注釈

(1)「ヤッ君」こと薬丸雄英は本木・布川とともに「シブがき隊」で売り出していた。ちなみにバックバンドは「シブ楽器隊」。森尾由美や伊藤麻衣子、早見優も同じ頃のデビューで、番組は同窓会状態。現代のアイドル状況については渡邉直樹 編「こんにちはアイドル」アスペクト(1998)を参考。

(2)言わなくてもわかると思うけど、ルンルンこと「ミニが好き」宍戸留美と「消費税アイドル」伊藤美紀だね。

(3)「コミックマーケット」とは毎年夏と冬に東京ビッグサイトで行われている巨大な創作同人誌即売会。本小論は1999年12月26日、創作少女系サークル「クリスタルドクロ」にて委託販売された

(4)60・70年代のフォーク・ニューミュージックシーンについては「60年代フォークの時代」・「ニューミュージックの時代」(前田祥丈・平原康司 編著 シンコーミュージック 1993)や「1970音楽人百科」(宮澤省三・大黒静朗・長野修 編 学習研究社 1994)を参考。1970年代から80年代前半期の歌謡曲については「超B級アイドル解体新書」(しろまどか+T.P.ランキング JICC出版局1989年)や「よい子の歌謡曲」(「よい子の歌謡曲」編集部編 冬樹社 1983)あたりに詳しい。60年代から90年代の通史としては「歌謡ポップス・クロニクル」石田陽子 編 アスペクト(1998)がある。

(5)大塚英志「少女民俗学」光文社(1989)や同「「りぼん」のふろくと乙女ちっくの時代」ちくま文庫(1995)を参考。

(6)舟木一夫「花咲く乙女たち」作詞:西条八十 作詞:遠藤実(Columbia SAS-318 1964.6)

(7)岡林信康「友よ」作詞:岡林信康 作曲:岡林信康(Victor SVC-1040 1968.10.5)(8)「日本語でロックができるか?」という、今から見ると実に奇妙な論争。2ndアルバムに入っている「暗闇坂むささび変化」[作詞:松本隆 作曲:細野晴臣(「風街ろまん」URL 1971.11)は「ももんがー/ももんがー」のあたりがいい感じ。

(9)太田裕子「木綿のハンカチーフ」作詞:松本隆 作曲:筒美京平 編曲:筒美京平・萩田光雄(CBS/SONY SOLB-352 1975) なお「仮面ライダーBluck」第39話「アイドルの毒牙」で悪の秘密結社「ゴルゴム」に利用されるアイドルの役を演じたのは「大井裕子」。ちゃんとレコードデビューもしています。

(10)たとえば中森明菜はデビュー当時、「ちょっとエッチなミルキーッ子」というキャッチフレーズで少年マガジンのグラビアに登場した。ちなみに松本伊代のコピーは「瞳そらすな僕の妹」。なるほど、「妹」でもよいのか。

(11)1980年代のアイドルシングルについてはジャックあまの/有坂あゆみ「アイドルPOP80-90」ジャズ評論社(1991)に詳細なリストがあり、このデータはインターネット上でも公開されている(http://www.yo.rim.or.jp/~mutsu/idol80/index.html)。また「80'sアイドルライナーノーツ」真鍋公彦・宝泉薫・松井俊夫 編著(JICC出版局1991年)に183作品のレビューが掲載されている。TV&アイドル(超)審査委員会「TV&アイドル80〜95」 竹書房文庫(1996)および石田陽子 編「バブル80'Sという時代」アスペクト(1997)も参考。

(12)1982年には松本伊代、掘ちえみ、小泉今日子、早見優、石川秀美、中森明菜、三田寛子などがデビュー。その後の薬師丸ひろ子や伊藤つかさなどに続き、1984年には菊池桃子、岡田由希子が登場。前おニャン子時代のアイドルポップスシーンを牽引していた。

