日記
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2008年8月1日(金) スターゲイザー
 ベビプリ星花(8/1)。
 ああ8月……。あんのじょう星花も宿題やってないですね。ナカーマ。
 そんなことはどうでもよくて(問題発言)、「なんとなく花火のことと似てるなぁって……」と照れ笑いする星花がたまらん。なるほど、花火は夜闇に咲く星の花。銀河系がぱぁんとはじける感覚。もうねー、キラキラしてる瞳が花火以上のなにものかですよ。

 お兄ちゃんと一緒に「見られる」ということは、手で持つ花火だけじゃなくて打ち上げ花火もやることにしたんでしょうか。星見ヶ丘三丁目商店街の福引で当たったのでしょうか。あんちゃんにしちゃあ上出来だ。
 月末は、妹達の宿題を手伝っておきながら自分の分をし忘れる王道的展開を希望します。もちろん春風さんがお手伝いに来てそのまま弟のベッドで寝てしまいますよ。でもそこにはすでに霙姉さんが「ともに滅びの道を歩もうじゃないか……」と寝言をつぶやきながら真っ白な問題集を枕に横たわっていたのだった。

 いいくにつくろうロシア革命。
2008年8月2日(土) 天気でよかった
 ベビプリ花火大会(8/2)。
 今晩は更新あるかな、と思って開いたら嬉しいプレゼント。綿雪も一緒に観られたみたい。って、めっさ打ち上げてる雰囲気。あ、そうか。霙姉さんの説明を読み返したら、「打ち上げが始まろうかという頃」に乾杯をする、とあるから、地域の打ち上げ花火大会を楽しみつつ、食後に「皆で準備しておいた手持ち花火」をするのか。勘違いしてました。裏山からじいやが打ち上げてたりしないよね。

 馬鹿話。

らむだ「キャプテン翼を観たのがきっかけの名フォワードって世界にいるみたいだけど、
    日本では育たなかったそういうフォワードがなんで海外では育ったんだろう。
    ミッドフィルダーの翼よりも、攻撃的な日向の方が人気あったのかしら。」
美 森「日本の場合は、キャプつばと言えばやおいになっちゃったからじゃないの。」
らむだ「ああーそっちか(笑)。サッカーですらない別のエネルギーに変換されちゃったのね。」
美 森「フォワードというとむしろ前から、バックは後ろ、という理解がなされたと。」

 ヤマなし、意味なし、シュートなし。
2008年8月3日(日) 氷柱の後ろめたさとか
 ベビプリ、部屋割りから若干想像。
 現在は年長者のみ一人一部屋かもしれませんが、子供の頃は、海晴・霙部屋と、春風・ヒカル・蛍部屋に分かれてました。他に日記中に登場したのでは小学生の2部屋、つまり立夏・小雨・麗部屋と、星花・夕凪・吹雪部屋。雑誌連載絵では、あさひ以外の幼児はおそらくまとめて一部屋。
 これらの部屋割りでは氷柱がどこにも含まれていませんが、考えられるのは、
(1)中学生は一人一部屋というルール。立夏は今春に独立した。しかしこの場合、
HREF="http://gs.dengeki.com/suteki/blog/2008/05/08/post-112.html">5/8
時点でも星花・夕凪・吹雪が相部屋のままなので、現在の高学年部屋は小雨と麗の二人のみとなる。
(2)綿雪と相部屋。氷柱がこれを望んだ時点からずっと、氷柱は前後の姉妹と相部屋になっていない。もちろん綿雪も低学年部屋に加わっていない。
のいずれかでしょうか。
 とりあえず霙以下の姉妹は1歳違いで並んでいるとして、10月に綿雪が生まれたとき氷柱は6歳。小学生になったばかりです。前の年まで姉妹部屋は、高学年の海晴・霙部屋と低学年の春風・ヒカル・蛍部屋、そして幼児部屋に分けられてました。氷柱が小学生になったことでこれが一人ずつ繰り上がり、海晴・霙・春風、ヒカル・蛍・氷柱、となったわけです。
 さて、前年に吹雪が虚弱児として生まれたとき、高学年の海晴・霙は母の手伝いをするほか吹雪の事情も親から伝えられるなど、姉として担うべきものが少なくなかったでしょう。一方、氷柱は幼児部屋の最年長者として、母親不在で不安がる妹達をしっかり面倒見るなど、責任感を強化する日々を送ったものと想像します。しかし、肝心の吹雪に対しては何もさせてもらえません。海晴や霙が吹雪のそばで手助けしているのを、遠くから見守るしかなかったわけです。
 その翌年に綿雪が生まれ、しかもすぐ病気がちな体質が明らかになったとき、氷柱は、姉達と一緒の部屋で妹役を務めるよりも、前年の海晴たちのように姉として新たな妹を支えたい、と考えたのかもしれません。まだ吹雪も視力など十分な世話の必要な段階だったでしょうから、そちらには姉たちが続けて手を差し伸べ、綿雪には自分が、と。小学生になったからには、という自負もあったでしょう。その結果、綿雪の世話を手伝っていいはずの姉たちは、春風と蛍が家事全般の手伝いに専念することとなり(台所が苦手な氷柱にとっても幸便)、ヒカルは姉妹全員を守る男の子役を貫くことになったという。元からの性格傾向あってのことですが。
 で、最初はそういう姉らしさを発揮できることにわくわくしていた氷柱が、実際に綿雪の世話を手伝うことになったとき、想像以上の妹のつらさにびっくりしたんじゃないですかね。どこかで自分勝手な喜びを期待していたことに、罪悪感を抱いたり。綿雪が姉への感謝を示すたびに、喜びとともに痛みを感じたり。そんな自分が許せなくて、ますます綿雪のためにと頑張りすぎてしまう。自分の欲求は汚いもので、いつも消そうと意識してないといけない。
 なんか、そういう後ろめたさみたいなものが、氷柱の将来像にまで影を落としているように思います。綿雪のために生きねばならない、自分が治してやらねばならない、という強迫的な気持ちが、氷柱の余裕のなさを形作っています。綿雪も、そんな優しすぎる姉のことを心配することもあって、いつか氷柱に綿雪のためだけじゃない自分の人生を望んでほしい、と感じているのかもしれません。大切に想う者同士が、ごめんね、ごめんね、と心の中で言い合っているような、温かくもせつない間柄。
 そういう流れを読まずにぶったぎった長男。いきなり家庭に侵入してきたなり、綿雪を興奮させて発熱させるわ、なのに綿雪は甘えられて嬉しそうだわ、その笑顔の価値を長男自身は分かってなさそうだわ。綿雪が欲しがっていた兄が出現したことは心底よかったと思うのに、その兄が何の後ろめたさも必要なく綿雪の力になれることに、氷柱としては自分の影を突きつけられているようでじつに辛い。そのうえ、この兄への自分の感情も否定されるべき欲求のはずだから、それを無理にでも抑えつけねばならず、これがまた辛い。その辛さが兄への攻撃的な態度として表出してしまうのもやむなし。綿雪のために仕方なく兄と仲良くする、というのも、綿雪をダシにして自分の欲求を満たそうとしているかのようで、そう気づいたら本当のどん底に落ちてしまうでしょう。そんなに苦しまなくてもいいんだよ、氷柱はそんなふうに本気で悩めるとてもいい子なんだから。

