」お楽しみに。
2006年1月13日(金) 一括更新継続中
 う、いただいたお年賀絵がうぷできない……。絵師の皆様ごめんなさい、後日なんとかします。お礼のメールもたいへん遅れてしまいました。

 『アノアノとんがらし』に泣いた『BRAINSTORM』さんより)。ぼくが全編通して読んだえんどコイチ漫画は、じつはこの第1作だけだったりします。それにしても、週刊少年チャンピオンからフレッシュジャンプ、そして週刊少年ジャンプへと掲載誌が移っていった漫画家というのも、今なお珍しい存在です。
2006年1月14日(土) マリみてでふと
 瞳子、親の都合で引っ越し・転校とかなのかなあ。
 そして、なぜか瞳子が福沢家に居候するという展開を妄想。姉も弟もたいへんだ。
2006年1月15日(日) ツインテールとのなれそめ
 ぼくのこれまでの人生の中で、ツインテール(髪型の)と出会ったのは、いったいいつのことでしたか。(髪型以外では、ウルトラマンの怪獣が最初です。)
 記憶の奥をまさぐると、週刊少年マガジン連載の大島やすいち『バツ&テリー』で、ヒロインの白木アンが髪型をロングからツインテールに変えたという話があったような。うろ覚えなので別作品かもしれませんが、新年度か何かを迎える話の冒頭で、ヒロイン自身が「気分を変える」ために髪型をいじっていたはずです。正直、黒髪ロングの好きなぼくとしては、「えー」と思ったものでした。しかもこの当時、ツインテールという髪型にまったく馴染んでなかったので、余計に残念な気持ちになり、それゆえ今になっても記憶に残っているのでしょう。

 余談そのいち。漫画の登場人物が髪型を変える、ということにも、そのときのぼくは違和感を抱いていました。キャラクターの記号的性質を無意識に受容していたわけであり、他の少年漫画では(断髪などの決定的変化を示すもの以外では)こういう変更はほとんど見なかったはずです。そのへん、当時の少女漫画ではどうだったのでしょうかね。

 余談そのに。ちょうど同じ頃に、実妹も髪型をいろいろいじり始める年頃になり、女の子はそういうものなのか、といくらか納得しました。

 余談そのさん。大島やすいちが『バツ&テリー』の前にサンデーで連載していた『おやこ刑事』は、ぼくが漫画ではじめて「痴漢」という存在を知った作品でした。

 余談そのよん。少年漫画雑誌の世界でも、その後しだいに髪型などの変更が描かれるようになりましたが、上述のツインテールに続いて印象深かったのは、内山亜紀『あんどろトリオ』のつかさちゃんがお団子頭になったことでした。
 と書いているうちに、ふと「つかさちゃんの最初の髪型ってもしや……」と気になり、検索したらファンイラストながらこんなの(えろ絵注意)が。まさか、可憐に一目惚れした背景には、この髪型への原体験が……!?
2006年1月16日(月) 名前なまえなーまえ
 とらさんより。モビルスーツの名前ですか、これまたご年配の方には厳しい。でも、今だと大半が「ガンダム」なのでもっと過酷かも。「おばあちゃん、こないだの覚えた?」「ごめんねえ、似たような名前が多くてね。あ、でも漢字のやつだけは覚えられたよ。」「漢字? ……百式?」「ええとね、東方不敗。」
 麻婆豆腐を料理されたという妹君は、それをフレンチトーストにトッピングするようでしたら隠れ白雪の可能性が。
2006年1月17日(火) がんする
 夏葉さんとこでのガンスリ議論(以前のこちらも)を相手方のとことあわせて読む。ぼくの読み方は夏葉さんのとほとんど同じなので、このまま読み続けたいと思っているかぎりは最終話まで読もうと思います。で、相手方の最新批判では、「シビアな領域に踏み込むことについての意識が足りなすぎる。むしろ、そのシビアな領域を安易に『ごく普通にセンチメンタルな萌え作品』の構成要素として引っ張っているだけに過ぎない。そんな無思慮は許されんだろうと私は考えるわけです」とあったり、作中の台詞に対して「プチブル的本質」が指摘されたり。そのへんは、読み方の面白さは別にして、確かになあ、とも思います。
 そこで修正案妄想。ジャン達の上司に、こういう主張をもつ熱血正義漢を登場させてはいかがでしょうか。