(13)森尾由美「おねがい」作詞:槙村信之 作曲:槙村信之 編曲:槙村信之(CANYON 7A0279 1983.5.5) なおマニアックなファンたちはその後、「外道」へと発展を遂げた。くわしくは金井覚「アイドルバビロン」太田出版(1996)を参考。

(14)こう書くと「アイドル天使ようこそようこ」[テレビせとうち/ビックウエスト/葦プロダクション(1990)] 第42,43話「ふしぎの街のアリスたち」に出てきた極悪プロモーションみたいだ。ちなみに少女隊は30億円、声優の岩男閏子が入っていたセイントフォーは40億円ほど使っているが、30代の人の中で彼女たちの歌の名前をすぐに挙げられる人はどれくらいいるだろうか。ちなみに「お元気ですか?マイフレンド」(作詞:小幡丈二作曲:戸倉敏一 編曲:戸倉敏一 少女隊「ABCD」BROADWAY 30LD-70 1986.3.31)は名曲。

(15)フジTVで1987年8月31日まで平日夕方に放送された生番組。2万人もの応募者の中から番組内のオーディションでは52人しか会員が選ばれていない。ちょっと勘違いした「普通の女子高校生」が応募してきたりして、司会の鶴太郎やとんねるずなんかに自己批判を迫られていた。あわれ。

(16)それってもしかして「チェキッ娘」?と思った人は鋭い。仕掛け人は同じフジTV。フジサンケイグループは90年代の初めにも「パラダイスGoGo」という番組内で同じようなことをやっている。ただしその中の「乙女塾」からデビューしたグループ(CoCoやRibon)たちは、「素人なのにアイドルみたい」なおニャン子たちと比較すると「アイドルなのに素人みたい」という点でオリジナルとは一線を画していた。

(17)「月曜ドラマランド」はいうに及ばず、ハウス「世界名作劇場」シリーズの主題歌まで歌っていた。あまりに○○なので降板させられた人もいたみたいだけど。ORICON No.1 HITS 500メディア委員会 編「ORICON No.1 HITS 500」クラブハウス (1994)によれば、解散までに発売された71枚の全シングルのうち43枚がオリコン第1位をget。しかし売り上げ枚数は10ー20万枚程度であり、その寿命も著しく短いのだった。

(18)西村知美、島田奈美、杉浦幸の3人は、休刊号でアイドルに喪服を着せた写真を列記するという、「ムー」もビックリな企画を組んだ怪しいアイドル雑誌「MOMOCO」(学研)のモモコクラブ会員。ちなみにTBSは同雑誌と手を組んだ、同名の30分番組もあった。

(19)藤谷美紀、後藤久美子などを輩出した、全国日本国民的美少女コンテストなどが有名。「美少女仮面」こと「ぽあとりん」花井優子とは無関係なので注意。

(20)おニャン子クラブ「セーラー服を脱がせないで」作詞:秋元康 作曲:佐藤準 編曲:佐藤準 PONY CANYON 7A0502 1985.7.5)

(21)「ときメモ」の続編が販売されるご時勢だから推して知るべしかも。かくして日本の人口増加率はますます下がっていくわけだ(唯一の希望は若い不倫カップルだけか?)。読者の中にも某「モップをもったロボット」や初音ちゃん(えみりゅんでも可)なんかに萌えていた人も多いのでわ?

(22)多分、こういう発想で生まれたのがPC Engine CD-ROM2のソフト「No・Ri・Ko」(HUDSON 1988)だろう。当時人気のアイドル小川範子とデートをするというものだが、その後、この手の「三次元アイドルと遊ぼう」というソフトは井上麻美「この星にたったひとりのキミ」(HUDSON 1992)を最後に目にしていない。近年では、これに代わって二次元キャラの藤崎詩織(コナミ「ときめきメモリアル」)なんかが歌手デビューを果たしている。ポリゴンなバーチャルアイドルがインターネット上でデビューするたびに滑っている理由もこの辺にありそうな気がする。