 朝プリキュア。ついに世間にその存在がばれる日がっ。ブンビーさんが電波ジャックしてホシイナーも大暴れ、これは一般人に隠せません。『アクメツ』のドラマ版という言い訳はどうか(無理)。しかし、高層ビルが立ち並ぶ人間砂漠も、一皮むくとそこは昔ながらの住民の息遣いがちゃんと。欲しいなーと思っても得られない人の絆。
 そして撃退したのち、どうやって正体ばれをごまかすのかと期待して観ていたら、なんだ最後のあのフィギュアは(笑)。戦えない自分達にもできることをしよう、と決意した住民の一部がすぐに取り掛かったのは、わずかな映像をもとに人形をこしらえることだった。きっと2chで作業過程がアップされて「神降臨」の嵐。それもまた戦いの姿。

 高校野球の応援演奏にエヴァの主題歌。もう以前から曲目に加えられていたんでしょうけど、野球場で演奏されてアニソンは一人前ということかしら。たそがれロンリーの出だしなんて非常に使いやすいと思うんですが、まあ曲目に選ばれないよね。
2008年8月4日(月) ぶるとれ
 ベビプリ(8/4)。
 またこの作戦か(笑)。豪華寝台特急カシオペアと、寝台特急北斗星と、B寝台特急エルム。さぁ選べ。という、来週の家族旅行の話ですね。5月の連休がバスだったから、その借りを倍返しする勢い。つか、カシオペアってまだ予約可能なの? 
 そんなことはどうでもいいので早く選べ。と雄弁に物語る麗の瞳がぎらぎらと。「家族旅行の行き先」を尋ねるクイズなのに、問題はもちろん移動手段。カシオペアを選んで万が一にも展望スイートがとれたら、ご褒美に麗とペアを組めるんでしょうか(無理)。……いや、無理と即決するには早いか……。この妹のことだから、何も考えずに了承するかもしれず。海晴姉さんもにんまり。
 しかし、1、2と続けたあとに「……」の間がなんとも微笑ましいですね。できれば北斗星以上で、でもまぁエルムも味があって、という麗なりの可愛がり方。この人数ゆえ旅費も結構なものだし、気遣いもあるんでしょうか。飛行機を使わない時点ですでにコスト高とはいえ。いや、飛行機などを主張する姉達に今度こそ負けないためにも、多少の妥協はやむを得ないということか。
 5月には役立たずと怒鳴られた長男なので、ここはひとつ奮起して頑張ってください。骨は拾ってあげます(すでに失敗を予想)。駄目だったらせめて、夏休みの自由工作として裏山に踏み切りを作ってあげましょう。
2008年8月5日(火) 晴れ一時雨
 ベビプリ虹子(8/5)。
 お天気雨の話。今日は関東地方で大変だった模様ですが、晴れてるのに雨ってほんと不思議でした。今でもですが。暑い時期は、大雨が降る前にときどき「雨のにおい」がしました。あれは、乾いた土が雨びだしになっていくにおい。湿った土ぼこりが午後の風に乗ってやってきて、あ、大雨が降るな、と分かるのでした。
 さて、遊び道具をお庭に置き忘れないところがみんなえらいですね。日頃もちゃんと片付けてるからできること。でも、雷雨に強い子と弱い子がいるようで、青空はおへそも丸出しの勢いで雷にケンカを売って喜んでますか。一方、さくらはやはり怖くておへそもとられちゃいそうで泣いちゃう。そんな泣きべそさくらを、虹子がいいこいいこするとはっ。姉妹逆転の巻。あれですね、幼い春風とヒカル・蛍の関係と同じですね。さくらももう少しだけ大きくなったら、春風みたいに怖がりながら妹達の手をぎゅっと握って姉らしく頑張ろうとしたりするのかな。
 そんな春風さんも、いまやアイスココアを入れてあげる余裕の姉っぷり。いや、片腕を弟にからめてるかもしれませんが。通り雨が過ぎれば、涼しいお庭でままごとの続き。「びしょびしょのはっぱ」を何に使うのかすぐ思いつかないけど、一緒に遊べば教えてもらえるはず。虹子が見つけた虹のことも。

