みおの生い立ち

姫様が描いてくださいました、みおちゃん絵をこちらに掲載いたしました。豪萌えなイラストありがとうございました。

以下のコンテンツは、
○しのも○掲示板にて展開された「少女型ライフジャケット」をめぐるやりとりを一部抜粋・編集したものです。
利休さんの「ライフジャケット少女終章 ほんとうのやくめ」(『萌え文集』収録)をいっそう理解する一助となれば幸いです。
(利休さんが掲示板に書かれた本編は、○しのも○にて編集されています。)
なお、皆様の書き込みをかなり勝手に切断してしまっておりますこと、
また、多くの方々の関連書き込みを省略してしまっておりますことをお詫び申し上げます。
(AI等少女型シリーズ共通のもの、電圧、外国仕様・アンダヌス型など)


(2001年2月頃『ちょびっツ』が話題となり、そのつながりで「少女型」ネタが流行)

[不注意でした 830 らむだ]
突如、少女型ライフジャケットというのも発案しました。
大海原を漂流する中、胸元にひしとしがみつくライフジャケット少女の感触に、
「この子を助けるために頑張らねば」と生きる意志をふりしぼる乗客。
体力の限界をとうに越えた頃、ようやく到着した救助船。
ボートから身をのり出す乗組員の手に、脱いだライフジャケットをしかと託して、
安堵の笑みを浮かべつつ沈みゆく(無意味)。


[いまさらななこOS購入 834 MK2]
というか、ものすごい方向性ですよね。遭難した人間に主体的な努力を促すツール。てか私ならそのライフジャケットは、なにごとも起こらなくても必ず持って帰ります。下船口で乗船員に止められて「この子が……自分でついてきたいってゆったんだ!! 本当なんだっ!!」と絶叫して、ライフジャケットを抱きしめてうずくまる、というどこまで発展するかわからない妄想。
ずらっと壁に並んだライフジャケットたち。全部同じデザインのライフジャケットなのに、なぜかその子と目があってしまった。運命の出会いというか……。キリないですね、これ。


[有給休暇すたーと 837 利休]
>少女型ライフジャケット

うわ。ピンポイント。
小咄書いてもよろしいですか? よろしいですかッ!?

……えー、瑠璃子さんからの電波で了承を受けたので、暴走します。
名前は「みお」で。何となく。

本編前部)

 補足ですが、あーちゃんとはみおの同僚です。前の配属先で一緒だったそうでして、黒髪ストレートが自慢なんだそうです。 みお、羨ましがってます。
 あと、みおはポニーテールさんです。萌葱色のリボンは初めてのお給金で買ったそうです。


[無題 847 箭沢草太]
>「……おふね、しずんじゃったね」

このセリフだけでもうメロメロですね。てゆうか、役に立たない方がいいに決まっている「道具」、しかも人格があるのに本来の役目を果たすことがこんなにも悲しい事態だというこのシチュエーションは気も狂わんばかりのやるせなさがあって。あうー。


[トップ改装偏差値急下落 849 MK2]
☆利休さん
それで……それでだ。
その……。

続きがある予定になってますんで。

もう、続き期待してますとか、あるんですよね?じゃないですから。続きがあることを当然の事実として待ちかまえるという厚かましさで。ええ。

ヤバいですねー、この設定。
ポニーテール!!ってそこじゃないだろう着目すべきは。いや、そこも着目……ってすんません。私ひとりごと多いです。

これ、なんとなく背景に「ムダに高度化したロボット社会」ってのがありそーな気がしてしょうがないんですけど。コンビニの店員も、食堂のおばちゃんも、ボーリング場の受付の兄ちゃんもロボット。んで、高度なロボット技術だけ持て余して、それをどう活用していいんだか社会全体がとまどってるような状態。国の規制とかが追いついてなくて。そんで、船の会社の社長とかがうかつに「どうだ、うちもひとつロボットとやらを導入してみては」とかゆって、超うかつにライフジャケットがわりの女の子型ロボットを導入してしまう、という……。
なんか、どんどん悲しくなりますよ? この設定。