(23)男の子だけではなく、例えば「ぶりっこ」といって松田聖子を批判していた同世代の女の子たちも、「赤いスイートピー」(作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂 編曲:松任谷正隆 CBS/SONY 07SH1112 1982.1.21)なんかを聞いて「それって私」みたいな共感をもっていた。問題なのはアイドル自身がそういう演技が嫌になって好きなことを始めてしまった時に、ファンが幻想を捨てなかったところで、そこに多くの悲劇が発生した。

(24)いや、別に「ちゃお」でも「るんるん」でもいいんだけど。有名所を挙げると水沢めぐみ「姫ちゃんのリボン」集英社(1991)や、あゆみゆい/小林深雪「デリシャス」講談社(1996)なんかを想像していただければよろしいかと。横森理香「恋愛は少女マンガで教わった」(集英社文庫 1999)を読むと、少女まんがにおいて少女のもつ恋愛幻想がいかに表現されてきたかよくわかる。

(25)中嶋美智代「Merry X'mas to me」作詞:遠藤京子 作曲:羽田一郎 編曲:新川博(「記念日」PONY CANYON PCCA-00316 1991.11.21)

(26)小林千絵「Love With You〜愛のプレゼント〜」作詞:伊藤薫 作曲:三木たかし 編曲:鷲巣詩朗(PONY CANYON 7G0039 1984)

(27)坂上香織「蜜の月」作詞:松本隆 作曲:来生たかお 編曲:萩田光雄(「季節のプロローグ」TOSHIBA EMI CT32-5375 1988.12.28)

(28)浅田美代子「ひとりっ子甘えっ子」作詞:小谷夏 作曲:筒美京平 編曲:筒美京平(EPIC ECLB-2 1973)

(29)伊藤つかさ「夢みるSeason」作詞:原由子 作曲:原由子 編曲:松井忠重(Japan JAS-2025 1982)

(30)菊池桃子「カレンダーにイニシャル」作詞:秋元康 作曲:林哲司 編曲:林哲司(「TROPIC of CAPRICORN」VAP 80011-32 1985.9.10)

(31)島田奈美「粉雪のプレリュード」作詞:松宮恭子 作曲:松宮恭子 編曲:周藤義和(「ほほえみをあなたに」COLUMBIA 33CA1315 1986.12.17)

(32)岡田由希子「ファースト・デイト」作詞:竹内まりあ 作曲:竹内まりあ 編曲:萩田光雄 (CANYON 7A0368 1984.4.21)

(33)伊藤つかさ「少女人形」作詞:浅野裕子 作曲:南こうせつ 編曲:舟山基紀(JAPAN LAS2016 1981.9.1)

(34)「おじゃ魔女どれみ」(テレビ朝日 1998)において、「はづき」ちゃんの人気がが「どれみ」や「あいこ」よりも高い理由も同様か?

(35)「オリオン座のむこう」作詞:松任谷由美 作詞:松任谷正隆 白石まるみ(ビクターSV-7192 81.1.21)編曲:松任谷正隆 / 笹森愛(ポリドール PODH-1228 94.10.1)編曲:荒川隆行

(36)西村知美「ポケットに太陽」作詞:麻生圭子 作曲:辻畑鉄也 編曲:武部聡志(Toshiba EMI WTP-17985 1987.8.5)

(37)松本典子「いっぱいのかすみ草」作詞:麻生圭子 作曲:柴矢俊彦 編曲:円山恵市(「Straw Hat」CBS/SONY 28AH-1901 1985.10.31)

(38)山中すみか「時間を下さい」作詞:川田多麿喜 作曲:木村真紀 編曲:周藤義和(「元気してますか・・・」COLUMBIA CA-3832 1989.10.1)

(39)河田純子「輝きの描写」作詞:森雪之丞 作曲:後藤次利 編曲:後藤次利(CBS/SONY 10EH-3160 1989.3.1)

(40)田中陽子「陽春のパッセージ」作詞:森雪之丞 作曲:岡本朗 編曲:鷲巣詩朗(PONY CANYON PCDA-00077 1990.4.25)