「五共和国派を台頭させて北部の豊かな地方の分離を許してしまったなら、南部の貧困層が生きてゆけなくなる。だから、彼らのテロ活動を阻止し、その勢力を撲滅しなければならない。そこでどうしても必要なのが義体だ。それは正義のための高貴な犠牲であり必要悪なのだ。」

 このあと、「責任の一切は私がとる」とでも付け加えれば、うさんくささ大増量。これってつまりシャカイ系右派か。

 ところで、萌え文化とは基本的にプチブル的なのでは。シスプリがその典型。ついでに言うと、これはセンスということだけでなくて、貧困を表現できる描線が、萌え界隈には総じて存在しないのでは、という。
 そしてぼくはそういう萌え文化の性質が心地よく感じられる次第。アニメ版考察とは、航たちの共同生活から与えられたその心地よさを、小市民的家族の幸福への過程として叙述したものだと言われれば、返す言葉もありません。ですけどね、作品内の兄妹は、それはもう精一杯がんばって生きているのですよ。そしてがんすりの人々も。そこには善悪の境目も混濁した諸々の言動が、ぬぐい得ない過去とからみあって日々積み重ねられていく。たとえその描かれた生が「プチブル的」だったとしても、作中でもすでに色々示されているその機微をまず受け止めないといけないのではないでしょうか。
 その一方でぼくは、少女たちの空虚な中心に大人たちが吸い込まれていくさまを見て慄然としては、その空虚の闇に萌えているわけですが。要するに悪趣味。ヘンリエッタとジョゼの関係が、一見して疑似恋愛的な親密さを重ねていきながら、じつはまったくすれ違ったままその破局を沈黙裡に予感させている、ということにも萌えます。この萌えはつまり、かたやシスプリの可憐の闇と、かたや『ONE』や『AIR』で青空の一枚絵が出た瞬間のあの失禁しそうな感覚と、非常に近いものなのです。この感覚を享受することが読者の楽しみのひとつだとするならば、がんすりとは耽美的な作品なのであり、それゆえに「貧困」などを批評的に描写する必要性も可能性もない(倫理的批評のまともな対象になりえない)、ということになるでしょう。

 しかし、貧困も萌え少女も同一平面にひっくるめて漫画にするための方策が、ぼくの考えでは一つ残されています。それは、がんすりを吾妻ひでおに描かせることです。ジャンルが「ナンセンス社会派コメディ」になりそうですが。
2006年1月18日(水) ネギま最新刊
 『ネギま!』第13巻、コンビニでげっと。
 この武道会で示されたこととは、
・ネギ、父ナギと初めて対話。全力をぶつけてその差を痛感しつつ満足。
・父の別れの言葉による新たな距離の構築。目標の動揺。
・明日菜の成長度の明確化(身近な者達によるその認識)と、過去の闇の浮上。
・生徒達におけるネギ像の肯定的変化。
・超鈴音らという独自の目標をもつ集団の明確化。
 などなど。ネギ関連と明日菜関連は、あちこちで交わりつつも基本的に別々でしたので、次の戦いまでは両者の成長の軌跡が重なることはないのかも。最近再開された学園生活・恋愛パートでくんずほぐれつするにせよ、ですけれども。
 しかし、何よりまして重要なことは、