 赤塚不二夫先生が2日に逝去されてたとのこと。テレビでは『ひみつのアッコちゃん』なども観てましたが、実際に漫画作品を読んだことがあるのは意外に少なく、『天才バカボン』と『ワルワルワールド』『週刊スペシャル小僧』だけです。いま検索するまで「日の丸小僧」だと勘違いしてました。
 バカボンの単行本で、「実物大でキャラクターを描いてたらページが足りなくなった」話とか(最初は見開きでバカボンの顔だけ、最後のページではコマがすごいちっちゃい)、バカ田大学の同窓生が集まって大騒ぎの話とか覚えています。パパが坊主の代役であちこちを回り、葬式で「シンダーシンダーザマーミロのナンマイダー」と唱えたら死者が激怒して生き返ったという話、作者本人に通用しなかったかなあ。汚い仕事場で感動的な作品を描く漫画家が、その部屋をきれいに片づけられて逆に汚い作品しか描けなくなった話。気まぐれからバカボンとパパに贅沢な料理をおごりまくった金持ちが直後に破産して乞食となり、バカボンの家に偶然やってきてママから「こんなものしかありませんが」と差し出されたおにぎりを「おいしいおいしいおいしい……」と涙ながらにたいらげ、一方で食べ過ぎに苦しむパパ達はママに「食べられない人もいるのに」と叱られて「そっちの方がいい」と羨ましがる話。ハワイに行って「アロハ」「オエー」の話。ウナギイヌ登場の話。ハジメちゃん誕生の話。おまわりさんが寿司をごちそうしてもらって感動し、エビのしっぽを栞にしたいので持ち帰っていいかと尋ねる話。もう30年近く前のことなのに、読んだ断片をけっこう覚えているものです。
 一番鮮明に残っているのは、縛られたパパの足に電動ノコギリがじわじわ迫ってくる夢を繰り返し見るという話。家族に話しても夢だからと一笑に付されてしまうのだけれど、ついに足が斬られる夢を見て目覚めると、本当に足首から下がない。あれは子供心に怖かったです。とくに、雑誌連載ではなく単行本として読んでいたぼくは、ギャグ漫画が1話完結で前後の話とほとんど無関係であるという約束をあまり理解できていませんでした。だから、パパの足は今後ずっと失われたままなのだと思って怖かったし、もちろんそういう夢を自分が見てしまわないかと恐れもしました。赤塚漫画は、ギャグに重ねる風刺以外でも不安をかきたてる面があって、それが他のギャグ漫画と違い記憶に残る一因になっているのかな、と感じます。
 なお、上述のお話のうち、いくつかはジョージ秋山の『ピコピコロボベエ』や『残酷ベビー』あたりとごっちゃになているかもしれません。混ざるんだこれが。
2008年8月6日(水) 接近
 ベビプリ(8/6)。
 ああ、駄目でしたか寝台特急。ダメモトとは知りつつも、やむにやまざるテツの道。予約なんて今からとても、と一番分かってるのはこの子でした。5月のときはあんなこと叫ばれてましたが、今回はずいぶん落ち着いた反応。大家族なうえテツは自分だけだから仕方ない、とすぐには諦められない。だから、やるだけやってみたかった。
 しかも、こないだとは違って、今回は兄と二人だけで戦いを挑んだという。テツが趣味ではない姉妹を巻き込むことはせずに、ただ兄だけを連れて姉達に立ち向かったと。海晴や春風や蛍と対決するのに、兄が味方になってくれたというのは、たとえその兄が一言も発しなかったとしても、嬉しかったんではないかなぁ。この子、悔しい理由として、カシオペアに乗れなかったことのみならず、それを他の子に奪われたことを挙げてます。これが「欲望」だとまで言いませんけど、このたび自分vs姉達の対決で兄がこちら側についたというのは、姉達の欲求対象である兄を独占できたという、意識せざる満足感があったんじゃないかしら。げすの勘繰りですか。
 何はともあれ、堂々と戦い敗北しすっきり気分の麗さん。こんな大家族に生まれなければ、と思うこともあるかもしれないけど、いつか兄が麗をカシオペアに乗せてくれるかもしれません。
 
 ところで、

>ありがと。

>つきあってくれて。

 という言葉に、まんまあまのさんの絵が。
 雑誌連載では、麗が踏切好きだと書かれてました。自分ちに踏み切りを作ることが夢なほどだと。このたび、麗が寝台特急案を主張して敗北したのち、兄を連れてこの大好きな踏切を見に行ったのかもしれません。カンカンカン、と鳴り響く踏切の音、通り過ぎてゆく列車の風、それらを体いっぱいに浴びてモヤモヤを吹き飛ばして。そして、振り向いてこの微笑み。完璧だと思います。夏服としては厳しいけど。
2008年8月7日(木) 忘れものは何ですか
 ベビプリ(8/7)。
 7泊の旅行、しかも20人。ほんと支度がたいへんです。小3より上の「”おねえちゃん”」でも衣服のみ自分で用意、あとは全員分を蛍と春風で揃えるという。シャワーキャップとか(これが何か知らないのでぐぐった)「20枚」ということは使い捨てでないタイプ。地球にやさしい大家族。しかしコップやシャンプーなどはかさばりますねー。「ねんねの前に読む絵本」まで持ってくのか。旅先のものじゃだめなのか。普段の生活で親しんでるものを持ってかないと、幼児さんがホームシックにかかったときに困るのかな。「移動中のためのおやつ」は駅の売店のボンタン飴じゃだめなのか。あ列車移動じゃないのか(麗への気遣いゼロ)。
 さて、荷物の準備は春風・蛍。当日の荷物持ちは(以前記されていたように、各自がなるだけ自分のものを背負うとして)霙とヒカル。霙姉さんって、姉妹の中で一番背が高いですからね。海晴姉さんはもちろん人使いが荒いので、指揮をとるだけ。で、小雨や立夏も協力的というのはいいとして、氷柱は? またもや綿雪専門でしょうか。足が速いらしいけど、持久力に欠けるのかも。
 ともかく、今年は長男がいいとこ見せるということで。8日なんて長期の旅行というのは、たぶん長男を迎えての特別のことなんでしょうし。

 ところで移動手段なんですが、5月は海晴姉さんがマイクロバスを運転してました。今回はもしも北海道に出かけるとしたら、普通に飛行機なんでしょか。それとも船? あるいは、今回も気合いで長女がバス運転? しかし中型免許を持ってるとこがこの家族の長女らしさでした。もしかすると、海晴姉さんはかつて陸上自衛隊員だったとか。
2008年8月8日(金) ぼんぼやーじ
 ベビプリ海晴(8/8)。
 旅行前の日記を締めるのはやはり長女。「いい年の男の子がちゃーんと家族旅行に/参加するだけでもエライ」とか、こういう指摘がさすがです。そしてなでなで。あうー。いつまでも子供扱い。できれば顎の下もくすぐってください。

 こないだの麗のことも、いつもながらちゃんとチェック。「旅のしおり」って、連休旅行騒動のときにタイトルになって
ましたね。あのあと「机に向かって一生懸命に書き物をして」いたのは、自分だけの日記に怒りをぶつけていたのか、それとも憤懣やるかたなくもみんなのために旅のしおりを作っていたということなのか。
 で、今回は間違いなく麗の手作り。しかも兄の分だけ「青と緑の男の子色」。これらの色を使ってくれるとは……。

、雑誌連載によれば、以前は人生ゲームの青と緑のコマを兄に使わせてくれなかったんですよ。それが今や、麗の方からそれらの色を分かち与えてくれたという。ああ、ここまできたんだなぁ。すんごい嬉しいので表紙に名前を書きましょう。
 海晴も嬉しそうですが、一方で「損な役回り」のことも冗談めかしつつ。このことについて愚痴をこぼせる相手が(霙はある程度お互いに理解しているとしても)いなかったわけで、前にも書きましたけど長女と長男という間柄が、海晴にとって本当にありがたいプレゼントだったんですよね。こんな長期旅行ともなれば、綿雪の体調も心配だし、そうでなくても普通に事故や病気などへの配慮が欠かせません。その重圧を笑顔でずっと背負ってきた長女も、今年はずいぶんと気構えが違います。もちろん長男が家に来たからといってすぐに楽になれたわけじゃなくて、むしろこの弟を家族の一員にするために陰の気苦労が多かったのだけれど、麗の変化という素晴らしい合格証明書をこの旅行直前に得られて、海晴もいっさい不安なくこの可愛い弟を頼みにすることができるようになりました。
 しかし「“ママ”も“パパ”もいない」というのはあれか。外国にいる父親のとこへ母親だけが出かけてくるということかしら。こういう文章を読むと、やはり来年は妹が一人増えるのか、と想像してしまいますが。どうなることやら。