(41)小田茜「友達のまま好きでいたい」作詞:雄鹿美子 作曲:滝沢洋一 編曲:信田かずお(「茜白書」COLUMBIA COCA-9790 1992.5.1)

(42)中山忍「夏に恋するAWATENBO」作詞:森雪之丞 作曲:後藤次義 編曲:米光亮(「虹のリトグラフ」CBS/SONY CSCL-1062 1990.4.25)

(43)伊藤美紀「哀愁ピュセル」作詞:栃内淳 作曲:井上ヨシマサ 編曲:舟山基紀(「PUCELLE」HOLLYWOOD 32DH762 1987)

(44)杉本理恵「キミの瞳のX'mas」作詞:松井五郎 作曲:清岡千穂 編曲:本間昭光(KING KICS-57 1990.12.5)

(45)青木一郎「炎のアイドルファン」青心社(1990)p186

(46)菊池桃子「雪に書いたLOVE LETTER」作詞:秋元康 作曲:林哲司 編曲:林哲司(VAP 20003-10 1988.2)

(47)高井麻巳子「こわれかけたピアノ」作詞:秋元康 作曲:高橋幸宏 編曲:岩倉健二(「いとぐち」CANYON D32A0265 1987.7.5)

(48)小沢なつき「星座だけのランデブー」作詞:佐藤純子 作曲:馬飼野康二 編曲:渡辺広也(「Chocolate Candle」CBS/SONY 32DH849 1987.12.9)

(49)佐野量子「蒼いピアニシモ」作詞:秋元康 作曲:松尾一彦 編曲:今泉俊郎(RVC RHS-207 1988.7.21)

(50)山中すみか「なぜ」作詞:FULUTA 作曲:岸政之 編曲:信田かずお

(COLUMBIA CA-8287 1989.7.19)

(51)水野あおい「とまどい」作詞:沢田聖子 作曲:沢田聖子 編曲:戸塚修(Century CEDC-10562 1995.11.17)

(52)沢田聖子「坂道の少女」(CROWN 1000-8 1980.4.25)

(53)渡辺満里奈withおニャン子クラブ「深呼吸して」作詞:秋元康 作曲:山本はるきち 編曲:新川博(EPIC/SONY 075H-319 1986.10.8)

(54)中山忍「視線だけのハート・ブレイク」作詞:及川眠子 作曲:芹澤廣明 編曲:佐藤準(「決心」CBS/SONY 32DH5252 1989.6.1)

(55)山口リエ「ときめきはひとりぼっち」作詞:原真弓 作詞:広瀬香美 編曲:根岸貴幸(POLYDOR PODH-1166 1993.10.20)

(56)中嶋美智代「とても小さな物語」作詞:小倉めぐみ 作曲:都志見隆 編曲:武部聡志(PONY CANYON PCDA-00231 1991.6.21)

(57)西村知美「初めまして 愛」作詞:湯川れい子 作詞:辻畑鉄也 編曲:萩田光雄(東芝EMI WTP-17968 1987.6.10)

(58)一部のおともだちに大人気の「ともよさま」な気分ですか?そういえば「カードキャプターさくら」(CLAMP 講談社 1997)のコミック第10巻 p86でさくらちゃんも同じようなことを言ってましたねえ。

(59)藤谷美紀「応援してるからね」作詞:売野雅勇 作曲:林哲司 編曲:瀬尾一三 (WARNER PIONEER Century IOSL-27 1988)

(60)水野あおい「見つめていたい」作詞:沢田聖子 作曲:沢田聖子 編曲:勝又隆一 (Century CEDC-10469 1994.12.16)

(61)島田奈美「パステル・ブルーのためいき」作詞:松本隆 作曲:林哲司 編曲:舟山基紀 (COLUMBIA AH-860 1987.8.12)

(62)石川ひとみ「まちぶせ」作詞:荒井由美 作曲:荒井由美 編曲:松任谷正降 オリジナルは三木聖子(1976)、後に国府田マリ子もカバー(1998)