・表紙にアーニャが登場。

 です。あと、作者コメント絵の左端に、マギーさんらしきアシの方(先日ご結婚)が照れながら、絵の向こうにいる方と手をつながれてますね。ほのぼの。
 恋愛バトルは、「明日菜vsのどか」というメインマッチをいったん棚上げして、千雨vs茶々丸という異色対戦で担われる模様。こちらは恋愛を前面に出さずにネギの背後でガチな戦いができますので、この裏道を展開させながら、メインマッチの方も今後はハルナの参戦を機にコンフリクトレベルが上昇するのでしょう。ハルナと千雨の直接対決はまだまだ先かも。
2006年1月19日(木) 過去を重ねて
 アリスゲームが次の舞台へと持ち越されるのは、どういうタイミングで、なのでしょうか。
 例えば今のお話では、日本国内の非常に狭い地域に多くの薔薇人形が集結してマスターを獲得しています。おそらくそれ以前の舞台の全てでも、似たような状況が作られたことでしょう。しかし、そのいずれの舞台でも、アリスゲームを制する薔薇人形は出現しなかった、と。ということは、戦いが互いに手詰まりに陥ったり、戦いの舞台そのものが失われたりしたときに、その都度ゲームは中止となり、新たな舞台へ移るために、まだ動いている薔薇人形は眠りにつく、ということなのかな。原作では雛苺の回想で、アニメ版第1作では第1話冒頭で、それぞれかつてのマスターの手で不本意に眠りにつかされるという場面が描かれているのですが(雛苺のはうろおぼえ)、その場合、アリスゲームは中止される、と。
 あ、いや違うのか。アリスゲームは別段、常時行われているわけではなくて、全員が目覚め、かつ近隣に集結しうる場合にのみ、開催される可能性がある、と。だから、真紅を鞄の眠りにつかせたあの少女が、アリスゲームの最中にいたかどうかは分からない。ただしそれでも、アリスゲームがかつて一度でも行われたことがあるのなら、それはどうやって中止させられたのでしょう。誰かのマスターの死、というのはすぐ思いつくことなのだけど。また、たとえ「死」という不可避の別離によらずとも、あの少女が「真紅に飽きた」あるいは「真紅を怖れはじめた」ように、マスターの精神的リタイヤということも様々に考えられます。そんな別れを繰り返してきている真紅が、いまのジュンとの絆のかけがえのなさを受け止めているその胸のうち。
2006年1月20日(金) ひなひなこ
雛苺「ヒナはジュンのことだーい好き」
雛子「(ムッ)ヒナのおにいたまだってすごいんだから! ヒナはおにいたまだーい好き!」
雛苺「(むっ)ヒナの方がだいだいだーい好きだもん!」
雛子「ヒナなんかダイダイダイだーい好きなんだから!」
雛苺「ヒナがヒナが」
雛子「ヒナがヒナが」
雛苺「ヒナヒナヒナ」
雛子「ヒナヒナヒナ」

 何がなにやら。こういう口げんかは、あんまりしそうにないですけれども。仲裁に入る白雪の手には、もちろん苺味のスパゲッティ。

 で、こちらろーぜん姉ちゃん絵に延々と癒されていたり。

 一方、ここここ(えろ注意)のろーぜん絵……みむだ?
2006年1月21日(土) 感謝
 今頃気がつきましたが、トップのカウンタが30万を越えていました。年頭あたりにちょうど到達したのでしょうか、しかしサイト公開当初は予想だにしなかった数字でございます。最近更新もままならないこのサイトですが、ご覧下さってます皆様、ご支援下さってます皆様、ほんとうにありがとうございます。春には何とかまた動き出したく。
2006年1月22日(日) ローゼンサザエさん
 カツオの早逝に癒しがたい心の傷をうけた波平は、蒼星石を息子と思いこみ「カーツーオー、カーツーオー」と追い回す。それには困惑しながらも、フネ達への気遣いもあって住み込むことにした蒼星石。きまじめな性格ながらカツオっぽさを習得しているうちに、連れ戻しにきた翠星石の荒っぽさに思わず「ひどいや姉さん」などと言ってしまう始末。その後を追いかけてきた真紅は、近寄ってきたタマの姿に悲鳴をあげて逃げまどい、それをよそに雛苺はワカメやタラちゃんと一緒におやつをほおばる。金糸雀はといえば、磯野家の玄関をくぐろうとして何度も失敗しつつ、こんなに泥棒がしょっちゅう入る家も珍しいかしら、と妙な感銘を受けていた。
 そんな大騒ぎの最中に訪れた水銀燈は、「うふふ、ほんとにお馬鹿さぁん」と口元を歪めながら、カツオの机の引き出しから引っ張り出した0点のテストを広げていた。障子に映るは、うなだれる蒼星石のシルエット。
2006年1月23日(月) 第2部未完
 昼間の陽差しの強さに、とけだした雪の水滴があちらこちらでぴちょんぽちょんと。瞬時に「雪解雫(ゆきげしずく)の行進曲」という言葉が脳裏に蘇ったりする『すくらっぷ・ブック』世代。前夜の雪に白く彩られた街路樹も、フロストフラワー、ではないにせよ。ああしかし、サブタイトル一覧を見ても内容がさっぱり思い出せない話がずいぶんあります。
 ちなみに、晴ボンの登場コマ数が100を越えているのは第1話だけのはず(豆知識)。全キャラの登場コマ数を調べたり、キャラ関係図や名言集をこしらえたり、そんな記録が気がつけばファイルノート1冊分になっていた中学時代。そのファイルは紛失してしまったけれど、ぼくの考察癖は間違いなくあの作品によって触発されていたのでした。自分でSSネタも綴っていたような覚えもあるし。グリーン青春。