 ところで、姉妹の設定は公式ページにありますが、このうち身長の数値はいまやずいぶん変化してるんでしょうね。氷柱もまだ伸びそうですし、下の妹達はそりゃもうぐんぐんと。
2008年8月9日(土) 一番に手を伸ばせない
 子供の頃、遅まきながらプラモデルにはまったことがありました。ガンプラの流行はとっくに過ぎ去っており、玩具屋に並んでいたのはザブングルやマクロス。
 ウォーカーマシンの中で一番組み立てたかったのはオットリッチダイプでした。でも実際に買ったのはガバメントタイプでした。
 地球統合軍の兵器で一番好きだったのはアーマードバルキリー、ゼントラーディ軍ではグラージでしたが、実際に買ったのはスパルタンとリガードでした。
 一番好きなのは可憐ですが、ぼくはいま独身です。
2008年8月10日(日) ちーたたちーたた
 kashmir『○本の住人』第1・2巻を読む。『ネコにテルミン』の方ですね。妹のために頑張っているうちに怪しい絵本作家になった駄目兄と、そのオタ環境に辟易し家計に苦労しながらも兄にまだ甘えたくもある小4妹のおはなし。兄も同級生達も放つ異常さが、なんでこんなに優しい雰囲気を醸し出すんだろう。爆笑しながら驚きです。あと妹の兄離れって寂しいよね。オタクネタも満載ですが、たぶん半分以上わかりません。

 え、ソルジェニーツィンも亡くなってたの? 『イワン・デニーソヴィチの一日』と短編集しか読んだことないんですが、ありゃー。どんどん20世紀が遠ざかっていきます。

 そんな気分の日にかぎってプリキュアもなし。オリンピックを2次元ボイコット。

 『涼宮ハルヒの消失』考察をこの1年間ずっといじってきてるんですが、一向にまとまりません。もうこの手の文章書けないんじゃないだろか。それとも、自分に闘争心を抱かせる『消失』解釈をまだ見つけられていないだけだろか。

「こんな読み方は違う!」とすぐにテンパる余裕のなさがぼくの考察動力です。いろんな解釈があっていいよね、という態度はいわば賢者タイムのもの。
2008年8月11日(月) へろ
 出張後、週末には帰省するもののコミケは無理。
 そんな夏の潤いはベビプリ。ああ、連休に続いてこの夏旅行も霧賀絵のプレゼント……。ありがたやありがたや。第1弾は海晴姉さん、浴衣は青色なんだ。じつによくお似合いです。もっと大きな声で、と言われそうな塩梅。

 霙は姉妹の中でいちばん背が高いのですけど(設定当初の段階で)、いつごろ姉を追い越したんでしょうかね。母親よりも高いのかな。よく食べるのでぐんぐん伸びました。と言っても、姉より2cm高いだけですが。それでも長男が来るまでは、蛍光灯の交換のときに頼られてたとか。脚立の上でつま先立ち。
 身長のデータをあらためて確認すると、海晴から麗まではほぼジグザグなのね。

 海晴(162)霙(164)春風(156)ヒカル(160)蛍(154)氷柱(155)
 立夏(148)小雨(144)麗(146)星花(138)夕凪(136)吹雪(128)
 綿雪(121)真璃(116)観月(96)さくら(94)虹子(82)青空(72)あさひ(64)

 この数値はいずれも半年以上前のものなので、いまはずいぶん変化していることと思いますが。ヒカルが春風・蛍より高いとか、小雨が立夏・麗より低いとか、星花と夕凪がほぼ同じとか、真璃と観月の間が意外に離れていて観月とさくらがほぼ同じとか、今更ながら気づくことがあります。
 前後の姉妹より背が低い子は、いわゆる女の子っぽさが濃いのかな。立夏・麗と同室の小雨が内向的になるのは身長のせいでもあるのかしら。だけどこちらでみると、立夏(昨年度は小6)から吹雪(同じく小1)まで平均を上回っていたことが分かります。小雨にしても平均以上なのね。そして麗(+13cm)と夕凪(+14cm)はめちゃでかい。昔なら座席は教室のずっと後ろ。雛子ほどではないにせよ、もう少し手心をくわえていただけないものでしょうか。
 まあ、観月なみに大きいさくらが、虹子に慰められている姿というのも結構なものですけれど。

