週刊少年ばかちん誌最長連載コミック、ついにアニメ化!

コータローまろびでる!



<全13話 各話内容>
 話数と題名
 内            容
 第1話 「校則からまろびでる!」
 校則違反者のインモーコータローは、今日もパンツの裾から陰毛をはみ出させながら、幼馴染のマユミに追いかけ回されていた。そこへ通りかかった風紀委員特別機動隊々長のテンコージは、秘技「襦袢の太刀」でコータローの一物をあわや切断しかかる。反撃するコータローとの丁丁発止の戦いの末、テンコージの袴が引きずりおろされて下半身が顕わに。言葉を失った野次馬を前にテンコージは叫ぶ「生えてないのではない、剃っているのだ!」
 第2話 「校外にまろびでる!」
 今日もマユミの追及から逃れ、授業をフケて下の毛を整えに美容院へ行くコータロー。その途中、偶然に出くわしたのは異国の王女プララ姫。姫とは名ばかりでちんちん生えてる。ぼく男の子だけどいいの?王位継承権をめぐり彼女を狙う陰謀を、コータローの陰毛が打ち砕く。悪あがきする黒幕の急所を、姫の金的が打ち砕く。この結末だけは原作どおりだと知っている人は幸いである、おおよそ40歳前後であろうから。
 第3話 「国外にまろびでる!」
 プララ姫の招待を受けて、その統治国へと旅立ったコータロー一同。だが宮廷では、厳格な女官たちがコータローのもっさもっさな陰毛を綺麗に刈り揃えようと追いかけ回す。じつは女官長はコータローの陰茎も刈り取って、ちんちん姫の結婚相手にしようと企んでいたのだ。しかし「じつはあいつの股間に預けといた」と答えたコータローの機転で、女官達はテンコージに矛先を向け、哀れ返り討ちの憂き目にあうのだった。
 第4話 「地球からまろびでる!」
 種子島宇宙センターから発射するロケットに下の毛の1本がからまり、そのまま一緒に大気圏突破してしまうコータロー。両の乳首を指さして「ふたつのスピカ」などと言ってるうちに空気がなくなってきた。ついに俺もここまでか、と覚悟を決めたそのとき、ロケット発射台に引っ掛かってた別の陰毛1本が、自転とともにコータローを地上へぐいと引き下ろした。やがて作者は科学考証するのをやめた。
 第5話 「太陽系からまろびでる!」
 学園の地下から出土した謎のモノリスは、かつて月面で発見され木製軌道上で消失したものと同一だった。それはさておきコータローの陰毛は、モノリスの輝きを浴びてバイバインのごとく増えていく。自らの下の毛で呼吸困難となる幼馴染を救うべく、ついにマユミがバリカンを手にして襲いかかる。だがその瞬間、陰毛の大半が圧縮して漆黒の自律型コンピュータへと変貌し、叡智を求めて銀河の彼方へ消え去った。人工知能IMB(いんぶ)である。
 第6話 「月刊誌にまろびでる!
 なぜか月刊少年ばかちん誌へまろびでてしまったコータロー。そこに待っていたのは、長期連載ライバルの拳法少年チンコその人だった。週刊誌よりも緩い月刊誌の表現コードに押しまくられるコータロー。だが最後に勝敗を分けたのは、マユミの写真に添えて「彼女がくれたお守り」と偽った自分の陰毛だった。つるつる下腹部に馴れきっていたチンコは鼻血を吹き出して昏倒し、コータローは厳しい戦いを振り返りつつそもそも自分が少年誌のコードなぞアウトオブ眼中だったことに気がついた。
 第7話 「他誌にまろびでる!」
 余勢をかって週刊少年でんぶ誌へとまろびでたコータロー。そこに待っていたのは、懐かしの原野否(ぱらのいや)学園だった。『とっても少年探検隊』なんて誰が覚えてるんだ、という視聴者の疑問をジョギング大仏が蹴散らしていく。あらゆる事件が説明されないまま舞台は矢荷成荘(やになりそう)へと移ろうとするのだが、そこで週刊でんぶお馴染みの打ち切りが通告される。元の世界に戻ったコータローはコーダン社漫画賞を受賞した。
 第8話 「アニメにまろびでる!」
 前々回・前回で味をしめたコータローは、かわいい女の子がいっぱいの学園アニメへまろびでようと試みるが、到着した先はグラビトン学園だった。時あたかも異星人キャプテンの宇宙船襲来、無数のミサイルが飛び交う中をコータローの陰毛も無意味に板尾サーカス。ほうほうの体で戻ってきたコータローが空腹に気づいて昼飯の弁当を開くと、そこにはカエルさんが鎮座ましましていた。
 第9話 「3次元にまろびでる!」
 2次元はもういい、これからは3次元だ。そう思っていた時代がコータローにもありました。しかし、夢を描いてまろびでた先の女子高では、あまりの現実に心を閉ざしそうになってしまう。純真な女子を求めて彷徨う少年は、しだいに視線を中学生へ、そして小学生へと落としていく。ウェブ検索するコータローの指はやがて最近話題となった公立小学校を探し当てたが、わずかな入力ミスでまろびでた先は、私立さくらんぼ小学校だった嗚呼。
 第10話 「内臓まろびでる!」
 もう3次元はうんざり、というか2次元の極北を目の当たりにしてしまったコータローは、どうせ2次元なら硬派の世界をと新たな旅に出る。だが乱れた心が導いた先は、大脳がうどん玉のようにこぼれおちるという硬派すぎて裏返るここは掛川虎眼道場だった。浪人どもを陰毛星流れ(術許し相当)で撃退しつつも、恐怖のあまり曖昧になりかけたコータローが手土産に抱えるぎんつばの味。むーざんむーざん。
 第11話 「輪廻からまろびでる!」
 人生というものに根本的な疑問を抱いたコータローは、街角で自分に優しく声をかけてくれた爽やかな男女に誘われるまま、得体のしれないサークルの一員となった。やがて宗教書の研究会などに参加するうち、学園にも行かずに街頭で募金を呼びかける日々を送ることに。あとほんの一歩で後戻りのできなくなるコータローを元の彼へと引き戻してくれたのは、幼馴染のマユミの観音様だった。
 第12話 「PTAまろびでる!」
 ここまで誰も何も言わなかったのが不思議なほどだったが、ようやく本作品に対するPTAからの非難の声が上がり始めた。このタイミングでラスト1話を放映しないままDVD特典とすれば商売として最高の展開だったが、それさえも許さんとばかりの新聞投書とパッシング。さしものコータローも耐えかねて、先人の知恵にあずかろうと訪問した先は『ボボボーボ・ボーボボ』の世界。だがタイトルのやばさはともかく鼻毛程度の表現では、陰毛作品の参考になるものなどなかった。
 第13話 「人道からまろびでる!」
 世間の非難に立ち向かうため、同じ苦しみに耐えた先人を探し続けるコータロー。力尽きかけた彼がついに発見してまろびでた先は、ハレンチ学園だった。かのハレンチ大戦争に範をとり、コータローはPTAと文部科学省相手に戦争を挑む。しかし、味方と頼んだ2次元ファン達のほとんどは、「まろびでる」べきおっぱいが本作品にまったく登場しないことに反発して、コータローへの助力を拒んだ。たった一人の戦いに敗れたコータローを取り囲んだ敵達は、彼がその身を隠した陰毛をためらいもなく焼き払うが、中に誰もいませんよ。(終)




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