(63)POPな洋楽を好むアーティスト指向が強い女の子だったのに、時代の流れでデビューから立て続けに3曲も「もろアイドル系」な歌を歌うことになってしまった悲劇の人。

(64)島田奈美「ブルードットの恋」作詞:小坂明子 作曲:小坂明子 編曲:瀬尾一三(COLUMBIA AH-730 1986.5.21)

(65)Qlair「眩しくて」作詞:工藤順子 作曲:山口美央子 編曲:新川博(Sony SRD2-1003 1992.5.21)

(66)酒井美紀「永遠に好きと言えない」作詞:売野綾勇 作曲:林哲司 編曲:十川知司(Victor VIDL-10334 1993.4.21)

(67)ちなみに相手はヒロシ君ではありません。

(68)杏里「悲しみがとまらない」作詞:康珍化 作曲:林哲司 編曲:門松敏生・林哲司(FOR LIFE 7K-126 1983.11)

(69)南野陽子「接近」作詞:森田記 作曲:亀井登志男 編曲:萩田光雄 「ガールフレンド」作詞:小倉めぐみ 作曲:木戸泰弘 編曲:萩田光雄(「VIRGINAL」CBS/SONY 32DH540 1986.11.1)

(70)アクロス編集局 編 「ヘタウマ世代」PARCO (1994) p62

(71)宮台真司「終りなき日常を生きろ」ちくま文庫(1998)

(72)むしろ問題なのはその能力に欠ける、「援助交際相手のブルセラ少女に説教したがる」ような「乙女チックおやじ」たちであろう。なぜならその行為は「少女」イメージを相手に投影することで自己の内面を守ろうとするものだから。

(73)宝泉らはこういう人たちを「ルーズソックスは嫌いであり、広末涼子でもダメだが西村知美なら大丈夫」と表現している。[icc編「定本アイドル系譜学」 主婦の友社(1998) p139]。

(74)野浪まこと「30代ごっこ」星雲社(1998)

(75)「おばさん」になるよりは「かわいい少女でいたい」という心理(男の子でいえば「就職はいやーん」「もっと現実から逃避し続けていたいにょ」ということかな)。一部の同人誌即売会では、「ふりふり」なピンクハウス系ファッションで固めた人たちを見て目の保養ができる。こういうものに興味のある人は渋谷の「ピンクハウスワールド」あたりを見学に行くとよいが、これを一式そろえるには一定以上の収入がないと無理であり、それなりの年齢が行った人でないと経済的に苦しいと思われる。また近年の「コミックマーケットカタログ」[(有)コミケット]の「まんがレポート」には女性の「結婚したい/結婚しろとの圧力が」ネタが見受けられるようになってきた。現実世界よりも「J禁」や「攻めX受け」な虚構の世界に親和性が高い人たちはどうやって少女時代の幕を引くのか?13歳にして「うる星やつら」FCのシナリオ原案コンテストで第二次審査45本まで残る「魔のサーティン・フライデー」を書いた(西村知美「夢幻童子」TIS 1990)根っからのオタクアイドル、西村知美あたりがヒントになるのかも知れない。

(76)1986年4月6日に佐藤佳代(岡田由希子)が四谷のビルから飛び降り自殺をしたのも、「素敵な男性によって少女時代の美しい幕引きが行われる」希望がなくなったためだ。「夏休みは終らない」という曲もあるおニャン子クラブにも、現実に「終り」はやってくる。夕ニャンは会員になって一定期間たった女の子を「卒業」させるシステムになっており、これは意図的に通過儀礼モデルを用いたものだ。ただ問題だったは多くの女の子にとってその儀式に先がなかったことで、これは同世代に青春期を送ったボクたちのおかれている現状そのものではないのか?