どっちにしろ、あの、ライフジャケットさんが「同僚」を認識してるのっても、それ、非常に当のロボットさんにとって外道な設定であるような……。

というわけで、続きを。ええ。あの。続きがある予定になってます。私の国で。ひとつ。その。お給金をもらってもリボンくらいしか買いたいものがないっていう、その……

「だって。わたしがおしごとするときは、お船しずんじゃうときなんだもん……」

とかいう。その。


[うわ、消えてなかったのか…… 853 利休]
では、続きを。
本編中部)


[えー。 855 利休]
■MK2さん

>どんどん悲しくなる設定
 ええ、どんどんやっちゃいます。既にその気配は、どろり濃厚でございます。

 現在決まってる設定は、「ライフジャケット」が本来の存在理由である汎用性少女型ロボットでしょうか。
 かなり変化しておりますが、普段はお客様のお世話やお掃除なんかしてます。
 お給金はありますけど、あまり使い道がないです。その前に少ないですが。
 チップは色々といただけるので、小物やお洋服なんかを買ったりしてるのでは。

 材質が何かは知りませんが、柔らかいそうです。怒るとほっぺた赤くなります。

 いけないことをしてしまうと「……おにいちゃんのえっち」と恥ずかしがって丸くなるので、
 あまりお勧めはしません。とは言え、無理強いしなければ嫌がらないようです。

 お値段は割と安めのはずです。感情回路(AIですね)が原理確定させでもしまして
 純粋なパーツ代くらいで収めるのが適当かと。電卓なんかと一緒ですね。
 じゃないと、乗客全てに行き渡るまで揃えるのがタイヘンです。1人1万円が限度でしょう。

 ゆきのちゃんは、スイート専用のライフジャケットです。
 ゆるくウェーブのかかった髪とタレ目が特徴です。物腰が柔らかく、上品なので配属されました。
 同僚からは憧れを一身に受けております。あと、紅茶を煎れるのが上手いそうです。
 服装は黒のワンピースでエプロンドレスでしょうか。オプションにゴムボートと船舶免許があります。
 ちなみにスイートには2名常駐しておりまして、同僚はよしのちゃんと言います。


[うちは任意サイト〜(公認……?) 857 箭沢草太]
●利休 さま

今回のは!!

>ランドセル

にひっくり返りそうに!!
参りました!!普段からランドセルしょって非常事態に備える少女ライフジャケット!!話の推移自体も気になったんですけど、むしろふだんの彼女たちの方が気になりました。