 日曜朝番も次々と終了していくというのに、ここのとこずっと観られなかったよぐすん。
2006年1月24日(火) 兄愛憎
 あ、Zoroさん失礼しました。Zoroさんの花穂SS『GUNSLINGER SISTER.』(残酷注意)ですが、第一印象はさすがにきついものでした。が、シスプリ二次創作についてすでに記しましたように、暴力という要素はシスプリ世界を拡大しうる劇薬でもあります。その角度から兄愛の極限を探究する方策としては、このような作品の試みは肯定されるべきではないでしょうか。そしてぼくは、この物語の続きを勝手に想像して、何も知らない衛に仕事の現場を目撃されてしまう花穂、という光景が目に浮かぶわけです。原作でのリコ話。そして、そこで衛を「処理」してしまい得たとしても、リコのようにその記憶を失う(埋没させる)ことのできない花穂はどうなってしまうのか。その魂の叫びが届くよりも先に、銃口が兄に向けられてしまうのか。日記で述べた沈黙裡の破局が、やはりこの作品では暗示されているのだと受け止めました。また、がんすりに描かれているような閉塞感は、案外シスプリの閉塞感と近いのだろうか、などいろいろ考えるところもありました。

 『プール・オブ・レイディアンス』。 ぼくが遊んだのはPC版でしたが、あれ凄く面白いゲームでした。AD&Dワールドに触れたのもあれが最初。しかし、あるときを境にしてデータが壊れ、最初の廃墟ブロックがクリアできなくなってしまって号泣。最深部のトロルを苦労して倒しても市庁舎でスルーされるかなしみたるや。5インチFDにえいえんなんてなかったんだ。そして同じ悲劇はD.O.の『妖獣クラブカスタム』で繰り返されることになるのだった。
2006年1月25日(水) せんちみりみり
 なんか、左脇の下がしくしく痛みます。たんなる冷え症か、それとも神経痛か。おっさん街道驀進中。
2006年1月26日(木) 壊れる調和
 『ローゼンメイデン』第6巻。以下ネタバレです。

 こないだ、アリスゲームが次の舞台へと持ち越されるタイミングとは、などと書いてましたが、そもそもアリスゲームは今回が最初だったのかしら。薔薇水晶が目覚めないと7体が揃わないわけですから。あうー早とちり。
 で、ジュンが真紅の罵倒によって正しく目覚めた後、水銀燈も含めてそれぞれが自分の落ち着き場所を定めそうになったとたん、別れと闘いのときがやってきてしまう。そんな日常の危うさは、一番お気楽にみえた雛苺がその笑顔の陰に感じ取っていたものであり、だから、涙べしべし。です。
 雛苺は、ただ「わからない」としか答えられない。それに苛立つジュンは、期待する答えを雛苺から引きだすために自分の望みを口にすることができない。水銀燈の手をつかんで、壊れない、と言い切った力強さは、しかし、その水銀燈や、さらには雛苺までも敵として相対せねばならなくなるとしたら、いったい誰に届くというのだろう。いや、それでもなお、その手を離さないというジュンの暴力的な覚悟が、皆をひとりの乙女心へと結びつけるのかもしれない。
 藤田和日郎なら、そろそろ過去の因縁話が徹底的に描かれる頃合いでしょうか。

 グインの外伝もまた出てるらしいのですが、こちらは買う機会なし。
2006年1月27日(金) おりこん
 開催中のおりこんですが、時間がなくて全然読み終わわず。ひー。否応なく、引き込まれないときには途中で読み飛ばすこともしばしばです。執筆者の方にはまことに申し訳ありませんが、こういう読者もいるということで。
 で、なんとか全部チェックしました。評価基準は、入口が文章・構成の巧拙、出口が作品の雰囲気やオチに対する自分の好み。その結果、とくに印象深かったのは次の諸作品でした。
        1, 15, 20, 28, 32, 36, 55, 57, 70, 78
 以上です、一度絞り込んでます。この日記更新時にはすでに投票結果が発表されてますが、だいぶずれてる塩梅ですね。ちなみに最もお気に入りは作品70。「あんよらしい評価」とみんな納得するのはなぜだ。

