二次元キャラと相性占い

 思ったよりも「漏れと○○たんの相性を知りたいぞ、ゴルア」という奴が多そうなことが判明したので、「自分でできる相性占い」など。せっかくだから、方法は西洋占星術を使うことにしよう。


原理

 基本的な考え方として、各星座は図1に示したような性質を持っており、同じエレメント同士星座同士は、努力なしに安定した関係を築くことができる。ホロスコープのアスペクトで言うと、前者は0度(コンジャンクション)か120度(トライン)に相当する。いずれの場合も互いの性質(図2)はよく似ており、基本的に相性はよいと判断する。ただし同じ星座同士の場合は性格が似すぎており、トラインに位置する星座同士では関係が安定しすぎていて、恋愛運という点から見るとやや刺激が足りない感じもある。トラインほどではないが、60度離れた星座(セクスタイル)同士の場合もトラインと似た性質を持つ。トラインが「生まれつき、何となく馬が合う」というのに対して、セクスタイルは「意識して相手に合わせようとすれば、それほどの苦労が必要とされない」と読む。

 Cardinal・Fixed・mutativeが同じ星座同士は90度(スクエア)か180度(オポジション)離れた位置関係にある。いずれも「チャレンジング」なアスペクトと呼ばれているように、関係に緊張をもたらす。これらを見て「悪い相性」と判断するのは言いすぎで、特に恋愛運を読む場合はむしろポジティブに判断すべき場合も多い。スクエアの場合は二つのエネルギーが相互に矛盾する形でぶつかることから、互いに葛藤を引き起こす。互いにそれを理解して乗り越えようとするならば、それはポジティブに作用するし、努力を怠れば破局を迎えると。オポジションの場合も「水と油」の関係であるが、スクエアと比べると、むしろ静的な緊張関係で、自分のネガティブな側面を相手に投影する傾向が強い。このためにより意識して互いの関係を見る努力が必要とされる。ただし、それに成功した場合には互いに足りないところを補いあうよい関係になれる。

 ここまでで、

の場合の関係は理解できる。残りは自分の星座から見て隣(セミセクスタイル)と、5つ目(クインカンクス)の場合。前者の性質はスクエアに似ているが、関係はかなり弱く、またいまいち相手を掴みきれないので「円滑さに欠ける」とされる。クインカンクスはクオリティー、サインに何の共通性ももたないために、より関係は希薄であり、あえて相手に合わせようとするとストレスがたまる。

 太陽から火星までの5つの惑星がそれぞれの星座に入ることで、種々の性質を帯びたエネルギーがその人の中に存在することになる。二人の関係を読むには、それらの方向性がどれくらい一致するかを、上記のような方法で判断する。概括的なところは岡本翔子「心理占星学入門」(芙蓉社 2000)か、 西洋占星術ノートなどのサイトを読んで学習しる。あと、同じ人のチャート内で天体の相互作用があると、単純に一星座の性質からその惑星の性質を導き出すことができない。たとえば獅子座生まれの人は「派手好きで常に自分中心で動きたがる」と書いてあったとしても、月や海王星が120度に位置する天秤座でアスペクトを作っている場合には、その性格はかなり緩和される。なので惑星の入っている星座のみから関係の良し悪しを判断する占いには、常にこのような誤判定の危険性がある。それを踏まえた上で、以下を利用いただきたい。


方法

 一気に多くのキャラクターとの相性を占えるように、鍵キャラとシスプリキャラについては、パーソナルプラネットを一覧表に纏めている。これを使うと、自分のチャートを用意するだけで、大まかな傾向を読むことができる。「最も相性が良いキャラは誰か」という問いに答えるためには便利だと思われ。

  1. とにかく必要なデータは、自分の出生時のホロスコープ。 Miss M's Holoscopeでも使用して、まずは自分のチャートを用意。手元に紙を用意して、太陽から火星までの天体の入っている星座をメモする。
  2. 鍵キャラまたはシスプリキャラのパーソナルプラネットの一覧表を表示。
  3. これを見て、まずは自分の太陽星座と相手の太陽星座の関係を調べる。これは互いの表に出ている性格(自我)がどれくらい一致するかを示す。
  4. 次に月星座同士の関係を見る。これは潜在的な心理がどれくらい一致するかを示す。一般に人は自分の無意識下の姿を相手に投影すると言われているため、深い付き合いの相性を見るにはこちらが重要。
  5. 同様の原理で、一方の太陽と月の関係から、相手の表面に現れた姿と自分がその中に見ている投影像との一致の程度が導き出される。男性のホロスコープ中の月は特に強く自分の母親像を反映し、それが結婚相手にも強く投影される。
  6. 男性の理想的な恋人像はその人の金星に、女性の理想とする恋人像は火星にあらわれる。また女性の男性に対する「魅力」の現れ方は金星を見るとわかる。つまり男性にとって女性が魅力的に写るかどうかは、両者の金星の関係を見ると判断できる。逆に女性側から見た場合、自分の火星が示す理想の恋人像と、男性の火星が示す魅力がどれくらい一致するかが重要。
  7. 最後にせくーすの相性。これは一般に女性の火星と男性の金星の位置関係から読む。ただしこの解釈はきちんと互いの惑星が入っている星座を検討しないと結果を読み違えるので注意。


応用例1

 金正日(1942年2月16日)の場合。太陽は水瓶座26.5度、月は魚座5.5度、金星は水瓶座6.3度、火星は牡牛座18.5度。シスプリキャラを調べると、まず太陽星座が一致しているのは白雪で、次点は天秤座の可憐・衛(双子座生まれはいない)。次に月星座の一致を調べる。白雪は蠍座、可憐は牡牛座、衛は双子座。この中では同じ水の星座である白雪が最も相性が良い。次に金正日側から見た魅力を、彼の金星と3人の金星(牡羊座・蠍座・射手座)で調べると、可憐が最も魅力的に見える。これは白雪と衛は性格が分かりやす過ぎるためである。逆に女性側から金正日がどう見えているかを調べる。白雪・可憐・衛の火星は射手座・山羊座・天秤座で、こっちは可憐との相性がよさそうな雰囲気。白雪からみるといまいち夢がない男のように見え、衛から見るとどうも下世話でバランス感覚に欠けるように感じられるようだ。ということで、気が合う3人の中で特段に恋愛対象としても相性が良い相手はいない。

応用例2

 池田大作(1928年1月2日)の場合。太陽は山羊座10.3度、月は牡牛座2.1度、金星は蠍座6.2度、火星は射手座17.4度。鍵キャラを調べると太陽星座が一致するのは天沢郁美・月宮あゆ、次点は乙女座の芹沢心音と牡牛座4人(里村茜・柚木詩子・倉田佐祐理・小菅名穂)。この中で月星座の相性がよさそうな人(牡牛座・乙女座・山羊座)は小菅名穂・芹沢心音と倉田佐祐理。そこでこの3人の金星と池田大作の金星の関係を見ると、同じエレメントを持つ人はいない。60度の位置関係にある山羊座と乙女座に金星を持つ人もいない。逆に女性側の火星(牡牛座・山羊座・乙女座)は皆、地の星座に入っているために、池田大作とは今ひとつ相性が良くない。


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