 さて、たしかデンセンさんのとこで「姉妹の胸は年齢順が大小順」という説を読んだ記憶があるのですが、これを身長と重ねると、誰もが「背が高い」か「胸が大きい」かのどちらかを得られると思いきや。麗が背高ないすばでぃになるかわりに、小雨が全面的コンパクトになってしまうのですねこれ。くわー。小雨の株がまた上がった。
2008年8月12日(火) キモダめし
 ベビプリ旅行2
 旅行先での姿というより、こないだの花火大会前後での姿っぽいですね。北海道には蚊があまり出ないとすれば、こういう蚊取り線香用のブタさんは旅館にないはず。そのへんどうなんでしょう。ちなみに最初見たときブタさんをうっぴー(アリスソフト作品に登場するモンスター)かと思いました。
 さて、霙と観月のコンビ。アニメ版パロディでもこの組み合わせを使いましたが、じつに夏に相応しい。霙姉さんの浴衣が白地というのはちょっと意外でしたが、立って歩く姿を想像するうちにその素晴らしさが分かってきました。映える。観月の朱色、それとも朱鷺色?も年齢相応で可愛らしい。揃った足指に悩殺です。
 しかし霙姉さん、その団扇はどこで入手できるのでしょう。アイスのおまけか。「小豆の味がするかも」とはじっこを噛んだ跡があったりして。
2008年8月13日(水) 入盆
 ベビプリ旅行3
 こないだ株の上がった小雨です。朝顔の栽培って、低学年の理科じゃなかったっけ……? 妹達が持ち帰ったのを見て、自分もまた育ててみようと思ったのかも。一家の旅行中は誰が水やりをしてるんでしょうか。やはりフレディか。
あ、普通に母親か。この1週間って、きょうだい初の楽しい旅行というだけじゃなくて、日頃大忙しの母親にゆっくり休んでもらうという意味もあるんですよね。久々に帰宅する(あるいはその出張先へ赴いての)父親と水入らずなのかもしれないし。
 それはともかく、水色で揃えた夏服がとてもいい。今の季節はこういう格好をしてるんだなぁ。如雨露も何気におしゃれです。こういうこまごまとしたところに、女の子ばかりの家庭の雰囲気が。そして二の腕をあむあむしたい。
 きれいに咲いた花を見てはしゃぐ妹達に、小雨が折り紙で朝顔の花を作ってあげる夏の午前。
2008年8月14日(木) ラヂオの声に
 ベビプリ旅行4
 夏休みといえばラジオ体操。昔、部屋にたまったエロ漫画本を処分するため、ぎっちり縛った何冊ものそれを両手にぶら下げて、人に見られぬよう早朝に廃棄場所に行こうとしたら、ちょうどラジオ体操帰りの親子づれがぞろぞろ戻るのと正面衝突したことを思い出しました。あとで地域の安全マップに書き込まれたに違いない。
 さて、背もほとんど同じ星花と夕凪の仲良しコンビ。星花はますますチャイナ娘っぽい。夕凪はポッケのアップリケがまた。二人とも可愛いですね(こればっか)。おまけに裾が短いものですから、こんな姉妹の前で体操のお手本を見せる役回りになったら途中で前かがみですよ。あとでPTA会長に呼び出されるに違いない。
 旅行中はスタンプをもらえないけど、それでも旅先で毎朝きちんと体操する姿を写真に収めてもらい、帰宅後にカウントしてくれるよう交渉してみるしっかり者。最終日のお菓子のためなら、次女もきっと協力します。
2008年8月15日(金) こめかみキーン
 ベビプリ旅行5
 本誌連載でかき氷を作る担当者と自分で言ってた吹雪。規則的にくるくる回るものが大好きだそうなので、手を休めることなくうっとりした瞳です。一方、どんどん増えていくかき氷を見つめるさくらもじつにうっとり。このペンギンが物置から出てくると、夏が来たんだ、と姉妹は思うのかも。しかし全員分の氷を作るのはしんどくないか吹雪。
 いろんな色のシロップと、やはり需要のあるあんこ。どれをかけようか迷う人には、全部かけちゃえと無謀な声。こんなにでっかいかき氷をさくら一人で食べられるはずないとすれば、何人かで囲んでつっつくんでしょうかね。喫茶マウンテンのあれを思い出します。
 今回も二人の服装がかわええなあ、と目じりを下げて眺めていたら、吹雪が椅子に座っていることに気づいてその足先に卒倒。だめだ、ハンドルにあわせてつむじを指でくるくるしたくてたまらん。
2008年8月16日(土) にしうり
 ベビプリ旅行6
 ど、土曜日なのに……! 正月に連休に夏休み、ほんと更新作業ご担当者にも頭が下がります。
 さて、夏といえばスイカ。みんなで食べるなら最低2個必要。蛍もお疲れ様です。桃色の浴衣がほんわり似合ってます。ヒカルは大きく切ったスイカを両手に満足げ。他のはすべて小さく切ってあるので、注文してるのか。このサイズで食べるのが醍醐味だという主張。膝の上には手ぬぐいなどを広げてるんでしょうけど、髪の毛はひっついたりしないのかしら。そして種はいちいち面倒なので庭に吹きとばして叱られると予想。
 その横で小さめのスイカをぱくついてるのは……麗? 意外とスイカ好き? 口のはしっこについちゃってますが。ひょいパクしろという天のお告げでしょうか。待てそれは孔明の罠だ。この浴衣姿の麗とヒカルが並んで歩いたら、風情というより凛とした格好よさに痺れるのですけど、でも二人ともスイカに夢中。色気より食い気。それでこそ。
2008年8月17日(日) ぺたぺた
 ベビプリ旅行7
 そしてなんと日曜日まで。プロミストアイランド職員のごとき勤労精神に再敬礼です。
 さて、水着。春風さん先制攻撃。サンオイルを塗れとの仰せでしょうか。いかん、何回変換しても「濡れ」で確定させてしまう。もう前かがみとか言ってる段階じゃありません。こないだの氷柱の事件に何かを学んだりしてたらますます危険。後ろの真璃もきっとぬりぬりしてもらおうとするんだろうなー。頭のティアラは海ではどうかと思いましたが、でも迷子にならないための目印にいいかも。しかし背後のあさひが真璃の結び目をほどいてしまわないだろうか。そうでなくとも引き下ろされるだけで大ピンチ。ぼくも社会的にだいぴんち。あさひの格好を見て、アメフラシかと思いましたが違うよねきっと。
 これも旅行中の姿ではないのかな。北海道で海水浴できるんでしょうか。途中でそういう場所に立ち寄ったのかもしれませんが。あ、ホテルの温水プールもあるか。

 久々の朝プリキュアは肝試し。恐がる女の子は最高ですね(最低)。もっと稀な恐がるナッツなどが見られたのでお腹いっぱいです。そして今日はこまちのターン。仲間達もちゃんとお化けにコスプレしてくれるし、とくにみるくは猫語で話すし、みんなノリがいいなぁ。
2008年8月18日(月) 功利主義
 ベビプリ旅行8
 この虹子はもはや2歳児ではありません。や、等身は年齢相応なんですが、ええ。あむない大人に十分注意するべきです。こないだ安全マップに掲載されたぼくが言うんだから間違いなし。
 そしてフレディ登場。何ものなのか関係者さえ分からないという存在ですけど、まあ虹子が嬉しそうだから何でもいいよね。その存在自体について考えることよりも、姉妹にとってのその意味を考えるべきなのです。家族が幸せになるのならそれが何ものであってもかまわないのです。しかもフレディも幸せそうなのだから言うことなし。
 しかし、この絵でみるとフレディってほんとちっちゃいな。高さだけでいえば青空サイズですか。幼児さんたちは何らかの動物などとペアになってることが多いですが(あさひ:蜜蜂ただしコスプレ、青空:カエル、虹子:フレディ、さくら:クマただしぬいぐるみなど、観月:キュウビ)、真璃以上の姉妹も以前はそういう相棒がいたのかな。
2008年8月19日(火) 医者はどこだ
 ベビプリ観月(8/20)。
 やあ、先週のプレゼントも嬉しかったですが、やはりこの日記を読むと「家に帰ってきた」という感慨があります。しかし「裏山の物の怪」も落着きますか観月さん。いるんだ物の怪。そして裏山のてっぺんにはマッキー像が。北海道でも御当地の「怪異たち」に出会ったそうですが、それに気づいたのはあと霙姉さんと長男だけでしょう。いやに涼しすぎる道中でした。うしお、がんば。
 そんな伝奇幼女・観月も、おうちのなかではふつうのようじょ。だっこだっこわーいなでなで。どうやら長男は普通でない雰囲気。昨晩は姉達と一緒に、お茶漬けをかっこんだのかしら。