 2等客室。個室だというのにあの値段で済むのだからあまり文句は言えないのだが、それにしても、荷物もろくに置けないほどに手狭なのはいかがなものだろう。
 そんなことを考えつつ、私はクローゼットの位置を探した。
 と、ほどなく、壁に取っ手がついているのを発見する。その扉は、見た目、さほど大きいものではなかった。腰よりも低い位置にあるため、クローゼットというより、むしろ物置と呼ぶにふさわしそうなものであった。自分の持つ荷物が全て入るかどうかはまことにもって疑問ではあったが、他にそれらしき扉もない。
 まあ、ないよりはましであろう。
 入りきらない荷物の置き場所を考えながら、私はその扉を開けた。
「ん?」
 中に、なにやら荷物があった。陰になっていてよくは見えないのだが、かばんらしきものがあるのは見て取れた。
 前の乗客の忘れ物だろうか。私は船員にその事実を知らせようと、傍らの内線を取りかけた。
「おふね、どうかしたの?」
 年端もいかぬような少女の声が聞こえたのはその時だった。
 受話器を置き、慌てて物置の中を覗き込んでみると、そこにあったのは−−いや、いたのは−−果たして少女であった。
 少女は、狭いその物置の中で、膝を抱えて座っていた。深い青色のセーラー服を着込み、背中には、赤いかばん−−どうもそれはランドセルのようだった−−を背負っていた。
「みおが、いるようになったの?」
 少女−−みお、というらしい−−は、膝を抱えた格好のまま、不安げな顔だけをこちらに向けていた。
 密航者?私は瞬間そう思い、すぐにその考えをうち消した。
 そういえば、聞いたことがある。新型の救命具が発明されたという話。それは人型で、万一の際は抱きつくことにより、その浮力で遭難者を溺死から守り、体温で凍死を防ぎ、しゃべることにより、遭難者を孤独から救うという話であった。
 (しかし、それにしては妙だ……)
 私は声に出さずに呟く。このタイプの救命具は当然のごとく高価な上に、数もさほど出回っていない。そういう話だったはずだ。それがなぜ、私のような一般庶民でも乗ることのできるような、こんな古ぼけた船の、しかも2等船室などに配備されているのだろうか。
「ねえ、おにいちゃん?」
 そう呼ばれて我に返った。みおが、少し緊張した面もちでこちらを見ていた。返事をしなかったので、いたずらに不安をあおってしまったようだ。
「ああ、いや、まだ出航前だよ」
「そうなんだぁ」みおの顔が少しゆるむ。
「じゃあ、だいじょうぶだね。よかったぁ、ね、おにいちゃん」そう言いつつ、屈託無く笑った。
「そんなに簡単に、何かが起きたら大変だよ」私もつられ、少しだけ笑みを浮かべてそう言った。
「うん。そうだね。……でも、どうしてここ、あけたの?」
「ああ、これを仕舞いたくてね」私はベッドに乗せた荷物を指し示した。
「にもつはね、ベッドの下にいれるんだよ」みおにそう言われ、見ると確かに、ベッドの下に引き出しが付いていた。私の完全な見落としである。
「そうか、ありがとう」私は照れ隠し半分で、みおに礼を言った。
「うん!!」みおはそんな私に、満面の笑顔で応えてくれた。
 しかし、その笑顔は長くは続かなかった。やがて最初の表情に戻る。
 不安げな、寂しげな表情に。
「……じゃあ、なにかあったらいってね。みおがたすけてあげるから。みおはそのためにうまれたんだから……」
 そういいながら、みおは扉を閉めようとした。私はとっさにその扉を押さえる。
「どうしたの?」びっくりしたような表情で、少女はこちらを見ていた。みおには、私の取った行動は理解しかねる様子だった。「まだ、なにかわからないこと、あるの?」
「いや、そうじゃないんだけどね」私は思わず、苦笑いを浮かべた。
「私は一人旅なんだよ。もしよかったら、この航海の間、私の話し相手になってくれないかな!?」
 一瞬、みおにはその言葉の意味が分かりかねたようだった。ぽかん、とこちらを見、次の瞬間−−。
「うん!!」破顔して、飛びついてきたのだった。

 このあと、我々に降りかかる悲劇のことなど、この時の私には想像もし得なかったのである。

プロローグ的内容です。お粗末。本気でね。

これを書くので読み返してたんですけど、

>2とう客しつにいくと、かわいいせいふくが着れるから

てのを見て、はた、と気づいたんですけど。
一等船室そのほかのライフジャケットさんたちって、もしかしてはだかんぼですか!?(苦笑)だとしたらMK2が黙っちゃおりませんな。


[はだかんぼさんは 864 利休]
社会倫理上マズイので、Tシャツとスパッツなんかを。

■やざわさん

まとめると、こうなります。

スイート→黒のワンピ&エプロンドレス、レース付きカチューシャ
一等客室→ライムグリーンのセーラー&紺色ハイソックス
二等客室→青色のセーラー&白のハイソックス
その他→配属先が明記したちびTシャツ&スパッツ

少女型なのは、床を取らないようにするためでしょうか?
大きくさせると、お客さんの乗るスペースが無くなってしまうような。


[任意ユーザーの方へ。 867 箭沢草太]
●利休 さま
>制服

……てーことは、あーちゃんはその他係配属ですか。2等客室の制服が「かわいい」ってことは……。てか「Tシャツ+スパッツ」も十分イケてると思うんですけどねえ……ってそれはやざわ的だけですか。

>少女型なのは……

やはり趣味、ということで。……ダメですか。
うーみゅ……男性型は、基本的に力仕事用に作られてて(ガテン系とか)船の中では機関室勤務のみだとか……ってこれでは「少女型ライフジャケット」のインパクトがなくなってしまう。

……少年型ライフジャケットもあるとか。ただし船長さんの趣味により少女型のみ、だとか……。


[この辺の 869 利休]
■やざわさん
>プロローグ的小咄

うわ。やられました。
ピンポイントは、クローゼットの中で膝を抱えてるみおの「おふね、どうかしたの?」の一言。
この悲しさ、ヤバイです。MK2さんの言ではないですが、お持ち帰りコース直行です。