(77)苗美さと子「幻のエメラルドパイ」秋田書店(1995)。この作品は「家族幻想」を少女まんががいかに描いたか、という点からも興味深く読むことができる。なお創作少女野郎ことFPF氏が書いている同人誌「幸せのクリスタルドクロ」とは全く関係がないので注意。

(78)西村知美「君は流れ星」作詞:売野雅勇 作曲:中崎英也 編曲:武部聡志(TOSHIBA/EMI WTP-17905 1986.10.27)

(79)あゆみゆい/若林杏「うえるかむ」講談社(1992)

(80)やぶうち優「水色時代」小学館 (1991)

(81)CoCo「はんぶん不思議」作詞:笈川眠子 作曲:岩田雅之 編曲:有賀啓雄(「Strawberry」PONY CANYON PCCA-00048 1990.3.14)

(82)佐野量子「少女がページを閉じる時」作詞:森田由美 作曲:水谷公生 編曲:水谷公生(「Moderato」RVC R32H-1049 1987.4.21)

(83)南野陽子「楽園のDoor」作詞:小倉めぐみ 作曲:来生たかお 編曲:萩田光雄(CBS/SONY 07SH1865 1987.2.1)

(84)森川美穂「教室」作詞:千家和也 作曲:小森田実 編曲:瀬尾一三(VAP 20044-10 1985.7.21)。「80'sアイドルJAPAN」(PONY/CANYON PCCA-01244 1998.11.6)にも収録されているので聞くしか。

(85)真璃子「不良少女にもなれなくて」作詞:阿木燿子 作曲:鈴木キサブロー 編曲:椎名和夫(「ハート・トゥ・ハート」FOR LIFE 1934KD-78 1987.4.21)

(86)伊藤麻衣子「微熱かナ」作詞:売野雅勇 作曲:来生たかお 編曲:河村栄二(CBS/SONY 07SH1261 1983.2.25)

(87)おニャン子クラブ「じゃあね」作詞:秋元康 作曲:高橋研 編曲:佐藤準(「おニャン子クラブ/スーパーベスト」PONY D32P6003 1986.10.21)

(88)沢田聖子「卒業」作詞:三浦徳子 作曲:加藤和彦 編曲:国吉良一(「卒業」CROWN ZL-45 1986.2.21)

(89)水野あおい「金のボタン」作詞:沢田聖子 作曲:沢田聖子 編曲:宮原恵太(Century CEDC-10347 1994.3.18)

(90)藤谷美紀「転校生」作詞:麻生圭子 作曲:岸正之 編曲:萩田光雄(WARNER/PIONEER 10SL-8 1988.4.5)

(91)尾崎豊「卒業」作詞:尾崎豊 作曲:尾崎豊 編曲:西本明 /「15の夜」作詞:尾崎豊 作曲:尾崎豊 編曲:町支寛二(CBS/SONY 10EH-3248 1989.3.21)

(92)倉沢淳美「卒業」作詞:売野綾勇 作曲:林哲司 編曲:萩田光雄(WARNER/PIONEER L-1698 1985.2.14)

(93)松田聖子「制服」作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂 作曲:松任谷正隆(CBS/SONY 07SH-1112 1982.1.21)

(94)菊池桃子「卒業」作詞:秋元康 作曲:林哲司 編曲:林哲司(「TROPIC of CAPRICORN」VAP 80011-32 1985.9.10)

(95)斉藤由貴「卒業」作詞:松本隆 作曲:筒美京平 編曲:武部聡志(PONY/CANYON 7A0464 1985.2.21)

(96)CoCo「さよならから始まる物語」作詞:笈川眠子 作曲:山口美央子 編曲:十川知司(「Strawberry」PONY CANYON PCCA-00048 1990.3.14)

(97) NASDA/SIESTA(CHATAROU)さんが作成された同人スクリーンセーバー。

(98)「タイ・黄金の三角地帯」三輪隆 巡遊社(1989)

(99)JASRACのweb page(http://www.jasrac.or.jp/)中のF.A.Q.(Q005)に、web上の「歌詞の引用」に関する解説がある。

 

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