 福島県立大野病院事件の地裁判決が出ました。判決要旨はモトケンblogにて分かりやすく解説されてます、助かります。また、事件と裁判の経緯については『周産期医療の崩壊をくい止める会』『ある産婦人科医のひとりごと』『新小児科医のつぶやき』などに全て掲載されています。こちらの一問一答はとても分かりやすいです。
 まず、この無罪判決についてはぼくも納得します。これで有罪になったら、わずかでも困難が予想される症状を病院が受け入れられなくなります。もうなってるという話もあるくらいだし。だから、刑事事件にする過程でどうも怪しい処理を行った行政や警察には、今後厳しい突っ込みがなされるべきだと思います。そのために遺族の方々は、ご家族を亡くされた悲しみにくわえて、とんでもない裁判につきあわされて、事実をよりよく知る機会も感情を落ち着かせる機会も長らく奪われてしまっていたのですから、ほんとうに言葉もありません。
 救急医療の崩壊についても話題になってきてますが、最近ぼくは、自分が交通事故の巻き添えや急病に襲われて乗せられた救急車があちこちをタライ回し、という悪夢を想像してみてます。ほんと怖いですよ。一命を取り留めるかもしれないのに、訴訟リスクなどの問題からどこの病院も受け入れてくれず、車内のベッドで脂汗を流しながら死の恐怖にあえぐという。それが現実のものとなっている一因が、ぼく達の暴走にあるのだとすれば、どうにかしなくちゃいけません。
 もちろん、とんでもない医者もいるわけですが、それはそれできちんと対処すべき。
2008年8月20日(水) 綿100%
 ベビプリ小雨(8/20)。
 非日常ゆえの発見がいろいろあった模様。旅先で兄の寝顔を見ちゃいましたか。以前、眠れない夜にやってきたことがありましたが、そのときも見たことなかったのね。
 旅の荷物を宅配便で送ったというのは、この人数なら当然とはいえ賢い選択。帰りは疲れないように手ぶらで。幼児さんたちをおんぶする必要もあるのでしょうし。そしてカバンから出てくる洗い物。含む下着。洗濯が終わるまでが家族旅行です。さぁて、長男の下着は誰が洗うのかな? 姉ふたりによる争奪戦でしょうか。もちろん一読者としましては、姉妹の洗い物に多大なる関心を寄せざるを得ないわけですが、小雨もさすがにそのへん敏感。事前にお願いをしておこうと、つい「パンツ」なんて言っちゃうあたりがまだお子様。上が立夏だからねぇ。
 さて、小雨の「だけ」は見ないで下さい、と指示されましたので、その言葉にしたがい、他の姉妹のは堂々と拝見しようと思います(金獅子丸コース)。しかし、旅館で洗濯しなかったとすると、7日分とはたしかに膨大な量ですね。さながらパンツ地獄。そのエッセンスが宅配便の荷物の中に充満。業者の方が気づかぬうちに天国への片道切符が運ばれていきます。
 しかし、干されたパンツの中からどうやって小雨のだけを視界から外せばいいのやら。そもそもどれが小雨のやら。パンツの目利き、せいるさんの出番だ。
 ぼくは、くつした専門で。
2008年8月21日(木) つんつらら
 ベビプリ氷柱(8/21)。
 え、え? 何事? 旅行中に綿雪がなにか言ったの? おそらく、氷柱が内心では長男のことを頼りにしてるとか、そんな話でしょうか。
 ……いや、どうも逆。逆というか、ええと。綿雪はじめ姉妹全員が長男を頼りにしてるという話なのか。で、顔がにやけてしまっている下僕を見て、主の氷柱様は我慢なりません、と。だって「アナタは私の下僕なんだから」。
 はいはい。やきもちやいてるんですねーたぶん。綿雪に対するのと同じような独占欲、ここに発揮の予感。本誌連載プール話でのかまってちゃんモードが、いっそう攻撃的にグレードアップですよ。

 ここで旅先での一同を想像してみる。例えば海晴リーダーが先頭で皆を導き、霙サブリーダーが一番後ろで落伍者を出さないよう警戒。立夏は列の前後をちょろちょろ。で、長男の周囲に団子ができてるわけですね。ヒカルはあさひをおんぶしてるので、荷物持ちは主に長男の仕事。その前後左右に大きいひとも小さいひとも入れ替わり立ち替わり接近するという。さて、それだけなら氷柱もまぁ耐えられるのかもしれませんけど、綿雪が最近自立しつつあるので、ふと気がつくとプールのときみたいにぽつねんとしてしまってる罠。しかも、こういうときに対長男共同戦線を張れそうだった麗までもが、こないだの一件でなんだか和解風味。う、裏切り者っ。
 かといって、いまさら他の姉妹のように馴れ馴れしくするわけにもいきませんしねぇ。あと、綿雪が姉に気を利かして、自分の荷物を氷柱ではなく兄に持ってもらったものだから、かえって氷柱さんしょんぼりとか。で、頭にきたので自分のもこの下僕に背負わせようとしたら、立夏あたりが調子よく先んじてしまっていてタイミング悪くあうー。そんな感じでことごとく噛みあわなかったんじゃないでしょうか。

 だいたい、わざと兄に負担をかけようとすればするほど、兄は他の姉妹からの評価を上げてしまいます。つまり、「主―下僕」というが現時点における固有の絆なんだけど、この関係を強化しようと行動(下僕に命令)すると、かえって他の姉妹との信頼関係の方が強まってしまい、自らの固有の絆がその中に埋没してしまうのですね。しかも、やりすぎれば氷柱自身の評価を下げてしまう危険性も大きい。きっと春風あたりに「やりすぎよ」と叱られるし。海晴姉さんならそのへん分かったうえで対応できるだろうけど。
 シスプリになかったタイプの兄妹関係なので、これからどうなるか楽しみです。とりあえず「ギュウってほっぺたつねって」もらって嬉しい悲鳴をあげる訓練中。
2008年8月22日(金) 夏も終わり
 ベビプリあさひ(8/22)。
 旅行も終わったので夏休みの締めくくりに向かってきょうだい吶喊。すなわち宿題の始末。とばっちりを受けてあさひの遊び相手がいなくなってしまってるんですか。海晴姉さんは仕事でしょうし、幼児さんたちには自分たちの遊び方というものがあります。お世話しつつ遊んでくれるというのは、やはりある程度上の年齢でないといけないと。
 しかし、長男も宿題どうなの。すでに片づけてしまったというスーパーお兄ちゃんなのか、それとも一休みしようとしたところをあさひに捕まってしまったのか。あるいは……次女あたりと一緒に、堂々と諦めているとか……。
 アニメ版シスプリの航をもとに想像しますと、立夏以下の妹達の宿題を手伝って回ってるのかもしれません。氷柱も昨日はああでしたが、頭いいうえに面倒見もいいはずなので、小言をいいつつ長男と手分けしてたりして。

