NESSUS


Section: User Manual (1)

名称

nessus - Nessusセキュリティスキャナのクライアント部分 (v1.0.9)

概要


nessus [-n]
nessus [-q] Server Port Login Targetsfile Resultsfile
nessus [-C] [-L] [-K ] [-k ]
nessus [-v] [-h]
nessus [-c]
nessus [-T]
あるいは、長いオプションを用いて
nessus [--no-pixmaps]
nessus [--batch-mode] Server Port Login Trgfile Resultsfile
nessus [--change-pass-phrase] [--list-keys] [--delete-key=] [--set-key-length=]
nessus [--config-file]
nessus [--output-type=]
nessus [--version] [--help]

解説


Nessus Security Scannerは、サーバとクライアントの2つの部分からなるセキュ リティ監査ツールである。サーバであるnessusdは攻撃を担当し、クライアン トであるnessus(1)はユーザインターフェイスを担当する。 GUIサポートありとなしの2種がある。

X11クライアントとしては、NessusはGimp ToolKit (GTK)ベースであり、起動 時に引数は不要である。 コマンドラインバージョンとしては、Nessusは常にオプションの後ろに引数が 必要である:

Server
接続するNessusdホストのIPアドレスかホスト名
Port
nessusdサーバが接続要求を待つポート番号
Login
Nessusdサーバと接続するのに使うユーザ名
Trgfile
テストするターゲットホストのIPアドレス、名前のリストを含むファイル 名
Resultfile
テスト終了時に結果を保存するファイル名。
オプションとみなされない、ダッシュ "-" で始まらないコマンドライン引数 があれば、Nessusは常にコマンドラインで起動する。

オプション


-v, --version
バージョンナンバーを表示して終了する
-h, --help
利用可能なオプションを表示する
-n, --no-pixmaps
pixmapなし。リモートコンピュータでnessusを動かすのに便利。
-k <key-len>, --set-key-length=<key-len>
最小の鍵長をデフォルトの1024と異なる値にする
-T <type>, --output-type=<type>
データを<type>として保存する。<type>は'html', 'text', 'tex', 'nsr'のいずれかである。
-q, --batch-mode
静かにさせる。バッチモード。このオプションがセットされると、nesus クライアントは常にバッチモードのオプションが続くことを期待する。
-r <report-file>, --open-report=<report-file>
GUIを用い、Nessuはかつてのセッションのレポートファイルを可視化する。 このオプションを複数用いると、より多くのファイルを表示する。

鍵管理のオプション


鍵管理のオプションは、他のnessus が既に動いていても用いることができる。 ユーザ鍵データベースへの変更は、動いているnessusにも反映される。 nessusが鍵管理オプションとともに起動された場合には、デーモンとして起 動しない。

-C, --change-pass-phrase
個人のパスフレーズを使うと、nessusが秘密鍵をセキュアにすることができ る。この特徴を使えば、パスフレーズは、続いてその鍵を使って暗号化するの に使われるコマンドライン(入力デバイスの詳細についてはgetpass(1)を見よ) から読まれる。 再起動したとき、あなたが正しいパスフレーズを入力するまで、nessusは立 ちあがらない。一度パスフレーズを失なってしまったなら、秘密鍵を消すこと しかできない(普通は $HOME/.nessus.keys にある)。 鍵からパスフレーズを削除するために、空のパスフレーズを与えることが必要 となる。
-L, --list-keys
ユーザ鍵データベースのエントリを列挙する。
-K <delete-key>, --delete-key=<delete-key>
ユーザデータベースからユーザ鍵を削除する。

X11インターフェイス


Nessusクライアントのインターフェイスは、いくつかのパネルに分かれている:
"nessusd host"セクション
このセクションでは、接続するnessusdのホスト名とポート番号を入れな ければならない。また、Nessus用のユーザ名とパスワード(システムのではな い)を入力しなければならない。一度そうしたら、"login now!"ボタンを押し、 nessusdホストとの通信を確立する。一度通信が確立すると、nessusd はクラ イアントに、行なえる攻撃のリストと、そのデフォルトの選択を送る。
"target selection"セクション