常にクローゼットへ仕舞われているのも、かなり良いです。
ヘタに他の役目、与えない方が良さそうです。しばし反省の利休。

>船長さんの趣味

いや、それは含まれると考えられます。
と言いますのも、あくまでも「設備」の一環であるライフジャケットですので、
わざわざ制服まで作ってしまう(要は金を掛けている)状況は、半ば道楽の域にあると
考えなくてはなりません。

それを回避するために「普段はお掃除やお客様の世話=経費対効果の上昇」
との設定を作ったのですが、その分「本来の役目」に対する痛々しさ、悲しさが減るのは
萌えを考えるとよろしくない状態ではあります。
この辺のバランスが非常に難しく。

いや、そんなことよりは
「膝をついて拭き掃除をしているので、ぱんちゅが丸見えになっている」などの
微笑ましい風景を考えた方が有益かも知れません。個人的には。


[では、続き 870 利休]
本編後部)
おわりー。

やざわさん、プロローグのシーン、勝手に引用させていただきました。陳謝。

皆様。お付き合いありがとうございました。
この妄想は、も少し続くんじゃよ(BY亀仙人)


[とーとつに参戦 871 MK2]
本トはものすごく詳しい設定を考えて遊ぼうかなーと思ってたんですけど、それも無粋かなーと思ったんで。プロローグのプロローグってのを考えてみました。考えたというか勝手に出てきたというか。短いです


 目覚めたのは、海の底。
 青い青い冷たい水と、砕け散る波の音。。
 怖くない。私は知ってる。
 ここは、私の場所。私が、なにかをするための場所。

 どこかから声がする。
 「君はそこから生まれ、そこに還る。そのために君は生まれる」
 青い青い冷たい水と、砕け散る波の音。。
 私はそこで……。

 目が開いた。
 ここは、海じゃない。
 じゃあ、どこ?
 白い光。
 四角い部屋。
 二人の人間。
 ……人間?
 「よっしゃ。起動成功と」
 「どうなるかと思いましたね……一時は」
 「毎度のことだけど、あのおっさんの道楽にも困ったもんだわ」
 「あの太鼓腹ゆすりながらな。あー、今度うちの船にネ、そのー、ライフジャケットをだネ、採用することになったから。ただ載せるのじゃつまらないし、そのー、人工人格をだネー」
 「うわ。そっくり……っと」
 人間のひとりが、私のほうを向いた。
 「おはよ。気分はどうだ?」
 「……」
 「さすがにこんな曖昧な質問はまだムリか。自分の名前はわかる?」
 「……みお」
 私は答えた。そう、私には名前がある。みお。
 「そうだ。君の名前は、みお。みおは、なんのために生まれてきた?」
 人間のひとりが、紙を見ながら私に聞く。
 もうひとりの人間が、私の前にスクリーンを広げた。そこに映るのは青い水。
 冷たい冷たい水と、砕け散る波の音。
 それは海。
 そこは、みおの場所。
 「みおは……まもるの。だいじにするの」
 「そっか。みおは守るんだね。だれかを守るために、がんばるんだね?」
 「うん」
 あったかい。みおのなかは、あったかい。たいせつにしたいから、あったかい。
 ぎゅって。胸のあたりが熱くなる。まだ会ってない。やさしくしたい。まもりたい。
 「……あれ?」
 目から水。
 それは涙。悲しいときに出るもの。みおは知っている。
 みおはかなしくない。あったかい。でも、なみだ。
 人間のうちのひとりが、みおの頭に触れた。
 「ん……よくできた。いい子だ。がんばるんだよ」
 人間はみおを誉めている。誉めているのに、笑っているのに、なんかかなしそう。
 みおがやさしくするのは、この人かな? わかんないけど、うなずいた。
 「うん。がんばる。みおは、がんばる」
 「うん。いまは、おやすみだ。みおはまだまだいっぱい、覚えなきゃいけないことがある」
 「ん……いっぱい……」
 白い光が弱くなっていく。
 みおは……また吸い込まれていく。冷たい冷たい青い水のなか。
 みおはそこで生まれ……そこに還っていく……。
 そのときは……いつなんだろう……。
 この腕で、だれかを抱きしめる日が来るんだろうか……。


[レスです。 872 MK2]
私、設定マニアなんですけど、こう考えちゃうんですよ。「なぜ少女型ライフジャケットが必要になったのか」「それを必要とする、あるいは許容する社会ってのはどんなもんか」などなど。ある意味SF的な世界観設定マニアです。箭沢なんかは「お話として自立することができれば、それ以上の設定はいらない」 全体的な嗜好として、あの人はそんな感じですね。