 昨日の氷柱ですが、旅行中に長男が姉妹の期待にあんまり応えすぎてくたびれていたようだったので、氷柱なりに労わってみた、という解釈はどうか。や、綿雪のことがあるので考えすぎですね。

 馬鹿話(下品)。

らむだ「『CDのまんなかの穴にちんちんは通るのか問題』だそうだよ。」
美 森「何がだ。……MK2さんのとこか。」
らむだ「『銀色の円盤をまとった俺のちんちんが夏の太陽を乱反射してカラスが逃げます。』リリカルですね。」
美 森「つつかれたらどうするんだ。」
らむだ「え? ……カラス逃げないの?」
美 森「むしろ餌。抜けなくてしまえないのに、群がりつつかれるんだぞ。」
らむだ「ぐわー。骨しか残らないよ。」
美 森「いや、骨ないから。」
らむだ「そいえばAIRってそういう話だったっけ。」
美 森「ぜったい違う。」

 どっちもごっつ黒っ。

 ふたなりワカメ酒って、「茶柱が立った」みたいな会話が成り立つんでしょうか。にごり酒もかきまわせるよね。
2008年8月23日(土) 戦場の声
 ユージン・B.スレッジ『ペリリュー・沖縄戦記』(伊藤真・曽田和子訳、講談社学術文庫)読む。ポール・ファッセル『誰にも書けなかった戦争の現実』(宮崎尊訳、草思社)に引用されていた太平洋戦争でのいくつもの悲惨な逸話は、この本が出典だったのですね。海兵隊員と日本兵の慈悲なき戦い。日本兵の死体の口に海兵隊員が小便をした話をファッセルの本で読んで衝撃を覚えていましたが、それをした士官がどういう問題ある人物か詳しく分かってややすっきり。(もちろん日本兵の蛮行も少なからず記されてます。)自らの尊厳を切り崩されていく絶望的な戦場で、敵の尊厳なんて容易に認められるわけもなく。しかしどこかで人間性というものを守り抜こうとする筆者の意志に、かすかな希望と相互理解の契機が残されているんじゃないでしょうか。ここに挙げた2つの本は戦争を考えるうえでおすすめの良書。読書感想文にぜひ。
 ペリリューでも海兵隊は凄まじい損害を出したのだけど、後から振り返るとあの作戦は無駄だった、というのが通説みたい。そんな不必要な作戦で命を落とした多くの仲間のことに思い悩む筆者達。戦争は嫌です。

 『シメサバ屋』さん「ミラクルガール」(『YAWARA!』)風マリみてOP。うわーなつかしー。
2008年8月24日(日) 何もせず
 朝プリキュア。恋のライバル珍獣出現です。のぞみが一瞬怪しい態度でしたが、結局のほほんとしてて肩透かし。でもま、そうですよねーこの子は。あれが人間少女タイプに変身したら、また違った反応もでてくるかもしれません。そのときを楽しみに待ってみるの巻。

 ベビプリきょうだい全員で天童市の人間将棋に参加すると、先手側が埋まることに気づきました。うひょー。幼児さんたちは自分で動けないor勝手に動くので実現不可能ですけど。長男は飛車かなぁ。でも玉将が例えば春風だと、むしろ弟には金将としてすぐそばにいてもらいたがるかもしれません。中将棋だとフレディが酔象。駒もピンク色。

 グインサーガ最新刊。ああグインとシルヴィアはとうとうこんなことに。いま外伝第1巻を読み直したら感慨もひとしおなんでしょうか。それにしても話が進まない……。や、今回はこのテンポでよかったかもしれませんが。独白を半
分に引きしめてくださいませんか、なにとぞ。あとお体どうか大切に。
2008年8月25日(月) 姉妹バトロワ
 ベビプリヒカル(8/25)。
 あ、珍しく感情的(笑)。いつも抑制的な筆致なのに、「ロードワークに/出られないじゃないかぁ!/んもう――。」に萌え。本気で欲求不満なのか。普段スポーツなどで体を動かしている人は、ちょっと間があくと「体のキレが」と実際に言いますから、やはりヒカルもそうなんだなー。
 そしてひかるらしい攻撃開始。「オマエもきっとなんか溜まってるだろ?」から「雨の日の夜に/布団の上ですること」へ見事なコンボ。ええ、予想通りプロレスでしたが、足4の字固めを裏返して頑張る長男の姿が見えました。しかし、高1にもなって女の子がプロレスごっこ……いやいかん、そういう先入観はバッドですよ。考えてみれば、ヒカルとプロレスの真似ごとをしてくれそうな姉妹などいませんでしたから。立夏あたりはよさげだけど、体格も体力も違うので。多少どついても大丈夫な相手として、長男はありがたい存在なのです。
 でも、こんな夜も更けてから布団の上で取っ組み合いもないよね。ドスンバタンと騒々しいので様子を見に来たら、長男とヒカルがもつれあったまま布団に転がってハァハァ息を切らして顔を紅潮させているという。場外乱闘春風さん。海岸通りの糖尿病。そのころ蛍はコスプレ箱の中から「肉」と記されたマスクを探し出していた。
 
