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最近思うこと

インターネットが日常会話に登るようになってすでにかなりの時間が経っています。 便利になったこと、嬉しかったこと、楽しかったこと、いろいろある反面、 嫌な思い出、痛い目にあったこと、頭に来たことなどもあったことも事実です。

ここではネットワークにまつわるいろいろな話しをつれづれなるままに書いていき たいと思います。


いまさらながら… (9/22/1997)

ちょっと気を抜いてたらこのページ、一カ月も更新してませんでした。 ということで、いまさらながら、インターネットの話題。

最近、ネットワーク上にお墓をおくのがはやっているらしい。 実家に墓はあるんだがなかなか帰れないので、せめてという気持ちで作っているようだ。 いわば技術の先端のインターネットと古来からある先祖を敬う心とが結び付く、というのも面白い。 しかし、インターネットというものがあくまで1つの別の世界である、と考えればその結び付きは自然なものなのかも知れない。

最近、一方で凶悪犯罪、一方でリストラ、そういう人間性を喪失しそうな現実を思うと、 インターネットの世界で人間性を保てるならそれはそれでいいのではないか、とも 思える。


善意と悪意 (8/26/1997)

インターネットは性善説を信じる人たちによって作られたらしい。 つまり、もともとは利用者全員が善意をもってシステムを使うよう、設計 されている、ということだ。

おかげで、邪悪な行ないに対してこのシステムそれ自体は決して強くなく、 例えば他人のふりをしてメールを書いたり、 他人のパケットを覗き見したり、 ということが簡単に出来てしまう(それゆえ、 Web page でクレジットカード 番号を書いたり、メールでパスワードを送ったりしてはいけない)。 さて、ではその「善意」とは何だろうか。

話しは変わるが、最近、インターネットを使った ネズミ講がはやっている。 こういうことを始めた者は、間違いなく「悪意」を持った者たちだ。 しかし、一方ではその チェインメール を転送することがさぞかしいい行ないだと 考えてご丁寧に名前、メールアドレス入りで送ってくれる人もいる。 悪いとわかってやっているなら、ある意味まだましかも知れない。 「言論の自由」とか「責任」とかより先にこういうことをやらねばならない んだろうなぁ。

ネズミ講やチェインメールはインターネットが起源ではない。


プロバイダって何するところ? (8/7/1997)

最近、Multi Level Program とかいう名前のMMF (Make Money Fast) がはやっている。 MMFというのは一種のねずみ講で、5人に100円ずつ送り、なるべく多くの 人に電子メールを送ると大金持ちになれる、という話しだ。その文面にはご丁寧にも 「これはまったく合法です」などと書かれているから面白い。

そして、どこで知ったのか私あてにこの誘いのメールを送ってくる人が最近、後を 絶たない。もしホームページを見てメールを送ってるのだとすれば、どうしてこ ういうホームページを作ってる人間に送ろうと考えるのかわからないが、ともかく、 善悪の判断もつかないような人が多いみたいだ(私あてに出すことが悪、という 意味じゃありません。念のため)。そういう人たちは「殺人は合法です」といわ れれば人を殺しにいくんだろうなぁ。

さて、もしもそのようなメールを受けとったら、その本人に抗議するという手も あるが、送った人は自分はいいことをしたと思っているから、改めるとは思えない。 やはりその人の契約しているプロバイダに抗議するのが普通だ。

しかし、実際にやってみると日本のプロバイダの貧弱さに嫌気が差す。

「本人に転送しました」というのはまだましな方で、返事1つよこさないところも ある。 某新聞社が一言いうだけ でアカウント停止するようなプロバイダもあるらしい 一方で個人の抗議には耳を貸さないという態度は、結局インターネットの時代に なっても変わらないのだろうか。

※後日談
その後もこういうメールを受け取る度に懲りずにプロバイダに連絡しているのですが、 きちんと対応してくれたところは今のところ rimnet だけでした。
#rimnet から回答を貰ったときは一瞬嬉しかったが、思えば当然のことが当然では なくなっている、ということに問題があるような気がします。
悪質プロバイダについての話題は こちら。 自分の顧客以外は無視するような風潮も強いのかも知れませんねぇ(sigh)


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Mimori yuuki <mimori@puni.net>