あと利休さん、ハイソックス好き!?
いや、私も……。


[みおファン倶楽部 874 らむだ]
むー、ここに至って自分の表現力のなさを呪いますねえ。
せめて思いついた情景だけでも並べてみます。

1:おはなしきかせて
「ははは、ありがとう。面白かったよ。」
「えへへ。げんきでた?」
「ああ、とっても。それじゃ、今度は私が何かお話をしてあげようか?」
「ほんと!?…でも、つかれない?」
「大丈夫。何のお話がいいかな?」
「ええとね、それじゃあね…」
「うん。」
「あたし、(*)のおはなしが、いいな…」

  問1.(*)に当てはまる言葉は次のどれか。
    a.まち     b.おかあさん     c.がっこう     d.危険飲料

2:眠るみお
漂流中、救難信号を定期的に発信するみおだが、未だ救助の手はさしのべられない。
一時的により強力な信号を送ることもできるが、
そうなると、みおの残り少ない体力を休息に消費してしまう。
そのことを知り、強力な発信を行うかわりに、
それ以外の機能を休止させてもらうことにした。
「なにかあったら、すぐにおこしてね。」とうるさくくり返し、
ようやく目を閉じるみお。
その刹那、消失する音と現れる虚無。

3:しーしー
現れた鮫に対処すべく、鮫よけの薬を使うと言うみお。
「いま、…おくすり、だすからね…」
なにやら顔を赤らめて、目を閉じ力んでいるみお。
胸にみおを抱く漂流者の下腹は、海水よりも温かなひろがりをふと感じ取った。

怒られる前に逃走。


[えっと 881 利休]
利休、元来萌え描写が苦手なんです。ええ。
↑言われ続けて早2年。未だ研究中。

■MK2さん

>みお誕生
 うーん。この辺の萌え描写は敵わないです。
 一言で表すなら、計り知れない悲しさ、でしょうか。
 何を言っているのか利休。

>ハイソックス
 細いけど、触るとぷにぷにしている足に、白いハイソックスだけ穿かせてみる。
 「はずかしいよ、おにいちゃん」と呟く少女を(以下省略

 こんな感じで好きです。ハイソックス以外に何を着ているかは公然の秘密です。


[ビメイダー 885 らむだ]
海水から飲料水をつくる装置とかも考えたのですが、
さて体のどこから飲めるやら。と考え、自爆のすえにお蔵入りです。
あ。ランドセル中のボトルに溜めればいいことに今気づきました。


[初めまして 915 MK2]
☆らむださん
>鮫よけ
想像したら、気が遠くなりました。

とりあえず、鮫よけです。あと、もうひとつの救護信号の二律背反もいい感じです。その切羽詰まる状況ってのは、話のラストのほうに持ってくると決まったりしますよね、かなり。


[レスでし。馬鹿長えでし。 927 MK2]
☆利休さん
>ハイソックス以外に何を着ているかは公然の秘密
ぶかぶかのパジャマの上だけ

☆らむださん
>体のどこから飲めるやら
唇からで。
ふつーに。愛しい方向で。
こくっ、こくっ。ってみおのノドが鳴る方向で。
3口も飲ませると「ぷはー」って息ついてしまうような。


[海とガッツとアンダヌスと 935 らむだ]
>MK2さん

>唇からで。
はうー。「おめめ、つむっててね…?」


[忘れた頃に……つなぎ 958 箭沢草太]
今さらのように、「ライフジャケット」でひとつ書いたんで、よかったらどうぞ見てやってくださいまし。
番外編


[主人公 960 利休]
そうですね。
船旅などをするくらいですから、いいとこの坊ちゃんである可能性は高いです。
何しろ、とんでもなく金が掛かるらしいので。

ピアノが弾けて、大きな家に一人暮らし。憧れ。

そう言えば、みおの充電はAC100Vで良いのでしょうか。

いや、それ以上によしのちゃんは夜伽をしているのでしょうか。
あー、欲しい。出来れば14歳前後のスタイルで。←逝ってよし


[久々に 964 利休]
■箭沢さん

>異変を感じて起きた時、私が見たみおの顔は、一生忘れることができないだろう。

この顔の理由を勝手に作りました。ごめんなさい。


 おふね、しずむかも。

 みおがそう感じたのは、頭の奥で断続的に鳴っているEC信号をキャッチしたからである。ライフジャケットに装備された通信回路は、共通の情報を即座に流し、それに応じた対策を取るようプログラムされている。