 デンセンさんの吹雪話(といっていいのか)。シスプリ姉妹ものと同様、感情のもつれの描かれようが心地よいです。
 ベビプリ原作では、嫉妬心など長男をめぐる明瞭な負の感情はまだ氷柱でしか独白されていないはずですが(低年齢児を除く)、立夏あたりがこれに目覚めると大変だろーなー。
2008年8月26日(火) マクスウェルの妹
 ベビプリ吹雪(8/26)。
 あれ、昨晩の騒動のヒキじゃないのかな……。と読んでたら案の定と申しますか。認識論的問題に悩む小2のおにゃのこ。実際には、目撃してしまった光景があまりにしょっきんぐだったわけですけれど。第一発見者は春風さんではなかっただけまだましとは言え、吹雪の脳もバースト寸前。負荷が大き過ぎ。読者にも同様。ぐわー(悲鳴)。
 タイトルがまた秀逸です。たしかにこれはシュレンディンガーな部屋。しかしそれは、長男とヒカルのもつれる姿のみならず、吹雪の感情もまた開けてみるまで分からないということ。そしてそれはパンドラの箱でもありました。
 でもああもうヒカルの一人称でもう一度綴られないかしら。それをあえて避けて第三者視点でこう展開させるのが、先生の巧みさではあるのですが。いかん。汗ばむ。ヒカルは吹雪の訪れに、何事かに気づいて思わず赤面し慌てて「遊び」と言い訳したのか、それともまんま無邪気に「遊び」と笑ったのか。一方の長男はいずれにしても気まずい表情をしてしまい、それが吹雪の触角にピンとしたのか。いったい何をしていたのか、という問いへの答えも、誰の立場で考えるかによって変わってしまうものであります。つまるところ、昨晩の出来事は3人にとっての不安な確率論的世界を招くものだった、と。
 コブラツイストを極められていた長男が吹雪の出現で助かった、という無難な説を一応主張。
2008年8月27日(水) びゅーちびゅーちー
 ベビプリ青空(8/27)。
 はい、プロレス話が続いております。オチは誰がつけるんだろう……。年長者だと誰でも怖い予感。
 でも今日は青空だからだいじょぶ。「ぷがつくあそび!」そのとおりー。ぷにほうだいってことだよね(違います)。ヒカルが教えてくれたのは、たぶん今日。だって青空はあんまり前のことだとはっきりとは覚えていないだろうから。「ぷろれすってなに?」「うん、それはだなー」ヒカルが見せてくれた映像は、藤波vs長州の逆サソリ対決。あるいは、タイガーマスクかアステカイザーか。このあと、青空は兄のぱんつをかぶってマスクマンごっこをするに違いありません。パンツマーン!
 まあ、兄が悪役をやるのは当然ですね。普段だってバイキンマンとかボヤッキーとかサタンの爪とか爪の垢とかやらされてるんかないでしょうか。ひえーけっこう。あ、ぱんちぽかぽかなごっこ遊びも、プロレスと同じで姉妹の間では難しいのかしら。そうでもないか。ノリノリで遊んでくれそうなのは、星花、立夏、ヒカル、コスプレ時の蛍、そして……霙姉さん。アンパンマンの脳髄だけほじって食べちゃう悪者。さながらD&Dのマインドフレイヤー。とりあえず、靴を揃えないで青空にえいえいされましょう。

 その頃、蛍は柔王丸のコスプレを縫っていた。自分用のは桜姫。きゃ。青空が知ってるくらいだから、もう全員がこの話題を熟知ってことですよね。
2008年8月28日(木) 最近涼しい
 ベビプリ真璃(8/28)。
 そいえば週末は夜祭りでしたっけ。こないだ吹雪が言ってましたね(「ユキ姉」も「ユキ」に修正されてました)。あのときは真璃と観月がプチケンカしてましたが、あれですか「祭り」のイメージをめぐってフランス風と和風で対立したのかな。真璃の場合、お祭りというよりお夜会なのかもしれませんが。
 さて、そんな真璃は誰が見ても「かわいい(はぁと)」と言われてしまうらしく。すぐ上の吹雪や綿雪が病弱で手がかかる一方、この妹がどちらかといえば放っておかれたんじゃないかと忖度していたんですけど、周囲のそういう評価があればこそ、自分が皆の注目の的である、という自負心を満たされて、寂しさのあまり変にねじくれないで済んだのかもしれません。
 で、祭りは地域のイベントなんですね。もちろん、おしっこもらしがちな同い年の園児たちはガン無視して兄にエスコートしてもらう予定。服装はさすがに浴衣なんだと思いますが、もしかしてコスプレもありの祭りだったりして。いずれにしても、初めて一緒のお祭りにわくわくなんですけど、ここで「さ、早く観月のところへいって一緒に/雨払いのお祈りしましょ?」というのがこの子の細やかな気遣いなのかどうか。つまり、こないだケンカした観月の顔を立てようという。まぁそんなめんどい配慮というより、たんに本誌連載の虹子とのケンカと同様、たちまち忘れてしまっただけかもしれません。兄はケンカの原因でもあり、仲直りのきっかけでもあり。

 『よつばと!』第8巻。もう8巻かー。お隣さんちに上がって、かーちゃんの横に無言でごろんと転がる場面でなんか泣けました。やんだとはすっかり仲良しになったし。お祭りのみうらは可愛いし。ジャンボといい感じですね。ってまじか。あと、山車を一緒に曳いた女の子って、以前に四葉のクローバーやゴムボールを拾ってきたとき、公園の砂場あたりで遊んだことのある子ですねたぶん。ラジオ体操のときもいたのかなぁ、手元にないので確認できません。
 余韻が残るうちに『シグルイ』第11巻を続けて読むと、頭の中がよじれていきます。
2008年8月29日(金) てるてる
 ベビプリ星花(8/29)。
 お祭り直前なのに、こんな空模様が続きますからね。そりゃてるてる坊主も量産体制に突入です。しかし、「クマちゃん型」のてるてる坊主とは……どうやって作るんでしょうか。べびぷり驚異のめかにずむ。虹子がようやっと目口を描けるレベルというのは、年相応でむしろ安心しました。姉妹の能力がやたら高く描写されてきてたので。
 妹達がそれぞれにお気に入りの意匠をこらしたてるてる坊主。そして星花は、ええやはり関羽でしょうか。たぶん「ちょっと」のヒゲじゃすまないよね。むしろ下半分が黒塗り。兄の浴衣の裾がめくれた箇所も黒塗り。浴衣って乱れやすいから、妹達が群がっているうちにきっとそんなハプニングも。さあプロレスの出番だ青空。
 で、吹雪は作らなかったのかしらてるてるさん。それは非科学的だと断じたのか、幼児さんが集まってる場所を避けたのか、それとも作ってはみたもののなぜかてるてる坊主同士がくんずほぐれつプロレスしてるものが完成してしまい、慌てて没にしたのか。冷静に天気予報をチェックしつつ、雨天中止の場合に家の中で行うイベントの準備を手伝っていたりして。
2008年8月30日(土) おめ
 大学時代の友人の結婚式。これで残る独身者はあと……二人……。お前はまだ身を固めないのか、と全周から問い詰められたので、もうだめぽと薄笑い。久しぶりに飲んだのでくたくたですよ。
 正直なところ寂しくないわけじゃありませんが、ねぇ。
2008年8月31日(日) 脳内なら何歳でも可
 移動中、と書き込もうとして「井戸宇宙」としか変換しないIMEの素晴らしさよ。えと、井戸宇宙のためプリキュア観られませんでした。そんだけ。

 んで馬鹿話。

らむだ「民法上の結婚可能年齢って、もう時代に即してないよね。」
美 森「男18歳以上、女16歳以上ってのが?」
らむだ「うん。性交はもっと低年齢化してる一方で、経済的にはその年齢で家庭を営むことは無理。
    どちらにせよ現実と見合ってないような気がするの。」
美 森「なら、どう修正すればいいんだ?」
らむだ「そうねー、男は25歳以上、女は14歳以下というのはどうかな。」
美 森「『以下』ってなんだ『以下』って。」
らむだ「あ、ごめん間違えた。14歳『以上』って言おうとしたの。」
美 森「いや、お前のことだからそれが本心だ。」

 言い間違えこそ本音だと主張したのは、フロイトでしたっけ。

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