 読みながら、自分もこういう一次創作コンペに参加できるかなあ、と考えて、「無理」といつも通りの結論に。今まで自分が書いた二次創作ですら、そのすべてに起承転結がないことを見れば、短編という以前に物語を編むことそのものが難しい。考察はいいんですよ、すでに対象作品内に物語が存在していますから、あとはそれを再構成するだけのことなので。アニメパロディコンテンツも原作やジャンルの枠組みをそのまま流用できますし。ところが、最初から自分で作れ、となると、ぼくはどこでどうやって話を転がしたらいいのかが、さっぱり分からないのです。(MK2さんも似たようなことを綴られていたかと思いますが、問題の所在がぼくとは違うかも。)
 思えばぼくは子供の頃から、ある安定した状態(人間関係にしろ環境にしろ)が変化することに対して、異様な抵抗感を覚えてきました。そして、マイナス方向に変化したときの対応力がものすごく欠落したまま、今日に至っています。だから、いったん「転」じた物語が、どうやってうまいこと「結」に落着するのか、どうも感覚的に分かっていないみたいです。

 黒鮫建武隊さんが来月4日にサイトを閉鎖されるとのこと。最近もGBA版リピュアBGM一覧などを精力的に公開されていただけに、残念です。今回最後のSS作品では、千影と雛子というアニメ版でも意外と機会の多かった組合せを、原作の雰囲気そのままに。ぜひお早めにご覧あれ。
2006年1月28日(土) おかたづけ
 馬鹿話。

らむだ「出張から帰るたびに、自室の惨状にげんなりしてねえ。」
美 森「片づけろ。しかしまあ、空き巣も玄関先でやる気なくすからメリットもあるでは。」
らむだ「でも逆に、何か盗まれても気づかない罠。」
美 森「几帳面な空き巣が掃除してくれたりして。
    でもお前、帰宅したらベッドの舌のえろまんがとかが机の上に積まれてたらどうよ(笑)」
らむだ「うは、母親的空き巣(笑)で、ちょうどそこにぼくが帰宅して、叱られる。」
美 森「その瞬間からある意味、説教強盗だな。
    ……まほろさんみたいな説教強盗ってどうだ?」
らむだ「ああっ、きれいに積まれたえろげやえろまんがを前にして
    『えっちなのはいけないと思います!』(笑)」

 めいどろ(メイド泥棒)というのはありかもしれません。

 あと、びんちょうタンを思い浮かべると掃除がはかどる(掃除に気合いが入る)ことが判明。
2006年1月29日(日) 47人の妹が
 花穂浪士。

 主君の葬儀で。
「お兄ちゃま……お兄ちゃ、う、う、うわあぁぁぁぁん!」

 謀議の後。
「花穂、絶対にしゃべらないもん!」

 討ち入り中。
「今朝、お茶いっぱい飲んじゃったから……ちょ、ちょっとお手洗いに行ってくるね。
 ……きゃっ!? ふえーん、また転んじゃったよぉ……あっ、起こしてくれてありがとう。
 ……吉良!?」

 切腹。
「切り捨てないでね、将軍様。」

 お腹のはしっこが、ぴりっと斬れちゃうんだぁ。
2006年1月30日(月) どじっこふにゃっこ
 朝になれば 目覚まし止めて
 どじっこだのふにゃっこだの
 「あと5分だけ」と思うべな

 昼になれば おべんと広げ
 どじっこだのふにゃっこだの
 「ダイエットしなきゃ」と思うべな

 夕べになれば 部活の帰り
 どじっこだのふにゃっこだの
 「たいやき1個だけ」と思うべな

 夜になれば 宿題忘れ
 どじっこだのふにゃっこだの
 「明日はがんばろ」と思うべな
2006年1月31日(火) 三級品
 馬鹿話。

らむだ「一休さんのアニメで、一休さんがとんちを働かすために座禅を組むときに、
    両手の人差し指につばをつけて、こめかみのあたりをぐりぐりするじゃない。」
美 森「『ポクポクポク、チーン』の場面か。そんな予備作業があったなあ。」
らむだ「あの場面をふと思い出してたら、つばつけた指をこめかみに向けずに、
    いきなり自分の両乳首をぐりぐりするというのを想像しました。」
美 森「どんな小坊主だ(笑)」
らむだ「見ている将軍様もびっくり。で、動揺のあまり、どんな無茶なとんちでもつい納得。」
美 森「書いとけ。」

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