 ECしんごう じゅだく。だいに おつしゅ けいかい じゅんびかんりょう。

 決められた通りに、指令を復唱するみお。例え意味を理解する知識が無くとも、決められた手順は機械のそれで行われる。

 ちち、と小鳥の囀りのような音が鳴った。みおは目を閉じ、瞼にある小型モニタを見た。映し出された気象情報は、先日の熱帯低気圧を台風へと変化させている。

 船の揺れはまだ少ない。数百キロの向こうの出来事。それを僅かと呼ぶか、遥かと表現するかは危機感の差であるのだが。

 けいかいたいき けいぞく。

 実際、みおは些細な危険が知らされた時でも、この様な対応をしている。乗客には知られることのない航海上の問題の数々が、この少女へと逐一報告される。万難を排除しようとも守らなければならない相手のためにだった。

 おにいちゃんは、みおがたすけるんだから。

 クローゼットにしまわれ、膝を抱えて座り込むみおは、ぎゅっと小さな手を握りしめる。常々思い続ける使命。意図的に擦り込まれた存在理由は、彼女を縛りつけて離さない。

 ぴぴっ。

 通常回線より、みおを含むライフジャケットへ指令が届いた。

「船長より端末へ。進路を迂回させる。第二乙種警戒解除。通常待機」

 みおは何も言わず、溜息を吐いた。午前一時過ぎ。まだまだ夜は長い。みおは、システムを移行させスリープモードへと入った。毎日のように繰り返される、静かな仕事の終わり。

 あしたは おにいちゃんといっしょに あやまりにいくの。
 ……ゆるして くれるかな。

 少しだけ違う、いつもと同じ夜だった。



 ――ざんねん?

 みおは暗闇で目を覚ました。目の前には、みおと同じ形の少女。

 ――ざんねん、だったんでしょ?

 みおはその問い掛けに要領を得ない。何が残念なのか。

 ――おふね、しずんじゃったほうがよかったんでしょ?

 有るはずのない心臓が高鳴る。そんなことを望むはずがないのに。

 ――おにいちゃんと わかれたくないんでしょ?

 ちがう。

 ――だったら、なぜ てをにぎったの?

 それは。

 ――だったら、なぜ ためいきなんか はくの?

 でも。

 ――いつも しないのに。

 おにいちゃんが。

 ――そうよね。あなたは おふねがしずまないと やくにたたないんだもの。

 …………!


 ぴーーーーーーーーーーーーーーーーー。

 切れ目無い信号にみおは飛び起きた。
 EC信号の最上位、第一甲種警戒態勢。
 船舶及び航行に重大な障害が発生した証拠。

 理由は判らない。ともかく行動を起こさなくてはならなかった。

 バッテリー強制パージ。装備確認。システムチェック……。

「な、何だ?」

 表では、守るべき存在が起きだし、異変に気付いていた。

 扉を開け、目の前で呆然としている彼を見た。

「おにいちゃん、はやく きがえて」

 みおが促したことで、青年は枕元へ置いてあった服を着始める。

 びー。第六ブロック浸水。動力部に異常発生。航行不能。

 船の終焉を伝える信号がみおの脳裏へと叩き込まれる。

「何があったんだ? どうしたんだ、一体?」

 慌ててジャケットと靴だけ身に付けた彼は、みおに問い質した。

 鳶色の目をみおは見る。すると、理不尽な思いが沸き上がった。

 ――おふね しずまないと やくにたたないんだもの。
 ――ざんねんだったでしょ?

 ちがう。ちがうもん!
 みおは、みおがきめたから おにいちゃんをまもるんだもん!

 そのために うまれたんだからっ!

「おにいちゃんは、みおがたすける。ぜったいに」

 みおは言った。
 役目。使命感。存在理由。
 いくつもの言葉を並べようとも、決して届かない純粋な想いを込めて。

 爆発音。

 そして、船外へと放り出される二人。いや、一人と「ひとつ」。


 みおは、決して離すまいと、青年の胸へを抱き付いた。





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