猿元さんから、ぼくと長森瑞佳(1981年9月26日生)・可憐(1986年9月23日生)の相性を、占星術を用いて診断していただきました。詳細な分析ありがとうございました。でも、結果は…。
 なお、長森の誕生年はゲーム『ONE』発売年(1998年)で17歳になるものとして、可憐の誕生年はアニメ『シスタープリンセス』放映年(2001年)で15歳になるものとして決定しています。

(以下、猿元さんの文章を転載、ただし表現・図を若干修正)

(1)性格分析

全般傾向(Fire Wind Earth Water) (Cardinal Fixed Mutative)
あんよ:(3 8 9 6)(5 6 15)
可憐:(3 8 9 6)(14 9 3) *
長森:(4 13 5 4)(13 7 6)

*可憐の太陽星座は乙女座29度後半で、ほとんど天秤座の性質を持つと考えられるため、天秤座として計算している。

図:あんよ(外側)と長森(内側)


図:あんよ(外側)と可憐(内側)


 全般傾向だけ見ると、あんよはmutativeの性質が強く、周りに合わせて外向的にも内向的にもなる。一見、直感力は強くない現実感覚重視型に見える。たしかに牡牛座の金星・土星から見ても世俗な快楽や美しいものを求める感情が強いことがうかがえるが、水瓶座の太陽に射手座の火星のエネルギーがスムーズに流入しているため、現実・物質主義的一本槍という訳でもない。あんよのチャートの特徴として、乙女座でステリアムを形成している木星・天王星・冥王星が太陽とスクエアに位置することが指摘できる。乙女座・双子座ともに水星が支配しているために、この惑星が象徴する性質が強く現れがちで、さらに双子座に入っている水星がそれに輪をかけている。多才で頭の回りもよく、知的な追求を好む。一方で移り気かつ軽薄で、深く物事を考えることは苦手。基本的に敏感かつ動揺しやすく、おしゃべり好きな割りに、他人と深い感情的な交流を持つことは苦手。木星と天王星の位置から判断すると、冷笑的なところやあえて回りと逆らってみたい衝動を秘めているような雰囲気。その一方で、当人が意識できていない心理の深層部には、蟹座の月が象徴する強い感受性を秘めている。このため、相手の感情が全く理解できないというわけではなく、むしろそれから逃げるために、上記のような態度を取っていると理解できる。

 可憐と長森のパーソナルプラネットはかなり類似している部分が多い。出生日の関係で、両者とも天秤座の若い度数近辺に太陽が位置し、金星も蠍座十数度近辺(いずれも合)。水星も度数こそ違うが天秤座に入っている。また両者ともカーディナルが強い外向的な性格である。ものの見方について、可憐は現実感覚重視型で、長森は理性論理重視型。両者とも太陽は天秤座と考えていいので、基本的には「和をもって尊しとなす」性格。ただ、天秤座を支配する金星が蠍座に入っているところから判断すると、両者とも内心では好き嫌いの念が激しく、激しい愛情を秘めている。そのような内から湧き上がる感情が、クールで品性を重んじようとする自我と葛藤を引き起こしがち。水星の位置から見ると、可憐の方は頭で意識して「行儀よい」態度を取ろうとしているのに対し、長森はむしろ蠍座の力の方が強く働いているために、一度、感情が爆発すると自分でも制御しきれない雰囲気がある。ただ幸いにして、長森の月は乙女座に入っているために、少なくとも普段は感情に流されることなく、理性的な性格である。基本的に「善意の人」で他人を助けることを望んでいるのだが、それが批判的・強要的に受け取られてしまいがち。可憐の月は牡牛座で太陽とトラインに位置する。性格的には保守的で正直。愛情豊かだが、物質面で「最高のもの」を常に求めることが、場合によっては相手に嫌がられそうな予感。

(2)相性診断

 上記のように、可憐・長森ともに太陽と金星の位置はほぼ同一である。このために両惑星の関係から見ていこう。双子座と天秤座の太陽。いずれも風の星座で、表面的な付き合いを得意とするために、折り合いが良さそうに見える。ただ可憐については太陽がオーブ4度の弱いスクエアを形成している。乙女座の影響で、可憐の方が長森よりも口うるさそうな感じがあることから、議論好きなあんよの双子座の性質と衝突することが多いという暗示か。

 ある人の恋愛相手に求めるものの大まかな傾向は、その人のホロスコープ中の金星と火星の位置関係から読み取れる。あんよは一言で言って「付き合っているのかどうかわからない曖昧な関係」を好む。これに対して可憐は相手と「ラブラブ」な関係を求め、長森はむしろパートナーと適度の緊張関係があった方がよいと考えている。どちらにしろ、あんよは二人にとって「何考えて付き合っているかわかりにくい」と思われがちな雰囲気。

 金星は男性にとっての理想の「恋人像」、女性にとっての「女らしさの表現形式」を示す。可憐・長森ともに金星は蠍座にあることから、基本的にセクシーに相手を魅了する素質を持っている。ただし二人の場合、全体傾向がクールなために肉感的であるというより、むしろ「何を考えているかわからない」と男性に感じさせることで、相手を引き付けると言った方がいいだろう。雰囲気としては演歌系で、美川健一の「さそり座の女」を想像していただければよい。一方であんよの金星は牡牛座にあることから、家庭的な奥さんタイプが好み。といってもここから読み取れることは、相手に母性を求めているというより、むしろ「メイドさんロックンロール」のように、物質的・肉体的な側面を重視しているということ。その方向性が逆であることはあんよの金星と二人の金星がほぼ逆に位置していることから見てとれる(可憐とはオーブ2.1度と強い衝、長森は5.2度とぎりぎりオーブから外れている)。つまり、あんよから見た場合、二人はそれほど魅力的な「恋人」には見えていない。しかも彼の火星は射手座に入っているために、基本的に社会や他人に縛られることが好きではない。このために女性側が彼を自分一人のものにしようとすればするほど、彼の方が醒めてくる暗示がある。

 女性の理想的な恋人像は火星に現れる。可憐は山羊座であることから、渋目の成功したダンディータイプが好み。逆に長森は獅子座であることから、自分に自信を持った上昇志向の若々しい男性に引かれる。可憐の好みとあんよは全然、相容れない。長森の方が同じ火の星座であることから見ると、まだ希望があるが、射手座は獅子座よりも優柔不断で日和見主義的な性質を持つので、その辺が問題になるかもしれない。またあんよの金星と長森の火星はオーブ5度の弱いスクエアに位置することから、注意しないとけんかになりやすいかもしれない。

 続いて月と太陽の関係を見る。これらの惑星には自分の両親の像が投影され、それを無意識のうちに相手に求めていると考えることから、恋人というよりも夫婦関係の相性を見る場合に重要になる。まずそれぞれの人について月と太陽の位置から、理想とする関係を調べる。あんよと長森は共通して二人の間に適当な距離があることが理想と考えているのに対し、可憐は自分で自分の面倒を見ることができるために、そもそも恋愛に対して執着が薄い。

 あんよの月は蟹座に入っていることから、相手に「母親」として振舞ってもらうことを期待している。しかし可憐・長森ともに太陽星座は風の星座であり、いまいち情緒的な所に欠けるように感じられるだろう。逆に可憐の月からあんよの太陽を見ると「どことなく軽薄そうでヤな奴だ」といった風に見えていそうな雰囲気。同様に長森から見た場合も、「なんか一言文句を言いたくなる」ような感じが漂っている。月星座同士を見ると、牡牛座の可憐の方が、乙女座の長森よりもあんよとは相性がよい。これは家庭に対する考え方がより近いからである。


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